『呪術廻戦』(第137話 堅白) 感想(地獄の釜の蓋が開く)

サブタイトルが「渋谷事変」じゃなくなった。
中身を読んだら、もっと渋谷事変やっててもよかったのに、ってなった。


センターカラー表紙は乙骨ソロ。
乙骨は『呪術廻戦』ではいつも病んでるような表情してるのなんなんだろうな。


渋谷あたりから闇が広がり、広範囲にわたって灯りが消える関東平野。
これ、紙版だと印刷でつぶれちゃっててよくわからなかったんだけど、電子版だとくっきりだな。
関西圏がめっちゃ明るいのがまた、首都圏の悲惨な状況を際立たせてる。
てか、東京23区だけじゃなく、川崎市と横浜市も巻き添え食らってるよね、これ。

総理代理全員が安否不明って……内閣総辞職ビームよりひどい。

1000万の呪霊が放たれた、って1000じゃなかったっけ、と思ったけど、あれは虎杖的な存在の人間の数であって、呪霊の数じゃなかったな。
偽夏油、めっちゃ働き者だったんだな。悪い意味で。

とりあえず、都内の無事な人たちは疎開か……。
まあ、都内に呪霊を封じ込めるつもりなら、その前に無事な人間を外に出さなきゃならんよね。


ところでなんでこんな大事になってるんですか~。
渋谷が壊滅しそう、って話かと思ってたら、首都圏壊滅って話になっとる。
これは、国外脱出した冥冥さんが大正解だったな。さすがです。


子供がお店で商品食べてるけど、これ銀座かな? 親と遊びにきててはぐれた?
で、呪霊が現れたと思ったら、乙骨が瞬殺した。
ようやく乙骨が『呪術廻戦』に登場か……。
長かった……めっちゃ待ってた……。

ところでなんで「リカちゃん」がついてるんだろう。
降霊術で里香ちゃんを降ろした?
前は「里香ちゃん」呼びだったから、里香ちゃんはちゃんと成仏してて、別の呪霊を「リカちゃん」って呼んでる?
リカちゃんがやりすぎてた時点で刀が消えているので、刀がリカちゃん説をネットでみかけたんだけど、そういえば乙骨の刀は「里香の呪いを貰い受け刀にこめて」るっていう設定があったな。
刀に残っていた里香ちゃんの呪いを、乙骨が増幅させ、レプリカ・リカちゃんをつくりあげた、というのも可能性としてはアリなのか。


子供の前では、以前と同じく、ちょっと気弱でやさしい乙骨だったんだけど、呪術界の上層部の前ではまた病んでる。
まあ、呪術界の上層部そのものも病んでるけどな!
これはなんとかしないと、って五条先生が決意した気持ちがよくわかる。


ところで、狗巻はいつのまに虎杖に腕を落とされたの?
宿儺の領域展開に巻き込まれたとしても、腕だけきれいに落ちるってどういう奇跡だよ。
たとえそうだとしても、悪いのは虎杖じゃなく宿儺だし。
まあ、乙骨は虎杖と面識がないんで、同一視しても不思議はないけどね。

サブタイトルの「堅白」ってきいたことがない熟語だったので調べた(←今週、もっとも多く検索された熟語だったかもしれない)ら、「堅白同異」=「まったく矛盾することを無理やりこじつけることのたとえ。詭弁きべんを弄ろうすることのたとえ」と出てきたんで、上層部がこじつけで狗巻の件を虎杖の仕業にした、って可能性はあるな。
狗巻が無事だったのに、上層部がわざわざ落とした説まである。
狗巻の術式は腕がなくなっても問題ないから、戦力的に惜しむものではないし。

逆に、これをこじつけにして、乙骨が虎杖に近づくことを妨害させないようにしている=乙骨は虎杖と話をしたいと思っている、という可能性もあったりしないかな……するといいな……。
五条先生が事前に虎杖のことを乙骨に頼んでいたとかなんとかで。

五条先生が封印されたら、虎杖の死刑を執行できるのは乙骨くらいじゃない? 説はよくきいたけど、乙骨がこんなノリノリってのはやだなあ。
乙骨はクラスメイトのためならなんだってやるし、クラスメイトが関わるとだいぶネジがはずれるところがあるから、かなり本気で虎杖を処刑する気でいる可能性も捨てきれないんだよなあ。

ところで、なんで狗巻なのかなって思ったんだけど、渋谷事変で、真希さんは生死不明、パンダ先輩は虎杖と同じ場所にいたから、上層部が回収できたのが狗巻だけだった、ってことかな。


偽夏油の死刑をやりなおすのはわかる。
夏油を殺したって言ってたのに死んでないじゃん。実は親友を殺せなかったんだな、五条悟。って感じで、五条先生を夏油の共犯と断定するってのもまだわかる。
虎杖の死刑執行猶予を取り消す、ってのも、まあ、そうなるよね、ってなる。

わからんのは、夜蛾学長まで巻き込まれて死罪ってとこだよ。
五条先生と夏油の先生だったから、こいつも共犯、ってことなの? これまたこじつけが過ぎない?

そういえば、五条先生は呪術界からの永久追放ってのは、死刑にするほどではない、ということではなく、そもそも死刑にできないってことのような気がする。
乙骨は虎杖は殺せても、五条先生を殺すのには抵抗するだろうし。
だから、封印を解くことを禁じて、実質的に死んだも同じ状態のままで放置する、ということになったのかな、と。
あと、五条先生が呪いを遺して死んだら大変なことになりそうな気がする。


虎杖たちは今、どこで何してるんだろう。
歌姫先生がなにかの術式の準備をしてたから、あれが移動系の術式だったら、どこかに逃れている可能性もあるか。

とりあえず、虎杖は脹相兄ちゃんが死んでも守るだろう。
伏黒は虎杖につくだろうけど、津美紀さんの件がからんだらどうなるかわからない。
パンダ先輩は親である夜蛾学長につくだろうな。
日下部先生は……気の毒だな……。

あと、京都勢はどういう扱いなんだろう。
偽夏油の件がバレたら、加茂が一番、まずい立場になりそうな気がするが。

夜蛾学長は家入先生と一緒にいたはずだけど、野薔薇ちゃんもここにかつぎこまれてるかも。
そういえば、夜蛾学長が巻き込まれた件をみると、家入先生も微妙な立場にならない?
五条先生がわざわざ夏油の解剖から家入先生をはずした点をもって、家入先生はシロってことになってる?
家入先生の反転術式は超貴重らしいから失いたくないだろうけど。


展開が地獄すぎて阿鼻叫喚。
どう考えてもハッピーエンドになりそうにない。
いや、以前から薄々そう思ってたんだけど、今回ので「もう無理」ってなった。

私は乙骨推しだけど、なんかもう、乙骨もう何もしないで、って気持ちになってる。
めっちゃ芥見先生の掌で踊らされてる。


ところでアニメの『じゅじゅさんぽ』は平和で良いですね。
ここんとこずっと京都校サイドのお話だけど、なんだかんだで仲が良いな、京都校女子ズ。
真依と西宮ちゃんがべったりで三輪ちゃんがちょっとはずれてるのかな、って思ってたけど、意外と距離感近い。
あと、アニメの三輪ちゃんがかわいすぎる。