『呪術廻戦』(第72話 懐玉 -捌-) 感想(そこまで念入りにやらなくても……)

五条先生、特級呪具で喉刺されて、術式無効にされたうえで、胸から腹にかけてゴリュゴリュされて、脚をザクザクされて、とどめに額をドスッってされてるんだけど、あれ? 10年後に生きてるよね? 呪骸とかじゃないよね?
でも、これで生きてたら、人間じゃないよね?

それにしても、伏黒父(仮)、執拗にもほどがあるだろ!
からだをゴリュゴリュって、あきらかに骨まで斬られてるだろ!
足のザクザクッぷりが念入りすぎるだろ!
(仮)じゃなかったとしたら、五条先生が「クズ」って言うの納得できるわ。
てゆーか、クズ程度ですましてくれるんだ! って思うわ。

10年前の話だよね? 五条先生、今、生きてるよね? って本気で心配になってきたんだが……。
過去編だから、少なくとも、五条先生と夏油は死なないってわかってるのに、あそこまで念入りに描写されると不安になってくるという。
なんか、芥見先生に踊らされてる感がある。

ここまでやられても生きてたから、夏油は五条先生を殺すのではなく、封印を提案してるのかもね。
これまでは、さすがに殺すところまでは吹っ切れないのかな、と思ってたんだけど。


五条先生と夏油は、理子ちゃんが天元様との同化を拒んだ時は、逃がすつもりだったのか。
呪術界全体を敵に回す行為を軽く決めちゃうなあ。
これは、「私達は最強なんだ」の自信ゆえかもしれないし、若さゆえに呪術界の重みそのものを軽んじたからかもしれない。
どちらにせよ、五条先生と夏油は、自分たちの能力を高く見積もり過ぎていたんだろうな。


生まれた時から、いずれ天元様と同化する、と教え込まれて育てられ、それを受け入れて生きてきた理子ちゃん。
でも、土壇場になってみれば、やっぱり自分として生き延びたいと願ってしまうんだよね。

もしかしたら、沖縄でのバカンスが、その気持ちを増幅させてしまったのかもしれない。
最期に楽しい思い出を、というのはとても残酷なことだったのかもしれない。
それを自覚しているから、五条先生と夏油は、彼らなりにその責任をとろうとしていなのかもなあ。

夜蛾学長が「抹消」って言葉を使ったのは違和感あったけど、「同化」ってのはそういうことだぞ、という念押しだったんだね。
夜蛾学長は確かに回りくどいことする印象あるなあ。虎杖の入学の時のこととか。


それにしても、理子ちゃんの本当の気持ちをききだして、いい話だなあ、って感じになろうとしたら頭を一発で撃たれて終了とかっ。
本当になめらかに人が死ぬなあ(泣)。
ところで、伏黒父(仮)があの場にいるってことは、黒井さんと遭遇してると思うんだけど、どうなっちゃったの?
悪い想像しか浮かばないんだが……。


「五条悟は俺が殺した」と言われて、「そうか、死ね」って返したとこの夏油の表情が悲愴だった。
これ、五条先生を殺したほどの相手にして勝てるのか? と冷静な計算をしつつ、五条先生は本当に死んだのか? という不安におそわれてるのかな、って感じがする。
でも、五条先生と理子ちゃんを殺した男を見逃す選択肢はないんだろうなあ。


五条先生、これでなんで生きてるの?
星蔣体が失われてしまったんだけど、今の天元様はどういう状態なの?
と、疑問満載な今回。

それにしても、五条先生のやられかたがえげつなさすぎる……。