『アンデッドアンラック』（No.234 know all along）　感想（死ぬほど運がいい）

前回、風子ちゃんがアンディに心臓を取り出してってお願いしたから、いくらなんでもそれはすぐに受け入れられないだろ、って思ってたら、アンディ、秒で受け入れてた。
さすが、アンディ！

風子ちゃんは言い出したらきかないから、反対したところで時間の無駄、というのはわかるけど、それでも受け入れられるものか？　ってなったんだけど、これって、どんな状況だろうとユニオンのみんなは風子ちゃんを死なせない、という信頼があるからこそなんだよね。

アンディとユニオンのみんなをあなどってて申し訳なかった。
みんな、「神」が課してくる様々な障害を、まともに受け入れる気なんかない、裏技探しの達人たちだった。


風子ちゃんを生かしたまま心臓から「ジハート」を取り出すべく動き出した否定者たち。
それを許さない「ソウル」。

そして、ついに登場した「U・ADF対神破動砲改（アンアボイダブルデクリーズフィールスペリオールバスターカスタム）」！
過去ループすべての記憶を手に入れた知識量MAXの天才ニコと、天才イチコさんが開発し、「不可避」のせいで避けられず、「不減」のおかげで弾切れがなく、「不感」のおかげでオーバーヒートもしないという極悪ビーム砲ですよ！

風子ちゃんの方は、タチアナちゃんが「不可触」でガードし、ジーナちゃんが「不変」で止血し、チカラくんが「不動」で風子ちゃんを固定する、というフォーメーションか。

くるるちゃんは近隣住民の退去をやっていた。
対「神」戦で使える能力ではないけど、民間人をいっせいに動かすには便利能力よね。

「不眠」は他対象で使えるようになったらしい。
他対象になると、寝ている人をむりやりたたき起こせるのか。

トップくんが「ニコじぃ」って呼んでて、今のニコはおじいちゃんじゃないぞ、と思ったけど、これは前回ループの記憶にひきずられてるんだろうな。
トップくんは最近ユニオンに加入したばっかりだから、ニコとの記憶は前回ループの方が圧倒的に多いんだろう。


アンディが風子ちゃんの手術台みたいになってる。
アンディはいざという時には輸血の供給元になれるだろうけど、ただ、風子ちゃんのそばから離れたくないんだろうな。


「運がいいね　私」
「不運」の風子ちゃんが言うのが泣ける。


麻酔で意識を失った風子ちゃんに「ルナ」が話しかける。
なんかもうニッコニコで嫌がらせしにきたなあ、おい。

「何億年このクソゲーやってるの思ってんの？　ゲームマスターさん」
風子ちゃんの振り切れ過ぎた笑顔にちょっと笑っちゃった。
風子ちゃんは信じてるんだよね。ユニオンのみんなを。

ってニッコニコしてたらまさかの安野先生が登場！
おおっ！　ってなったけど、同時に、安野先生、「不明」が発動しちゃったのかって悲しくなった。

これどういうことなの？
「不明」の発動条件が「インフォメーション」から情報を読み取ることに設定されてて、「リメンバー」で記憶を取り戻したら自動的に発現しちゃったとか？


リップがシェンの「不真実」を使って「ムーブ」に言うことをきかせて、明くんのところに移動したのか。
「ムーブ」は地点じゃなく、人物指定でも移動可能なの、便利だな。

安野先生が「Gライナー」を使って、風子ちゃんの肉体を元に戻す。
これはリップに対してファンがやったこと。
そして、今回はシェンがそれを使う。
なるほど、老化しちゃったシェンをついでに若返らせるのか。


「リベリオン」は憎しみを吸い力にする。
そして、「ジハート」は愛を吸い力にする。

「これまでに築いてきた愛と　それにまつわる記憶を全て失う」
どれもこれも使用する代償がえげつない……。

「愛」ってのは、恋愛だけなのかな。
友情とか、仲間愛とか、そういうものも失われてしまうのかな。


「生きてりゃ新しい思い出なんざ　死ぬほど作ってやるよ!!」
風子ちゃんもアンディも思い切りが良すぎて、うっかり笑ってしまった。

そして、アンディ過去編での、忘れなければ死なない、を思い出した。
それが反転すると、生きてくれるなら忘れてもいい、になるのかな、って。


ずっと余裕の態度をとっていた「ルナ」が、ついに「なっ…」ってなったな。

「ルナ」はずっとこの「ゲーム」を観察し続けていて、人間ってこういう時こういう行動するんですよね、知ってますよ！　って自信満々。
でも、それってただの知識であって、人間というものを理解できているわけじゃないから、こうやって否定されると、めっちゃ弱い。

あれだよ。実況みてるだけでゲームしてる気分になってる人だよ、これ！
なるほど「ルナ」は「エアプ勢」ってやつだったのか、と納得した。



公式X(Twitter)は『僕とロボコ』のアンデラ祭（？）の裏話。
毎度コミックス表紙が他マンガのをパロってるけど、いつもカラーの塗り方の癖まで再現しててすごいな、って思ってたけど、やっぱり宮崎先生すごいな！