『週刊少年ジャンプ』2020年25号 感想

『鬼滅の刃』が載ってない『ジャンプ』は、やっぱりちょっとさびしいね。

『呪術廻戦』(第107話 渋谷事変・25)
別記事(祝!! 連載2周年!!)になりました。

『ハイキュー!!』(第394話 幸運な我ら)
サクサはウシワカのことがお気に入りだったのか。
ウシワカに勝った烏野をやけに気にしてる感があったけど。
口数少なく、我が道を行くタイプで、周囲からみれば病的なほどに行動が一貫している、という点で、似ているふたりなのね。

ウシワカとサクサが運がいいのは、運以外のことに徹底的に手を尽くすから。
でも、やれることをやりつくしても、あのコートに立てない人はたくさんいる。
だから彼らはやっぱり「運がいい」ということなんだろう。

『Dr.STONE』(Z=151 Dr.X)
司を筆頭に、千空にはたくさんの“矛”がついているけれど、千空の“盾”といったらやっぱり大樹って気がするよね。

『チェンソーマン』(第70話 摘む)
ハロウィンちゃん、宇宙の魔人だった。
宇宙の悪魔は闇の悪魔より弱いのか、と思ったけど、「恐怖」が基準になっているのなら、確かに宇宙よりも闇の方が強そうな気がする。
人類がいつか宇宙で暮らすようになったら、案外、宇宙の悪魔も強くなるのかもね。
イメージしやすいからこそ怖い、ってことなんじゃないかと思うので。
チェンソーの悪魔にいまいち恐怖感がないのは、チェンソーで怖い思いをした、という経験を持ってる人ってそんなにはいないからじゃないかな。
ていうか、B級ホラーの小道具的なイメージのが強い。

それにしてもなんでハロウィンなんだろ。
サンタに対抗してるのか?
サンタがハロウィンのこと考えながら死んでいくってシュールすぎる。

師匠と吉田ヒロフミがみずから目をふさいだのは、マキマさんへの服従を示したってことか。
それにしても、クァンシ様がこうも簡単にやられるとは。
しかも、深手を負わされたようにみえたマキマさんがまったくの無傷になってるし。

クァンシ様の返り血を頬に受け、唇をかみしめる師匠の姿があまりにも痛々しく、「何も見たくねえ…」って言葉があまりにも重すぎる。
多分、マキマさんがこんなにも強いと知ってたよね、師匠。
それでなんでクァンシ様にマキマさん殺しを持ち掛けたんだよ。

ところでアメリカ代表の三男、ハロウィンにひっかかったようにみせかけてる?
ああしてれば、誰にも追いかけられないってことなのかな。

『アンデッドアンラック』(No.017 Exam)
別記事になりました。

『アクタージュ』(screen113.役者冥利)
ここにきて、夜凪ちゃんが黒山さんのことを気にしだすとは。
自分のことを唯一評価して、女優として歩む道を用意してくれた人が、自分に何を求めてくれてるのか、ということが今さら気になったのか。
ていうか、ようやくその余裕がでてきたってことなのかもしれない。

「何だよ、よそ行きみたいな恰好して」
「? 当然でしょ、映画観に行くんだから」
「あ? 何だよ、映画くらいで」
って、この会話がとてもいい。

夜凪ちゃんにとって、映画を観に行くってのは特別なことで、だからよそ行きな恰好をして、ちょっとテンションあがってる。
おそらく、母親に映画館に連れていってもらったとか、特別に楽しかった家族の想い出とかあるんだろう。
でも、黒山さんにとって映画を観るってことは特別でもなんでもなくて、生活の一部だ。
だから「映画くらいで」ってなる。
でも「特別な場所だもんな、映画館って」って続けるんだよね。
黒山さんにとって、特別じゃないけど特別な場所。
特別すぎて、それを特別なままにできなかった、というか。

そうか。いつか一緒に映画をつくるはずのふたりなのに、ふたりにとっての「映画」というものはこんなにもかけ離れていたのか。
そして、黒山さんは、自分にとっての「映画」はどういうものなのか、夜凪ちゃんに求めているものはなんなのか、を伝えるために、夜凪ちゃんを自分の映画の上映会に誘ったのかもしれない。

黒山さんは映画の世界の「内側」にいるけど、夜凪ちゃんはいまだ「外側」だ。
「役者」ではあっても「映画人」ではない。
黒山さんはそんな夜凪ちゃんを内側に引き込もうとしてるのかな。