『週刊少年ジャンプ』2020年16号 感想

『ハイキュー!!』(第386話 自由)
『ジャンプ』表紙の山口くんが、めっちゃサラリーマンっぽい。
そして、ちゃんとツッキーを前に押し立ててるあたりがめっちゃ山口っぽい。

これまでなぜか公表されてなかったノヤさんの進路が、巻頭見開きカラーで判明!
しかも、演歌っぽいナレ(?)が入ってる。
さすがノヤさん、扱いが別格!(笑)
いや、なんでイタリアでカジキなんだろう……。
要するにバックパッカー的なことをやってるってことなのかな。
それにしても、あのノヤさんがバレーをきっぱりやめるとはな……。

「ビュン!」の一言で、東京もイタリアもブラジルも同じにしちゃう、烏野の小さい後輩たち、頼もしすぎる。

「何をどれだけできようとも、俺たちに"十分"は無えんだ」という鷲匠監督の言葉がいいな。
「俺」ではなく「俺達」。
ちゃんと自分も入っている。
あのお年でもまだ"十分"を求め続ける、という気概にあふれている。

胸でボールを受ける木兎さん、さすがです!
てか、男子プロのスパイクとかめっちゃ痛そうなんだけど、それを1mmも避けようとしないの、ほんとすごいな。
赤葦の「ははは」って乾いた笑いが、あの人あいかわらずだな、って感じで笑える。

「強いって自由だ」という山口の言葉に、ノヤさんの背中と、日向くんの楽しそうな顔がかぶさっている。
自由であろうとする意志が強さを生むのか、強いから自由でいられるのか。
でも、このふたりはむずかしいことなんか考えてないと思うけどね。
ただ、自分が欲しいものに手を伸ばし続けているだけで。

『ONE PIECE』(第974話 "いざ、鬼ヶ島!!")
カン十郎がスパイだったか……。
あれこれのほのぼのシーンが一気にホラーっぽくなったの悲しいな。

オロチがあんなにおびえて、モモの助の生存を信じていたのは、カン十郎の存在があったからか。
どっかで赤鞘として野垂れ死んだんだろう、と思ってたスパイが、20年を経て連絡をとってきたら、そりゃこわい。
20年後に蘇るというおとぎ話が、現実になったんだから、そりゃおそれおののくわ。

ルフィとトラファルガー・ローとキッドがここで共闘は熱い!
キッドもローも部下のことで怒りまくってるからな。

『鬼滅の刃』(第198話 気付けば)
表紙は、みんなの無事を懸命に祈る蝶屋敷の子たちと、千寿郎くん。
蝶屋敷に、しのぶさんの訃報は届いているんだろうか……いるんだろうな……。

炭治郎、善逸、伊之助のトリオが必死で無惨様足止めをしている。
見知った同士だから見事に連携がとれてるな。

ここにきて、恋柱さんの参戦は予想できたが、まさか無惨様の触手(?)を引っこ抜くとはおもわなかった。
いや、恋柱さんも赫刀を出せるようになるのかな、とか思ってたのに、まさかの素手!
えっ? この恋柱さんより腕相撲強い柱たちがいるとか本当? じゃあ、岩柱さんも無惨様ブチブチできるの?(←無惨様の耐久力がさがってるだけだから)

それにしても、炭治郎が刀で壁に縫い留めて、それを動ける柱たちで総がかりって、ここだけみてると無惨様がかわいそうにみえてくるレベル。
ちっともかわいそうじゃないんだけどね!
風柱さんはどうなってるのかとめっちゃ心配してたんだけど、まだ手足もそろってるし、目もみえてるな。
って、どんどん「無事」のレベルがさがっていく……。
風柱さんだって、腹から内臓まろびでそうなのを仮縫いしてるだけの状態なのにっ。

バカァってなった無惨様の口に、蛇柱さんが頭からつっこんだのはびっくりした。
みえてないから、確実に炭治郎をかばうためには、これしかなかったんだろうけど、これ生きてるの?
それにしても、顔の良さが売りの無惨様が無惨なお姿に……。
黒死牟だったら絶望して自壊するレベル。

ここで夜明けか……。
素直に無惨様が散ってくれるのか、ここからまた一波乱があるのか……。
まあ、素直に散るとは思えないけどね。

『チェンソーマン』(第62話 ちょうめちゃくちゃ)
あの高さから落ちても「いてえ…」ですませる師匠すごい!
いや、あの三男くらいのリアクションが普通でしょ。
てか、あれコベニちゃんの車だったのか。
お兄ちゃんを殺した車を潰すことができて本望かもしれない?

「チェンソー様に触るな!! 汚い!!」って、ビームくんがなんか乙女っぽい。

おっ、ここでクァンシ様と吉田ヒロフミがガチンコ対決だよ。
吉田ヒロフミはなんでこんなに色気があるのだろう……。
そして、めっちゃ強い……。
さすがマキマさん直々のご指名でひっぱってこられただけのことはある。

浮いてるデンジをみて「浮いてる…す…すげぇ…」ってなってるビームくんなんなの?
「なんで?」とかじゃなく「すごい」?
いや、そのリアクションはおかしいだろ。
デンジの能力で浮いてるわけないんだから。
それとも、チェンソー様ならそんな力を持ってても不思議はないって感じなのかな。

あと、人形にまぎれて横たわってるトーリカの絵はちょっとおもしろかった。

『アンデッドアンラック』(No.009 我々は否定する)
別記事になりました。

『呪術廻戦』(第99話 渋谷事変・17)
別記事(悪意が生きる世界)になりました。

『アクタージュ』(screen105.サイド乙)
まさかここで、黒山さんが王賀美さんの援護射撃をするとはね。
それも、ちゃんと阿良也くんを納得させて。
これは本当に見事な展開。
王賀美さんを守りつつ、自分の舞台も傷つけない、という道を示すとは思わなかった。

黒山さんは演出家のエゴを否定しない。
同時に、そのエゴで役者を潰すことを否定する。
花子さんのエゴに理解を示しつつ、でも、おまえのやったことは許さない、と明確に伝えている。
そして、やり直す機会は与えたぞ、と。

花子さんが欲しがっていた答えを、夜凪ちゃんは示せなかった。
そして、黒山さんは示してみせた。
そりゃそうだ。夜凪ちゃんはまだ子供で、花子さんの気持ちを本当の意味でくみ取ることはまだできないんだから。

花子さんは、「怒り」をみせたかったのではなく、「救い」をみたかったんだなあ。
それを理解した夜凪ちゃんがどう動くのかが、かなり楽しみ。