『暗殺教室』第149話 結果の時間、もしくは、そこにいるのは「死神」ではなく「友達」

このナイフさえ届けば自分の勝ち、という場面で、あえてナイフを捨てた渚くん。
そして、格闘戦に持ち込んだ。

渚くんも、カルマくんも、あえて自分が不利なフィールドで戦いを挑み、相手に敗北を認めさせる手段に出るのか……。

「ぜっ……たいに言う事聞かす!!」というのは、普段の渚くんならば、絶対に吐かないような言葉だ。
力づくで他人を動かすことを、渚くんはとても嫌うから。
だからこそ、渚くんがどれだけ必死なのかが伝わってくる。

この渚くんには、烏間先生の影からするりと飛び出し、4人を瞬殺した華麗さは微塵もなく、泥臭ささえ感じられる。
そうか、この渚くんは「死神」ではないんだなあ。


そして、カルマくんは渚くんの想いに応えた。
ケンカなんか怖くて一生できない、とか言っていた渚くんが、死ぬ気でケンカしてるんだもの、友達として、それを汲まないわけにはいかんよなあ。

「ギブ降参」と言った時のカルマくんがめっちゃかわいいなあ。
でも、それでも技を解かない渚くんも必死すぎでかわいい。


烏間先生が「殺さない派の勝ち!!」をコールする前に、ちょっとためらう様子をみせたのは、烏間先生の立場としては、殺す派に勝って欲しかったからかなあ。
まあ、殺せんせーを殺さずに済む方法を探すなんて、あまりにも途方のないことを追っかけるなんて、時間の無駄にしかみえないもんなあ。
でも、烏間先生は生徒たちの気持ちを尊重した。
ここでは「自衛官」ではなく「先生」なんだよなあ。


渚くんとカルマくんが、互いに「君」を付けることをやめて、ようやくふたりの間にあった互いに対する劣等感を払しょくした。
渚くんは格闘技術ではカルマくんに勝てない。
カルマくんは暗殺技術では渚くんに勝てない。
それでいいじゃない。互いを利用しあえば無敵だもの。

ところで、カルマくんはあれでも手かげんしてたらしい……そうだったのか……。

てか、今日の渚くんとカルマくんはスキンシップが激しすぎやしませんか?
いかん、また公式が最大手になっとる(爆)。


そんなこんなで、烏間先生の提案により、殺せんせーを探すのは1月末まで、と期限が切られた。
ここらへんが烏間先生のぎりぎりの妥協点なんかな。

とにかく、無謀とも思える、殺せんせーを死なせずにすむ方法を探すことにしたE組。
とりあえずは、竹林くんのアイティアをきくところからはじまるんだろうか。


でもまあ、E組の雰囲気が明るくなってくれて、本当によかった。
ここんとこ、読んでる方もどんよりしちゃってたからね。