『逃げ上手の若君』(第129話 斯波家長1337) 感想

ドキドキハアハアしてる時行に戸惑ってる足利兵の絵に笑った。
いや、困るよね、こんな顔で言われちゃ……じゃなくて、一騎打ちだっていう話だったのに、横槍いれていいよ、って敵からねだられることに困惑してるのね。

乱戦に持ち込んで逃げ上手を活かす策だと斯波は考えたが、時行が欲しかったのは、足利軍の視線という情報。
そして、視線が収束する位置にいる斯波。


いきなり現代パロ(?)になってビックリした。
現代に生まれても庇番の連中は仲良しで、直義は先生になってるのね。
ところで、高校の部室にお酒の持ち込みはアウトだと思います。

こうやってみると、意外と庇番のみんなは現代で幸せに生きていけそうだな。


斯波は現代に生まれていたら、未来を達観して絶望するタイプか……。
なんでもわかってるつもりになって、夢中になって打ち込めるものもみつけられなくて、時間は浪費されるだけのものと、むなしく思ってる。

先が読めても力が足りなくて、読めてると思ったら予想外のことをしてくる敵がいて、たくさん失って悲しんで苦しんで。
そんな「現在」に生まれて、必死になれてる方が幸せなのか?


「いつの時代を生きるのが幸せだ?」
「何歳で死ぬのが幸せだ?」
「僕は今だ 十七だ」
17歳で死ぬのは早すぎるだろう。
それは、南北朝の時代でもそうだろう。

だけど、それが幸せだ、と言い切って死ねることは幸せなのかもしれない。
でもなあ、う~ん。