『アンデッドアンラック』(No.179 TRUST) 感想(信じないと使えない力)

やっぱり、最初はラトラに半分渡すことに反対してたのね、リップ。
そりゃそうだろうね。
でも、ラトラの涙に負けた、と。

リップとラトラの会話の背景に、前回ループのふたりがはいってるけど、これはブレードランナーで過去をみた、ってことなのかな。
過去なんかみなくても、ラトラにはリップがどんな行動をとったか、正しく想像することができた、という解釈もありだと思うけど。

前回ループでは、自分の身も心も傷つけて破滅の道を突き進んでいくリップを、ラトラは止めなかったし、サポートまでしていた。
サポートしかできなかった。
でも今回は、同じものを失って、同じものを背負って、一緒に戦いたいんだよね。


ここで、ライラを「シック」の囮に、という話が出てきてビックリだ。
ライラだけ守られる立場で、本人、めっちゃ苦しいだろうな、と思ってたら、まさかの囮役をまかされるとは。
風子ちゃん、覚悟が決まりすぎです。
もちろんライラも!


ところで、チカラくんを肩車しつつ、目を閉じて走り回れるショーンってすごいな!
ちゃんと、リップとラトラも「不可視」にできてる。
手術室でのふたりのやり取りをみて、覚悟の決まったユニオンメンバーだと認めたんだろうな。

そういえば、ファンの仲間認定はまだだろうか。



まさかのライラの執刀医、風子ちゃんだった。
ビックリした!

これ、ジーナちゃんが「不変」で清浄な空間をつくってるのか?
ニコのボールも浮いてるし、ユニオンメンバーはこの予定で準備をしてきたんだろうね。
ニコラボの超技術で手術のシミュレーションとかもやってそう。

風子ちゃん、200年くらいの長い時間を、1秒も無駄にできないと、必死でいろんなことを習得したんだろうな。
仲間全員を救うために必要になりそうなことを。


ブレードランナーが合体した!
おっ、そんな機能があったのか。
まあ、ひとりで付けてたら、両足がくっついて動けなくなるだけか。

アーティファクトもまた、付ける人によって進化するのね。
そういえば随心鉄桿にも進化形態が残されてる、みたいな話がコミックスのおまけで描かれてた。


照明が消えて「不動」が使えなくなって、なるほどその手があったか、ってなった。
視えてることが条件の能力は、暗闇では無効化されてしまうのか。


「UNTRUST -不信-」
ここでようやくラトラの能力名が開示。
名前と能力的にそうだろうなとは思ってたんだけど。
これで、ユニオンとアンダーの否定能力者は出そろったかな。

「不信」は「ありがとうリップ 信じてくれて」というセリフから、信じてもらったことを裏切る能力、と受け取れるかな。
つまり、ラトラの占いは当たる、とリップが信じ続けていれば、ラトラの占いは絶対にはずれ続ける?
ややこしい。


病院スタッフの皆さんがライトを持ってきてくれて、「不可視」で隠しながら「不動」を使って「シック」を固定し、リップとラトラの合体技でとどめ!
この皆で戦うんだ! という感じがめっちゃ熱い!

「新月斬」は「不動」にひっかからないんだな。
光には影響を与えないっぽいから、ビームっぽいものはひっかからないのかも。


リップとラトラはふたりでこそ強くなるし、その間には常にライラがいる。
前回ループではライラを失ってしまっていたから、関係が不安定になってしまっていたんだろうな。


ライラは皆を信じて命を懸ける。
リップはラトラを信じて攻撃に身をさらす。
ショーンはチカラくんを信じて目を閉じる。
たくさんの信じる気持ちを積み上げて戦っている。



公式X(Twitter)はリップのBefore After。
こうやって並べてみると、前回ループのリップがどれだけやさぐれてたかわかるな。
今回ループのリップはただの気のいい兄ちゃんって感じ。