『逃げ上手の若君』(第223話 鬼ごっこ1352) 感想

時行がどれだけがんばったところで北条の世は戻らない。
そもそも時行自身にその気がない。
なのにたくさんの人を巻き込んで、尊氏の命を狙い続けている。
足利の世でそれなりに世の中が安定するのなら、時行たちがやっていることは、無駄に戦を起こして人を死なせ、不幸な人を増やすだけではないか。

そういうクエスチョンはずっとあった。
尊氏の「中の神」をどうにかしないと世界が破滅する、という設定のおかげで、そこらへんは封じられていたけど。

なんかもうそういったことをダイレクトに突き付けてくる松井せんせーには参るね。
そういうだいぶネジがはずれてるけどクリティカルに痛いところをついてくる表現をしておきながら、「「中の神」が相当混乱している様子 とどめを!」とか言われると混乱するというか、若干、雫の方が道理をはずしているようにもみえるというか。
おまけに、こういう混乱を読者に与えることこそが、松井せんせーの目論見なんだろうな、とも思うので、参りました! 降参です! って気持ちになった。


そしてついに、時行が「鬼」になるのか……。