『呪術廻戦』(第54話 呪術甲子園) 感想(野球マンガは一週打ち切りだった)

呪術高専⇒呪術廻戦⇒呪術甲子園……なるほど語呂が良い……ような気がする。


犠牲が出たって話は伏せるのかと思ったら、学生たちには説明したのね。
まあ、東京校の生徒たちは、校内の人が減ったらさすがに気付きそうだけど。
宿儺の指が盗まれた件については説明したのかな。

「故人を偲ぶのは当人と縁のある者達の特権だ。俺達が立ち入る問題ではない」
「人死にが出たのならば尚更俺達に求められるのは、強くなることだ」
って、東堂にしてはめっちゃまともな意見。
それに素直に感心しちゃう三輪ちゃんと、「しっかりイカれてんのよ」と一蹴する真依さんがよい。
三輪ちゃん、真依さんの肩に手を置いて話しかけるとか、普通に仲は良いのね。

見た目だけだと、加茂が一番、重症っぽいな。
狗巻はわりと元気そう。
みんなそこそこ元気なのは、みんなが頑丈なのか、家入先生が優秀なのか。

てか、東京校+京都校の連中が、一部屋に集まってる絵面がなんかおもしろいな。


箱に勝負方法入れて当日開ける、と言っておきながら、「いや、私は確かに個人戦と…」ってことは、毎年、一日目も二日目も同じ籤しか入れてないってことなのね。
なんでそんなめんどくさいことするんだろう。
一応、伝統だから?


ということで、五条先生の謀略(?)で野球をやることになったらしい。
真希さんのボールに当てることができる三輪ちゃん、なにげにすごいな。
剣使いだから、動体視力はよいのかもしれん。
でも、西宮ちゃんも塁に出てるから打ったのかな。四球かもしれないけど。

犠牲フライがわからない西宮ちゃんに、的確な指示を飛ばす歌姫先生。
なんか、歌姫先生、めっちゃエキサイトしてる。
もしかして野球好きなのか?
だとしたら、五条先生が野球って書いたのは、歌姫先生に対するサービスの可能性も?

女子高生が犠牲フライを知らなくても不思議はないと思う。多分。


加茂は虎杖としゃべるだけしゃべって見送り三振か。
宿儺の器と会話する必要なし、みたいな態度だったのに、ずいぶんと軟化したもんだな。
まあ、間接的に命を救ってもらったみたいなもんだし。

たくさんの人を救いたい虎杖と、母親さえ救えればそれでよかった加茂か……。
でも、たくさんの人を救えば、それだけ母親の心も救われるんだよね、きっと。

母親の言葉を思い出して、虎杖は「人間」だと納得してくれたんじゃないかなと思う。


「東北のマー君とは私のことよ」とかっこよくきめてみた野薔薇ちゃんに、「東北のマー君はマー君だろう」「マー君は投手だぞ」と丁寧にツッコミいれる虎杖&伏黒。
そうそう、ボケはちゃんと拾ってあげないとさびしがるからね!


「ピッチャーメカ丸」は最高にひどい!
いや、これどうみても普通のピッチングマシーンだろ。
雑に「メカ丸」って名前書いてごまかしてるけど。
電源コードついてるから、呪力で動いてるってことはないだろ、多分。

生まれてはじめての野球にうきうきしているメカ丸を妄想してうきうきしていた私の気持ちはどうすればっ!

これ発案したの絶対、歌姫先生だと思うんだよね。
京都校側でまともにピッチャーできそうなの東堂だけだけど、それだと捕れる人がいないので、ピッチングマシーンをボディが全壊したメカ丸のスペアということで押し切ろうとしたんじゃないかと。

てか、このメンバーでガチで乱闘やったらしゃれにならないことになるな。


真希さんのホームランボールを西宮ちゃんが箒で飛んでキャッチしたの笑う。
いや、外野手1名のみ呪術使用可、ってどんなルールだよ。
まあ、双方とも9人いないから外野がらあきだな、とは思ってたけど。

あれ? じゃあ、東京側は誰が呪術つかってんの?
狗巻が使用可になったら、「止まれ」の一言で全部が解決しそうだよね、と思ってたら、累に出てる伏黒の横に玉犬がいて、なるほど伏黒が使ってるのか。
西宮ちゃんはホームランとかフライに強いけど、玉犬はゴロに強そうだよね。
鵺がいればホームランにも対応できるし、と思ったけど、鵺はそういえば無事なんだろうか。
かなりぼろぼろになってたよなあ。


真希さん渾身の東堂への顔面デッドボールで、東京校と京都校が「ナイピ!」てひとつになったの笑う。
みんな、東堂へのうっ憤たまりすぎ。
駆け寄った虎杖と、苦笑するだけでナイピって言わなかった三輪ちゃんが、両校の良心。

「ムチャクチャ嫌われてるな…」って、虎杖的には嫌う要素がそんなにないのか。
おかしなところはあるけど、自分を強くしてくれた人、という認識っぽいよね。
伏黒がぼこぼこにされた件を知らないしなあ。


虎杖について語り合う両校の学長。
「彼らはこれから多くの後悔を積み重ねる」という夜蛾学長の言葉のところに、夏油が描かれているのは、夜蛾学長にとってのもっとも大きな後悔が夏油、ということなんだろうな。
五条先生の担任が夜蛾学長だった、ということは、夏油も夜蛾学長の生徒だった、ってことだもんね。
夜蛾学長も「ああすれば良かった」「ああ言えば良かった」、夏油が呪詛師にならなかったルートもつくれたのではないか、と考え続けているのかな。


試合が虎杖の気持ち良いホームランでさわやかに終わったの、本当に良い。
虎杖が楽しそうに野球できる場所に戻ってこれて本当によかった。
いろいろあったけど、いろいろありすぎたけど、それでも今、虎杖が笑ってくれているのなら、それがなによりうれしい。


ギャグ回かと思ったけれど、さりげに楽巌寺学長と加茂が虎杖に対する矛を収めたりしてて、なんかいい感じに交流会編がしまってた。
とても気持ちの良い終わり方だった。
京都校サイドのキャラもなんだかんだでみんな魅力的になった。

まだ連載開始から約1年しか経ってないのに、いろいろあったよなあ、ってしみじみ思う。


新展開はどうなるのかな。
ハロウィンまではもうちょっと時間があると思うんだけど。