『週刊少年ジャンプ』2020年17号 感想

『鬼滅の刃』(第199話 千年の夜明け)
夜明け間近。最後の力を振り絞る無惨様。
ぐおおおっ、炭治郎の左腕がふっとんじゃったんですけどっ!
えっ、炭治郎まで隻腕になっちゃうの?

それでも、無惨に突き立てた剣から手を離さない炭治郎に添えられた左腕。
ここで、右腕失った義勇さんが、炭治郎と共に柄を握り、刀身を赫くする描写めっちゃ熱いんだけど、ちょっと盛り上がれない。
だって、ふたりとも隻腕になっちゃうって……なっちゃうって……。

無惨様が巨大な赤ん坊みたいになってびっくりした。
表面積増やしてすぐに灼けるのを防ぐとか、無惨様どこまでもがんばるな。
炭治郎のみこんじゃってるし……。

生き残った隊士たちが本棚落としたり、隠たちが車で突っ込んだりで、もう総力戦というか泥仕合感がすごい。
なにがなんでも生き残ろう、なにがなんでも殺そう、とお互いが死力を尽くしている。
隠たちがバスで押し込んで、なんとか日陰に入らせないようにがんばってるとこ熱い!
「皆一緒だ、怖くない!!」って台詞がよいよねえ。
普段、戦わない隠たちが、今、最前線に立つことになってしまっている。
数々の修羅場はみているだろうけど、戦闘慣れはしていない人たちが、それでも懸命にあの場で踏ん張っている。
剣士たちだったら「怖くない!!」という台詞にはならない。多分、「恐れるな!!」になるだろう。
このちょっと頼りなさを感じる言葉が、隠たちっぽさを感じてすごくよいなあ、と思ったんだ。

あと、無惨様がどう動いても対処できるように、剣士たち隠たちを配置していた新お館様の采配がすばらしいです。
でも「行く手を阻め!!」と命令しておきながら「死ぬな、一旦下がれ!!」って言っちゃうあたりに、そりゃそうだよな。父親と同じ域にはまだなれないよな、とも思う。

あっ、風柱さんまだ手足が2本ずつついてる(←それでほっとする状況がひどい)。
岩柱さんも隠たちの援助を得て戻ってきた。
蛇柱さんもまだ生きてた。
恋柱さんはどうなっちゃったんだろうな。

最後、無惨様に呑み込まれた炭治郎がとどめをさしたようにみえたんだけど……。

『ONE PIECE』(第975話 "錦えもんの一計")
ルフィとキッドとロー、相変わらず連携がとれない……。

『呪術廻戦』(第100話 渋谷事変・18)
別記事(一級の強さ)になりました。

『ハイキュー!!』(第387話 最強の敵)
影山くんの過去回。
そういえば、影山くんがどうしてバレーはじめたのかとか、家庭事情だとかでてきたことなかったな。

影山くんはコーチやってたおじいちゃんの影響でバレーはじめたのか。
物心ついた頃にはもうバレーやってました、って感じだな。
まさしく、バレーで埋め尽くされた人生。

影山くん、中学で孤立していた頃、ちょうどおじいちゃんを亡くしたのか。
そして、チーム内の孤立が決定的となり、白鳥沢にも落ちた。
すべてに見放されたような気分になったかもしれない。

そんな時に「居るぞ!!」って言ってくれたのが日向くんだったんだな。
祖父を失って曇った世界が、日向くんの登場で晴れ渡ったんだ。

日向くんにとって影山くんは最強の敵だった。でも、影山くんにとってはそうじゃなかった。印象的な存在ではあったけど「最強」ではなかった。
ふたりは最強の味方になった。
そして今、影山くんにとっての最強の敵が日向くんになっている。
ネットを挟んで笑う、日向くんと影山くんが、本当に感慨深い。

最近の『ハイキュー!!』感慨深すぎて泣ける。

『ブラッククローバー』(ページ244 シンデレラグレイ)
グレイがゴーシュに救われて、黒の暴牛団までたどりついていたとは。
超人見知りのグレイが、ゴーシュにはやけにひっついてるな、とは思ってたけど。

『アンデッドアンラック』(No.010 これが私の着たい服)
別記事になりました。

『チェンソーマン』(第63話 地獄旅行)
トーリカがまさかの人形どころか、あのおじいちゃんだと思ってたサンタクロースがまさかの師匠だった。
なんだこの超展開。
これって人形が悪魔を使役できるってことなの?
そうなると、なんのペナルティも背負わずにすむ師匠は無敵じゃないの?

楽しそうに食事をしていた子供たち4人のうち3人が長い指で隠されたのは、サンタクロースが報酬として要求した養子たちが、悪魔への生け贄になった、ということなんだろうな。
この演出、めっちゃ美しいな。
残ったひとりは、次の人形になるんだろうか。

そして、デパートの中にいたデンジたち全員が地獄送りになるというさらなる超展開。
地獄って現世(?)から生きたまま行けるとこなの?

『アクタージュ』(screen106.勝負)
自分の消費期限におびえていた千世子ちゃんが「どうせ私たちはしわしわのおばあちゃんになっても役者だから」と笑いながら言った。
あと2年、なんかじゃない。死ぬまで続くんだ、と軽やかに宣言した。
そして、そのライバルとして、夜凪ちゃんもずっと共に在り続けるのだと、あたりまえのように確信している。

揺れていた千世子ちゃんは、前よりもずっと安定感を増して、さらに美しくなったなあ。