『暗殺教室』15巻 ちょこっと感想

『暗殺教室』の15巻が出たですよ。
帯コメントは松井せんせーが、『ジャンプ』の巻末コメントに書かれたお言葉。
「ここからが『暗殺教室』です。」
著者コメントが帯になってるのはみたことあるけど、『ジャンプ』の巻末コメントを流用ってのは記憶にないな。

まあ、この巻を表すのに、これ以上ジャストな言葉はないと思うけど。


今回の表紙はメタリックパープル。
おおっ、なんともきれいな色合いだな。
カバー下コメントによると「永遠なる疾風の運命の紫」という色らしい……長い……。


カバー折り返しコメントはキャラの言葉遣いについて。
確かに、烏間先生みたいな人が正しい言葉遣いをしてると、非常にそれっぽいけど、生徒たちまでやるとかなり不自然になるよな。

それにしても、岡島くんと中村ちゃんのエロ親父な顔がすごい。


中表紙はナイトガウン殺せんせー。
理事長先生がこれをやったらめっちゃきまるんじゃないかと思う。


15巻は、理事長先生編と演劇編と茅野編が入ってるんだけど、トップに入ってる「完璧の時間」の表紙が茅野ちゃんで、ラストのコマで殺せんせーの過去への扉が入るあたり、コミックス収録時を計算して、あの茅野ちゃんのソロ表紙を持ってきたのか? と勘繰らずにはいられない。
実質的に、茅野ちゃんではじまり茅野ちゃんで終わってるって、見事にハマりすぎ。
それに、松井せんせーならそれくらいのことはしそうだしなあ。


キャラクタープロフィールその1はイトナくん。
最新の糸成号は全自動ステルスドローンって……ドローンはともかく、ステルスは中学生レベルでできることじゃないだろ。


キャラクタープロフィールその2は理事長先生。
そうか、理事長先生は資格オタクか。
それにしても、なにゆえカラーコーディネートの資格をとろうと考えたんだ。
野菜ソムリエ資格は、マスコミ向けにそれっぽく利用できそうな気がする。
「息子には正しい食生活をして欲しいと考えましてね。そのためには自分が勉強しなければ、と思ったんですよ(キリッ」とか。


キャラクタープロフィールその3は雪村あかりちゃん。
そうか、別プロフィールになるのか。
数学以外はすべて得意ってすごいな……と思ったら、英語が抜けてる。英語だけ普通ってことか。
活動歴5年で、ドラマ映画あわせて主演4本てすごいな。
芸能事務所は、あかりちゃんが成長期をすぎて、顔や体格が安定したら、本格的に女優をやらせるつもりだったのかね。
いずれにしても、相当、期待されていたんだろうなあ。
烏間先生にきたえられた今、アクション派女優としてもやっていけそう。


しかし、キステクランキングなるものがあるE組とわ……。
そして、カルマくんが手馴れてるとは、一体、誰を相手にして慣れたのか……(←妄想がはかどるな)。


「試作人体触手兵器の移植被験者に発現する特徴、変化の一覧」
激痛、能力低下、精神の不安定化、代謝の不安定化と、著しく生活に影響を及ぼしそうな項目が続いてるけど、これをおさえこみ「茅野カエデ」を演じ続けていたとは、つくづく化け物級の精神力だな。
それほどに、姉に対する愛情が強かった、ということでもあるんだろうが。

そして、触手持ちの共通点は甘いもの好きか……。
そういえば、作品内で明確に甘党と表現されているのは、殺せんせー、イトナくん、茅野ちゃんだけか。
ここまで伏線だったとわ……。

あと、茅野ちゃんの巨乳への異常な敵対心は、触手ゆえではないと思いたい。


この巻が、この物語の終わりのはじまり。
サブタイトルは「嵐の時間」だけど、実はまだ、嵐が来る直前の、いきなり空が真っ暗になった状態、程度なんじゃないか、という気がする。