『逃げ上手の若君』(第207話 ピーク1351) 感想

「生の歴史はまずいなあ 次から火を通そう」
本来の歴史を呑み込む尊氏、という奇抜な演出もすごいが、このセリフはさらにすごい。
「生の歴史」と「火を通した歴史」があるのか……。
どうやって材料を調達して、どうやって火にかけるのかさっぱりわからんのだけど、なんか謎に受け入れてしまう。


「異論あれば申せ 人共」
これもなかなかすごい。
自分は人ではなく、人を超越した存在であると宣言している。


というわけで、直義はあっさりと陥落した。
ぎりぎり上杉の死罪を回避させただけでも、めっちゃがんばった感がある。

さっさと殺しておけばよかったものを、とは言えない。
多分、どうやったって殺せなかった。

直義はどうすればよかったんだろう。
時行に鎌倉を奪還されてなければ、兄から離れた場所で実直に足利家のために働いていたと思われるので、そこらへんからもう破滅に向かっていたのかもしれない。

尊氏の弟に生まれた時点ですでに破滅だった説もあるな。
甥とか従兄弟くらいの距離だったらまだマシだったのかも。


なんか、地球規模で大変なことになっててびっくりだった。
ここから最終章なんだろうね、きっと。