『呪術廻戦』(第190話 東京第2結界・9) 感想(宿儺は後輩)

ちんまりしているパンダ先輩が水しぶきを浴びながらみつけたのは手。
これは怖い、と思ったら秤先輩、右腕を守るために左腕を捨てたのか。
掌印を結ばせないために腕だけでもとろうとした、ってやっぱり右でなきゃダメとかいうのはあるのかな。

東堂も腕を失ったことで術式を失ったし、腕は意外と大事な部位なんだな。
伏黒は腕というか指なくなったらアウトになりそう。
狗巻先輩は腕失くしても術式に問題はない……とかいって、腕を斬られていいってことではない。

てか、パンダ先輩、頭部だけになってた記憶があるんだけど、自己修復機能があるのかしら。


鹿紫雲の術式は一発それっきりだそうだ。
なにそれ、練習とかできないの?

だから鹿紫雲は宿儺相手にしか術式を使う気がない。
というわけで、鹿紫雲が秤先輩の仲間になったよ!
宿儺と戦わせる、というのが取引条件って、そんなの安請け合いして大丈夫なのか?
今の宿儺は3/4だよ? 表に出して大丈夫な存在じゃないよ?
そもそも、虎杖は死んでも表に出さない覚悟だと思うが。

しかし、そこらへんの事情を秤先輩は知らないわけだから、安請け合いも仕方ないか。
実際、鹿紫雲を敵に回し続けるのは厄介すぎるし、話し合いで休戦協定を結べたんだから、おれってえらい! くらいの気持ちかもしれない。
紹介まではしてやるから、そこから先はおまえが交渉しろ、ってことになりそう。


「宿儺が後輩……??」ってなってる鹿紫雲がちょっとかわいい。
そうだよな。秤先輩の命令に絶対服従な宿儺とか、想像つかないよな。
先輩をたてる系男子な虎杖でも、宿儺の件に限っては言うこときかないと思うけど。


シャルルわりと元気そうでよかった。
てか、秤先輩の腕ちゃんと治るのか。すごいな。

秤先輩、シャルルをデビュー済のマンガ家だと思ってたのか。
そうか、読者視点だと、出版社に持ち込みしてるシャルルをみてるから、そうだとわかるけど、秤先輩にはわかんないか。
マンガ家を名乗ってるんだからデビューしてるんだろ、と思ってたんだろうね。

「描け!! もう殺し合いは終わるから、殺された気になって描きまくれ!!」ってなにげにシャルルを応援してる秤先輩が良いです。


西宮ちゃん登場。伝令係になってるのね。

真希さんは結界を素通りできる……ああ、呪力ゼロになったからか。
だから西宮ちゃんを、入ったら簡単には出られないというデメリット承知で伝令役に使ったのね。
ルールをひとつ追加するだけでも大変だから、優先順位をちゃんと示し合わせておかないと大損失だもんね。
ルール追加に成功した時は、即時、コガネが報告してくれるからわかるけど。


加茂がめっちゃキャラ変(?)してて笑った。
いや、あの髪型は加茂のアイデンティティじゃなかったんかい。
なんか普通のアーチェリー部員って感じになっとる。

加茂は当主候補からはずれて、ヒラ(?)の術師になったらしい。
当主になるために、いろいろ無理してたのになあ。
でも、御三家をめぐる争いから一歩ひけたのは、わりと良いことのような気がする。
この人、基本的に腹芸に向いてないと思うので、政争に巻き込まれたらものすごく苦しみそうな気がする。


憂憂くんが真希さんたちに協力している、というのはビックリ。
マレーシアで冥冥さんときゃっきゃうふふしてるのかと思ってた。

「リスク分散」というのは、死滅回游の収束に成功して術師たちが権力を手に入れた、という展開になった時に、恩を売れるくらいの実績はつくっておこう、という感じだろうか。


禪院家をつぶした真希さんと、加茂家の中での地位を失った加茂……わりと仲良くやっていけそう。
そして、今の真希さんを「怪物」と呼んだ西宮ちゃんは、真希さんのことを受け付けなさそう。
そもそも、真依さんを犠牲にして今の真希さんになったからな……そもそもそこから受け入れられないよな。


芥見先生が巻末で「虎杖、日車、加茂が大体同じ髪型になってしまいました。どうしましょう」とコメントしていらっしゃってて笑った。
う~ん、虎杖を超ロングにしたらどうかな。宿儺の影響が出たとかなんとかで(←『うしおととら』的なあれ)。