『週刊少年ジャンプ』2021年32号 感想

8月2日発売の『ジャンプ』で『呪術廻戦』の連載再開だそうですね。
正直、もうちょっと時間かかるんじゃないかな、と思ってました。
『呪術廻戦』を読めるのはうれしいけど、心配もあるので、やった~! って感じになれないのが微妙なとこ。

『Dr.STONE』(Z=204 宇宙は数学という言語で書かれている)
ロケットの軌道計算のためにコンピュータをつくる話になるのかな。でも作れるの? って思ってたら、手計算か!
なるほど! コンピュータなくても、優秀な頭脳があれば複雑な計算も可能だったわ。

新キャラのSAIはなかなかの美形だし、礼儀正しいな。
そして、龍水の兄か……。
兄がインド風の名前で弟が日本風の名前なのは、母親が違う、とかそういうことかな。

フランソワといい龍水は身内ばっかり復活させている印象があるけど、みんな有能なんだよね。
そこらへんは財閥パワーということか。

『逃げ上手の若君』(第24話 不可思議1334)
別記事になりました。

『アンデッドアンラック』(No.071 好きって)
別記事(たまには遠距離恋愛もいいよね)になりました。

『僕とロボコ』(第49話 二人とボンド)
連載一周年突破記念センターカラー!
「TVアニメ化、希望!!」ってアオリは笑った。
めっちゃでかでかと書いてあるから、一瞬、「希望!!」に気づかなくって「????」ってなった。
あと、ガシャポンうらやましいな。マグちゃんのガシャポンもつくって欲しい。

たまに、ガチゴリラとモツオはボンドのこと好きすぎじゃない? って思うことがあったんだけど、なるほど、こういう経緯があったのね。
これはちょっと距離感おかしくなってもしかたない。
でも、モツオは確実に同じ学校には進学できないんだよね。
そりゃあ、睡眠時間けずってでもボンドを優先する、ってなる。

『高校生家族』(第46話 友達の家)
お父さんに呼び出された青山さんが、律儀に全然知らない人のうちまで訪ねてきたのは笑った。
いや、友達の家なら行くけど、友達の友達の家に誘われて来てくれるってすごくない?

そして、律儀に社名まで名乗っちゃうもんで、お母さんにセールスと間違われるのもおもしろかった。
そりゃあ、高校生の息子のとこに、一応、ネクタイはずしてるけどいかにもサラリーマンって感じの人が遊びに来るって、普通ないから、そう思い込まれるのあたりまえか。

『破壊神マグちゃん』(第51話 霧に眠る町)
よかった。巻末から抜け出した。

キョーちゃんにとっての幸せな夢は、宇宙人に捕獲されることなのか(困惑)。
めざまし時計の処置に困ってるカニ助かわいい。

唯歌ちゃんの幸せな夢は空を飛ぶこと。これはわかりやすい。
唯歌ちゃんが起きなくて困ってるウニ助かわいい。

そして、ルルちゃんがみる幸せな夢は、両親と共に過ごした日々。
おとーさんは長患いの末に亡くなった、って感じか。

犬のチヌちゃんが動けるのはミュスカー様にとって想定外。
ノス=コシュはやる気がなくて、人間にしか術をかけていなかったのか。
「第六柱『夢幻』のノス=コシュ。生命体を夢に誘いその活力を蝕むやる気のない邪神」ってことは、ノス=コシュにやる気があれば上位存在以外はすべて眠らせることも可能。
要するに、チヌちゃんやヤドカリーズが動けるのはノス=コシュの怠慢か。

超やる気ないノス=コシュの絵が妙にかわいい。

「第三柱『運命』のミュスカー。偶然の事象を確定するマジメな邪神」
ミュスカー様の能力は、究極の探知能力により、可能性を拾い集め、ちょっとした補正をかけることでミュスカー様が思い描いた事象を起こさせること。
バタフライエフェクトを操る能力、という感じかな。
だからこそ、可能性がゼロのものに対しては無力なのね。
ていうか、めっちゃ集中力と根気がいるよね、これ。
マジメなミュスカー様でなければ使いこなせない。

一方、藤沢家のみんなが起きてこないので自分が食堂を切り盛りしなきゃ、とがんばっているナプタークくん。
「吾輩が店主だから客が来んのか…?」ってオロオロしてるとこがめっちゃかわいいな。
逆をいえば、あのお母さんがいるからお客が来る、と考えているんだな、と思うと本当に店主と料理長のこと尊敬してるんだな、ナプタークくん。

で、客がきた! といさんでメニューもってくるナプタークくんがまたかわいい。

マグちゃん、ふじさわ食堂の鍋で復活中。
衛生的に問題はないのか?
プリンとお団子とカリッカリの唐揚げって組み合わせはどうなんだろう、と思ったんだけど、マグちゃんが必要としているのはカロリーなので、これでOKなのか。
今のところナプタークくんがお店で出すことを許可されているのが、この3品なのかも。
でも、唐揚げちょっと焦げてるっぽい。

「ようやく吾輩の有能さを理解したか…!!!」
「…我は貴様を侮った事は無い」
ここの会話、なんかうれしかった。
ナプタークくんはわりとマグちゃんに対してコンプレックスもってる感じあるけど、マグちゃんの方はナプタークくんをばかにしてるつもりはないのね。
これまでマグちゃんはナプタークくんに対してはちょっとやりすぎ感あったけど、それはナプタークくんを侮っていないから、ということだったのね。
それに「同胞」とも呼んでいたし。

ミュスカー様は人間に何もさせたくない。
ミュスカー様は何度も何度も人間たちの過ちをみてきて、絶望したんだろうか。
でも、見捨てることができなくて、だったら自分たち上位存在が管理してしまえばいい、という思想になったのかな。

ウーネラスさんは、人間たちの自由にさせたらどうなるかを眺めていたい派だから、ウーネラスさんとミュスカーは推しが同じで解釈が違う、という明らかに仲良くなれないパターンなのか。

「飯事に現をぬかして」ってミュスカー様のセリフはうまいな、って思った。
ふつうは「ままごと」ってひらがなで書きそうなもんだけど、「飯事」ってわざわざ漢字で書いてる。
このことで、ナプタークくんが今、もっとも大事にしている「料理」=「子供のお遊び」というニュアンスが出てきてる。

ここでバカにされてナプタークくんが連想するのは、まかない丼をだしてくれる錬くんなのね。
で、錬くんの肩にのっかってるナプタークくんが本当にうれしそう。

だからこそ「この店を!!! 虚仮にするなァ!!!」って本気の本気で怒るんだ。

上位存在の権能は上位存在に対しては効き目が薄い。
けれど「咆哮」は「音」であり物理現象。だから上位存在に対しても効果がある。

ミュスカー様は「騒音」が天敵ってはじめてでてきたけど、考えてみればこれまでもミュスカー様は「さわがしい」「うるさい」的な文句をよく言ってた気がする。
なるほどな……。

ゼーゼー言いながらも全力をふりしぼってミュスカー様に立ち向かうナプタークくん。
そして「『狂乱』のナプターク。運命を狂わせる恐るべき邪神」という肩書(?)。
なにこれかっこよすぎだろ!

これまでさんざん「恐るべき邪神」で小ネタをかまし続けてきたのに、ここで「運命を狂わせる」って……あざとい! あざとすぎる!
なんかもう泣くよ。
で、そのあとでヘロヘロにしおれてるのがまた……良い……。
本当に良すぎる……。
上木先生のてのひらで「いあいあ!」って踊ってる感あるわ。

そして、しおれたナプタークくんをポイッするマグちゃん容赦ないな、って思ったけど、マグちゃん的にはヤドカリーズに引き渡してあげただけなのかもね。

ナプタークくん、藤沢家が大好きで、料理に夢中で、今の生活が本当に大事なんだ。
ミュスカー様だって、ミュスカー様の顔のモデルになった子を、本当に大事にしていたはずなんだ。
そして、マグちゃんはルルちゃんを本当に大事にしている。
みんなそれぞれに大事なものを守りたいだけなんだな。
と考えると、邪神どうしの均衡状態を崩したのが、そういうのをもってなさそうなノス=コシュだった、というのは皮肉だな。
そして、何も大事じゃないからこそ、ミュスカー様の命令に対してもいいかげんにしか応えず、結果としてミュスカー様の計画をだいなしにする穴をあけてしまったというわけだ。

次回はウーネラスさんとノス=コシュの対決になりそうな気がするけど、ウーネラスさんにあっさり懐柔されそうだよね、ノス=コシュ。

それにしても今回はよかった。本当によかった。
ナプタークくんを1年かけてここまでのキャラに育ててきた上木先生の手腕におそれいるばかりだよ。

……このマンガ、もっと売れてくれないかな……。