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『アンデッドアンラック』(No.099 助けて神様) 感想(救いを求めた先にいた者)

久々にビリー様が登場。 無事に腐った部分を切り離せたうえに、視力も取り戻せて良かったね! ところで、隣にいるノースリーブのテラーさんが、なんかおもしろくてずっと笑ってた。 いや、笑うような絵ではないんだけど、なんかもうテラーさんが薄着なだけでおもしろい。 ビリー様、テラーさん、クリードの元軍人トリオは仲良いね。 ジュイスさんとビリー様の間で、円卓を譲るかわりに報酬のひとつを譲る、という約束が交わされていたらしい。 まあ、報酬のひとつといってもUMAゴーストは先にオープンされちゃったし、ビリー様は多分、新しい「不変」さんの居場所を知ってるしで、そうなるとアーティファクト「イージス」と「リメンバー」の二択だよね。 そして、ビリー様が選んだのは「イージス」か。 神の攻撃を凌いだとされる無敵の盾「イージス」。 ところで「三種の心器」ってなんだろうね。「神器」じゃなく「心器」なの気になる。 「リメンバー」の機能も気になる。 アンダーは事実上の解散っぽいな。 まあ、元々、利害関係だけでつながってた組織だから、ここまで状況が変わればそうなるか。 クエストをオープンするには、円卓に規定人数の否定者が座ってなければいけないので、頭数が必要だったけど、もうクエストは発生しないわけだしね。 くるるちゃんと円陣は日本に残ったけど、円陣はまた呼び寄せるつもり、ということは、くるるちゃんは戦力とは考えてないってことか。 ビリー様の中ではくるるちゃんも、戦わせたくない弱い者、なんだろう。 そもそも、UMAや「神」相手に使える能力じゃなさそうだしな、「不貞」。 円陣には戦う理由があるのかな。 友才さんは家族の元に戻ったけれど、「必要ならば呼べ」なので戦いから降りたわけではない。 てか、友才さんに家族がいてよかった。あのまま山の中にひとりじゃさびしそう、って思ってたから。 ファンはいまだユニオンに囚われたまま。 しかし、「魂の感覚を掴んだ」「俺はまだ強くなれる」と言ってるらしい。 どんな状況になっても、ただ自分が強くなることを求めている、というバトルジャンキーの鑑。 それにしてもなんなんだろう。この、強キャラ感は。 牢の中で座ってるだけなのに、もうめっちゃ強そう。 てか、魂の感覚を掴むと強くなる、ってどういう理屈? で、ユニオンにいるファンの言葉を誰がアンダー側に伝えたか、というと、風子ちゃん探しの...

『週刊少年ジャンプ』2022年12号 感想

『呪術廻戦』 (第175話 仙台結界・2) 別記事(乙骨が捨て身すぎる)になりました。 『SAKAMOTO DAYS』 (DAY59 CUT) 試験官兼映画監督兼ORDERって、属性盛り過ぎだろ、京。 この人も含めて、ORDERの連中みてると、ORDERになるのにコネなんて何の役にも立たない、ってのよくわかる。 『あかね噺』 (第2席 6年) 父親が夢を絶たれたのに、それをみんなが「よかったね」って言ってる、ってのはキツイよな。 でも、「よかったね」って言う人の考えもわかるんだよ。 お父さんが職場で頼りにされる人になってるっぽいから、なおさら。 これが、どうみても勤め人に向いてない、みたいな人だったら周囲の反応も違ってたのかもなあ。 『Dr.STONE』 (Z=230 HUMAN) 人類にメンテして欲しいのに、なんでその人類を3700年も石化させちゃったんだよ、のアンサーが、「石化は脳を働かせるほど早く起きるます。ところが起きるまで何千年もかかった。お前がたを買いかぶってただけです」で笑ってしまった。 なるほど、人類がそこまで脳を働かせられないとは思わなかった、ってことか。 すごい煽りっぷりだな。本人(?)そんなつもりまったくないだろうけど。 これって、これまでホワイマンたちが遭遇してきた宇宙人(?)たちは、人類より数千倍レベルで脳が発達した生物だった、ってことなのかな。 結局、ホワイマンたちも予想外が発生しすぎて、わりとパニクってたってことなのね。 迷惑すぎる。 それにしても、メデューサの作画がキラキラすぎてすごい。 Boichi先生、がんばりすぎでは? 『PPPPPP』 (第21話 悲しいね) 予選落ちしたフルスちゃんに声をかけられなかったラッキー。 一方、泣いている理由をきいたDADA先生。 DADA先生、やっぱりいい先生だな。 そして、自分が泣いている理由、自分の感情をきちんと言語化できるフルスちゃんはすごいな。 DADA先生は容赦ないけど、それはラッキーとフルスちゃんがピアノを弾いてるからだ。 ふたりがピアノを完全に捨てるのなら、DADA先生は多分、声をかけずにほっといたんじゃないかな。 そして、悲しむフルスちゃんをみることで、悲しい音と向き合う覚悟をきめたラッキー。 悲しみを利用しろ、というのは非情な教えにもみえるけれど、ただ悲しむだけでは何も手に入れら...

『呪術廻戦』(第175話 仙台結界・2) 感想(乙骨が捨て身すぎる)

乙骨vs黒沐死戦。 いやあ、あらためて乙骨の戦い方が堂に入ってるというか、隙がない。 そう思ったのは『劇場版呪術廻戦0』を観て、そういえばこの頃の乙骨はこんなへっぴり腰だったよなあ、って懐かしく感じたせいかもしれない。 黒沐死に対する決定打を持っている乙骨だけど、石流と亨子の目を感じているので、あまり自分の情報を与えたくない。 しかし、打てる手を温存して勝てる相手でもなかったか……。 乙骨のやられ方がめっちゃ痛々しくて、ぎゃあ、ってなってたんだけど、乙骨が口移しで反転術式を流し込んで、ぐおっ、ってなった。 乙骨、キスシーンが多いな……。 呪霊相手ばっかだけど……。 ほんとに思いついても普通やらんよね。 だって、あれGだよ? たとえ呪霊でも里香ちゃん相手なら、純愛だよね! になるけど、あれGだよ? それをやって、プッ、だけで済ます乙骨が最高に乙骨で最高だ! ってなった。 気持ち悪いとか、そういうリアクションじゃなくって、単純に、不味いな、って感じなんだもん。 乙骨が戦ってるのは、いつだって自分以外の人間を守るためなんだよ。 理想とか野望とかがあるわけじゃなくって、無私の愛を他人に注ぎ、自分を完全に捨てている。 そうやって、誰かを守る戦いに必要ないものは切り捨てまくった結果がこれなんだろうな、って感じた。 そう考えると、これもまた純愛なのか? そうなのか? なぜだか、真希さんを思い出した。 真依さんとの約束を守るために、人間としての自分を切り捨てまくった真希さんを。 石流と亨子に、反転術式を使えることを知られてしまった乙骨。 ここで即座に亨子が動いた。 逆さまになって「反転術式」ってささやいた亨子がめっちゃこわくて、あいかわらずホラーっぽい表現うまいな、芥見先生、ってなった。 あと、Gを描かされるパワハラに耐えたアシスタントの皆様、お疲れさまでした。

『逃げ上手の若君』(第51話 双六1335) 感想

雫と魅魔ちゃんの双六対決がはじまった。 この時代の双六のルールがわかんないんだけど、「賽コロの運がほぼ全て」だそうだ。 要するに、どちらがより「神力」に恵まれているか、が勝負を決めるってこと。 玄蕃がボロ負けするのも当然か。 「おぼろげな未来が見えたり」する程度、といっても頼重が使えば、めっちゃ有用な能力になるよね。 「現人神」としての権威を補強できるし。 まあ、一般人がもってても、そんなに活用できないかもだけど。 時行のことを「男として好きとか?」と訊ねられて「ううん全然」とにっこり答える雫がかわいい。 雫のことを、女の子として好き、というわけじゃなくても「男性としては全っ然の然」とか言われると、やっぱりショックを受けるのね、時行。 雫、時行に膝枕をして眠らせたけど、こんなこともできるのか。 これがたいしたことない能力ってどういうこと? って思うんだけど、自分の方がもっとすごい神力を持ってる、っていう自信の現れなんだろうな。 実際、雫が「私とは使える神力がケタ違いだ」って考えてるし。 いきなり雫が時行にキスしてて笑った。 そりゃあ魅魔ちゃんも目が点になる。 「え、ちょ、そんなとこまでいっちゃう!?」って、どこまでいっちゃってんのよ! なんかモザイクかかってるけど。 さらに「え、見てあの技、知らへんねんけど!」って……ほんとにどこで習ったの、そういうの。 『暗殺教室』で渚くんが茅野ちゃんを止めるためにディープキスをかましたことを思い出した。 しかし、キスをすることで魅魔ちゃんの動揺を誘い、どさくさまぎれにイカサマまで併用するって、雫がこわすぎる……。 あと、キスをめっちゃ注視している魅魔ちゃんがかわいい。 すれたこと言ってるけど、そういう経験はないんだろうな。 まあ、父親がめっちゃ有名人で権力者だから、そう簡単に手出しはされないだろうな。 ところで亜也子が「ゲンバ回収成功っ!」って言いながら、出来の悪いぬいぐるみみたいになった玄蕃の首つかんで振り回してる絵、おもしろすぎじゃないですか? で、これだけの大手柄をあげた後の「…あと念押し。好きじゃないから、兄様のことなんて全っ然」って雫の台詞がめっちゃかわええ。 ちょっと視線をそらしながらってのがまたかわいい。 ずっと眠らされてた時行にしてみれば、ぽかーんでしかないけどね。 雫は「浮世離れ」してるって評価だけど、本人が意...

『ワールドトリガー』第218話「遠征選抜試験・16」+第219話「遠征選抜試験・17」 感想(決める人、悩む人、観察する人)

漆間さんに後ろから撃たれて「アカーン!」ってなってる生駒さんがおもしろすぎる。 生駒さんはもう何やってても笑ってしまうの、なんなの? 漆間さんの銃がジェル(?)みたいなのに包まれてるけど、あれが名前だけ出てたサイレンサーなのかね。 ていうか、銃撃音が出ないことのメリットってそんなにあるのかな。 撃ち合いの音を聴いて寄ってこられる、ってのはあるかもしれないけど、撃ち合いの音を聴かれるほど近くに敵がいるって状況がそんなにあるのかな、って気が。 それに、倒した相手がベイルアウトしたら、ヒューって飛んでっちゃうから、それで存在に気付かれちゃいそうなんだけど。 ああ、でも発射音をきいて反射的にシールドを出す訓練をしている連中相手なら、シールドを出す時間を与えない、というだけで有利をとれるのかも。 辻ちゃんに叱られてる生駒さんがかわいいな。 そして、生駒さんのボケにいちいち律儀につっこんでる辻ちゃんもかわいい。 さらに、そのやりとりをみて笑いをこらえている帯島ちゃんがかわいい。こらえきれず「ぶはっ」ってなってる帯島ちゃんは最高にかわいい。 王子2番隊。めっちゃなごやかでいいな。 諏訪さんは特別課題をオサムひとりに任せた。 確かに、近距離の香取ちゃん、長距離の隠岐に対して、中距離はオサムと諏訪さんがいるから、はずすとしたらオサムか諏訪さんになるのか。 特別課題をオサムに任せることで、オサムにポイントを稼がせてやろう、という諏訪さんの配慮もありそう。 考察はオサムの得意分野だし。 諏訪さんが即決したのに対し、若村は誰に特別課題を任せるかで、また悩み始めた。 笹森に「うちのエース」って言われて「フッ!」ってなるヒュースが単純すぎる……。 でもまあ、文章をまとめるの下手そうだよね、ヒュース。 自分が特別課題をやる、ということも考えたけど、それでシミュレーション課題がうまくいっちゃったら自分の立場がない、とか考えだすの、めっちゃ若村っぽいな。 てか、自分はいらないような気がするんだけど、それを目の前につきつけられるような事態は避けたい、というのは普通だよな。 そういう普通さがストレートに描かれてるキャラがこのマンガには少ないだけで。 ここで笹森が名乗りでるか……。 アタッカーはヒュースがいるので、ポジション的には笹森が抜けるのが一番ダメージ少ない、ってのは確かにそうだけど、若村が悩んでる...

『アンデッドアンラック』(No.098 リスタート) 感想(離れても、離れない)

「不滅」の手がかりを追うアンディ。 死体が特徴的だから調べやすいのか。 快楽殺人犯っぽいし、警察に捕まるという心配もないわけだから、隠ぺい工作的なものはまったくやってなくて、死体もそのままほったらかしにしてそう。 それにしても、死なない相手は厄介だよな……。 本人も「不死」だけど、これほどめんどくさい敵はいない、ってなってるよね。 これまでヴィクトルとか「不死」をコピーしたビリー様は相手にしたけど、ふたりともあそこまで性格がヤバくないもん。 しかも、アンディがもってないワープ機能まで持ってるし……。 ところでルインの血液操作って、あれブラッドのものなのかな。 UMAブラッドだとしたら、血液操作技術が最高峰なのは当然かな。 できればスルーしたい相手だけれど、風子ちゃんのことがからんでるから、どうにかするしかない。 考え込むアンディに謝るシェン。 そうか、シェンの「不真実」だったら、風子ちゃんが刺されたあの場で「不減」をどうにかできた可能性があるのか。 ムイちゃんはルインを好きになれないだろうから「不真実」が発動しないけど、シェンなら発動できたかもね。 ジュイスさんの「不正義」は条件付けが必要っぽいし、チカラくんの「不動」はニコのゴーグルがないとそばにいる全員を巻き込むので使い方が難しいし、タチアナちゃんの「不可触」もピンポイントでは使いづらい能力だし……といろいろ考えていっても、あの場で「不減」を取り押さえられた能力がシェンの「不真実」くらいしか思いつかない。 シェンは、自分とムイちゃんはアンディに救ってもらった、と考えている。 でも、アンディも、シェンに救ってもらったんだ。 しかしながら、「お前が組織に推薦してくれたおかげで、俺と風子はここまでこられた」と言っても、それはシェンがジーナさんを犠牲にすること前提で動いたから、でもあるんだよなあ。 ジーナさんは、シェンがアンディを差し向けたことを、よくやってくれた、って思ってたけど。 シェンはファンとのけじめがついて、妹への想いに一区切りつけられたことで、過去へのこだわりがふっきれて、今の自分が大事にしたいもののことだけ考えられるようになったのかな、って気がする。 だからこそ、今、自分がアンディの力になってやれないことが腹立たしいんじゃないかな。 未成年組が元気そうで何より。 あいかわらずみんなかわいいなあ。 3か月後に...

『週刊少年ジャンプ』2022年11号 感想

『Dr.STONE』 (Z=229 WHYMAN) ツバメと人間だけが石化したのは、まず適当に選んだ生物(=ツバメ)を石化させ、それによってざわつく生物を探すためか。 おそらく、ホワイマンにとって電波だけがコミュニケーション手段なんだな。 地球上で最も知的な生命体が人類だってことはみればわかるだろう、と思ったんだけど、そもそも「見る」という機能をもってなさそう。 「永遠の命」を餌に自分たちのメンテをさせてきたホワイマンたち。 それ以外の交渉材料はもってないし、「永遠の命」をちらつかせればどんな生命体もなびくと思っているから、そもそも交渉の概念がない。 ホワイマンに会いに行くにあたって、交渉役のゲンを連れて行った方がよいのでは? という意見をどこかでみたけど、そんな役いらなかった……。 交渉術を最大の武器に生き延びてきたゲンとしては、最悪の相手だな。 本人もこれまでにないほど厳しい表情だし。 こうなると、効率厨の千空の方が適任か。 『ウィッチウォッチ』 (49 傘がない) 先週の『うろんミラージュ』ガン無視されてたの、ちょっと笑ってしまった。 『PPPPPP』 (第20話 歪みの森の不死身女王) フルスちゃんはあんまりピアノが好きじゃないのか……。 母親との幸せだった時間を取り戻すための道具になっちゃってるのかな。 フルスちゃんは最大限の努力をしている。 でも、それだけじゃどうにもならないものがある、って心の底では思ってそう。 フルスちゃんのお母さんも、そうやって心折れたのかも。 『高校生家族』 (第73話 一勝の願い) 家族が同じ学校に入学しちゃったことをめちゃくちゃ嫌がってた光太郎が、「これからも親父と…仲良くしてやってください」と頼むのがいいよね。 父親が今さら高校生になったことを、完全に受け入れた感じで。 まだ気恥ずかしさみたいなものはあるんだろうけど。 この春高予選編の最初でギャグで使われていた年齢制限の件を、ラストで光太郎が検索しようとして「やめとこ…」ってなったの、めっちゃうまいな。 ネタだと思ってたのに、めっちゃいい話っぽくなってる。 『逃げ上手の若君』 (第50話 大都会1335) 別記事になりました。 『アンデッドアンラック』 (No.098 リスタート) 別記事(離れても、離れない)になりました。 『守れ!しゅごまる』 (第11話 邪の神と守れ!...

『逃げ上手の若君』(第50話 大都会1335) 感想

京の都に到着した時行一行。 きれいな碁盤の目の都だな……これ、アシスタントさんたちがめっちゃがんばって描いてくださったんだろうな。 たくさんの人や物が行きかう賑やかな京の都では、時行もただのおのぼりさんって感じでかわいい。 逃若党のみんながはしゃいでるところもかわいい。 みんなは京を楽しんでるけど、吹雪は人足でお金稼ぎか……。 稼げる時に稼いでおかないと、すぐに喰いつぶしちゃうからな。 吹雪は身バレの心配がないので、かなり自由に動けそうだよね。 勤勉で頭が良くて力もあるから、めっちゃ重宝されそう。 絶望と興奮で昇天しかけてる玄蕃の絵が、非常にアレでとてもアレです。 これ、少年誌に載せて大丈夫な絵なのか? 全裸双六って何……ってなったんだけど、脱衣麻雀的なことをやってたのかな。 賭博+スケベ心で玄蕃めっちゃノリノリでのっかっちゃって、借金100万になったんだろう、多分。 「双六」って言ってるけど、この時代の双六はバックギャモン的なやつらしい。 玄蕃を救うために、躊躇なくお金を出す時行。 そして、時行に同じことを求められたら、みんなも躊躇なく出す。 京の都で遊ぶことをあれだけ楽しみにしていたのに。 時行が「右も左もわからない田舎者なんだ」と下手に出るところもいいよね。 身バレは困る、というのもあるんだろうけど、ここでは自分の方が弱い立場と理解して、それにあった振る舞いをちゃんとしている。 ここで佐々木道誉の名前がでてくるか……。 日本史に弱い私でも一応、名前ぐらいは知ってるぞ。 弧次郎はちょっと暴力沙汰ちらつかせて脅すだけで穏便に済ませようと思ったんだろうけど、相手のバックがでかすぎて動けなくなった。 ここで、これまで掘り下げがなかった雫の出番になるのね。 「敗けたらその歳で穢れを知っちゃう事になるけど快いよね?」って言われて、「もちろん」と即答する雫の肝の据わりっぷりが、めっちゃかっこいい。 でも、雫も勝つ自信があるから時行と交代したわけじゃないよね。 勝てる可能性があるとしたら自分だけだと思った、ってことなんだろう。きっと。 ところで魅魔ちゃん、ギャル風でかわいい。 ツインテールがめっちゃ似合ってる。 あの時代にツインテールとかあったのかはわからんけど。 魅魔ちゃんが神力持ちで双六に負けたことがないってことは、賽の目を操作する能力があったりするんだろうか。

『破壊神マグちゃん』(最終話 夢見るままに待ちいたり) 感想

月曜の朝に読んでボロ泣きした。読み返すたびに泣ける。読み返さなくても思い出しただけで泣ける。 それがいまだに続いている。 大好きなマンガだけど。ずっとアンケートいれてたし、コミックスも紙と電子、両方でそろえてるけど。まさかここまでダメージくらう最終話をお出しされるとは思わなかった。 前回、最終回じゃないとコメントしつつ、わざわざラストに「完」と書いたのはどういうことだ、と思ってたんだけど、前回までがマグちゃんとルルちゃんの物語で、今回はマグちゃんの物語なのかな、って思った。 もしくは、前回が日常系コメディとしての最終回で、ただコメディマンガとして楽しく終わって欲しいのなら、ここで終わったと思ってくれて良いですよ、という上木先生のメッセージなのかも、と。 でも、『破壊神マグちゃん』という物語は、こういう終わり方をするべきマンガだったんだな、と最終話を読んでものすごく納得した。 今になって思うと、「第43話 灯火の尽きる日」はこのマンガの折り返し地点だった。 長さ的にもだいたい中間地点だし。 「灯火の尽きる日」でルルちゃんはマグちゃんに、「来年も再来年も…これからもずっとあたしと一緒にいてね」と願い、マグちゃんは「うむ…よかろう」と応えた。 ずっと、誰かに面倒をかけることをおそれ、母親にも負担をかけまいと中学生にしては過剰な振る舞いをみせていたルルちゃん。 それは、そんなルルちゃんのことを理解しているおさななじみの錬くんが、風邪をひいた時にお見舞いにいくことを控えるほどのかたくなさだった。 そもそも、あれだけ娘を大事にしているお母さんが、中学生の娘に独り暮らしをさせる決断をしなければならなかったのも、そうしなければ母の枷になることをおそれるルルちゃんが、自分自身を追い詰めて壊してしまうと考えたからなんじゃないかと思う。 そんなルルちゃんが、マグちゃんに泣いてすがった。 それは、マグちゃんが人間だったら、絶対にしなかったことかもしれない。 父親が病気で弱って、どんどん死に近づいていく様を見届けたルルちゃんは、父の最期に「待って、やだよ…いかないで」と泣いてすがった。 それは無理な願いだとわかっていても。 でも、マグちゃんは「神様」だから、自分を置いて死ぬことはない。 どこにもいかないで、という願いを叶えてくれる存在だ。 ルルちゃんは、絶対に失われない、と信じられる存在に泣...

『アンデッドアンラック』(No.097 クソヤロー) 感想(ルールを決める者とルールを求める者)

ついにサブタイトルに進出してきたか、神(クソヤロー)。 アンディが風子ちゃんの魂に触れることができて、ようやくアンディが本来の調子を取り戻してきた! と思ったら、なんかとんでもない展開になってきたな。 いや、なんでクエストクリアしたのにペナルティの「公転」が追加されてんの。 ゲームマスター(=神)のルールちゃぶ台返しが、極まりすぎてて茫然とするわ。 てか、ちゃぶ台返しというよりは、最初っから、ゲームクリアしてもしなくても、同じ結果になるように仕組まれてたってことなのね。クソヤロー度がさらにあがった。 「いっそ罰を素直に受けてりゃ不運のガキも死なずに」って言っても、地球が太陽に呑み込まれたらどっちにしても死ぬよね。 「アーク」でひとりだけ逃れられるとしても、他のみんなが死んでしまって自分だけが生き残るのはつらすぎる。 リップだって、ラトラを連れていけないのなら、自分だけ助かる、という道は選びそうにないし。 そして、ラトラも自分だけ逃げる、というのは許容しそうにない……。 リップが悪役に身を落としてまで求めたものは、どこにも存在しなかった。 「アーク」の件をリップたちに吹き込んだのはビリー様だと思うんだけど、ずいぶんと酷なことをしてしまったんだな。 とはいえ、そうやってすがる先があったからこそ、まだリップは立っていられるような気もするので……う~ん……。 そう考えると、何度も仲間を置いて自分だけが「アーク」で生き延びてきたジュイスさんの強さがすごいな。 そりゃあ、「神」を殺すまで引き下がれない、ってなる。 そんなジュイスさんをずっとみつめ続けてきたヴィクトルが、いっそジュイスさんを殺してしまおう、ってなるのも当然か……。 アポカリプスを握りつぶそうとしたアンディの顔が、かつてなく怖い。 めっちゃ悪役の顔。 そして、四季クエストの報酬をまだひとつしか受け取っていないのに、最後のクエスト「ラグナロク」に突入か。 展開がっ! 展開がはやすぎます! アンディが風子ちゃんの魂求めて旅に出るのかと思ってたのに、それどころじゃないじゃん。 ところで「時間の流れまで早く…」って、この世界の1日って、実は24時間じゃなかった疑惑ある? 曜日がないことに加えて、1日の長さまで違ってた? てか、コミックスのキャラクタープロフィールの体重欄に、誰ひとりとしてちゃんと数字が書かれていないので、重...

『週刊少年ジャンプ』2022年10号 感想

今週は『破壊神マグちゃん』にもってかれすぎました。 『呪術廻戦』 (第174話 仙台結界・1) 別記事(乙骨の後悔と決意)になりました。 『SAKAMOTO DAYS』 (DAYS57 Have a nice flight) 飛行機内の上の方から、酸素マスクみたいに武器が降りてくる絵がなんかおもしろかった。 フライ返しとかボールペンとか、普通は武器カテゴリに入らないものまで含まれてるけど。 てか、髪がくるくるしてる女の子(もしかしたら男の子)がめっちゃかわいいな。 『ウィッチウォッチ』 (48 うろんミラージュ) センターカラーで架空マンガをまるまる披露とは篠原先生、度胸あるな。 しかし、これなにげにおもしろいな。 そして、なにげに空がかっこええぞ! 「かつて何かを研究してた何らかの施設のようだな」とか、「あの時の罠は嘘…! 虚勢に見せかけた囮だったってわけか」とか、わかるようなわからないようなうろんさが絶妙すぎる。 『Dr.STONE』 (Z=228 LIFE STONE) ホワイマン=石化装置か……なるほど……。 機械生命体というのはSFではわりと定番ネタだけど、その発想はなかったわ。 もしかして、月から人類を見張ってたんじゃなく、月から移動する手段がなかったから、あそこに溜まってたのか? でも、地上に降ってきた個体があるわけだから、なんらかの手段はあるのか。 まあ、真空状態じゃないと活性化できないのなら、地球に降りるのは決死隊になっちゃうけど。 自分たちをメンテして欲しいから、人類を不死にして、共存共栄しようとした、まではわかるけど、その人類をすべて石化しちゃったら元も子もないだろう。 まあ、そこらへんのいきさつは次回、明かされるんだろうけど。 『PPPPPP』 (第19話 恐ろしき開幕) ミーミン、自力でママンの元までたどりついたか。 ラッキーが他の兄弟たちにママンの入院のことを知らせないのは、レイジロウに止められていたから。 他の兄弟たちにラッキーのことを知られると、そこを経由してパパンに情報がわたる可能性があり、そうなるとラッキーの行動が妨害されるおそれがある、ということなのね。 レイジロウは余命の話とか知らないから、ラッキーのピアニストとしての未来の方を優先するのは当然か。 てか、ソラチカが「きっと無条件で来てくれる」という評価なのはちょっと驚いた。 ...

『呪術廻戦』(第174話 仙台結界・1) 感想(乙骨の後悔と決意)

サブタイトルが変わった。ここからしばらく乙骨のターンか? 仙台コロニー、結構、一般人が残ってる。羂索の指示に従わなかった人たちかな。 まあ、羂索、胡散臭いから信じなかったのも無理はない。 東京は渋谷事変のせいですでに一般人がほぼいない状況だったけど、関東以外ではこういうこともあるのね。 この人たちを守らないといけないとか、虎杖や伏黒よりもやらなきゃいけない事の難易度が高い気が……。 Gの大量発生で絵面がすごいことに! 紙版だといい感じに印刷でつぶれてるのでそれほどでもないけど、電子版だとくっきりみえてインパクトがすごい! 「リカ」は術式名らしいけど、里香ちゃんをコピーして式神として使ってる感じなのかな。 亨子さんが「式神(?)」って迷ってる感じだから、呪力を具現化したらあの姿になった、って可能性もありそう。 なんにしたって、別の名前を付けようよ、って思うんだけど。 乙骨は百鬼夜行の件で、夏油を殺せなくって、五条先生に始末を付けさせてしまったことを後悔してるんだな。 あの時点では、五条先生と夏油の関係を知らなかったと思うんだけど、後でいろいろ話をきいたのかな。 乙骨は同級生たちのことが大好きだから、それと同じように五条先生も夏油のことが好きだったのかも、と思ったら、自分が弱かったばかりに五条先生に酷な役割を振ってしまった、と悔やみ続けていたのかも。 おまけに、渋谷事変でみんな大変なことになったのに、自分だけは安全圏にいたわけだからな……。 どれもこれも乙骨はまったく悪くないんだけど、乙骨の性格だったら申し訳なさでいっぱいになってそうだよね。 「羂索は僕が殺す。僕一人で400点獲る」 乙骨がやる気満々で、逆に死亡フラグっぽくってこわいんですが……。 まあ、虎杖の働きかけでポイント譲渡ルールは追加されたので、300点でいいんだけどね。 時系列的にそのちょっと前なのね。

『逃げ上手の若君』(第49話 凄み1335) 感想

 京に向かっている時行たち。 しかし、北条の残党を探している関所の前で立ち往生してしまう。 「そもそも関所は絶対バレます。泰家殿の顔に北条と書いてあるから」って……。 泰家の顔に気持ちが出る(物理)って設定、本気で押し通すのかっ! さすが松井せんせー、歴史ものでこれをやるとは度胸があるな! 時行、雫、亜也子は京で観光する気満々。 みんな結構、呑気だな。悲壮感あふれるのもどうかと思うけど。 みんな、お小遣いを潤沢にもらってるわけではないけど、玄蕃は敵の忍を発見した手柄でお金持ち。 一方、吹雪はお金をすでに使い尽くしたらしい。厳密には食い尽くしたんだろうけど。 この燃費性能が悪すぎる体質、旅に向いてないな。しかも、あの時代だとかなりキツイのでは? しかしながら、空腹を紛らわすための鍛錬してる吹雪、めっちゃかっこええ。 さらにお腹空きそうだけど。 「おなか…減った…」のとことか、ワイルドで本当にかっこええ! そして、それを「すごいすごい」ってみてる時行がめっちゃかわええ。 ところで玄蕃、「飯の礼にちょっと教えろ」とか言ってるけど、その握り飯は時行が買ったものでは? ちゃっかりしてるな。 玄蕃はこれからも時行に従うつもりなんだな。 今、姿を消せば、天狗たちに立ち向かわずに済むのに、どう対応するかを考えている。 天狗に虚仮にされたことが、よっぽど悔しかったんだろう。 紙版『ジャンプ』で読むとほぼほぼ実物大になってる泰家のドアップの迫力がすごすぎて笑ってしまった。 いや「北条」を「哀れ」でかきけすって……。 この顔で迫られて、鼻水かけられまくったら、そりゃあ、とっととどっか行け! になる。 ところで、山の中を転げ回ってる泰家の絵、あれ『ガラスの仮面』だよね。確か、狼少女ジェーンのとこ。 からだを汚して、関所の役人にこびへつらって、「哀れすぎてこっちも惨めになってくるわ」とまで言われ、それでも泰家は平然としている。 「なぜなら我等は天下の北条だからだ!」 天下の北条の人間は、なにをやっても格が下がることはない、という強烈な自負。 時行がこの叔父のことを好きなのも当然だな。 「哀れみが欲しい時はわしに任せろ!」とか言うとこもお茶目で、なんかかわいい。 このマンガ、おじさんキャラがみんな個性的で楽しすぎるわ。

『アンデッドアンラック』(No.096 霊魂) 感想(「不死」が「死」を信じる時)

「死の条件を変える」というUMAゴーストの追加。 風子ちゃんのからだからゴースト風子ちゃんが現れた。 ゴーストってやっぱりイメージ映像なのか、ちゃんとユニオンの制服を来て、いつものニット帽もかぶってる。 風子ちゃんの肉体はすでに機能停止寸前で、今はギリギリ死んでない判定。 だから、ゴースト化で一時退避させて、アンディから風子ちゃんのからだを引き取ったニコが、人工臓器とかを使いまくって機能を回復させるまでの時間を稼ぐという算段なんだろうね。 自分の手をすり抜ける風子ちゃんの指をみた、アンディの顔がめっちゃつらい。 それにしても、UMAゴースト、めっちゃ勝手に動くじゃん、と思ったんだけど、そもそもUMAは本来、自分勝手なもんだった。 UMAゴーストに「不動」が効かない、というのは、見えているけど実体がないってことなのかな、って思った。 風子ちゃんも多分、そんな状態。 でも、UMAゴーストはゴーストに触れることができるんだな。 風子ちゃんを取られて、自分の腕をブチって引っこ抜いたの、いつものことながらコワかった。 「いいニオイがする」とか言って、風子ちゃんを握ったまま移動するUMAゴースト。 金斗雲で追うアンディ。 みんながいるの、背景からしてユニオンの基地かな、と思ってたんだけど、やっぱりそうだったな。 まだ天井なおせてないんだね。 まあ、他に優先事項がたくさんあったし。 UMAゴーストが行った先には「不滅」がいた。 こんなにはやく再登場するとは思わなかったよ。 UMAゴーストは魂を食べるの? UMAゴーストが追加されると、死んだ人間がゴーストになる。UMAゴーストはそれを食べる……って、それって人間にとって「報酬」になるのか? と思うわけだが、クエストの「報酬」が人間にとっていいことばかりとは限らない、というのはこれまでさんざんやってきたか。 ジュイスさんはこのこと知ってたと思うんだけど、それでも無理したのは、それしか選択肢がない、ということなんだろうな。 「不滅」はルインって名前か。そのまんまだった。 ルインに殺された人たちが、ちょっと気持ちよさそうな顔してるのが気持ち悪い。 どういう殺され方してるのよ、これ。 みんな球みたいな形のゴーストなのに、風子ちゃんはほぼ実体と同じ姿。 最初にUMAゴーストが風子ちゃんを珍しがったのはそのためか。 「キミはまだ何も知らないん...

『週刊少年ジャンプ』2022年09号 感想

『逃げ上手の若君』 (第48話 京1335) 別記事になりました。 『呪術廻戦』 (第173話 東京第1結界・13) 別記事(地獄では道化が最強なのか)になりました。 『Dr.STONE』 (Z=227 YOU ARE) ゲンの「『軍人』『効率厨』『ソッコー屋』のゴールデン最速トリオだから」って台詞がなんかおもしろかった。 確かに、ロマンを求めるキャラがひとりもいないな! それにしても、ホワイマンの正体についてここまで盛り上げるとか、稲垣先生、度胸があるな。 あるのは度胸じゃなく自信かもしれないが。 これでコケたらネットで何十年も言われ続けそうなんだけど。 失礼な話だけれど、正直なとこ、ホワイマンの正体なんなんだよりも、稲垣先生すごいな、の気持ちの方が先に立った。 『SAKAMOTO DAYS』 (DAYS56 JCC) 殺連がおそわれて株価が大暴落って……株式上場してるんだ。 今さらだが、殺人が合法な世界なんだな、ここ。 ボーナスが期待できないと知ってショック受けてる大佛ちゃんがかわええ。 大佛ちゃん、結構、金遣いあらいんだろうか。あのレース使いまくりのコスチュームはお金かかりそうだけど。 ORDERってどれくらいの給料もらってるんだろう。 楽の腕はくっつけられたらしい。 それは篁さんの腕が良すぎたおかげ? 篁さんが空想上の人物扱いされてるのはおもしろいな。 ORDERの連中と一緒にいたりする実在人物なんだけど、強さがむちゃくちゃ過ぎて、空想上の存在と考えた方がしっくりくる、ってのはなんかわかる。 南雲がめちゃくちゃにした坂本商店は、しっかり元通りにされていた。 坂本さんが食品の賞味期限をみてようやく気付くレベルまで、きっちり復元したのすごくない? フローターさんたち、めっちゃ技術力が高い。 『アンデッドアンラック』 (No.096 霊魂) 別記事(「不死」が「死」を信じる時)になりました。 『PPPPPP』 (第18話 ミモ) ミーミン、ラッキーのこと本気でそっくりさんだと思ってたのか。 ところで、音上の子たちには1人ずつボディガードがつくって話があったけど、ミーミンには3人ついてる? ミーミンはいろいろ行動が危ういので、増員してるのか? 「ラッキーはいつも私のジャマばっかして」って言ってるけど、ラッキーが口うるさくかまってなかったら、ミーミン、今、無事で生きて...

『呪術廻戦』(第173話 東京第1結界・13) 感想(地獄では道化が最強なのか)

瀕死のレジィ様は伏黒に、自分の41点を譲渡して死んだ。 伏黒が得たポイントは合わせて46点。 「オマエは運命に翻弄され、道化となって死んでくれよ」 これがレジィ様が伏黒に課した最期の「呪い」か。 まあ、レジィ様がそんなこと言わなくても、伏黒は運命に翻弄されまくるだろうけどね。 これはもう絶対そうなるって確信がある(泣)。 一方、高羽の方はめっちゃ余裕だった。 「やったか!!」ネタをちゃかしたり、ローションぬるぬるやったり、やりたい放題だな! 「5回は殺せてる手応えだ!! なんでその程度で済んでる…!?」のその程度が、髪が焦げてチリチリになってるってことで、ああ、コントでそんなのあるよね、って思ってたら、「高羽が“ウケる”と確信したイメージを実現させる能力」って……なんなの、それ。 いや、「五条悟にも対抗できうる術式」とかとんでもなさすぎる。 これって要するに、爆破されても髪がチリチリになっただけで他人事のようにしてたらウケるだろうな、殴られてもローションぬるぬるでダメージゼロだったらウケるだろうな、って思ったからそうなったってことか。 術式反転まがいのことをやってたり、ハリセンを生成してたりで、超高度な術式を使いまくってるようにみえたんだけど、複数の術式を使いこなしてるわけではないのね。 これって、「おっぱっぴー!!」って言いながら箱から出て笑いを取ろう、という虎杖みたいなノリで、五条先生を獄門彊から出せる可能性も……。 むちゃくちゃな能力だな。 笑ってもらえなくなるから出血NG、という考えの人だから、殺傷力がほぼゼロになってるけど、高羽自身の出血もNGなので、どれだけ攻撃くらってもダメージゼロにできるから、いつも相手が疲れ果てて退却するパターンになってそう。 だから、0ポイントなのに本人は無傷なのか。なるほど。 伏黒は津美紀さんのことがちらついて、麗美を殺せずに見逃した。 ここの津美紀さん、なんかこわいな。 そして、レジィ戦のダメージで倒れた伏黒の元に天使が舞い降りた。 えっ、探す予定だった天使の方からきちゃうの? さて、仙台では大物たちが四つ巴状態になり状況が停滞していたようだが、その中でも一番の大物っぽい術師が、乙骨にあっさりやられていた。 ……乙骨、強すぎじゃない? てか、こわっ。眼がこわっ。 乙骨が35点ということは、術師だけ倒してきたのかな、と思うんだけ...

『逃げ上手の若君』(第48話 京1335) 感想

連載1周年突破記念で『ジャンプ』表紙&巻頭カラー! 連載が1年続いたのはおめでたいし、巻頭になるのはうれしいです。 3作続いて1周年を乗り越えた、というか、1周年を乗り越えられなかった連載が1作もないって、すごいな。 『ジャンプ』表紙は、笛をふく頼重と扇子を持って舞う時行。 時行はいつみても美人さんだなあ。 巻頭見開きカラーは雪遊びしている逃若党と、それを簾をあげて室内からみつめる時行。 こちらの時行も美人。着物にうっすら北条の家紋がはいってるのね。 雫がはいってるかまくらは、亜也子が怪力であっという間につくったんだと思う。 ところで、雪に埋まってる玄蕃はなんなの? それにしても、昔の日本家屋ってめっちゃ寒そうだよね。「夏をむねとすべし」とは言うけれど。 さて本編。 天狗たちを利用して北条一族を滅亡させた足利尊氏。 その同志である新田義貞が登場。 新田義貞といったら、歴史に弱い私でも知ってるビッグネームですよ。 「京の戦況がさっぱりわからん」って?を浮かべてるところが、なんか愛嬌あるな。 情報を制するものが戦を制する。 その情報戦の主戦力である天狗たちが諏訪に現れた。 最重要機密である時行の存在や、諏訪が大戦の準備をしていることを、隠すことはもはや困難。 大戦の中止を進言した玄蕃は、なんだかんだで全体の状況をよくみているんだな。 前回、頼重が時行にきかせたくなさそうにしてたのは、時行が諏訪に留まっていたら死ぬ、という予知か。 まあ、できればきかせたくない、というのはわかる。 ということで、時行は叔父・泰家と共に京にのぼることに。 頼重は、時行を諏訪から逃がすと同時に、京の都を見学させたい。 時行は北条家の子供として、じゅうぶんに贅沢な文化に触れて生活していたと思うんだけど、それでもやっぱり鎌倉は田舎扱いで、京の都こそが文化の最先端なのかな。 これから先、公家たちともつきあうわけだから、その文化を知ることも重要になってくるんだろうね。 ところで、超コワモテで野沢菜漬けはご飯泥棒とか話してる海野と祢津の絵がなんかツボった。 いやその会話、あやしすぎじゃない? 時行たちを逃すのと、証拠隠滅のために、自分の館を燃やす頼重。 思い切りが良いな。 頼重の予知は諏訪から離れると精度が落ちるそうだから、京で時行に何が起きるかは頼重にもわからない。 それでも旅立たせなければならない。...