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2024年の『週刊少年ジャンプ』のこと

備忘録的な2024年のジャンプの連載まとめ。 まずは、2024年内発売の『週刊少年ジャンプ』(2024年06・07合併号~2025年04・05合併号)の連載マンガ一覧(間違いがあったらごめんなさい)。 2月発売分   終了 『暗号学園のいろは』(全58話+番外編)   終了 『アスミカケル』(全32話)   開始 『超巡!超条先輩』   開始 『Dear Anemone』 3月発売分   再開 『ルリドラゴン』 4~5月発売分   移籍 『ルリドラゴン』(ジャンプ+に移籍 ※週刊少年ジャンプ電子版にも隔週掲載)   終了 『魔々勇々』(全34話 ※32話からはジャンプ+に掲載)   終了 『ツーオンアイス』(全28話)   終了 『累々戦記』(全19話)   開始 『願いのアストロ』   開始 『極東ネクロマンス』   開始 『さいくるびより』 6~7月発売分   終了 『グリーングリーングリーンズ』(全26話)   終了 『Dear Anemone』(全17話)   開始 『妖怪バスター村上』   開始 『悪祓士のキヨシくん』   開始 『ひまてん!』 8月発売分   終了 『僕のヒーローアカデミア』(全430話) 9月発売分   終了 『呪術廻戦』(全271話)   開始 『魔男のイチ』   開始 『しのびごと』   開始 『白卓 HAKUTAKU』 10月発売分   再開 『HUNTER×HUNTER』 11月発売分   終了 『妖怪バスター村上』(全21話)   開始 『シド・クラフトの最終推理』 12月発売分   中断 『HUNTER×HUNTER』 通年連載(カッコ内は2024年04・05合併号時点での話数)。 『ONE PIECE』(1134話) 『夜桜さんちの大作戦』(256話) 『アンデッドアンラック』(236話) 『僕とロボコ』(215話) 『SAKAMOTO DAYS』(195話) 『逃げ上手の若君』(185話) 『ウィッチウォッチ』(184話) 『アオのハコ』(178話) 『あかね噺』(140話) 『キルアオ』(83話) 『鵺の陰陽師』(80話) 『カグラバチ』(62話+番外編) 今年の大きなトピックはやはり『僕のヒーローアカデミア』と『呪術廻戦』という長期&超人気作が立て続けに完結したことですね。 無事に完結できて良かったです。 堀越先生と...

『アンデッドアンラック』(No.236 心) 感想(不死たちと不運)

センターカラー絵が光に向かって歩くアンディと風子ちゃんの後ろ姿で、これだけでも泣けてしまうんですが……。 キレまくってる「ソウル」。 怒りの矛先は「ルナ」か……。 この世界にあるものすべては「ルナ」と「サン」がつくったものだから、「ルナ」は当然それを知っている、という考えなんだろう。 でも、「答えろッ!! ルナ!!」って言われても、答えようがない「ルナ」。 あんなスクリーントーンをふわっと切り抜いたような口だけでも、なんとなく表情がつかめるのおもしろいな。 「ソウル」のコアめがけて突撃するアンディと風子ちゃん。 対して「ソウル」は世界中のUMAを取り込みはじめた。 「シール」くんがやったことの上位版みたいな感じ? でも「ソウル」自身もダメージくらってるみたいだから、やっぱりかなり無茶してるんだろうな。 もうなりふり構わず、UMAのトップとして人間に負けるわけにはいかない、という意地だけで動いているような。 取り込まれるのを拒否できたクロちゃんすごい! 「サン」を倒せば、今ある世界はそのままにUMAとアーティファクトは消え、否定能力者たちの能力も失われる。 「サン」と「ルナ」の両方を倒す必要があるのかと思ってたんだけど、そうか、「ルナ」は人間が勝つ、にベットしてたからそういうことになるのか。 否定能力とアーティファクトの機能の両方が揃ってるから生きてられてるフィルくんはどうなるの? ニコが新しいボディをつくってくれるのかな。 ところで汗ダラダラの「ルナ」の絵がおもしろすぎですね。 自分が賭けに勝ちそうなのにめっちゃ焦ってる。 なにこれこんなの知らない、って感じなのかな。 理解できない形で勝てても、どう対応していいのかわからないのか? それとも、「サン」が倒されるのなら自分の身も危うい、という危機感が芽生えてきた? 絶対的なゲームマスターだった「ルナ」にとって、認識できない力とルールによってゲームを終わらせられてしまう、というのはそれだけで恐怖なのかもしれない。 すべてのUMAが消え去る、という話をきいて、クロちゃんをみるアンディと風子ちゃん。 ここで、気にすんな、って感じの顔してるクロちゃんがとても良い! 「あなたの記憶は…愛は跡形もなく消え去……」って、最後まで言わせてもらえない「ルナ」に笑う。 いやもう、話きくきないよね、アンディと風子ちゃん。 そりゃそうだよ。 ...

『週刊少年ジャンプ』2025年04・05合併号 感想

『ONE PIECE』 (第1134話 “フクロウの図書館”) 「私なんかを本気で守ってくれる 大切な仲間に」のところのニコ・ロビンがかわいすぎる。 そりゃあ、仲間もみんな泣くわ。 ベガパンク生きてた、というかクローンが残っていた。 世界政府や海軍に行動を常に監視されてそうなのに、オハラやらエルバフやらに出かけられてたのはそういうことか。 サテライトが一体でも残っていればクローンを二代目ベガパンクに戻すことが可能だから、エジソンたちはリリスだけでも生き延びさせようとしたのかな? フクロウの図書館の、普通サイズの本が巨大化する理屈がわからない。 でも、人間サイズの本では巨人たちはページをめくることすらできなさそうだもんなあ。 本以外にも巨大化できるのかな。 他国と交易をしてるって話だけど、巨大化しないと巨人たちには使えないものがたくさんありそう。 魔法陣からシャンクスっぽい人が出てきたけどナニゴト? 以前からシャンクス複数人説とかあったけど、あれが当たってるの? 『SAKAMOTO DAYS』 (DAYS195 知ってる) 坂本さん、トーレスを追いかけてきたのかな、って思ってたんだけど、シンの名札から危険信号が出たからとんできたらしい。 本当にラッキーアイテムだったわけだ。 ここから坂本さんとシンの過去編に突入っぽい。 シンを坂本商店で受け入れたのは、顔見知りに頼み込まれたから、だけではなく、坂本さんなりにシンを気に入ってたからなのかな。 『カグラバチ』 (第62話 イヲリ) イヲリちゃんの母親が普通に存在してるんだけど、この人が座村さんの妻なの? それとも、巻墨とかが記憶を操作して母親役になった人なの? 「梟」は一般人にも見えるし、日光を遮っちゃってるのか。 思った以上に迷惑な存在だった。 農業やってる人とか大激怒だろ。 イヲリちゃん、戦うことはできなさそうだけど、メンタルがめっちゃ強いの良いね! 『アンデッドアンラック』 (No.236 心) 別記事(不死たちと不運)になりました。 『あかね噺』 (第140席 強か) まいける兄さんは弟妹弟子たちを引き取るために大看板を目指す。 弟妹弟子たちは後継者を必要としなくなるために真打を目指す。 志ぐま師匠の弟子たちは覚悟を決めた。 一剣師匠とこぐま兄さん、泰全師匠とぐりこ兄さんはわりと合いそうな気がするけど、かっちりして...

『逃げ上手の若君』(第185話 孫臏1340) 感想

城を放棄して撤退戦に移行することを皆に告げた時行。 負け戦かもしれないけど、ここまで粘ればこれからの戦に良い影響が出る、と考える香坂。 本当に頭が良くてめげない男だな。 まあ、親王殿下がよそに行くのなら、どれだけ損害を出しても時行を倒さないといけない、という理由は消えるよね。 時行はもはやそこまで重要人物ではなくなっている。 ちょっと悲しいけど。 そして、こっそりと城から兵を逃がすために立てた策が、時行と親王殿下が敵に太鼓を披露すること! なかなかよくわからん。 てか、ふたりそろって様子がおかしくないか? と思ってたら、雫と亜也子が隠れてくすぐってた。 時行をくすぐる雫がめっちゃ楽しそうなのはいいんだけど、親王殿下を亜也子にくすぐらせるのは不敬がすぎるのでは? 親王殿下は「太鼓の師に合わせる顔が無い」とお嘆きだけど、ちょっと楽しそうにもみえたよ。 夜を徹して響き続ける太鼓の音。 病み上がりの貞宗殿が眠れなくなってるのかわいそう。 「俺のかーちゃんも鉄と血と油の匂いがする無計画発情戦闘狂だったのかなって」 これをちょっとうっとりして言ってる弧次郎はどうなんだろう(酒に酔ってるだけかも)。 秕さんに毒されてない? 自分の妹をそんなおかしな属性にされたら、祢津殿が激怒するのは間違いないな! と笑ってたら、なにげに弧次郎=工藤次郎説が補強されてしまって、ひえってなった。 ついに土岐が到着! あいかわらずデカい! そして、貞宗殿がだいぶかわいそう。 あと、棒にくくりつけられて太鼓をどんどこ蹴る役をやらされてる鹿さんたちもかわいそう。

『アンデッドアンラック』(No.235 人の理) 感想(この愛に敵うもんはない)

ついに「サン」と「ルナ」の正体が明かされた。 これはつまり、「神」的な存在がたくさんいる宇宙から、流刑みたいな感じでこの宇宙に追い出されてきたということ? 他の「神」的な存在はそこそこまともで、おまえら何もわかってないから、何もないところでしっかり考えて反省しろ、みたいな。 さんざんクソヤロー呼ばわりされてきた「サン」と「ルナ」だけど、同胞たちにもそう思われてたのか、って思うとおもしろいな。 「“種”だけがある空間」の「種」が人の魂ということなのかな? 風子ちゃんからの「ジハート」取り出しが無事に終わって、喜び合う否定者たちの絵がかわいい。 そして、ジーナちゃんは「不変」を便利に使い過ぎなのでは? 100回のループを経て、人間のことを知り尽くしたつもりになっていた「ルナ」。 でも、またわからない挙動を否定者たちがするので戸惑っている。 どれだけ長い時間、人間たちをみていても、共感ってものがまったくなかったんだろうな。 「サン」がぼこぼこ現れる絵がめっちゃコワイ。 前回ループでは絶望的だったこの「サン」との戦い。 風子ちゃんを送り出せた後はみんな立ちすくんでしまって、ヴィクトルだけが怒りと憎しみにまかせて撃破し続けていた。 でも、今回ループでは誰もひるまない。 みんな、怒りでも憎しみでもなく、風子ちゃんへの感謝の気持ちを抱いてつっこんでいく。 てか、自分がどれだけ風子ちゃんに感謝してるかを競い合ってる否定者たちの姿がおもしろすぎるな。 あと、シェンの年齢が元に戻ってて良かった。 風子ちゃんに謝るビリー様の隣で微笑んでるテラーさん、かわいい。 否定能力に目覚めてからは困惑顔とか呆れ顔ばっかりだったから。 明くんと安野先生が並んでいる絵もいいなあ。 そして、みんなからの愛情を再認識する風子ちゃんに呼応するように光り攻撃を放つ「ジハート」。 なるほど、愛を糧にしている、ってのはそういうことなのか。 ということは、このままだと否定者たちの皆の事を忘れてしまうことにならない? 「愛は人が作った理なんだ!!」 これぞアンデラ! こんなに「好き」とか「愛」とかいう単語が、なんのてらいもなく飛び交う少年マンガを他に知らない。 大好き! 「ルナ 聞こえるか…」のとこの口を半開きにして、呆然としているように見える「ルナ」の絵がめっちゃ味わい深い。 そして、「ソウル」がちょっと気の毒になっ...

『週刊少年ジャンプ』2025年03号 感想

『魔男のイチ』 (第15狩 最大級魔法警報) 人間形態の魔法さん、ウロロと知り合いだけど仲良しではなかった。 てか、これまでの描写からして魔法同士は仲良くなさそうだよね。 魔法それぞれは人間に嫌がらせしたいとか驚かせたいという欲求はあるけど、魔法同士の仲間意識は皆無な印象がある。 ウロロが「王の魔法」なら新キャラは「神の魔法」。 通り名は「反世界の魔法」か。 えっ、これ倒せるやつなの? てか、これを習得したとして何ができるようになるの? まったく使い物にならないんじゃない? まあ、この魔法が原因の災厄が起きなくなるのなら、立派なメリットと言えるか……。 ところでキノコさんはトゲアイスさんに狩られてしまったようだけど、イチは女子校(?)で勉強しなくちゃいけないんですか? 『SAKAMOTO DAYS』 (DAYS194 タキサイキア) シンが自分の脳をむりやり動かして自分を強化する術を習得したけど、これ使っても大丈夫なやつなのかな。 ダメージがひどいことになりそうな気がするんだけど。 天弓を殺すことに抵抗がない自分に絶望して涙するシンがせつない。 シンは坂本商店に居たい、というよりは、居ることを許されていたい、のかもしれない。 でも、坂本商店に居るにふさわしくない存在、と自分自身が確信してしまった。 シンは坂本商店が大好きなんだな。 坂本さんが来た! そうか、トーレスが来てるということは、坂本さんも来ててもおかしくないよね。 『カグラバチ』 (第61話 夜戦) チヒロくん、食事中にコップに水を注いでもらうのはいいとして、スプーンで食べさせてもらって口をぬぐってもらうというのは、あまりにも巻墨が過保護すぎる。 まさか座村さんも同じ扱いされてた? 見えないから多少のサポートがあっても不思議ではないけど。 それにしてもこのチヒロくんかわいいな。 お子様ランチ食べてるし! まあ、チヒロくんチョイスのメニューじゃなさそうだけど。 漆羽さんはいまだに生死不明。 これ、検死担当の人たちが超珍しい検体にウッキウキで手放してくれないってこと? 神奈備、変な人多そう。 座村さん、娘さんがいたのか。 でも、戦いに巻き込ませないために、死亡扱いにしたうえで、誰も座村さんの娘と認識できないようにした。 これ「親子であることを互いに忘れることを代償に」って言ってるから、座村さん自身も今は娘の存在...

『逃げ上手の若君』(第184話 酒1340) 感想

籠城戦をあきらめ、落城後の準備をちゃくちゃくと進めている逃若党。 土岐の逸話をきいて「ははは からかうな 余はそこまで常識知らずではないぞ」って笑う親王殿下がかわいすぎるな。 「殿下にあの化物を見せたくねー」って気持ちよくわかるわ。 一方、時行は貞宗殿とお酒を飲もうとしていたが、水にお酒を二滴三滴って、それはただの水ではないかい? てか、それでも酔い潰れる心配をするレベルなのか。 白髪が増えた貞宗殿。そのうえ病み上がりと知って心配する時行。 戦場で殺し合いをやってるのに、なんだその対応は、って思ったら貞宗殿も同じこと言ってた。 戦場で死ぬのは受け入れるのに病で死なれるのはイヤ、というのはちょっと不思議な気もするけど、そういえば時行はいろんな人に死なれているけど、病死されたケースはないんだよね。 時行にとっては戦場で死ぬのが普通なんだな。 時行が弓を射た時に貞宗殿が目を閉じた件の答えが来た! 「目を閉じる事で外させた」か。 この場面でなんで目を閉じるの? って動揺したからはずれちゃった、ということね。 これ、時行が未熟者だから、という指摘なんだけど、それをほえええってうれしそうにしてる時行があまりにも時行。 貞宗殿がすばらしい師匠でいてくれることがうれしいんだろうね。 時行に家族認定されるとその直後に死ぬ、って心当たりが多すぎる! これまで、「南北朝鬼ごっこ」ってわりとおどろおどろしい書体で書かれていたのに、ここにきて「なんぼくちょう おにごっこ」とひらがなになって字体もちょっとやわらかい感じになってるの、良いよね。 これまでたくさんの「鬼」と対峙してきた時行が、ここにきて無邪気に命がけじゃないおにごっこを楽しんでいる。 貞宗殿もめっちゃ楽しそうだったり、しっかり給水休憩してたり。 貞宗殿、初登場時点とか犬追物のところでは悪役感満載だったのに、こんな孫のおにごっこにつきあってくれるおじいちゃんになるとはなあ。

『アンデッドアンラック』(No.234 know all along) 感想(死ぬほど運がいい)

前回、風子ちゃんがアンディに心臓を取り出してってお願いしたから、いくらなんでもそれはすぐに受け入れられないだろ、って思ってたら、アンディ、秒で受け入れてた。 さすが、アンディ! 風子ちゃんは言い出したらきかないから、反対したところで時間の無駄、というのはわかるけど、それでも受け入れられるものか? ってなったんだけど、これって、どんな状況だろうとユニオンのみんなは風子ちゃんを死なせない、という信頼があるからこそなんだよね。 アンディとユニオンのみんなをあなどってて申し訳なかった。 みんな、「神」が課してくる様々な障害を、まともに受け入れる気なんかない、裏技探しの達人たちだった。 風子ちゃんを生かしたまま心臓から「ジハート」を取り出すべく動き出した否定者たち。 それを許さない「ソウル」。 そして、ついに登場した「U・ADF対神破動砲改(アンアボイダブルデクリーズフィールスペリオールバスターカスタム)」! 過去ループすべての記憶を手に入れた知識量MAXの天才ニコと、天才イチコさんが開発し、「不可避」のせいで避けられず、「不減」のおかげで弾切れがなく、「不感」のおかげでオーバーヒートもしないという極悪ビーム砲ですよ! 風子ちゃんの方は、タチアナちゃんが「不可触」でガードし、ジーナちゃんが「不変」で止血し、チカラくんが「不動」で風子ちゃんを固定する、というフォーメーションか。 くるるちゃんは近隣住民の退去をやっていた。 対「神」戦で使える能力ではないけど、民間人をいっせいに動かすには便利能力よね。 「不眠」は他対象で使えるようになったらしい。 他対象になると、寝ている人をむりやりたたき起こせるのか。 トップくんが「ニコじぃ」って呼んでて、今のニコはおじいちゃんじゃないぞ、と思ったけど、これは前回ループの記憶にひきずられてるんだろうな。 トップくんは最近ユニオンに加入したばっかりだから、ニコとの記憶は前回ループの方が圧倒的に多いんだろう。 アンディが風子ちゃんの手術台みたいになってる。 アンディはいざという時には輸血の供給元になれるだろうけど、ただ、風子ちゃんのそばから離れたくないんだろうな。 「運がいいね 私」 「不運」の風子ちゃんが言うのが泣ける。 麻酔で意識を失った風子ちゃんに「ルナ」が話しかける。 なんかもうニッコニコで嫌がらせしにきたなあ、おい。 「何億年このクソゲー...

『週刊少年ジャンプ』2025年02号 感想

『ONE PIECE』 (第1133話 “褒めて欲しい”) あらためてニコ・ロビンの過去が描かれたんだけど、なんかもうひどすぎるな。 崖の上から海を見下ろしている幼いニコ・ロビンという、わりと小さなコマから彼女がどれだけ追い詰められているかが伝わって、鬱々としてしまう。 それでも踏みとどまったのは、母とサウロの想いを裏切れなかったからで、ニコ・ロビンは愛された子供だったんだよなあ、ということも伝わり、悲哀がさらに深くなるという。 こうやって逃げ回った結果、クロコダイルの元に落ち着いたというのは、案外、ニコ・ロビンにとってはラッキーなことだったのかもしれない。 悪の組織ではあったけれど、脅えて逃げ回る生活からは解放されたわけだから。 ようやくニコ・ロビンと合流できたルフィが、宴会を後回しにしてサウロに挨拶に行くのもいい! そういえば、エースも弟が世話になってるからってシャンクスのとこに挨拶に行ってたなあ。 ついに再会したニコ・ロビンとサウロ。 ニコ・ロビンの表情が幼くてすごくかわいい。 サウロの中ではニコ・ロビンは子供のままだったけど、ニコ・ロビンもサウロの前では子供に戻れるんだろうな。 「生きたこと…褒めて欲しい!」 エスエスロビーでのニコ・ロビンの「死にたい」と「生きたい」の重みがさらに増して泣ける。 ニコ・ロビンにとって麦わらの一味がどれだけ大事な存在か、ということを思い知らされる。 ニコ・ロビンはきっと麦わらの一味である限り幸せだし、麦わらの一味は絶対にニコ・ロビンを裏切らないから、きっとニコ・ロビンはこれからもずっと幸せだ。 ニコ・ロビンが幸せになってくれてうれしい。 『魔男のイチ』 (第14狩 ???) あの真っ白な男の子はやっぱり魔法か。 人間と見分けつかない姿の魔法も存在するということね。 イチ以外はすべて女性キャラになる可能性も考えてたけど、こういう形で男性キャラを増やすってこと? それにしてもこの魔法さん、美人だな。 『カグラバチ』 (第60話 黄泉がえり) 「梟」って日本全土に展開されてるのか。能力がすごすぎじゃない? もしかして真打も本気出せば日本全土に影響を与えられる機能を持ってるのか? それは、なんとしても封印しないと、ってなるのわかるな。 チヒロくん、本当に死んで、なぜか蘇生してた。 これ「飛宗」の能力かな……。 死んだ判定されて「淵天」...

『アンデッドアンラック』(No.233 Easter egg) 感想(儚くて危険な器)

「ルナ」の言葉で始まった今回。 「否定者同士の敵対もなく 志を一つに 神を討とうと闘っている だがそれでもピースが足りない」という台詞に、最初はルインのことを言ってるのかと思ったのよ。 「不死」にはない「不滅」が持つ特殊能力があって、ルインも味方に引き込まないとダメだよ、という。 はずれてたっぽいけど……。 でも、ルインをわざわざはずしたことに、ストーリー展開上の必要性はあるよね、きっと。 「風子!! 前の事は後で全力で詫びる!!」 ショーンが記憶を取り戻してヘコんでるんじゃないかと心配したけど大丈夫そう。 まあ、今はそれどころじゃないしね。 後で落ち着いたら、ドーンってくるかもしれない。 「詫びるがこんな奴どう勝つんだよ!!」 本当にそれだよね。 これまで、たくさんの犠牲を出しても足止めするのが精いっぱいだったのに、今回は勝つしかないんだもん。 「リベリオン」と「イージス」を使っても「神」は倒せなかった。 残された希望は心器「ジハート」のみ。 ジュイスさんが100回のループで探し回ったけど、ヒントすらみつけられなかったアーティファクト。 風子ちゃんは101回目のループでしか発現しないのでは、と考えていた。 でも、それが「ルナ」と「サン」の「ゲーム」のために用意されたアイテムだと考えると、別の考察が出てくる。 「ゲーム」である以上、絶対に出現しないアイテムなど用意しないだろう、と。 そして、絶対にわからないような場所に、偶然に頼るしかない形でしか手に入らないような場所に、配置することはないだろう、と。 なるほど……「ルナ」がこれは「ゲーム」だと言ったことがヒントということか。 ただの嫌がらせだと思ってたけど。 今でもそっちの割合の方が高いと思ってるけど。 「この世で最も儚く 最も危険な場所にそれはある」 「気付いたとて触れられない 死をともなう その場所に」 答えがわかった後で読むと、そのまんまなんだよ……。 突然の謎解きタイムにみんなが困惑してる中でヒントを出してきたのがショーンだった。 ギャングのやり方か……。 これ、今回ループの知識じゃないよね、おそらく。 「リメンバー」で記憶を取り戻すことの必要性が強化されたうえに、否定を肯定に変える、というこの物語の底に流れる信念を感じた。 一番ヤバい奴に持たせて常に動かす。 そのことについて考える風子ちゃんの顔が少しずつ...

『週刊少年ジャンプ』2025年01号 感想

『ジャンプ』的に年度が切り替わりましたね。 背表紙のロゴの色とか、巻末コメントのレイアウトとか、毎年、変更点を確認するのが、密かな楽しみです。 アンケートの景品が、クッションorトートバッグからマグカップor図書カードに変更されたのはちょっとだけショックだった。 クッションが欲しかったのに(←毎週だしてるのに一度も当たったことがない)。 『カグラバチ』 (第59話 暗転) 先週、双城がお風呂に入ってるだけの話になってたけど、何事もなかったかのようにド修羅場に戻ってきた。 座村さんの裏切りと漆羽さんの死を知り動揺しまくりなチヒロくん。 そりゃそうなるよね。 頭の整理が追い付かなくて、疑問があちこちに飛びまくり途切れまくるところが、生々しいというか、痛々しいというか。 で、ようやく絞り出せた質問が「父さんを殺した…ッ 毘灼に……!! 妖刀を握らせて……良い理由って何なんですか……!!」という。 チヒロくんにとって一番重要なことは、毘灼が父親を殺した、ってことなんだよね、結局のところ。 座村さん、ちょっとリアクションに困ってる感じだな。 一番痛いとこを突かれた? 「淵天」の方に話題をそらしたようにみえるが。 怒って我を忘れているチヒロくんと、歴戦の強者・座村さんではやっぱり戦いにならない。 座村さんにその気があれば、チヒロくんなんて簡単に斬り殺される。 そこに乱入してきたのが柴さん。 もうちょっと早く来てください……。 過去の六平パパと契約者たちの罪とやらを柴さんも知ってるっぽい。 てか、「俺たちの罪」って言ってるから、おそらく柴さんも共犯者だな。 座村さん、毘灼との協定で、毘灼の構成員全員+神奈備の内通者の個人情報を握ってた。 つまり、毘灼が協定を破った時は毘灼の構成員を全滅させるぞ、という抑止力は握っているのか。 「梟」をみせられた後では、それも可能なんだろうな、という納得しかない。 てか、毘灼の構成員10名って意外とこじんまりしてるな。 数が必要な時はチンピラを集めれば良いだけなんだろうけど。 この世界、チンピラはいくらでも湧いてくるよね。 幽はチヒロくんが死んだと断定してたけど、しっかり生きてた。 座村さんと柴さんが偽装したんだろうけど。 座村さんが殺したいのは、罪とやらに関わった契約者だけで、契約者だけど関わりはないチヒロくんは対象外なのか。 それとも、六平さん...

『逃げ上手の若君』(第183話 老い1340) 感想

前回、カブトムシを獲りに行きたいから帰る、とか言い出した市河殿。 村上と図って戦からぬけだしたかったのか。 まあ、自分の領地が心配だから戻りたい、というのはそりゃそうだろう。 多少の恩賞をもらえたとしても、領地の安定が崩れたら元も子もないからな。 貞宗殿の配慮が足りないという言葉も納得できるんだけど、やっぱり貞宗殿がかわいそすぎる。 市河殿に去られ、雨に打たれる貞宗殿の姿があまりにもわびしい。 時行軍が粘って時間稼ぎをしてたら頼継がきた! なるほど、五年の不戦の誓約文のあら(?)をついてきたか。 つまり、いつから5年目だ、という定義を書いていなかったのね。 だから、その誓約文を書いた日が起点ではなく、諏訪家が最後に戦をした日を起点だ、と言い張っているという。 これ、最初からこういう抜け道を狙ってこの文をつくったのか、時行を助けたいがためになんとかひねり出したのか。 「時行が粘る間に誓約の期間が終わったんですよ!」 ここの頼継の表情が悪ガキだった頃のまんまなんだけど、めっちゃ頼もしく感じるのはなんでだろう。 時行に「万の兵より君の加勢が心強い!」って言われて、ちょっと照れてる感じの頼継の顔がまたかわいいなあ。 時行は本当に天然人たらしだよ! 長引く戦に疲れ果て、病床にふせる貞宗殿。 そうだよなあ。時行や頼継が成長する分、貞宗殿は老いてるんだもんなあ。さびしいなあ。 開戦から4か月も粘り続けて、まだいけるってムードだった時行たちが、土岐頼遠の参戦をきいて「あ 無理 詰んだ」「逃げよう」ってなったの笑った。 まあ、土岐にはえらいめにあわされたからなあ。 それにしても、何度みても土岐頼遠は人間じゃないだろロボだろ、ってなる。 そして、撤退をほぼ決めてるけどやっぱりちょっと悔しさがあるのか、気持ちを整えようとしている時行。 風邪が治りかけの状態で戦線に戻るつもりで、身体を整えようとしている貞宗殿。 そのふたりが河原でばったりと出会う。 咄嗟にふたりとも刀を捨てるのが良いよね。 つまり、こんなところで戦う気はないぞ、と双方の考えが一致した。 祖父と孫くらい年が離れているふたりは、何を語り合うのか……。

『アンデッドアンラック』(No.232 Assault) 感想(最後にして最強で最高)

祝! 『ジャンプ』表紙&巻頭カラー! 次の巻頭は連載5周年記念でくるのかと思ってたのでうれしい! 最近、掲載位置が前半で安定してるのもうれしい! 一時期、だいぶ怖いことになってたので……。 『ジャンプ』表紙はアンディ&風子ちゃん。 めずらしくおんぶも抱っこもしてない! ちょっとだけ残念。 でも、ふたりが並んでる表紙をみれるの本当にうれしい。 巻頭カラーは不死不運&不死不正義メインで、周囲にちっちゃくユニオンメンバーを配置。 アン風とヴィクジュイを同時に楽しめるカラー絵は初めてなのでは? テラーさんの隣でビリー様が耳をふさいでるの何? めっちゃうるさいのかな、あそこ。 さて本編。 ラストバトル開始宣言をした重大局面なのに、アンディ×風子ちゃんとヴィクトル×ジュリアちゃんはダブルデート中みたいなほのぼのした雰囲気。 アンディとヴィクトルの仲もずいぶんくだけた空気感になってるな。 まあ、45億年もあればね。 ヴィクトルはそもそも、ジュイスさんがからまなければただの陽気なお兄さんっぽいし。 ジュリアちゃんとジュイスさんが微妙にミックスされてて戸惑う風子ちゃん。 これはどう対応すべきか戸惑うよね。 「ジュリアでいい ジュリア=U=スティティア 君にループを託し得たこの名を大事にしたいんだ」 この口調がかなりジュイスさんっぽいのが、なんか良い。 メンタル的にはほぼほぼジュイスさんな感じなんだけど、ジュリアとしての個を大事にしたいんだろうな、って思うんだよ。 自分の選択の結果だから。 そんなジュリアちゃんをみているヴィクトルの表情が穏やかなのもとても良い。 で、すぐにヴィクトルに向かって「キミはジュイスでいいよ 今更無理だろ?」って言うの、ヴィクトルに対しては完全にジュイスさんだな。 ヴィクトルとジュイスさんの関係を夢にみていたから、これまでのループの記憶を取り戻したら、ずっともやもやしていたものが急にクリアになって、ジュイスさんという人格がすんなり統合されたのかもしれない。 アンディとヴィクトルが普通に分裂してることにびっくりして、アンディのことペンペンしちゃう風子ちゃん、めっちゃかわいい。 この風子ちゃんを見たかった……。ずっと恋しかった……。 ふたりが分裂できた理屈はちゃんとあるらしい。 でもまあ、どうでもいいかな(←失礼)。 さて、ついに「ソウル」が「サン」に合体した。 ...