『アンデッドアンラック』(No.238 01) 感想(世界を肯定する旅へ)

サブタイトルが「ゼロイチ」!
アニメ一期のOPになってる名曲だけど、今になって歌詞をみると現在の展開を見越していたようにも思えて、あらためてこのすばらしい曲をつくってくださった女王蜂さんに感謝です!


「ルナ」の最期の置き土産は、好きに世界をデザインしていい、というもの。

「私は最期にそれが知りたい」と言われたものを放置しようとするアンディに笑ったんだが、それくらいの意趣返しはしてもいいと思う。
まあ、アンディは本気でこのままでいいと思ってるだけだろうけど。

元傭兵のビリー様が戦争をなくすルールは追加しなくていい、と考え、医師のリップが病気は自分たちが対応するからそのままでいいと言う。
風子ちゃんの、すべて人間のせいにしたい、という考えと同じなのかな。


「オータム」だけ討伐しちゃったけど四季はどうなるの? という地味な疑問がここにきて解消された!
四季のルールの追加ではなく、公転を今の太陽つっこみルートではなく一定の距離を保ち続けるルートに変更して追加か。
これで私たちが知る世界になるわけね。
よかった、ニコがいてくれて……。

わけわからないままでずっとキョロキョロしてる風子ちゃんがかわいいんだけど、この状況をどう説明されたんだろう。
何も説明されてなかったりして。


ジュリアちゃんが「ユニオン」の解散を宣言した。
すっかりジュリアちゃんがボスに返り咲いているけど、風子ちゃんの記憶がないんだからジュリアちゃんが仕切るしかない。

「ここからは己が人生を全力で楽しもう」と言われても、みんなは風子ちゃんのことが気になってそれどころじゃない。
でもアンディに「こいつのことはオレに任せろ」と言われたら任せるしかないんだよね。

明るくふるまって気持ちをごまかすショーンが良いよね。
誰にもみられたくない顔を、目を閉じて隠すことができなくなったから、帽子で涙を隠すしかないんだな。


ところでユニオンにはかなりな資産があるはずなんだけど、そこらへんはどうなるんだろう。
ニコラボをそのまま残して、お金のかかる研究を続けるのかな。

ユニオンに生活を支えられていた人たちはたくさんいるはずだから、そういった人たちの自立支援に使うのかも。
チカラくんとご両親とか、ボイドさんとか、時間をスキップした関係で戸籍や経歴のつじつまが合わなくなっている人もいるから、そこらへんの偽装も必要だな。


友才さんに頭さげさせられてるファンがいた。
まさかのファン×友才さん展開ある?

ボイドさんに肩車されてるフィルくんがアンディと風子ちゃんに向かって手を振ってるのかわいい。
そうか……手を振れるようになったんだな……。


ジュリアちゃんは学生に戻るんだろうね。
あれだけの交際申し込みを受けていたジュリアちゃんが、ヴィクトルとにっこにこで歩いてたら大変なことになりそう。


そしてアンディと風子ちゃんは聖地・新宿へ。
まさかの「ソウル」登場!

「ソウル」だけ観測者(?)として「ルナ」に取り残されたらしい。
UMAの中で「ソウル」だけは「ルナ」がつくった、という話だったから、別枠扱いも可能なのかな。

てか、アンディにみえて風子ちゃんには見えないのは、「魂」を理解している人にしか見えない、みたいな話?

あと、アンディはもう普通に死ねるんだから、危ないことはしないで欲しい。
体調管理の概念もなくて、好きなだけ食べて好きなだけお酒のんでみたいなことやってそうだもんな……。
風子ちゃんのためにも長生きしなくちゃいけないんだから、本当に気を付けて欲しい。


ああ、記憶は魂に刻まれるから、「ソウル」が風子ちゃんの魂を操作すれば記憶も戻る、という話か!
風子ちゃんが記憶をなくしても、また一から恋をはじめる! みたいな展開になるのかな、って思ってたんだけど、戻せるのか!

でも、この漫画は最高のハッピーエンドを目指していると思うので、ふたりの時間を記憶を失った風子ちゃんと、取り戻した風子ちゃん、どっちがハッピーかと考えたら、圧倒的に後者だよね!


そして、「ソウル」再登場よりも驚いたのはルインと仲良し(?)になってるってことだよ!
いやあ、「ソウル」とルインの二人旅って誰が想像してたよ。

ルインは「リメンバー」によって前回ループの記憶を取り戻した。
つまり、メンバー認定されていた。
その事実がルインを軟化させたらしい。

否定能力者はみんな仲間だ、なんて言葉では説得されそうにないルインだけど、事実として突き付けられたら呆れながら受け入れるしかなかったのかもね。

否定能力、UMA、アーティファクトに共通して存在する「ルール」という設定がおもしろいな、と思うのは、常にその人の嘘偽りのない本心を表してくれるところにある。
このセリフは本心なんだろうか、と疑うことはあっても、「ルール」に縛られた結果の言動は疑いようがない。
それがこの漫画のキャラ描写を豊かにしてくれてると思うんだ。


アンディを安全な場所に戻そうとするのではなく、自分もアンディと同じ危険な場所に立つ、というのが風子ちゃんだな、って感じる。


次回は結婚式だよね!
クロちゃんが残したウェディングドレスを着ないで終わるとかあり得ないよね!