『呪術廻戦』(第175話 仙台結界・2) 感想(乙骨が捨て身すぎる)
乙骨vs黒沐死戦。
いやあ、あらためて乙骨の戦い方が堂に入ってるというか、隙がない。
そう思ったのは『劇場版呪術廻戦0』を観て、そういえばこの頃の乙骨はこんなへっぴり腰だったよなあ、って懐かしく感じたせいかもしれない。
黒沐死に対する決定打を持っている乙骨だけど、石流と亨子の目を感じているので、あまり自分の情報を与えたくない。
しかし、打てる手を温存して勝てる相手でもなかったか……。
乙骨のやられ方がめっちゃ痛々しくて、ぎゃあ、ってなってたんだけど、乙骨が口移しで反転術式を流し込んで、ぐおっ、ってなった。
乙骨、キスシーンが多いな……。
呪霊相手ばっかだけど……。
ほんとに思いついても普通やらんよね。
だって、あれGだよ?
たとえ呪霊でも里香ちゃん相手なら、純愛だよね! になるけど、あれGだよ?
それをやって、プッ、だけで済ます乙骨が最高に乙骨で最高だ! ってなった。
気持ち悪いとか、そういうリアクションじゃなくって、単純に、不味いな、って感じなんだもん。
乙骨が戦ってるのは、いつだって自分以外の人間を守るためなんだよ。
理想とか野望とかがあるわけじゃなくって、無私の愛を他人に注ぎ、自分を完全に捨てている。
そうやって、誰かを守る戦いに必要ないものは切り捨てまくった結果がこれなんだろうな、って感じた。
そう考えると、これもまた純愛なのか? そうなのか?
なぜだか、真希さんを思い出した。
真依さんとの約束を守るために、人間としての自分を切り捨てまくった真希さんを。
石流と亨子に、反転術式を使えることを知られてしまった乙骨。
ここで即座に亨子が動いた。
逆さまになって「反転術式」ってささやいた亨子がめっちゃこわくて、あいかわらずホラーっぽい表現うまいな、芥見先生、ってなった。
あと、Gを描かされるパワハラに耐えたアシスタントの皆様、お疲れさまでした。