『週刊少年ジャンプ』2019年22・23合併号 感想
平成最後の『週刊少年ジャンプ』。
考えてみれば、平成に出版された『週刊少年ジャンプ』を全部読んでるんですよ、私。
なんかすごいな。
表紙絵は連載マンガ勢ぞろいのRPG風集合絵なんだけど、電子版を定期購読してると、これの独立絵がみられるのね。
こういう電子版ならではのサービスうれしい。
それぞれ違う職業がわりふられているんだけど、それぞれちゃんとキャラにあってておもしろいよね。
虎杖はそのまま「呪術師」なんだけど、なんかハリー・ポッターの同級生役で出てきそう。
一番よかったのはエマの「賢者」かな。マントがすんげえキレイ。
『Dr.STONE』(Z=103 絶望と希望の光)
お見送りのメンバーにいないと思ってたら、案の定、密航していたスイカちゃん。
偵察のお役に立ちたいと意気込んでいたらあっさり龍水に拒否られてる。
さすがに、現地民との武力衝突の可能性が捨てきれないような偵察に、子供は出さないよな。
しょんぼりしているスイカちゃんを「お役に立てることは他にもたくさんあるぞー!!」ってはげます大樹が、あいかわらず本当にいい人だよなあ。
海の底に沈んでいた石像は、宝島の住民なのか?
だとすると、石化させた存在がいるはずだし、石像を海に放り込んだ人もいるはず。
もともと地上にあって、洪水かなんかで海に流されたにしては、ひとところにまとまりすぎな気がするんだよね。
てか、いきなり船に残った連中がみんな石化してて、本当にびっくりした。
えっ? これどういうことなの?
主要キャラがほぼほぼ全滅なんだけどっ。
急展開すぎてめっちゃビビった。
偵察隊の4人+スイカちゃんだけで、あの船を動かせるはずがないから、これかなり詰んだ状態じゃない?
蹴り飛ばされたスイカちゃんが助かってるってことは、海にとびこんでた銀狼も助かってる可能性あるけど。
あと、船の内部にいたこと確実な氷月たちも無事かもしれん。
ゲンが取り乱してるけど、そりゃそうなるよね。
ゲンにしてみれば絶望でしかないもの。
『鬼滅の刃』(第156話 ありがとう)
「ありがとう」というサブタイトルとカラー絵だけですでに泣ける。
恋雪ちゃんの手が触れた側だけ狛治になってる猗窩座……ぐおぅ。
あんなせっぱつまった場面で、スポンって炭治郎の刀がすっぽ抜けたのはちょっと笑った。
でも、そこで刀をとりにいかずに、そのまま殴るあたりが炭治郎っぽいよね。
そして、炭治郎の拳は猗窩座に、師範の拳を思い出させた。
「生まれ変われ少年」……その言葉を思い出して、人間に生まれなおしたんだな……。
「弱い奴が嫌いだ」という言葉が、師範と恋雪ちゃんを殺した連中への憤りの言葉から、自分を責める言葉に切り替わったところは、本当に見事だった。
猗窩座が本当に殺したかったのは、せっかく生き残ったのに、生きて素流を守り続ける、という道を選択できなかった自分だったんだね。
師範と恋雪ちゃんを本当に大事に想うのなら、遺されたものを大事に守るべきだった、と。
でも、大事な人をあんな殺され方して、そんなことを落ち着いて考えられる人は、そんなにはいないだろう。
炭治郎に向けた、猗窩座の微笑みがなんともやさしい。
あれはまさしく感謝の笑みなんだろう。
自分を取り戻させてくれた剣士に対する。
自分で自分に滅式をうって、ぼろぼろになった猗窩座の姿がえぐいんだが、それでもまだ再生しようとするのこわいな。
「終わりだ。潔く地獄へ行きたい」って思ってるのに、自分ではどうにもならないのか。
父親の手が、師範の手に変わり、さらに無惨様の手にかわるという演出が本当に見事に読者の心を抉りにくる。
息子として、弟子として、生きている間にできなかった謝罪をし、もう心残りなく地獄に行こうとしているのに、無惨様の呪縛はそれを許さない。
鬼たちにとって、それほどに無惨様の影響力は絶大なんだな。
でも、それを断ち切ったのは、恋雪ちゃんの手だった。
「もういいの。もういいのよ」の次のコマでちっちゃく無惨様が「猗窩座!!」って言ってるんだけど、これが猗窩座の中から無惨様が消え去って、狛治に戻った瞬間だったんだろうなあ。
恋雪ちゃんの胸に顔をうずめて、しっかりと背に腕をまわす姿が、もう絶対にはなさない、と言ってるようで泣ける。
それを慈愛に満ちた笑みで抱きしめる恋雪ちゃんの姿にも泣ける。
すでに結婚が決まってたはずのあの花火の夜でさえ、恋雪ちゃんに対して丁寧語で、尊敬する師範のお嬢さん的な扱いをしてたのに、「許してくれ、俺を許してくれ、頼む」と、言う姿は恋人に対する態度にみえる。
そして、「おかえりなさい、あなた」という恋雪ちゃんは、もはや妻の貫禄がある。
再生をやめ、ハラリと崩れた猗窩座。
ようやく無惨様の呪縛からも、現世の呪縛からも解放されたんだな……。
ふりかえってみると、狛治が恋雪ちゃんを名前で呼ぶシーンがひとつもなかったんだよね。
狛治が恋雪ちゃんを「恋雪」って呼んでる来世がみてみたい。
とりあえずキメツ学園あたりで、上陸兄妹とからんで欲しい。
『呪術廻戦』(第57話 起首雷同 -参-)
別記事(知ろうが知るまいが因果は廻る)になりました。
『ブラッククローバー』(ページ203 今 封を切る時)
ネロが美少女になった!
『神緒ゆいは髪を結い』(第8話 突撃!鍵斗邸)
混み込みの状況を鍵斗が「出来たてのスタバかよ」って言ってて、白ゆいが「まるで…出来たてのららぽーとです…」って言ってるのがなんかツボった。
鍵斗はららぽーとに行ったことがないんじゃないかな、多分。
鍵斗がやたらかっこつけな理由は、父親にそう言い聞かされてたから、か。
本当に、妙なところに素直だよね、鍵斗。
『チェンソーマン』(第20話 飲み)
マキマさんに対する好意を隠そうともしないアキ。
姫野さんのことはまったく眼中にない、って宣言してるようなもんだよね、これ。
姫野さんは、マキマさんがアキを相手にするわけない、と思ってのんびり構えてる感じかな。
飲み会の様子が、本当に社会人の飲み会っぽい。
こういうのわりと『ジャンプ』ではめずらしい気がするな。
パワーちゃん、だいぶ挙動不審だけど、それでも「早川さん所の魔人ちゃんは理性が高くていいですね」レベルなのね。
他はもっと悪魔よりな魔人なのかな。
「読める漢字が少ねえ」って悔しがってるデンジだけど、読めても、それがどういう料理がわからない可能性も高そう。
殺そうとしたことを、飲み会の中でさらっと謝って終わりにする姫野さんがいっそ清々しい。
なるほど、これくらい図々しくないと公安のデビルハンターはやってられないのか。
同僚のとこに配属された新人さんがすでに亡くなってるときいても、超適当なお経ですましてるしな。
コベニちゃん二十歳で、お兄ちゃんを大学に行かせるためって、お兄ちゃん浪人生なのか?
「今日…俺…ファーストキスしちゃうんだ…!」ってどきどきしてるデンジがおバカでかわいすぎる。
で、「デンジ君、誰かとキスするの?」「しません!」「え~! デンジ君キスしないのおお!?」「しまァす!」だけでも笑うのに、そこに追い打ちをかける「劣情が迷子」というコピー。
デンジ、自分に正直すぎてわけわからんことになってる。
まさしく「迷子」。
それにしても、久しぶりにマキマさんをみると、やっぱり強キャラ感がすごいよね。
コートを脱いでるとこの立ち姿だけで、このメンツの中の誰よりも強そうにみえる。
『アクタージュ act-age』(scene63.良い話)
劇団天球は巌さんが亡くなっても存続か……。
時間があったから、できる限り資産が天球にいくような準備はしてたんじゃないかと思うんだけど、劇団を維持し続けるためには、客を呼び込み続けなければいけないってことで、巌さんのネームバリューが消え去った今、阿良也くんはそれを補う存在になろうとしているのか。
天知が夜凪ちゃんに何をしていたのかをみていたのに、その天知と組んででもやらなきゃいけない。
というか、天知の思惑がみえている方が、阿良也くんにとってはつきあいやすいのかもしれないな。
それにしても、これまで巌さんの庇護下で、芝居のことだけを考えていればよかったのに、自分を売り物にする、ということを考えなきゃいけなくなった阿良也くんは大変だな。
七生さんたちは、阿良也くんを苦しめるぐらいなら、劇団を解散してもよい、とか考えそうではあるが、阿良也くんはすでに覚悟を決めてるから、そう簡単には折れないだろうな。
千世子ちゃんの消費期限が後2年たらずって、短すぎると思うんだけど、これは「天使」としての寿命ってことなのかね。
それなら納得できるけど。
星アリサは、千世子ちゃんを守ろうとしていたけれど、千世子ちゃんは星アリサに守られる気はない。
それどころか蹴落とす気満々。
これも一種の親離れなのかもしれない。
考えてみれば、星アリサも不憫だな。
自分と同じ轍を踏ませるまい、と大事に育てた千世子ちゃんが、みずから、その道に踏み込んで、自分を切り捨てていこうとは、絶望感がハンパない。
でも、星アリサが千世子ちゃんを自分の思い通りに動かそうとするのも、ただのエゴではあるんだよね。
こうやって、天知はまんまと、千世子ちゃんと阿良也くんという駒を手に入れ、最大のターゲットである夜凪ちゃんに手を伸ばそうとしている。
「ぜひ新生・百城千世子の踏み台に私の舞台を」とか言ってるけど、千世子ちゃんを夜凪ちゃんの踏み台にする気だよね、これ。
もちろん、千世子ちゃんはそれを承知で、話にのったんだろうが。
考えてみれば、平成に出版された『週刊少年ジャンプ』を全部読んでるんですよ、私。
なんかすごいな。
表紙絵は連載マンガ勢ぞろいのRPG風集合絵なんだけど、電子版を定期購読してると、これの独立絵がみられるのね。
こういう電子版ならではのサービスうれしい。
それぞれ違う職業がわりふられているんだけど、それぞれちゃんとキャラにあってておもしろいよね。
虎杖はそのまま「呪術師」なんだけど、なんかハリー・ポッターの同級生役で出てきそう。
一番よかったのはエマの「賢者」かな。マントがすんげえキレイ。
『Dr.STONE』(Z=103 絶望と希望の光)
お見送りのメンバーにいないと思ってたら、案の定、密航していたスイカちゃん。
偵察のお役に立ちたいと意気込んでいたらあっさり龍水に拒否られてる。
さすがに、現地民との武力衝突の可能性が捨てきれないような偵察に、子供は出さないよな。
しょんぼりしているスイカちゃんを「お役に立てることは他にもたくさんあるぞー!!」ってはげます大樹が、あいかわらず本当にいい人だよなあ。
海の底に沈んでいた石像は、宝島の住民なのか?
だとすると、石化させた存在がいるはずだし、石像を海に放り込んだ人もいるはず。
もともと地上にあって、洪水かなんかで海に流されたにしては、ひとところにまとまりすぎな気がするんだよね。
てか、いきなり船に残った連中がみんな石化してて、本当にびっくりした。
えっ? これどういうことなの?
主要キャラがほぼほぼ全滅なんだけどっ。
急展開すぎてめっちゃビビった。
偵察隊の4人+スイカちゃんだけで、あの船を動かせるはずがないから、これかなり詰んだ状態じゃない?
蹴り飛ばされたスイカちゃんが助かってるってことは、海にとびこんでた銀狼も助かってる可能性あるけど。
あと、船の内部にいたこと確実な氷月たちも無事かもしれん。
ゲンが取り乱してるけど、そりゃそうなるよね。
ゲンにしてみれば絶望でしかないもの。
『鬼滅の刃』(第156話 ありがとう)
「ありがとう」というサブタイトルとカラー絵だけですでに泣ける。
恋雪ちゃんの手が触れた側だけ狛治になってる猗窩座……ぐおぅ。
あんなせっぱつまった場面で、スポンって炭治郎の刀がすっぽ抜けたのはちょっと笑った。
でも、そこで刀をとりにいかずに、そのまま殴るあたりが炭治郎っぽいよね。
そして、炭治郎の拳は猗窩座に、師範の拳を思い出させた。
「生まれ変われ少年」……その言葉を思い出して、人間に生まれなおしたんだな……。
「弱い奴が嫌いだ」という言葉が、師範と恋雪ちゃんを殺した連中への憤りの言葉から、自分を責める言葉に切り替わったところは、本当に見事だった。
猗窩座が本当に殺したかったのは、せっかく生き残ったのに、生きて素流を守り続ける、という道を選択できなかった自分だったんだね。
師範と恋雪ちゃんを本当に大事に想うのなら、遺されたものを大事に守るべきだった、と。
でも、大事な人をあんな殺され方して、そんなことを落ち着いて考えられる人は、そんなにはいないだろう。
炭治郎に向けた、猗窩座の微笑みがなんともやさしい。
あれはまさしく感謝の笑みなんだろう。
自分を取り戻させてくれた剣士に対する。
自分で自分に滅式をうって、ぼろぼろになった猗窩座の姿がえぐいんだが、それでもまだ再生しようとするのこわいな。
「終わりだ。潔く地獄へ行きたい」って思ってるのに、自分ではどうにもならないのか。
父親の手が、師範の手に変わり、さらに無惨様の手にかわるという演出が本当に見事に読者の心を抉りにくる。
息子として、弟子として、生きている間にできなかった謝罪をし、もう心残りなく地獄に行こうとしているのに、無惨様の呪縛はそれを許さない。
鬼たちにとって、それほどに無惨様の影響力は絶大なんだな。
でも、それを断ち切ったのは、恋雪ちゃんの手だった。
「もういいの。もういいのよ」の次のコマでちっちゃく無惨様が「猗窩座!!」って言ってるんだけど、これが猗窩座の中から無惨様が消え去って、狛治に戻った瞬間だったんだろうなあ。
恋雪ちゃんの胸に顔をうずめて、しっかりと背に腕をまわす姿が、もう絶対にはなさない、と言ってるようで泣ける。
それを慈愛に満ちた笑みで抱きしめる恋雪ちゃんの姿にも泣ける。
すでに結婚が決まってたはずのあの花火の夜でさえ、恋雪ちゃんに対して丁寧語で、尊敬する師範のお嬢さん的な扱いをしてたのに、「許してくれ、俺を許してくれ、頼む」と、言う姿は恋人に対する態度にみえる。
そして、「おかえりなさい、あなた」という恋雪ちゃんは、もはや妻の貫禄がある。
再生をやめ、ハラリと崩れた猗窩座。
ようやく無惨様の呪縛からも、現世の呪縛からも解放されたんだな……。
ふりかえってみると、狛治が恋雪ちゃんを名前で呼ぶシーンがひとつもなかったんだよね。
狛治が恋雪ちゃんを「恋雪」って呼んでる来世がみてみたい。
とりあえずキメツ学園あたりで、上陸兄妹とからんで欲しい。
『呪術廻戦』(第57話 起首雷同 -参-)
別記事(知ろうが知るまいが因果は廻る)になりました。
『ブラッククローバー』(ページ203 今 封を切る時)
ネロが美少女になった!
『神緒ゆいは髪を結い』(第8話 突撃!鍵斗邸)
混み込みの状況を鍵斗が「出来たてのスタバかよ」って言ってて、白ゆいが「まるで…出来たてのららぽーとです…」って言ってるのがなんかツボった。
鍵斗はららぽーとに行ったことがないんじゃないかな、多分。
鍵斗がやたらかっこつけな理由は、父親にそう言い聞かされてたから、か。
本当に、妙なところに素直だよね、鍵斗。
『チェンソーマン』(第20話 飲み)
マキマさんに対する好意を隠そうともしないアキ。
姫野さんのことはまったく眼中にない、って宣言してるようなもんだよね、これ。
姫野さんは、マキマさんがアキを相手にするわけない、と思ってのんびり構えてる感じかな。
飲み会の様子が、本当に社会人の飲み会っぽい。
こういうのわりと『ジャンプ』ではめずらしい気がするな。
パワーちゃん、だいぶ挙動不審だけど、それでも「早川さん所の魔人ちゃんは理性が高くていいですね」レベルなのね。
他はもっと悪魔よりな魔人なのかな。
「読める漢字が少ねえ」って悔しがってるデンジだけど、読めても、それがどういう料理がわからない可能性も高そう。
殺そうとしたことを、飲み会の中でさらっと謝って終わりにする姫野さんがいっそ清々しい。
なるほど、これくらい図々しくないと公安のデビルハンターはやってられないのか。
同僚のとこに配属された新人さんがすでに亡くなってるときいても、超適当なお経ですましてるしな。
コベニちゃん二十歳で、お兄ちゃんを大学に行かせるためって、お兄ちゃん浪人生なのか?
「今日…俺…ファーストキスしちゃうんだ…!」ってどきどきしてるデンジがおバカでかわいすぎる。
で、「デンジ君、誰かとキスするの?」「しません!」「え~! デンジ君キスしないのおお!?」「しまァす!」だけでも笑うのに、そこに追い打ちをかける「劣情が迷子」というコピー。
デンジ、自分に正直すぎてわけわからんことになってる。
まさしく「迷子」。
それにしても、久しぶりにマキマさんをみると、やっぱり強キャラ感がすごいよね。
コートを脱いでるとこの立ち姿だけで、このメンツの中の誰よりも強そうにみえる。
『アクタージュ act-age』(scene63.良い話)
劇団天球は巌さんが亡くなっても存続か……。
時間があったから、できる限り資産が天球にいくような準備はしてたんじゃないかと思うんだけど、劇団を維持し続けるためには、客を呼び込み続けなければいけないってことで、巌さんのネームバリューが消え去った今、阿良也くんはそれを補う存在になろうとしているのか。
天知が夜凪ちゃんに何をしていたのかをみていたのに、その天知と組んででもやらなきゃいけない。
というか、天知の思惑がみえている方が、阿良也くんにとってはつきあいやすいのかもしれないな。
それにしても、これまで巌さんの庇護下で、芝居のことだけを考えていればよかったのに、自分を売り物にする、ということを考えなきゃいけなくなった阿良也くんは大変だな。
七生さんたちは、阿良也くんを苦しめるぐらいなら、劇団を解散してもよい、とか考えそうではあるが、阿良也くんはすでに覚悟を決めてるから、そう簡単には折れないだろうな。
千世子ちゃんの消費期限が後2年たらずって、短すぎると思うんだけど、これは「天使」としての寿命ってことなのかね。
それなら納得できるけど。
星アリサは、千世子ちゃんを守ろうとしていたけれど、千世子ちゃんは星アリサに守られる気はない。
それどころか蹴落とす気満々。
これも一種の親離れなのかもしれない。
考えてみれば、星アリサも不憫だな。
自分と同じ轍を踏ませるまい、と大事に育てた千世子ちゃんが、みずから、その道に踏み込んで、自分を切り捨てていこうとは、絶望感がハンパない。
でも、星アリサが千世子ちゃんを自分の思い通りに動かそうとするのも、ただのエゴではあるんだよね。
こうやって、天知はまんまと、千世子ちゃんと阿良也くんという駒を手に入れ、最大のターゲットである夜凪ちゃんに手を伸ばそうとしている。
「ぜひ新生・百城千世子の踏み台に私の舞台を」とか言ってるけど、千世子ちゃんを夜凪ちゃんの踏み台にする気だよね、これ。
もちろん、千世子ちゃんはそれを承知で、話にのったんだろうが。