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『週刊少年ジャンプ』2025年29号 感想

『ハルカゼマウンド』 (第1話 真逆の双子) 『仄見える少年』のコンビで野球マンガ。 だいぶ前に読み切りで載ったやつをアップデートしてきたな。 松浦先生はあいかわらず絵がうまい! 野球マンガやサッカーマンガでよく言われる、初期メンバー集めきらないうちに打ち切られる問題。 これは葉山くんがすでに集めている、ということでクリアされてるのか? 葉山くん、「超低身長捕手」って書かれてて「超」が付くって! って思ったんだけど、中学3年男子で野球選手で155cmは小さいか。 背が低い設定の田島(from『おおきく振りかぶって』)だってもっとあったはず。 読み切りの時から、超ブラコン弟くんがかわいくて好きなんだけど、兄弟別々の高校に行っちゃうのかな。 『魔男のイチ』 (第38狩 わたしを抱き締めて) 姫様は他の人たちに比べて感情みたいなものが残ってる感じがするな、って思ってたけど、本人がバクガミ様にすべて明け渡すのを避けてたのか。 戦ってたのはゴクラクだけじゃなかった。良かった。 『ウィッチウォッチ』 (205 チラ見えボディガード) JKのミハルくんがかわいすぎて動揺してしまった。 女装に照れがないミハルくん最高! 『逃げ上手の若君』 (第207話 ピーク1351) 別記事になりました。

『逃げ上手の若君』(第207話 ピーク1351) 感想

「生の歴史はまずいなあ 次から火を通そう」 本来の歴史を呑み込む尊氏、という奇抜な演出もすごいが、このセリフはさらにすごい。 「生の歴史」と「火を通した歴史」があるのか……。 どうやって材料を調達して、どうやって火にかけるのかさっぱりわからんのだけど、なんか謎に受け入れてしまう。 「異論あれば申せ 人共」 これもなかなかすごい。 自分は人ではなく、人を超越した存在であると宣言している。 というわけで、直義はあっさりと陥落した。 ぎりぎり上杉の死罪を回避させただけでも、めっちゃがんばった感がある。 さっさと殺しておけばよかったものを、とは言えない。 多分、どうやったって殺せなかった。 直義はどうすればよかったんだろう。 時行に鎌倉を奪還されてなければ、兄から離れた場所で実直に足利家のために働いていたと思われるので、そこらへんからもう破滅に向かっていたのかもしれない。 尊氏の弟に生まれた時点ですでに破滅だった説もあるな。 甥とか従兄弟くらいの距離だったらまだマシだったのかも。 なんか、地球規模で大変なことになっててびっくりだった。 ここから最終章なんだろうね、きっと。

『週刊少年ジャンプ』2025年28号 感想

『魔男のイチ』 (第37狩 キミがいたから) イチとゴクラク、友達というものがよくわからなかったふたりが、互いが互いを必要としあっていることを確信しあって、笑いあってるのが最高に幸せだな。 国中の不幸せを引き受けてる最中なのに。 そして、マンチネル魔女協会のお姉さん方、国王も国民も異常な状態になっていることにちゃんと合わせて、そこらへんに逆らわずに思い通りのところに誘導してるの、本当にうまいな。 トラブル慣れしてるんだろうね、きっと。 魔法たちの理不尽な要求に対応し続けてる人たちだもんなあ。 『カグラバチ』 (第82話 淵天VS飛宗) 座村さんの狙いは、自分と剣聖だけが死ぬこと、か。 だけど、今、座村さんが死んだら、漆羽さん以外の命滅契約者たちも死んでしまうわけで、そこらへんどうするつもりなのかな。 それとも、このタイミングで毘灼が神奈備本部に乗り込んで、剣聖のところに向かうというのは、座村さんにとって想定外だったのかな。 漆羽さんは座村さんの気持ちを理解しているけど、賛同はできない。 チヒロくんもそれは同じ。 この状況、座村さんを納得させることさえできれば好転するんだろうか。 でも、万が一、座村さんの気持ちが変わっても大丈夫なように、幽は手を打ってそうな気がするんだよな。 『逃げ上手の若君』 (第206話 忠告1351) 別記事になりました。 『超巡!超条先輩』 (最終話 未来の巡査長) 終わっちゃったか……。 1周年の巻頭カラーがなかったことで察するものはあったけど。 それにしても超カオスな最終回だったな。 何話かにわけてやりそうなものを一話に押し込めた感じというか。

『逃げ上手の若君』(第206話 忠告1351) 感想

なんか唐突に死んだ直義の一人息子。 長いこと子供ができなくて苦しんで、ようやく授かった子供が幼くして亡くなり、最期をみとることすらできませんでしたって、奥方様があまりにもお気の毒だ。 雫には何かが視えていたようだけど、尊氏に憑いてる怨念に殺された、とかなんだろうか。 尊氏の道を邪魔する者は足利の直系の血筋の者でも許さん的な。 直義は兄を憎みきれず、今持っているものを放棄して自分に譲って、あとはのんびりと隠居生活を楽しんで欲しいと願っている。 でも、時行は尊氏の内側にあるものがそれを許さないと考えている。 時行の方が圧倒的に正しいと思うんだけど、直義はどうしても兄弟の絆を信じたいのかなあ。 共に育った高兄弟が見捨てられたし、直義も一度は見捨てられてるんだから、まだ信じてるってのはお人よしがすぎる。 一人息子を失ったばかりで、これ以上、血のつながりを持つ者を失いたくない、という想いもあるのかもしれない。 今のこの状況なら兄は自分の要求を呑むしかない、という自信もあるんだろうけど。 直義は常識人だから、本物の変態である時行や尊氏に敵うわけがない、という玄蕃の言葉は説得力ありすぎ! 直義は「お前に何がわかる」と言うけれど、直義こそ何もわかってないんだよ。 自分の常識で理解できる範疇にいる存在と認識してる時点で、もう全然ダメなんだよ。 「真の変態は冷めねぇ 譲らねぇ 迷わねぇ」は名言! 次回、直義が気の毒なことになるの確定しててツライ。

『週刊少年ジャンプ』2025年27号 感想

『逃げ上手の若君』 (第205話 パージ1351) 別記事になりました。 『SAKAMOTO DAYS』 (DAYS215 死屍累々) 本当に死屍累々でホラーマンガになってるんですが。 『カグラバチ』 (第81話 主力) 家族を人質にとられ、妖術の種子を埋め込まれ、人間爆弾になった職員が全体の約一割、って神奈備ちょっとやられすぎ! 指示に従ったところで人質を無事解放してもらえるって信じられるの? とは思うけど、妖術的に約束を破らないという制約をつけられるんだろうね。 いくらなんでもそういうのなしにそれだけの数が言いなりになるとは思えないというか、思いたくないというか。 味方を名乗る人たちが一割の確率で敵。 さらに変装というか擬態というかをみたばかり。 その状況で死んだはずの漆羽さんが現れたんだから、そりゃあ、本物かどうかを疑うよね。 ここで「“ムカデ”だ」と言う漆羽さん。 ハクリくんが確実に知ってる、ということを知ってることが本物の証明になる、というのがめっちゃ賢いな! さらに居合白禊流を使える、ということが何よりも本物の漆羽さんという証明になる。 漆羽さんは生きてるんだろうな、とは思ってたけど、ここにいたのか。 てか、その情報を知ってる人が裏切り者じゃなくてよかったね。 ずっと、自分は主力だ、と自分に言い聞かせ、めっちゃ怖いのに誰にも頼れず緊張し続けてたハクリくんが涙ドバーッて流すの見て、がんばったね~、って思った。 『超巡!超条先輩』 (第64話 忘れ得ぬ巡査長) 他人の思考を読める超条先輩だけど、本人が真実だと思い込んでただけの場合、それを真実と誤認してしまうことになる。 先代は、他人の思考と自分の思考の区別がつかなくなって、自分を失う不安に押しつぶされたけれど、また別の落とし穴もあるんだな。 超条先輩は警視をかばったわけではなく、本心から自分がミスってそれに警視を巻き込んでしまった、と思ってそう。 そしてそれを警視も理解してそう。 それでも、超条先輩にすべてを負わせのは間違ってると信じるから、警視は贖う方法を模索し続けてる。 超条先輩も警視もあがき続けてるんだな。 市民たちがやたら超条先輩に対して警戒心をもつの、根拠なき不安ではなかった……。

『逃げ上手の若君』(第205話 パージ1351) 感想

高師直の遺言を伝えるついでに尊氏の現状をみきわめたい、と時行に進言する雫。 今の雫って、神力は操れないけど視える、みたいな感じなのかな。 元から持ってた神力に関する知識は消えてないわけだし、神力に乗っ取られてる(?)尊氏を相手にするのに、めっちゃ頼りになる! それに、時行の性格的に高師直の遺言をきいてしまったからには、それを届けないなんてあり得ないよね。 高一族は滅びた。 それは尊氏の権力を盤石にするための「粛清」。 そう考えると時行たちは足利の怨念に踊らされてるだけ、みたいな感じになるよなあ。 「尊氏様はその場の気分で動いているだけ 「中の神」が最適解へと導いているのだ」 尊氏の「中身」の恐ろしさにようやく気付いた道誉。 てか、「中の神」の存在には気づいてるんだね。 「歴史は 尊氏に都合よくできている」 これって最強すぎる! あと、師直の遺言が「尊氏にとって有益」判定されてよかったね! これまで否定されたらちょっとかわいそうかな、って気がするので。 そういえば、尊氏の人生が中先代の乱で大きく狂った、ってどういうことなのかな、って考えたんだけど、あそこで時行が登場しなければ、関東は直義が堅実に治めてくれて、足利兄弟はあの仲の良さを維持して暮らしていけたってことなのかな。 直義を助けるために後醍醐天皇の意に背いたところもあるから、天皇家とうまくつきあっていけた可能性を潰された、という見方もできるか。 庇番衆がそのまま残っていたら、高一族があそこまで権力を握ることにはならなくて、もうちょっと楽に幕府を運営できてたかもしれないし。 それとも、尊氏の中の神が北条を滅ぼしたと満足しておとなしくなって、尊氏の人格が今ほど壊れずにすんだ、ってこと? 私が知らない歴史的な何かがあるのかもしれんけど。

『週刊少年ジャンプ』2025年26号 感想

『あかね噺』 (第159席 伸びたね) 落語家としてのひかるちゃんの貫禄がすごいことになってる! って思ってたら、朱音ちゃんと会った途端にいつものツンデレちゃんに戻った。 それにしてもたった3年でこんなに朱音ちゃん忘れられちゃってるの? 『カグラバチ』 (第80話 密室) 妖術を扱うには大量の知識がいる。 勉強してないけど使えるハクリくんはかなりすごいんだな、と思ったんだけど、「威葬」と「蔵」以外も使えるようになりたいと考えたら、やっぱり勉強が必要なんだろうね。 双城にやられてた隊長さんがいた。戦線復帰してたんだ。 あと、初見だと思うんだけど眼鏡美人さんもいた。 「約十年!! 漣家当主長男による手加減・底なしの愛!!」ってめっちゃヤダな! 底なしの愛、ってだけ言うとなんか美しい感じになるけど、ただの虐待じゃん、あれ。 それがハクリくんを助けたとかめっちゃヤダな! 『逃げ上手の若君』 (第204話 おもいで1351) 別記事になりました。

『逃げ上手の若君』(第204話 おもいで1351) 感想

北条が一気に滅んだのは領地を持ち過ぎたから、か。 とにかく領地が欲しい当時の武士たちにしてみれば、北条の広大な領地を奪おうとする勢力に加担すれば、自分の領地も増やせる、というのは大きな魅力になりそうではある。 天皇家は権威が高すぎて、滅ぼすより権威を笠に着る方が合理的だから、そのものを潰すということにはなりにくいよなあ。 この時代の天皇家は実行支配力を持ってないし。 高師直はそういうことをしっかり考えられる知識と思考力をもってて、めちゃくちゃ勤勉でタフな男だけど、主人が尊氏なのがなあ。 ところで「この乱戦の中を素手で行っちゃう!!」って頬をあからめてる時行が怖いです! 「一族郎党だけでは人手が足りず 膨大な労働に見合わない恨みを買った」 このナレーションがちょっと興味深かった。 この時代の「天下」はおそらく今の日本の領土より狭いけど、一族郎党だけで統治できるほど狭くはないよな、確かに。 その一族郎党だって一枚岩とは限らないし。 じゃあどうすればいいんだと考えると、とにかく領地が欲しい、をあきらめさせるしかないのかなあ。 って考えてたら、玄蕃が逃若党に入った際に時行が、お金が欲しいだけで領地を欲しがらないって無欲ですばらしい的な賞賛をしてたのを思い出した。 時行、あの幼さでそこらへん理解できてたんだな。 高一族は滅び、上杉と三浦はかたき討ちを果たした。 でも、尊氏は忠実な執事を失ったところで嘆きはしないだろう。 戦っても戦っても、時行は何も報われてない感じでツライ。 せめて吹雪が助かっていればなあ。