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『アンデッドアンラック』(No.052 君に伝われ) 感想(誰にも明かされない物語)

祝! 連載1周年突破記念『ジャンプ』表紙&巻頭カラー! 戸塚先生のご負担が大変そうなので、そんなに望むのもよくないと思うんですが、でもやっぱり巻頭カラーって特別じゃないですか! ちゃんと編集部さんから推されてる、って安心するし。 『ジャンプ』表紙の方のカラー絵はアンディと風子ちゃん。 ちゃんとアンディが風子ちゃんを抱っこしてる! 『ジャンプ』の表紙でもゆらぎなくいちゃいちゃしてる! ありとレアだよ。男女ペアがくっついてる『ジャンプ』の表紙は! ふたりとも指を1本立ててるけど、2周年の表紙は2本になるんだろうか。 くるといいな、2周年巻頭カラー(←気が早い)。 巻頭カラー表紙の方は、ユニオンとアンダーがいりまじって賑やかですな。 センターでうれしそうにキョロキョロしてる安野先生がかわええです。 長年の推しキャラたちに囲まれてるわけだから、そりゃあ挙動不審にもなるわ。 ここでもアンディは風子ちゃんを抱っこしてる。 アンディ×風子ちゃん推しが徹底してて、すばらしいです、戸塚先生! シェンの肩ごしにちょこんと顔を出してるムイちゃんがかわええ。 ビリー様、ちゃんとユニオンのネクタイしてる。サングラスはしてないけど。 ひとりだけさびしそうな表情なのね。 その後ろでロボットアームの指をいじいじしているタチアナちゃんがせつない。 ニコはタチアナちゃんに乗っかってるフィルくんが落ちないか心配してるようにみえるな。 リップとラトラは船上でのパーティースタイルなんだね。 さて、第1回キャラクター人気投票が来たよ! 毎日せっせと違うキャラに投票してる。 今回はタチアナちゃんは装甲Ver.はないんだね。LINEスタンプの時は票割れしてたからやめたのかな。 スタンプの場合、だいぶ見た目が違うタチアナちゃんと球体を別にするのは正しいと思うけど。 安野雲があって九能明がないのは、設定的には正しいのかな。 クロちゃんの絵がかわいくないので差し替えて欲しい。 あと、「神?」って何? さて本編。 折れたGライナーを手前にして、アンディと背負われた風子ちゃん、リップ、ラトラ、バニーちゃんの後ろ姿。 そして、向こう側にオータム。 安野先生の想いを背に、UMAに立ち向かう否定者たち、って感じでかっこいい。 リップの「今回だけだ」に、「どーだかな」って軽い感じで応じるアンディもかっこいい。 アンディはもう完全に...

『週刊少年ジャンプ』2021年12号 感想

『アンデッドアンラック』 (No.052 キミに伝われ) 別記事(誰にも明かされない物語)になりました。 『呪術廻戦』 (第139話 狩人) 別記事(狩る者を狩る者)になりました。 『逃げ上手の若君』 (第5話 狩猟1333) 別記事になりました。 『Dr.STONE』 (Z=186 刃十人十色) スタンリー、首にドッグタグつけてるのは普通だけど、ゼノの人形つけてんの? かわいいな。 「FREEZE!(動くな)」がわからなくて抵抗する石神村の連中と、止まらなくてあせる軍人たち。 軍人たちとしても、むやみに人を傷つけたくないんだよね。 軍なんてものはもうないけど、軍人たちの行動規範は変わらず、戦争のルールは守られている。 だから、そのルールをつけば損害は防げる、というのはおもしろいな。 ルールを運用していた組織がなくなっても、それが染みついた彼らには、そこを逸脱したら自分たちが本当に原始人になってしまう、みたいな恐怖感があるのかもしれない。 戦闘力は低くても、頭の回転がはやく冷静な判断力を持っているフランソワ。 これ、フランソワがいなければ、結構、大惨事だったかも。 『あやかしトライアングル』 (第33話 困惑の祭里) 祭里くんのファッションショー(?)がめっちゃかわいいんだけど、なんかどっかでみたような気がするコスチュームだな、と思ったらマジカルキョーコか! 『破壊神マグちゃん』 (第32話 恐怖の暗黒鍋地獄) ナプタークがスーパーでカートを押してる絵がなんかシュールだな。 この町の人たちはナプタークをなんだと思ってるんだろう。 でも、前も普通にレジを通過してたから、なんか変なのがいるな、程度で済まされてるんだろうな。 それにしても、白菜が安いってわかるとか、ナプタークどんだけまじめに買い出ししてんだ。 3柱に呼び出されびくびくするウニ助とグラッシーかわええ。 これ、ちょっとしたパワハラでは? でも、ナプタークはただ、美味しい料理をふるまって、味を褒められたいだけなんだよね。 料理を使って下僕を増やしたい、とは言ってるけど。 あと、マグちゃんはなんで鍋に納豆を容器ごとぶちこむんだ。 マグちゃんは容器ごと食べてもなんの問題もないんだろうか。 「…あ…野菜おいしい…」って白菜をかじってるウニ助かわいい。 てか、ウニ助は全コマかわいい。 ウーネラスさんはバッカルコーンな食...

『呪術廻戦』(第139話 狩人) 感想(狩る者を狩る者)

東京に残り呪霊を祓い続けている虎杖と、それを手伝っている脹相兄ちゃん。 呪霊が「穿血」できれいに串刺し状態になってるな。 虎杖はますます強くなったか……。 宿儺の指を15本も喰っているうえに、対真人戦で覚醒し、さらに休みなく呪霊相手に戦い続けているわけだから、強くもなるわな。 「流石、俺の弟だ」とは言うけれど、「お兄ちゃん」と呼んでくれとは頼まなくなったのね。 しつこくやりすぎて、虎杖に注意されたかな。 でも「悠仁」呼びは許容されているんだよね。 直哉がはやくも登場。 伏黒が虎杖をさがしてるって話だったのに、後発の直哉の方が先に探し出すとは。 伏黒は探索能力が高いはずなんだけどな。 これは、伏黒は虎杖を探してない? 上には虎杖追ってます、と言っておいて、実は津美紀さんを追ってたりする? 自分の死刑が決まった、とついに知った虎杖。 虎杖はこれを受け入れそうな気もするんだよね……。 脹相兄ちゃんは断固拒否するだろうけど。 てか、直哉、普通に強いな。 虎杖と脹相兄ちゃん相手に渡り合えるとは。 動きが速いってのは、父親と同じような術式を持ってるってことかな。 で、ここで乙骨登場! えっ、もうきちゃったの? 「ぬるっ」ってなんだよ。その擬音。 一応、前作主人公のはずなんだが、禍々しすぎる。 虎杖が五条先生と一瞬でも誤認するって、五条先生と同等の呪力があるってことなんだろうか。 前作主人公と主人公の出会いってさ、なんかこう、めっちゃ盛り上がるものなんじゃないの? なんかもう「なんできちゃったの」って思っちゃったんだけど。 乙骨と虎杖の出会いをうきうきと想像して楽しんでた時間を返して……。

『逃げ上手の若君』(第5話 狩猟1333) 感想

北条氏一族はわずか43日で全滅か……。 通信手段が発達していないあの時代に、全国を平定するのにそれだけしかかかってない、ってのはすごいことだよな(「太平記」の記述にそれなりの誇張はあるんだろうが)。 統領が有能で、遠くにいる郎党まできっちりコントロールできてたんだろうな。 足利高氏のさわやかそうな笑顔のうさんくささがなんともいえず良い。 松井せんせーはそういう表情を描くのが本当にうまいよな。 で、「高氏」が「尊氏」になったよ! 高氏がずっと違和感だったのでありがたい。 自分の郎党たちのことを「心清く、智勇秀でた者」と言ったとこのコマは笑った。 「智勇秀でた」はそうかもしれないけど「心清く」って感じの顔じゃないぞ。 でも、そんなあからさまに権力を虎視眈々と狙っている連中のトップこそが、やさしげに笑みを振りまいてる尊氏なんだよね。 この1ページだけで、尊氏がどれだけヤバい男か、が十分に描かれている。 時行はこの尊氏と張り合うキャラになるはずなんだが……。 尊氏をうさんくさいと思わず、顔をあからめちゃってる朝廷の者たち。 ちょろいというか、脳内お花畑というか。 急においしい話がころがりこんできて浮足立ってるのはわかるが、そんなんだから政権を奪われるんだよ、ってなる。 まあ、警戒心を持って出迎えたであろう者たちに、そういう印象を与えることに成功した尊氏がすごい、っていう話なんだろうけど。 尊氏の目の中に眼球がたくさんある絵がめっちゃこわい。 あれは尊氏の多面性を示しているのかな……。 ところで、後醍醐天皇、眼光鋭い、というよりは眼光しか出てないんだけど、なんかもうアレな人感があふれてる。 朝廷を篭絡した尊氏。 一方、時行は郎党集めからスタート。 しばらくは諏訪氏の郎党たちで戦うんだろうけど、今から時行の郎党を集めていこうということらしい。 亜也子ちゃん、時行と同じ年だったのか。ひとりだけ年上なのかと思ってた。 五大院との闘いの件もあって、みんな時行には好意的だよね。 時行が自分の身分をふりかざした言動をしない、ってのも大きいんだろうけど。 頼重は、郎党と共に育って、時行に新しい「家族」をつくってもらいたいのかな、って気がした。 前回の引きの「短い時間」の件もあるし……。 ところで頼重が食べてるのローストビーフ丼? 狩りが認められているとはいえ……。

『アンデッドアンラック』(No.051 ヒーロー) 感想(ヒーローと悪役)

掲載順位が低くてちょっとビビる。 電子版と紙版の両方でアンケート出してるんだけどな。 でも、次号は周年記念で『ジャンプ』表紙&巻頭カラーだ! これにはホッとする。本当にありがたい。 「後は任せるよ」 「ボクのカッコイイヒーロー達…」 そんな言葉を残して消えた安野先生。 呆然とする風子ちゃん。 自分と遊んでてケガをした男の子の母親に怒鳴り込まれ、祖父のカゲ後ろでポロポロ泣いている風子ちゃん。 男の子は「事故だよ、かーちゃん」って擁護してくれてるけど、かなりな大けがしてない? こういう良い子だから、風子ちゃんも大好きで、だからあんな大けがになったのかな、と思うとツライ。 母親だって、息子があんなことになれば、感情的になってキツいことを言い出しちゃう気持ちもわかる。 おじいちゃんが手慣れた感じで対応してるのが、こんなことがしょっちゅうあるんだな、って感じでこれまたツライ。 ご両親が亡くなった後、入れ歯が怖い、と言っていた祖父に引き取られていたんだな。 おじいちゃんは好きだけど、入れ歯は怖いのね。 子供ってそういうとこある。 両親の仏壇に供えられていた『君に伝われ』がすでに42巻。 安野先生は風子ちゃんが生まれる前から、このマンガを描き続けていたんだよね。 安野先生も、ものすごく長い間、闘い続けてきた人なんだ。 そういえば、いつか表紙で幼い風子ちゃんが『君に伝われ』の落描きをしてたけど、あの頃は原作マンガのことがよくわからず、母親が持ってるマンガの絵を描き写してただけだったのかね。 それをみせると母親が喜んでくれるから、みたいな理由で。 両親も祖父も亡くなり、風子ちゃんが命を絶つことを止めてくれる人はいなくなってしまったけれど、それでも生きていたのは『君に伝われ』が続いていたから。 安野先生もそのことを知っているから、101巻なんて長さまで描き続けたのかもしれない。 一方、リップはちょっと落ち着いて、クールキャラを取り戻した。 まあ、パッツパツのショートパンツはいてるんで、かっこつかないんですけどね。 でも、安野先生の最後の言葉を無視する、ということもできないでいる。 「何故、消えた」「何故、オレを元に戻した」 安野先生が、過去と未来のすべてを知っている人物らしい、という情報は入っていたようだが、否定者だということは知られていなかったんだな。 てか、アンディと風子ちゃんもそ...

『週刊少年ジャンプ』2021年11号 感想

『呪術廻戦』 (第138話 禪院家) 別記事(狩る者と狩られる者)になりました。 『ONE PIECE』 (第1004話 “きびだんご”) 予想されていたことではあるけれど、お玉ちゃんのきびだんごが便利すぎる。 これ、カイドウにも効いたらコワいよね。 『ブラッククローバー』 (ページ282 黒き守護者) クローバー王国の国民たちが見ている中で、魔神を斃してみせたアスタ。 これで、アスタの処刑保留もくつがえる、ということか……。 それどころか、初代魔法帝と同じことをやってのけたということは、アスタが魔法帝になる道が開けたということでは? 『逃げ上手の若君』 (第4話 諏訪1333) 別記事になりました。 『破壊神マグちゃん』 (第31話 「金剛」のグ=ラ) 年齢的には高校生なんだけど中学校に通ってて、それなのに授業についていけないらしいイズマくん。 教団は騎士に勉強させないで、戦闘訓練ばっかりさせてるのかな。 常に涙目なウニ助かわいい。 だんだん、唯歌ちゃんのヘアアクセサリーにみえてきた。 「金剛」のグ=ラ登場。 「化け物じゃん!!! 急にちゃんと化け物じゃん!!!」は笑った。 そうだね、なんかカードバトル物にでてきそうな感じだね。 でも、「危ないからキョーちゃんを放しなさい!!!」と言われて、「確かに!!! 危ないから放す!!!」って素直に放したり、それをツッコまれたらパニクって「むずかしい話はするなァ!!!」とか、めっちゃアホの子。 みかけによらずめっちゃ良い子(?)じゃないかと思ってたら、そのみかけもつくりもので本体はカニだった。 やっぱり、水生生物縛りなのね、ここの上位存在。 ナプタークにひっついて「こわいよー」「たすけてリーダー」って言ってるヤドカリーズかわええ。 こんなにヤドカリがかわいいマンガ他にない。 そもそも、こんなにヤドカリ出てくるマンガが他にないけど。 そして、ヤドカリーズがつくった砂の城の天守にちゃんとナプターク像が設置されているという忠誠心がたまらんです。 今回、キョーちゃんがヤバい子になってるけど、考えてみれば登場時点からこんな子だったな、そういえば。 マグちゃん ⇒ ルルちゃんの同居人 ナプターク ⇒ 錬くんとこのバイト ウーネラスさん ⇒ イズマくんの家庭教師 ウニ助 ⇒ 唯歌ちゃんの髪飾り グラッシー ⇒ キョーちゃんのハサミ これで...

『呪術廻戦』(第138話 禪院家) 感想(狩る者と狩られる者)

真希さんは死にかけているらしい。 死んでなくてよかった……。 乙骨がやさぐれてるのは、狗巻の腕の件だけじゃなく、真希さんのこともあるのかも。 それにしても、特別1級呪術師・禪院直哉、顔はいいけど、性格がえげつないほどに悪い。 男尊女卑もここまでくると笑えるな。 芥見先生、クズ男のバリエーションが広すぎる。 顔は伏黒パパに似てるけど、直哉はプロのヒモにはなれないだろうな。性格的に。 「三歩後ろを歩かれへん女は背中刺されて死んだらええ」とか、おつきの女性が後ろにいるのに平然と言うのスゴイ。 真希さんと真依さんも、この女性のポジションにつけられてたのかもしれん、と思うと、真希さんと一緒ならそれでもいい、と言った真依さんの言葉の重みがさらに重い……。 こんな扱いでもふたりなら我慢できると思ってたのか。 禪院扇ってのが出てきた。 真希さんと真依さんが「扇の娘」って言われてたから、てっきり彼女たちの母親の名前かと思ってたんだけど。 じゃあ、当主が真希さんと真依さんの父親ではないのか。 当主の弟が扇と甚壱と伏黒パパで、扇の娘が真希さんと真依さん。伏黒パパの息子が伏黒。 当主の息子が直哉で、直哉は末っ子っぽくって、兄たちは呪術師としてはイマイチ。 という解釈でいいのかな。 それにしても、特別1級術師が3人も出てきたけど、この肩書なんなんだろう。 父親が死んで、めっちゃうれしそうな直哉がすごいな。 てか、当主は死んだのか。 こうやってみると、あの人まだまともというか、真希さんと真依さんをちゃんと人としてみてたんだな、って気がする。 渋谷でも、真希さんをかばう動きをしてたし。 直哉が禪院家を継ぐはずだった。 しかし、特別な条件がついていた。 五条先生が不在の場合は、伏黒を当主に迎えること……。 つまり、五条先生がいる限りは伏黒には手を出さないけど、五条先生がいないのなら伏黒を禪院家に取り込むぞ、と。 伏黒は本当に五条先生に守られてたんだな……。 それでも、わざわざ当主に据えるというのは、どういうことなんだろうね。 禪院家に取り込むのなら、誰にも手出しされないポジションに据える、ということなんだろうか。 伏黒は津美紀さんの件で力を必要としているだろうし、高専東京校も伏黒を守る力はないはずだから、この件を受諾しそう。 直哉は虎杖も伏黒も殺すつもりらしいけど、虎杖はめっちゃ強くなってるし、さ...

『逃げ上手の若君』(第4話 諏訪1333) 感想

今回の解説は前回の主役(?)だった五大院宗繁について。 これ『ジャンプ』だよね? ってくらい字が小さくてガチな説明。 あのまま平和に育ってたら時行と邦時のどちらが後継ぎになってたか、とか普通に日本史の勉強になるな。 時行は無事に諏訪にたどりついて、巫女さんに取り囲まれとる。 8歳の子供に対して「良い事…しましょ…」は大丈夫なんだろうか。普通にアウトじゃなかろうか。 ほっぺたつついたり、イナゴをすすめるのはセーフだと思うけど。 本拠地に戻って絶好調の頼重。 いまだ、お飾り気分が抜けない時行。 時行にしてみれば、自分が主体的に動くということがいまだ呑み込めない。 かついでくれる人が変わっただけで、自分はお飾りのままだ、という感覚なんだろうね。 だから、勉学や武芸を身に着けることに価値を見出せない。 でも、頼重は時行をただのお飾りにする気はないから、頭からっぽで軽い方が楽にかつげる、なんてことは考えてない。 そして、勉強から逃げ回る時行に怒ることもない。 あくまでも、自主的に机に向かってもらおうとする。 今のところ、頼重がなんでこんなに時行にいれこんでるのかがよくわかんないんだよね。 でも、頼重はまったく迷いなく、時行を盛り立てようとしている、というのはわかる。 雨の中、ニコニコしている頼重を、むすっとした表情でにらみつけてる時行がめっちゃかわええ。 「この頼重…敗ける事など神に誓ってありえませぬ。なぜなら私…本物の「神様」でございますから」 なんかすごいこと言い出した。 この時代の諏訪大社の主が「現人神」扱いだった、というのは知らなかったな。 てか、時行も知らなかったっぽいし。 まあ、鎌倉から出たことないだろうし、勉強からも逃げ回ってたから、知らなくてもおかしくはないか。 雨が上がり、頼重を信ずる武士たちの声があがる。 「神」の力を見せつけられ、頼重が本気であり、彼と自分が本気になれば鎌倉を奪還することも可能、と考えをあらためた時行。 これ、頼重が雨雲をはらったのではなく、雨があがる時間を予知して、それに合わせて芝居を打ったってことなんだろう、多分。 頼重、部下たちにもめんどくさい人と認識されてるんだな。 でも、雨の中、集まって待機してくれてたのも確かなので、ちゃんと信頼はされている。 「バカ明神様」とか言われてるけど、戦になれば命がけで戦ってくれるんだろう。 一族郎党...

『アンデッドアンラック』(No.050 任せたよ) 感想(託された者たち)

祝! 50話到達! おめでたい! てか、まだ50話なんだよね! アンディと風子ちゃんの強化。 アンディとヴィクトルの和解。 不可視による風子ちゃん暗殺の阻止。 その3つを実現させるためのルートをつくることに成功した安野先生。 残るはあとひとつ……。 本の中の世界でパワーアップした紅蓮三日月でも致命傷を与えられないオータム。 オータムには再生能力がある。 そこで不治の出番か。 なるほど、不治は再生能力持ちに対しては超便利能力なんだな。 宙に浮けるはずなのに、わざわざアンディの頭に着地するリップ。 アンディはオータムの腕を足場にぴょんぴょん飛んでるだけで浮けないんだから、足場にしないでください。 アンディを踏んでいいのは風子ちゃんだけです!(←いや、風子ちゃんはアンディを踏まないけど) しかし、リップはオータムに傷ひとつつけられないから、不治もなにもあったもんじゃないな。 やっぱり、子供の身体だとパワー不足なのか。 ここで安野先生、登場。 「これが決まれば!! 確実に!! オータムを捕獲できるんだ!!」って言われて、すぐに「いいね。任せたぜ、安野!!」って言うアンディかっこいいし、「うん!! 任せといて!!」って応じる安野先生がめっちゃいい笑顔だ。 大好きなアンディに任せてもらえる、信じてもらえてる、ってのがうれしいんだろうな。 一方、リップは安野先生をうさんくさいと思ってるけど、ラトラの言葉は信じられるので、安野先生に任せることに。 「フフ…なんだか、不思議な人生だったなぁ」って……安野先生、今にも死にそうなこと言わないでください。 安野先生、Gライナーで描いたものは実体化するって知ったのは、だいぶ後のことだったのか。 で、安野先生がキャラデザインした「安野雲」は実体化し、それは他人も認識できるものだった。 九能明は黒髪なのに安野先生は白髪で、推定40くらいにしては若くみえたり、髪型が独特だったりするのは、マンガ家の安野先生がキャラデザインしたからなのね。 つまり、アンディと風子ちゃんの前に現れたのは、Gライナーで描かれ実体化した「安野雲」に、ソウルキャリバーで九能明の魂をつっこんだものなのね。 なんでからだにアーティファクト埋め込んでるの、と思ってたんだけど。 安野先生がソウルキャリバーを探すのに必死になってたのは、風子ちゃんを本の世界に入れるためだと思ってたんだけ...

『週刊少年ジャンプ』2021年10号 感想

『ブラッククローバー』 (ページ281 王国への強襲) 魔法帝、元に戻れたんだ、と思ったんだけど、ちょっと若い、と思ったら10年分、先に進めただけだった。 つまり20歳くらいの頃の魔法帝。 しかしすぐに子どもに戻っちゃった……。 これまでせっかくごまかしてたのに、人前で戻っちゃったから、これからは開き直って子供の姿のままになるのかね。 それとも、この一件が終わったら、魔法帝交代という流れになるのか。 ふたりでひとつの魔法帝、的にアスタとユノが魔法帝の地位を分け合う結末になるかな、と以前は思ってたけど、アスタがクローバー王国の魔法帝になって、ユノがスペード王国の国王兼魔法帝になるのかな、って気がしてきた。 『逃げ上手の若君』 (第3話 仇討ち1333) 別記事になりました。 『アンデッドアンラック』 (No.050 任せたよ) 別記事(託された者たち)になりました。 『破壊神マグちゃん』 (第30話 甘き日の狂騒曲) 巻末の編集さんのコメントによると、ゾンゼ=ゲは邪神ではないそうです。 上位存在なのは確かだろうから、上位存在=邪神ではないってことね。 マグちゃんがゾンゼ=ゲは神ではないと言ってたのは、邪神ではあるけれど、自分とはレベルが違いすぎるから神と認めない、的なことなのかと思っていたよ。 さて、バレンタイン回ですよ。 今の『ジャンプ』連載陣で、季節物イベントがオンタイムで発生するのは、このマンガだけだな。 恋に悩む少年・錬くんに、惚れ薬を渡すウーネラスさん、マジ邪神。 てか、マグちゃんとナプタークはもう邪神要素がほとんどなくなってるな。 元々マグちゃんは強大な能力を持ってるだけで、理由もなく人間を苦しめようとはしないから。 ウーネラスさんは自分の楽しみのためだけに、人間を唆し、破滅に導こうとするところが、めっちゃ邪神っぽくてステキ。 さらに、イイ感じになったところでルルちゃんが正気に戻るように効果を設定してあったとか、錬くんを陥れるためにとことん考え抜いてて、本当に邪神すぎる。 しかしながら、あの誘惑に打ち勝つ錬くん……かっこいいぞ。 ところで、「ラブをコメなさい!!」ってなんなんだ、ウーネラスさん。 ナプタークはちゃんとバイト代をやりくりして食材を買って、料理の腕を磨いてるんだな。 ちょっと前までギャンブルに狂乱してたのに、すごい進歩。 てか、プリンつくるのに...

『逃げ上手の若君』(第3話 仇討ち1333) 感想

「鎌倉幕府の基礎知識!」コーナーの解説は東大の先生。 史実物を描くからにはブレーン的な方がいらっしゃるんだろうな、と思っていたけど、やっぱりいろいろガチな方にご協力願っているのね。 「執権ってどういう役職?」のコラムの「組織のトップは仕事しない人がいい」ってのは、日本史習ってると薄々気づくよね(苦笑)。 天皇家をお飾りにしようとした将軍家がお飾りになり、それをお飾りにした執権の北条家がまたお飾りになるという、お飾りマトリョーシカ状態。 鎌倉幕府滅亡がなかったら、邦時と時行のどちらかが後継ぎになったんだろうけど、どちらがなっても、納得してお飾り役やってくれそうな気がする。 五代院、無抵抗の子供に馬乗りになってボコボコにするとか、クズ度をさらにあげてきた。 なんでそれやる必要があったの。 北条家を完全に裏切りました、という証明なのかな。 ただ、無抵抗の子供をいたぶるのが楽しい、って感じにみえるけど。 頼重の連れの子の名前がようやく判明。 弧次郎くんと亜也子ちゃんか。 北条家の遺児を脱出させるのに、なんで子供ばっかり引き連れてるの、って気がするけど、神社の関係者が稚児を連れて旅をしている設定だからかな。 時行をあえてひとりで戦わせ、弧次郎くんと亜也子ちゃんに時行を観察するよう命じた頼重。 これから先、時行を守ってもらうことになるふたりには、時行を好きになってもらいたいよね。 てか、このふたり、頼重のことめっちゃ好きだよね。 護るのではなく、一太刀を浴びせる隙を献上する、この意識転換はおもしろいな、と思った。 そうか、時行は護られるだけのお飾りになってはいかんのか。 よいお飾りになれる素質十分なのに。 「もしもこいつに一生…逃げながら命を狙われ続けたら、どんな豪傑のいずれが死に追いつかれてしまうのでは…!?」 五代院が時行に感じた恐怖は、いずれ高氏も感じることになるんだろうな、と思ったら、なんかめっちゃ楽しくなってきたよ。 あのかっこいい偉丈夫が、どんな感じで恐怖を表現してくれるんだろう。 松井せんせーの得意分野だからめっちゃ期待している。 時行、めっちゃ鮮やかに五代院の首を落としてた。 9歳でこれはすごいな。 それにしても、時行、ほんとにかわいい。 特に、犬とにらめっこしている3コマが異常にかわいい。 どうしよう。ちょっとかわいすぎない?

『ワールドトリガー』23巻 箇条書き感想

B級ランク戦が終わって一区切りがついた感じの23巻ですよ。 ・表紙は瑠花さん+陽太郎+雷神丸のアリステラ勢。これ、コミックス派の方は、この女の人、誰? ってなるよね。でも『実力派エリート迅』にも出てたから、わかる人にはわかる? ・陽太郎がボーダー本部で育てられていたらどうなってたんだろうね。レイジさんが最強ヒーローな陽太郎だけど、太刀川さんが最強ヒーローになってた可能性もある? ・沢村さんが間に入ってくれるようになるまでは、忍田さんと瑠花さんはぎくしゃくしていたらしい。忍田さん、女性に対して礼儀正しいけど、扱いがうまいかというと……う~ん……。そんなふたりの様子を頭をかかえながらみてた城戸司令とか想像すると楽しい ・テレポーターガチ勢さんの質問がおもしろかった。テレポーターのことだけでもこんだけいろいろ考えられるんだな、と感心。加古隊の戦いを早くみたい ・ユーマのサイドエフェクトは「嘘をついている人間の口から黒い煙が見える」という形で発現しているそうだ。そうなると、電話越しとかネット越しではわからなそうだね。半分ウソ、とかそういうのは色の濃淡でわかるのかな ・烏丸先輩が「とりまる」と呼ばれているのは、太刀川さんが素で間違えて、小南ちゃんが素直にそれを信じたのがはじまり。太刀川さん、漢字も弱いんだな…… ・「昔の王子は今より尖っていた」って……どういう方向に尖ってたんだ、王子 ・蔵内、「小南みたいな孫が欲しいと思ったよ」って、娘でもおかしいと思うけど、そこを通り越して孫? 18にしてなんでそんな感想が出てくんの? 蔵内もかなりなもんだな(何がとはいいませんが) ・嵐山隊のエンブレムかっこいいよね。正統派なヒーローっぽい。なんならウルトラマンとかに出てきてもおかしくない感じだ ・三輪隊もかっこいいと思うけど、なんとなくこわい ・Flower Shop 楓。オサムが入院してた時、病室にお見舞いの花がたくさんあったけど、ここで購入したものかもしれない ・「需要はあるのか? 臨時隊長たちのアンケート公開」は需要ありまくりです! 本気で全員分みたいです! ・やっぱり大人気の東さん。柿崎さん「リーダーシップがある」、来馬先輩「冷静で視野が広いから」、諏訪さん「麻雀要員1」、若村「監督能力と育成力が高い」、二宮さんと古寺「指揮能力が高い」、とべた褒めされている。諏訪さんのはアレだけ...

『アンデッドアンラック』(No.049 こっちのもんだ) 感想(神の意志と人間の意志)

LINEスタンプ総選挙の結果発表されてた。 うん、アプリでみたから知ってた。 アンディが1位なのはともかく、ほとんど差がなく2位がシェンなんだね。 そして、ムイちゃんが4位! これには戸塚先生も巻末コメントで喜んでらしたよね。 人気投票って、作品によって男性キャラに偏ったり女性キャラに偏ったりするけど、『アンデッドアンラック』は全体的にばらけてて、ここらへん、このマンガらしいな、って思った。 LINEスタンプで欲しいキャラと好きなキャラはちょっと別なのかもしれないけど。 さて本編。 アンシーンはギャングの一員だったのか。 アンディいわく、否定者の人生は3パターン。 「能力と向き合い生きる」、「絶望して死を選ぶ」、「開き直り悪さ」をする。 1番目が安野先生やチカラくんで、2番目が風子ちゃんがなりかけたもので、アンシーンは3番目なのね。 アンディは2番を選びようがなく、性格的に3番を選べず、自動的に1番になったって感じだけど。 しかし、両瞼を閉じている間は視認されない、って本人、どういう経緯で知ったんだろう。 これ、本人だけでは気づきようがないよね。 目を閉じてるとやたら人がぶつかってくる、とかあったのかな。 本人が「両目を閉じる」がルールだと認識してるから、第3の目だけが開いてる分にはOKね! ってことになってたらしい。 これもきっと、本人の意識が変わったら別の使いようがあったんだろうな。 自分のものと認識しているものも見えなくなるけど、第3の目だけが浮いてみえてる絵があったから、あれはアンシーン的には自分のものじゃなかった、ということか。 第3の目だけ浮いてる状態は、人間がそのままいるよりはみつかりにくいかもだけど、やっぱりちゃんとみてたらみつかるので、ある程度接近したら第3の目も閉じなきゃいけなくなって、視界ゼロになる……めっちゃ扱いづらくない? この能力。 安野先生は視認というか認知されなくなるけど、相手に影響を与えることもできないので、攻撃力皆無なわけで、こちらはまったく戦闘向きじゃない。 まあ、認識されなければ、そもそも戦闘状態に突入することもないけどな。 目が覚めたら、血を噴き出してる下半身だけが立ってて、ひざに無腕になった安野先生がいるって状況がひどすぎる。 いくらアンディを見慣れてる風子ちゃんでも、これはさすがにうってなる。 そこに、冷静に状況を説明し...

『週刊少年ジャンプ』2021年09号 感想

『逃げ上手の若君』 (第2話 鬼ごっこ1333) 別記事になりました。 『呪術廻戦』 (第137話 堅白) 別記事(地獄の釜の蓋が開く)になりました。 『僕とロボコ』 (第27話 モテ杉とボンド) 漫画を読んだことがないモテ杉くんのために、どれを読ませるかを審議するボンドとロボコのやり取りがめっちゃおもしろかった。 「初めて読む漫画が呪術廻戦じゃショック死しかねません!」 「非術師が凶悪な呪力に晒され続けるようなもの…」 って、初めて読む漫画じゃなくても、今週の展開でショック死しそうになってる人が大量発生してるんですけど……。 『僕のヒーローアカデミア』は「今の鬼展開を考えると難しいかと…」←わかる 『チェンソーマン』は「ダメですね。確実に死にます」←わかる 『あやかしトライアングル』は「刺激が強すぎるかと…」←わかる って、こう考えてみると初心者にやさしくないマンガが多いな、最近の『ジャンプ』。 『ブラッククローバー』も今、わりとグロい絵が出てくるし。 で、初心者にもっともやさしいマンガとしてセレクトされたのが『破壊神マグちゃん』って、めっちゃわかる。 ストーリーがほのぼのしてるし、絵もかわいいし、だいたい1話でエピソードが完結するので、マンガ初心者にはわかりやすいと思う。 勉強好きな子なら『Dr.STONE』も推せると思うけど。 『アンデッドアンラック』 (No.049 こっちのもんだ) 別記事(神の意志と人間の意志)になりました。 『破壊神マグちゃん』 (第29話 「暗澹」のゾンゼ=ゲ) イズマくん、破滅使徒血盟の書にサインしちゃってるけど大丈夫なの? 信仰的に。 「疾風スラッシュ」や「氷雪ブリザード」がダサいってのは薄々思ってた。 でもみんなやさしいから黙っててくれてた。 唯歌ちゃんはそういうの気にせずに言っちゃうけど。 前回の予告で、新しい邪神って何位だろうね、って思ってたら「無位」ってのが出てきた。 そうか、位がない、ってパターンもあったのか。 マグちゃんは「同胞ではあるが奴は神と呼ぶには値せぬ」と言ってるけど。 ウーネラスさんは、イズマくんが精神攻撃に超弱いから、ナプタークとは戦わせなかったらしい。 そういえば、マグちゃん相手にはけしかけてたけど、ナプタークは無視だったな。 相手にしてないんじゃなく、ナプタークと戦わせても、ウーネラスさん的に何の旨味も...

『呪術廻戦』(第137話 堅白) 感想(地獄の釜の蓋が開く)

サブタイトルが「渋谷事変」じゃなくなった。 中身を読んだら、もっと渋谷事変やっててもよかったのに、ってなった。 センターカラー表紙は乙骨ソロ。 乙骨は『呪術廻戦』ではいつも病んでるような表情してるのなんなんだろうな。 渋谷あたりから闇が広がり、広範囲にわたって灯りが消える関東平野。 これ、紙版だと印刷でつぶれちゃっててよくわからなかったんだけど、電子版だとくっきりだな。 関西圏がめっちゃ明るいのがまた、首都圏の悲惨な状況を際立たせてる。 てか、東京23区だけじゃなく、川崎市と横浜市も巻き添え食らってるよね、これ。 総理代理全員が安否不明って……内閣総辞職ビームよりひどい。 1000万の呪霊が放たれた、って1000じゃなかったっけ、と思ったけど、あれは虎杖的な存在の人間の数であって、呪霊の数じゃなかったな。 偽夏油、めっちゃ働き者だったんだな。悪い意味で。 とりあえず、都内の無事な人たちは疎開か……。 まあ、都内に呪霊を封じ込めるつもりなら、その前に無事な人間を外に出さなきゃならんよね。 ところでなんでこんな大事になってるんですか~。 渋谷が壊滅しそう、って話かと思ってたら、首都圏壊滅って話になっとる。 これは、国外脱出した冥冥さんが大正解だったな。さすがです。 子供がお店で商品食べてるけど、これ銀座かな? 親と遊びにきててはぐれた? で、呪霊が現れたと思ったら、乙骨が瞬殺した。 ようやく乙骨が『呪術廻戦』に登場か……。 長かった……めっちゃ待ってた……。 ところでなんで「リカちゃん」がついてるんだろう。 降霊術で里香ちゃんを降ろした? 前は「里香ちゃん」呼びだったから、里香ちゃんはちゃんと成仏してて、別の呪霊を「リカちゃん」って呼んでる? リカちゃんがやりすぎてた時点で刀が消えているので、刀がリカちゃん説をネットでみかけたんだけど、そういえば乙骨の刀は「里香の呪いを貰い受け刀にこめて」るっていう設定があったな。 刀に残っていた里香ちゃんの呪いを、乙骨が増幅させ、レプリカ・リカちゃんをつくりあげた、というのも可能性としてはアリなのか。 子供の前では、以前と同じく、ちょっと気弱でやさしい乙骨だったんだけど、呪術界の上層部の前ではまた病んでる。 まあ、呪術界の上層部そのものも病んでるけどな! これはなんとかしないと、って五条先生が決意した気持ちがよくわかる。 ところで、狗...

『逃げ上手の若君』(第2話 鬼ごっこ1333) 感想

『週刊少年ジャンプ』に北条家の家系図が載る日がこようとは……。 まあ、中学生読者もいることだし、こういうのは大事。 あと、多少、ひどいこと書いても、子供たちに日本史に興味をもってもらうため、と言い訳できるの大事(?)。 開始早々、幼子にいたずらしようとしてる変態さんが現れたんですけど、大丈夫なんですか、これ。 まあ、諏訪頼重が楽に構えてくれてるから、時行がそこまで深刻にならずにすんでいる、とも思えるが。 時行は鎌倉脱出できずに足止め状態。 足利高氏はさすがに有能である。 時行に独楽を教えている高氏の絵が良いな。 裏で不穏なことを考えていたのは確かだけれど、時行をかわいがっていたのも確かなんじゃないかな、って気がする。 兄の邦時を秒で敵に売った伯父・五大院宗繁が、トロフィーを手に涙を流している絵があまりに松井せんせーで笑う。 いや、やったことだけで十分に鬼畜だとわかるけれど、それを一枚絵でこう表現するのが、本当に松井せんせーっぽい。 知名度★1だけど、ここで描かれたことで知名度爆上がりだろう。 やったことが鬼畜すぎて、みんなにドン引きされた結果、誰にも相手にされてないのに、売ったのが正室の子の時行じゃなかったのがいけなかったのか、という発想がすごい。 クズすぎてすごい。 でも、ラスト2ページの五大院は本当に強そうで、うぉ~っ! ってなるんだよ。 クズいけどめっちゃ強いから兄上を託されたのか……。 もしかしたら時行も同じ目にあって死んでたかもしれないんだなって考えると、頼重の存在はありがたい。変態だけど。 兄上も頼重に託せばよかったのに、と思うけど、別々に逃がした方が血を遺せる確率があがる、ってことなんだろう。 ところで、餌になった時行の絵がかわいすぎるんですがっ。 「…ああ、なんと美味しそうな」って五大院の感想に、うっかり同意したくなる。 今のところ、めちゃくちゃ松井せんせーっぽいテイストで、ちゃんと歴史ものになってるのすごいな。 『魔人探偵脳噛ネウロ』の豹変する犯人的な表現が、こうも時代ものにマッチするとは。