『呪術廻戦』(第194話 桜島結界・4) 感想(加茂の血と灰)

「オマエが大人だったことがあんのかよ」
「どうやろ、真依ちゃんに聞いてみよか」
この会話が超キモい。
いろいろと解釈のしようはあるけど、直哉の初登場時の「その点、真依ちゃんは立派やね」から始まる台詞が、なんかイヤな方向で腑に落ちる感がある。
お赤飯のエピソードといい、芥見先生は遠回しな台詞で気持ち悪さを伝えてくるな。

西宮ちゃんが呪術界における女性の扱いに怒ってて、それがどうも真依に関わることっぽかったのも、それを知ってた可能性があるな。
直哉のことだからそういう関係を匂わせておもしろがってたんじゃないかな、とか。

津美紀さんが禪院家に行って幸せになれるか? と伏黒に問われて、「100%ない。それは断言できる」って五条先生がかなりマジな表情で答えたのも納得できる。


加茂が「外に出して操った血液も循環させてまた体に戻しとんのか」という失血死対策をしてみせたが、一度、外に出した血液に雑菌とかついてない? 大丈夫? と余計な心配をしてしまった。
加茂の苦労や工夫をみるたびに、失血死の心配がない脹相兄ちゃんは、赤血操術の使い手として有利すぎるだろ、と思ってしまう。


加茂が「私の生死はもうさしたる問題ではない」とか言ってて、両親と手をつないで幸せそうな子供をみつめてる絵が出てきたんだけど、あれはもしかしてお母さんが再婚して子供が生まれてる、ということなのかね。
つまり、母親は自分が迎えにいかなくてもちゃんと幸せに暮らせている、と。
ついでに、加茂家に残された理由だった、次期当主としての立場も羂索により否定されている。
母も加茂家も自分を必要としていないから、がんばって生き延びる理由がない……と考えてるとすると……ツライ……。

ところで、加茂が突然「命を燃やせ」とか言い出して、うっかり笑ってしまった。
いや、それは中の人ネタですか、もしかして。


と、加茂が超シリアスにふんばってるとこで、なぜか河童とおじいさんが乱入してきた。
なにこの唐突な展開。

「相撲だぁーーーーー!!!」
「刀ぁーーーーー!!!」
とか、まったく意味がわからん。
河童は相撲好き、みたいな話はきいたことあるけど。