『逃げ上手の若君』(第48話 京1335) 感想

連載1周年突破記念で『ジャンプ』表紙&巻頭カラー!
連載が1年続いたのはおめでたいし、巻頭になるのはうれしいです。
3作続いて1周年を乗り越えた、というか、1周年を乗り越えられなかった連載が1作もないって、すごいな。

『ジャンプ』表紙は、笛をふく頼重と扇子を持って舞う時行。
時行はいつみても美人さんだなあ。

巻頭見開きカラーは雪遊びしている逃若党と、それを簾をあげて室内からみつめる時行。
こちらの時行も美人。着物にうっすら北条の家紋がはいってるのね。
雫がはいってるかまくらは、亜也子が怪力であっという間につくったんだと思う。
ところで、雪に埋まってる玄蕃はなんなの?

それにしても、昔の日本家屋ってめっちゃ寒そうだよね。「夏をむねとすべし」とは言うけれど。


さて本編。
天狗たちを利用して北条一族を滅亡させた足利尊氏。
その同志である新田義貞が登場。
新田義貞といったら、歴史に弱い私でも知ってるビッグネームですよ。

「京の戦況がさっぱりわからん」って?を浮かべてるところが、なんか愛嬌あるな。


情報を制するものが戦を制する。
その情報戦の主戦力である天狗たちが諏訪に現れた。
最重要機密である時行の存在や、諏訪が大戦の準備をしていることを、隠すことはもはや困難。

大戦の中止を進言した玄蕃は、なんだかんだで全体の状況をよくみているんだな。


前回、頼重が時行にきかせたくなさそうにしてたのは、時行が諏訪に留まっていたら死ぬ、という予知か。
まあ、できればきかせたくない、というのはわかる。

ということで、時行は叔父・泰家と共に京にのぼることに。
頼重は、時行を諏訪から逃がすと同時に、京の都を見学させたい。

時行は北条家の子供として、じゅうぶんに贅沢な文化に触れて生活していたと思うんだけど、それでもやっぱり鎌倉は田舎扱いで、京の都こそが文化の最先端なのかな。
これから先、公家たちともつきあうわけだから、その文化を知ることも重要になってくるんだろうね。


ところで、超コワモテで野沢菜漬けはご飯泥棒とか話してる海野と祢津の絵がなんかツボった。
いやその会話、あやしすぎじゃない?


時行たちを逃すのと、証拠隠滅のために、自分の館を燃やす頼重。
思い切りが良いな。

頼重の予知は諏訪から離れると精度が落ちるそうだから、京で時行に何が起きるかは頼重にもわからない。
それでも旅立たせなければならない。

「厳しく突き放す事もまた愛」とか、頼重がめっちゃナレーションするな、と思ってたら、時行にくっついていこうとしてた。
いや、別れがたいのはわかるけど!

「その顔やめろ!」のとこのトボケ顔がめっちゃうざいのは同意だけど、かえれコールされてたのはちょっとかわいそうだった。


時行は逃若党と叔父と共に京の都へ。
ここから中先代の乱の前哨戦がはじまるのか。

ずっと諏訪でほのぼのしていて欲しかった気持ちもあるけど、それはさすがに無理だってのもわかってた。うん。

そういえば、玄蕃の悩みはうやむやになったな。
案外、悩む余地がなくなってスッキリしてるのかもしれんが。