『逃げ上手の若君』(第51話 双六1335) 感想

雫と魅魔ちゃんの双六対決がはじまった。
この時代の双六のルールがわかんないんだけど、「賽コロの運がほぼ全て」だそうだ。
要するに、どちらがより「神力」に恵まれているか、が勝負を決めるってこと。
玄蕃がボロ負けするのも当然か。


「おぼろげな未来が見えたり」する程度、といっても頼重が使えば、めっちゃ有用な能力になるよね。
「現人神」としての権威を補強できるし。
まあ、一般人がもってても、そんなに活用できないかもだけど。


時行のことを「男として好きとか?」と訊ねられて「ううん全然」とにっこり答える雫がかわいい。
雫のことを、女の子として好き、というわけじゃなくても「男性としては全っ然の然」とか言われると、やっぱりショックを受けるのね、時行。


雫、時行に膝枕をして眠らせたけど、こんなこともできるのか。
これがたいしたことない能力ってどういうこと? って思うんだけど、自分の方がもっとすごい神力を持ってる、っていう自信の現れなんだろうな。
実際、雫が「私とは使える神力がケタ違いだ」って考えてるし。


いきなり雫が時行にキスしてて笑った。
そりゃあ魅魔ちゃんも目が点になる。
「え、ちょ、そんなとこまでいっちゃう!?」って、どこまでいっちゃってんのよ!
なんかモザイクかかってるけど。

さらに「え、見てあの技、知らへんねんけど!」って……ほんとにどこで習ったの、そういうの。

『暗殺教室』で渚くんが茅野ちゃんを止めるためにディープキスをかましたことを思い出した。

しかし、キスをすることで魅魔ちゃんの動揺を誘い、どさくさまぎれにイカサマまで併用するって、雫がこわすぎる……。

あと、キスをめっちゃ注視している魅魔ちゃんがかわいい。
すれたこと言ってるけど、そういう経験はないんだろうな。
まあ、父親がめっちゃ有名人で権力者だから、そう簡単に手出しはされないだろうな。


ところで亜也子が「ゲンバ回収成功っ!」って言いながら、出来の悪いぬいぐるみみたいになった玄蕃の首つかんで振り回してる絵、おもしろすぎじゃないですか?


で、これだけの大手柄をあげた後の「…あと念押し。好きじゃないから、兄様のことなんて全っ然」って雫の台詞がめっちゃかわええ。
ちょっと視線をそらしながらってのがまたかわいい。

ずっと眠らされてた時行にしてみれば、ぽかーんでしかないけどね。


雫は「浮世離れ」してるって評価だけど、本人が意識的にそうしてるのかな、って気がした。
神力を逃がさないために。