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『アンデッドアンラック』(No.184 バンカラ) 感想(ジャンル表記がさらに長くなる)

リップたちの結婚式を終えて、舞台はニューヨークに移動。 なるほど、「不燃」の居場所がクエスト報酬だったか。 最近、いつクエストやってるのかわからん(苦笑)。 「ムーブ」の邪魔が入って「シック」討伐に失敗したけど、クエストは成功という判定。 ここらへんの裁定は「アポカリプス」に権限があるっぽい。 これまで、クエスト対象者以外の協力ってどこまでOKなの? とかいろいろと疑問があったけど、アポちゃんの判断で決まるっていうことか。 ということは、アポちゃんは常にクエストを監視してるのね。 そう考えると、アポちゃんに触った時に流れ込む情報って、かなり有用なんじゃない? で、「不燃」探しメンバーは、風子ちゃん+ニコ+ジーナちゃん+リップ。 リップのユニオン制服はサスペンダータイプになったもよう。 ジーナちゃんとめっちゃ仲良しになっとる。 そのメンバーでなぜかラーメン屋台に並んでる……と思ったら円陣が再登場だった! でも、円陣まだ「不燃」じゃないっぽいんだよね。 円陣の知り合いが「不燃」の前任者なのかも。 ニューヨークで行列のできるラーメン屋台をひいてるとは、円陣なかなかすごいな。 そして、メニューが「番華拉麺」というラーメンのみ。 でも、アレンジはできるようで「ヤサイマシマシニンニクマシマシアブラマシマシカラメ!! 大 麺カタメ!!」という風子ちゃんの謎のオーダーが通った。 てか、それすごい量になるんじゃ……と思ったらやっぱりすごい量になってた。 風子ちゃんとジーナちゃん、これ食べきれるの? ニコは初めての店では冒険しないタイプか。 でも、風子ちゃんにとって、これは初めてのラーメンではないらしい。 あと、ジーナちゃんはなんでリップのひざに座ってるんです? 椅子が足りないというのはわかるけど! ライラとラトラは笑って許しそうだけど! ラーメン大盛り食べきっちゃって、イチコさんに怒られることを心配しているニコがとても良いですね。 以前はイチコさんの体調ばかり気にかけてて、口うるさくいってたニコが、イチコさんに血糖値の心配をしてもらえる立場になってる、というのはなんかもうめっちゃうれしい。 これでまだ結婚してないのか……。 「死ぬ覚悟もねぇ奴に ワシのラーメンは食わせねぇ」って、ラーメンに対する覚悟が重すぎだよ、円陣。 前回ループで、アンダーのアジトで円陣のレシピをリップに調理しても...

『週刊少年ジャンプ』2023年51号 感想

『アオのハコ』 (#126 俺たちのタイミングで) アニメ化か……アオハコは実写化の可能性もあると思ってたよ。まあ、これからやるかもしれんけど。 逆に舞台化はなさそうなイメージ。 付き合っていることをしばらく隠すことにした大喜くんと千夏先輩。 でも、リレーで敵チームの千夏先輩を大声で応援したりして、本当に隠す気あるのか! ってツッコミたくなってしまう。 はちまきで目を隠す大喜くんがちょっとかわいかったよ。 『SAKAMOTO DAYS』 (DAYS144 かいじゅう) 真冬くんの体内に爆弾が仕掛けられていて殺したら爆発してしまう、という説明をきいて、「なら中の爆弾ごとバラバラに細かくしないといけないんだ…たいへん…」ってなる大佛さん。 一度ターゲットにしたらもう、殺さない、という選択肢はないのね。 ジオラマの中で戦う大佛さんと真冬くんが、怪獣のようにみえるアングルで描かれる戦闘シーンがおもしろい。 実際、シンと真冬くんには大佛さんが本物の怪獣にみえてるかもね。 『ウィッチウォッチ』 (133 Call Me by My Name) モイちゃん、予想通り教育パパになってる。 ニコちゃんが子供になってしまったこと、モイちゃんにはいろんな意味でダメージがでかいよなあ。 でも、ニコちゃんに「モイちゃん」と呼んでもらえただけで、いろいろ吹っ飛んだな。 そういえば、モモチは毎日来てニコちゃんの面倒をみてくれて、ベビーシッター代をお母さんからもらってるらしいけど、この人、普段は何してるの? 『あかね噺』 (第87席 外付けの自信) 「金物を舐めるのが好き」というなかなかニッチな趣味の噺がでてきた。 ニッチすぎて共感してくれる人が少ないどころか、気持ち悪いみたいな反応までされて廃れたのかもね。 でもそういったフェティシズムに理解がある人が増えた現代では、ウケる可能性があるということか。 こぐま先輩が前髪あげスタイルになったのは、志ん太さんの助言があったから。 髪結いの亭主だから、意外とそういうネタにくわしい可能性がある。 『アンデッドアンラック』 (No.184 バンカラ) 別記事(ジャンル表記がさらに長くなる)になりました。 『逃げ上手の若君』 (第134話 往く人去る人1337) 別記事になりました。 『アスミカケル』 (Round22 その先) ギブアップした太賀が、もうちょ...

『逃げ上手の若君』(第134話 往く人去る人1337) 感想

顕家軍と共に時行たちは鎌倉を離れる。 しかし、叔父上はふらふらで、馬に乗るのも大変な様子。 斯波にだいぶ痛めつけられてたようだから。 叔父上、目が血走ってて痛々しいのに、おでこには「やるぞ」って書いてあって、これは扱いに困るやつ。 叔父上は時行を困らせるつもりはないんだろうけど、まったく余裕がないんだろうねえ。 土岐軍の、鉞を重量挙げみたいに持ち上げてる人すごいけど、それを片手で振る長山は何者なんです? てか、鉞+鎧+大男を乗せてるお馬さんがかわいそうだな。 そして、その十倍の重さの鉞を振り回してるのに、「鍛錬さえして下さればなあ…」って言われちゃう土岐は、さらにわけがわからない。 人の認識をバグらせるほどの豪傑か……。 お馬さんを2頭並べてまたがってるのに、馬がめっちゃ小さくみえるな。 一方、伊豆にたどりつき、ついに叔父上にリタイアを促した時行。 しかし叔父上は大激怒。 親族としては目上である叔父上をどう説得するのかと思ったら、祖母(叔父上にとっての母)をかつぎだしてきたか。 なるほど、目上の説得にさらに目上をもってくるのか。 おばあさま、すごい迫力だな。 めっちゃコワイけど、言ってることは政治的にも心情的にもめっちゃ正しい。 そして、そこからの泣き落としである。 もちろん、お芝居ではなく本心からの涙。 これは勝てない。 それでも一応、抵抗はしたけど、時行がちゃんと説得した。 おでこの「やるぞ」がパリンとくだけて「恐かった 死にたくなかった 降りたかった 逃げたかった やっと休める」になるとこは泣けた。 こんなギャグ表現でこんないいシーンつくるのすごいな! そうだよなあ、叔父上は戦が大好きバトルジャンキータイプじゃないもんなあ。 ちゃらんぽらんにみえて、それでも自分の立場に求められるものに応えようと、ここまでがんばってきた人なんだよ。 親族のほぼすべてを失って、それでも絶望することを受け入れず、進み続けてきたけれど、そろそろ「北条」から降りて、ただの親孝行息子になればいいじゃない、ってことだよ。 「文献は彼の最期を伝えていない」 だから、伊豆で静かに余生を過ごしましたでもいいじゃない……という結末でうれしい。 親族のほとんどを失ったけれど、叔父だけでも守ることができた、と思えることが、時行の気持ちを明るくしてくれると思うから。

『ワールドトリガー』第238話「遠征選抜試験・34」 感想(トリオン兵つくーるのトリセツ)

「トリオン兵つくーる」(←正式名称ではないだろうがアオリにそう書いてあった)が登場。 こういう画面をみると、ついつい自分でつくることを考えちゃうよなあ。 でも、本当につくれそうよ。 最初に設定するのは大きさと足のタイプか。 でかいトリオン兵だと、足もしっかりさせないと、移動能力に難がでてきそうだな。 確かに皮膚をひっぺがしたようなトリオン兵、ちょっとグロい。 まあ、あれ皮膚じゃなくて装甲だけどね。 装甲を切り分けたり部分的に消したりって、菊地原が音で判別してた装甲の薄い部分をつくれるのか。 薄い部分をつくりたい、というのはさすがにないだろうから、コストカットできるという話かな? それとも、薄くすることで軽くなるから敏捷性があがるとか? それにしても、つくる人のトリオン量によって、かけられるコストが違うというのは厳しい。 チカちゃん、イルガーみたいのがつくれたりする? でもチームコストはどのチームも一緒なので、一応、公平にはなってる? チカちゃんにしかつくれなさそうな全部盛りを出して、最初の一撃で焼き払うとかはできないのかな……。 そこらへんを計算してチームコスト値を設定してるのかも。 宇井ちゃんの「うっし三雲くん 量産型の意地見せてやろうぜ!」がめっちゃかわいい。 レーダー専門のユニットをつくるという香取ちゃんのアイデア。 香取ちゃん、こういうことになるとめっちゃ生き生きするな。 ゲーム好きだからかな、やっぱ。 どこをどう設定するとどういうとこに影響が出るのかを瞬時にはじき出してくるの、本当にすごい。 ゲームにくわしいのもあるんだろうけど、やっぱり頭がいいし、発想力も高い。 宇井ちゃんがレーダー専門のユニットを自分がつくるって言い出したのは、やっぱりオペレータが操作する前提だろうな。 情報をコントロールするのはそもそもオペレータの役割だから、オペレータが使いやすいようにつくるのが合理的だと思う。 オサムは「なるほど…」要員(?)になってるけど、普段、あんまりゲームとかやらなくて、こういうことに対する勘が働かないのかもね。 トリオン量が少ないからすぐに上限値にひっかかって悩んでるの、ちょっとかわいそう。 作成コストがそのまま倒した時の点数になる。 これは、豪華すぎるユニットをつくっちゃったら、うっかりそれを倒された時に負けが確定するやつ。 近界めぐりしてたからトリオン...

『アンデッドアンラック』18巻 箇条書き感想

書いてなかったことに今ごろ気づいた単行本感想でございます。 ・表紙は風子ちゃん、フィルくん、ジーナちゃん、ニコ、クリード、半透明のショーン。ショーンはどうしても半透明にしたいんですね、わかります ・カバー折り返しの著者近影(?)は宇宙服姿……キモカワ? ・公式X(Twitter)でもみたけど、父親の出演作を褒められて「不可視」になるショーンが本当にいいよね! こんなにいいヤツがなんで前回ループでは……って何回つきつけられるんだよ! ともなるけど ・前回ループでフィルくんがずっと指をおしゃぶりにしてたのは、今回よりも幼い時点で母親を失っていたから、という説明がでた。今回は母親がずっと愛情を注いで人間らしく育てようとがんばっていたけれど、前回はそれがなかったのか…… ・フィルくん、前回ループではジュイスさんやニコに言われたことしかやれなかったようだけど、今回ループは自分の判断で動ける? ・「不感」というのは「肉体」と「感情」or「感覚」があるから成り立つ、と考えると、そのどちらも持ってないとも解釈できるフィルくんに発現したのは、なかなか興味深いというか、戸塚先生の設定のおもしろさだよな、って思う ・この巻は戦争編後半部分と宇宙編全部。いつもながら、コミックスでまとめて読むと、こんな短かった? ってなる

『アンデッドアンラック』(No.183 三人で) 感想(最高の幸せ)

今回は結婚式会場のシーンからスタート。 招待客のセリフからして、リップの結婚式ということはわかってても、お相手は知らないらしい。 そんなことある~? リップが相手を伏せて招待状を出して、招待された人たちは、サプライズをよくやるリップのことだから、何かあるかもしれない、と思って来たのかもしれない。 で、その新郎は風子ちゃんと会話中。 リップが不思議なほどすんなりと風子ちゃんのことを信じてくれてたのは、ラトラの仲介があるからだろう、って思ってたんだけど、リップ自身が風子ちゃんになつかしさみたいなものを感じてたからなのか。 リップはわりと、そういう直感みたいなものを信じるタイプっぽいよね。 風子ちゃんのドレスが、アンディに満点もらったのと同じデザインだった。 ブランドを覚えてて、同じものを買ったのかな。 この姿をアンディにみせたい……。 リップがドストレートにアンディと風子ちゃんのことを褒めてくれて、うれしくなっちゃう。 そうだよなあ、リップは本来はこういうキャラなんだよなあ。 ビリー様と同じで、前回ループではかなり無理して悪役やってたことが、どんどん補強されていく。 そんなリップの側にずっといたラトラもつらかっただろうな。 「いい恋だな」 風子ちゃんは多分、アンディのことを恋人だとは言ってないんだろうけど、彗星をみちゃったユニオンの皆は察してると思う。 そして、式がはじまり、ウェディングドレスのライラが登場。 隣に立っているのは父親か。母親はいないのかな。 心臓病で死にそうだった娘が元気になって結婚する、というのはうれしいものだろうな。 しかし、その横でジーナちゃんは泣いていた。 ジーナちゃんはラトラに感情移入してるんだな。 と思ったら、ウェディングドレスのラトラが風子ちゃんに連行されてきたよ! リップはブレードランナーをみせびらかしてる感じになっちゃってるけど、ユニオンメンバー以外の招待客たちはあれをどう思ってるんだろうね。 よくわからない趣味のブーツとか思われてるんだろうか。 「みんな!! オレ達三人で結婚するよ!!」 リップの宣言にギャアアアってなってるラトラがおもしろい。 お父さんは「一日に娘が二人もおヨメに…」とか言ってるけど、問題そこなの? ってなるな。 イチコさんにドレスを用意してもらったら、なぜか変形(?)してウェディングドレスになった、と。 イチコさん...

『週刊少年ジャンプ』2023年50号 感想

『あかね噺』 (第86席 新風会) ひかるちゃんの高座がさくっとスキップされた! そして、高座のこぐま兄さんはあいかわらずかっこいいな。 継承が途絶えてしまった噺って、どういうものなんだろうね。 やたらむずかしいとか、やたら長いとか、現代の価値観ではNGすぎるとか? 単純にウケない、とかいうのもあるのかも。 『アンデッドアンラック』 (No.183 三人で) 別記事(最高の幸せ)になりました。 『ONE PIECE』 (第1098話 “ボニー誕生”) 扉絵に「原稿あがりませんでした ごめんね」と書いてるのは、はじめてみたパターンな気がする。 下描きなのは確かなんだろうけど、それにしては随分しっかり描き込んでる印象。 重い! 話がひたすら重い! ボニーってあきらかに見た目よりも実年齢は幼いんだけど、それでこんな記憶をみちゃったの? コラソンの一家が民衆にひどい目にあわされてたけど、ああいう行動にはしってしまうくらい「下民」たちはひどい目にあわされていたんだな、ということがよくわかる。 あと、海軍がボニーの扱いに困ってる感じだったのは、天竜人の血をひいてるからなんだろうか。 捨てられた娘であっても、下手な扱いすると、その時の気分で難癖つけてくる可能性はありそうだよなあ。 どれだけひどい人生でも、ひたすらに自分の身を削って、弱き者たちを守りたいと戦い続けているくまだけど、これからもっとひどいことになりそうで怖い。 『SAKAMOTO DAYS』 (DAYS143 エントリー) 虎丸ちゃんと真冬くんをスカウトしたのは、殺連側からマークされない、かつ、鍛えればORDERにかまってもらえる可能性がある人材だからか。 虎丸ちゃんは坂本さん推しを続けてた方が良かった。 『アオのハコ』 (#125 そういうこと) 付き合ってる人の有無を訊かれて「ごめん 言えない」って答えられたら、そりゃもう、付き合ってる人がいるんだな、って受け取るよね。 大喜はこれ、うまくかわしたつもりでいるんだろうか。 「バレてもいいですよ」とか言い出したから、案外、そう受け取られるのを承知で言ったのかも。 『逃げ上手の若君』 (第133話 恋愛1337) 別記事になりました。 『ツーオンアイス』 (第8話 雪空の晴れた先) 綺更のことしか見てなくて、長いことスケートをやってたのにスケートに関する知識がほとんどな...

『逃げ上手の若君』(第133話 恋愛1337) 感想

「上級武士の正室は十割が政略結婚」 まあ、そうだろうねえ。 でも、側室なら自分で選ぶこともできる。 完全に自由というわけでもないだろうけど、亜也子の父親はそこそこ身分が高いから障害はないな。 雫の父親は頼重じゃない疑惑はあるけど。 だから、「まず私達が若様と結ばれて そのあと来た正室の女と仲良くお家を盛り立てて…」と亜也子はたくらむ。 ここで、どうしても正室になりたい、という気持ちはさすがにないのね。 気持ちというか、そういう発想自体がなさそう。 「二人以上と付き合ったのがバレた瞬間 消せない業火が国中から放たれて 永久に炎上するの」 この台詞を読んで、リップ(from『アンデッドアンラック』)が炎上してしまう! って思ってめっちゃ笑った。 いや、どうして同じ号に載っちゃったのよ、リップの結婚式と、このエピソード。 「未来ってそんな地獄なの!?」 正室は時行に利のある人をちゃんと選ぼう! ってなってる雫と亜也子の方が地獄にも感じるけど、亜也子にしてみれば、雫と仲良く時行を山分け(?)できない未来の方が地獄なのね。 ここで、時行に生き餌ちぎりの手伝いを頼まれて、時行をはさんで亜也子と雫が、にゅる…、プチンってやってる絵がめっちゃおもしろかった。 「その気無いなら… そのうち私だけ ちぎっちゃうよ?」 この「ちぎり」という言葉のひっかけ方がうますぎる。 時行は苦手な生き餌ちぎりをがんばってるのに、亜也子と雫は時行との「ちぎり」のことで頭がいっぱいな感じなのが、とてもかわいい。 ついに足利直冬の登場! 「母が身分の低い側室」で亜也子が微妙な顔してるのは、自分もそうだからだろうね。 でも、亜也子はめっちゃ父親にかわいがられてるから! 「拒絶するならその程度の父 そんな男は無責任で身勝手な人格破綻者だ」 時行は知らないで言ってるわけだけど、まあ、時行からみたら尊氏は身勝手な人格破綻者で間違いない。 時行が直冬をたきつけたみたいになってるのおもしろい。 雫が南部に鯨を譲ったの良いですね。 奥州からたくさんの兵を引き連れてやってきている南部が、一番、兵糧に困ってる、ってのは確かに。 ここで南部とのつながりをつくったことが、どこかで活きてくるのかもしれないけど、そうじゃなくてもそれはそれでよいかな、と思った。 雫が未来への不安をちょっとだけでも吹っ切れたのなら。

『アンデッドアンラック』(No.182 黒点) 感想(太陽を覆う献身)

黒円卓の間に突入した風子ちゃん、いきなり攻撃をしかける。 アンディと風子ちゃんが円卓の間に招かれた時に、アンディがやったのと同じことをやってる。 でも、あの時はユニオンメンバーがそれぞれに対処したけど、今回はみんな席も立たなかったし、弾がなぜか止められてしまった。 これはずいぶんな差だなあ。 「ようこそマスタールームへ」 ここは「マスタールーム」か。 管制室、という意味なのか、単純に「マスタールール」の部屋、という意味なのか。 遠目にアンディっぽくみえた1席は、優男って感じで全然、似てなかった。 そうか。前回の考察は大外れか。 それにしても、まっぷたつで眼も虚ろなままで席についてる「シック」の絵がだいぶおもしろいな。 おまけにみんなに馬鹿にされまくってるし。 「上位十理はクエストを介してしかこちらに攻撃できない」 「だから撃った やり得ですから」 風子ちゃんが単身とびこんだ時は無茶をする、って思ったけど、風子ちゃんの中ではちゃんと勝算があったんだな。 風子ちゃんをなめてました。すみません。 「前任の堅実さとはまた違うプレイングだ!!」 十理はジュイスさんのことを知っている? ヴィクトルと同じく死なないのかな。 1席はずいぶんチャラい感じだなあ。 そして、口を滑らせて、アンディの所在を教えることになってしまった。 「ボク達が課題でしか動けないのはシステムのせいじゃない」 「不死が魂でボク達を抑えてるからだ」 魂でルールを抑えるってどういうことなの? って思ったら、さらにアンディが太陽の黒点にいる、とわかって大混乱。 えっ? 太陽にいるの? 極寒の宇宙空間を何十億年も漂ったうえで、灼熱なんて言葉じゃすまされない太陽に居座ってるの? アンディ、死なないにしたって無茶がすぎない? マスタールームは太陽の中か……。 「シール」くんも太陽の方から発射されてた感じだったし、「ルール」はすべて太陽でつくられるのかな。 「何億年と居座ってたけどこの200年でようやく隙ができた」って、アンディ、あのメッセージを刻むために無理をしたのかもな……。 風子ちゃんを心配させないために……。 そして、今回は「シック」に分身をしがみつかせてやってきた? 「シック」と同時に来れなかったのは、どこかで振り落とされたのかな。 風子ちゃんの否定者集めが順調すぎる、という感は確かにあったけど、それはアンディ...

『週刊少年ジャンプ』2023年49号 感想

『SAKAMOTO DAYS』 (DAYS142 ×の狙い) 真冬くんに、当人が死ぬと爆発する爆弾を仕掛けて、あえてORDERにぶつけて殺させるつもりか。 虎丸ちゃんと真冬くんがORDER相手に生き延びられるはずがないよなあ。 エグい手すぎる……。 鹿さんはそもそもそういうやり方は反対で、元々はメンバーが死ぬ間際に敵を巻き添えにする想定でやっていること。 でも、虎丸ちゃんと真冬くんにそんな覚悟はないよねえ。 鹿さんがやけに協力的なのは、そういったスラーとの方向性の違いを感じてるから、というのが大きいのか、やっぱ。 『ONE PIECE』 (第1097話 “ジニー”) 牧師になって故郷に帰ったくま。 ジニーはくまに猛烈アプローチしてるけど、くまは両親の悲惨な姿をみているから、どうしても踏み切れない。 そりゃあそうだよねえ。 しかし、いろいろなものを抱えつつも、なんだかんだで穏やかな生活はまたもや天竜人のせいで破壊され、結局、ドラゴンとイワンコフの誘いに乗って、くまとジニーは共にレジスタンス活動に参加、という流れか。 ふたりで仲良く暮らしたいだけなのに、どこまで痛めつけられるの……。 『Dr.STONE 4D SCIENCE』 (1D:FUTURE MESSAGE) 人類だいぶ復興してるな。 カセキも元気そうで何より。 てか、石神村のみんなは、コスチュームとか変わってないのね。 と思ったら、大樹、杠ちゃん、司も変わってないな。 千空は変わったけど。 ルリちゃんとクロムが結婚した! 前村長の涙……そうだね、自分よりも先に逝くことを覚悟してた娘が、強制じゃなく、本人が選んだ相手と結婚するんだから、こんなにめでたいことはないよね。 未来からの石神百夜からのメッセージ。 考えてみれば、この作品はいつも、誰かからのメッセージで展開するなあ、と思ってみたり。 『あかね噺』 (第85席 私の秘策) 朱音ちゃんの秘策が突き抜けすぎてて、「でもここまで突き抜ければ逆に…アリ?」ってなってるからしがおもしろい。 混乱しすぎだ、からし。 理論とデータでガチガチに突き詰める性格のからしには、理解不能すぎるんだろうな。 ある意味、からしの天敵になってるよ、朱音ちゃん。 状況的には追い詰められてるのかもしれないけど、いつも通り楽しそうな朱音ちゃん。 一方、朱音ちゃんとからしにうらやましがられる立場...

『逃げ上手の若君』(第132話 山分け1337) 感想

センターカラーは時行と顕家。 あいかわらず彩色の細やかさときらびやかさがすばらしいです。 方言で罵詈雑言を吐く南部が、『魔人探偵脳噛ネウロ』の納豆嫌いの人にみえる。 これ、本当に言葉がわからないから通訳を介しているのか、ある程度はできるけど時行たちのことを直接話す価値がないとみて、通訳をいれてるのか。 結城が魚に切れ目をいれまくってるんだけど、それじゃあ傷んで獲物にならなくなるんじゃないか? 時行にやけになついてる新田(息子)がかわいい。 新田の郎党たちは若君を放し飼い状態で、それでいいのか? って思うけど、父親の方も郎党たちにそんな感じの扱われ方してるからなあ。 でも、新田が時行の下につく、って決めちゃうの、結構な大ごとのような気が。 若君ふたりがお魚相手にはしゃいでるのを、郎党たちが微笑ましそうに見守ってるので、まあ、いっか。 あと、「ウサギちゃん」になってる時行がかわいいです。 雫は執事として、時行の正室を選ぶ役を負うつもりだったのか。 でも、亜也子はそれはそれとして「側室でも別にいいよ」と言う。 まあ、この時代の価値観なら、正室じゃなきゃイヤだ、とはならないだろうね。 むしろ、雫や亜也子の立場なら、北条の御曹司の側室になれるだけでも、かなりな大出世といえそう。 てか「二人で山分け」ってどういうことなの? 時行をどうやって分け合うの?

『アンデッドアンラック』(No.181 一分) 感想(世界が広がる)

アンディ、ついに参戦! がっごいいん! めっちゃがっごいいん! ようやく会えたのに、たった一分しかないのに、お互いのやるべきことをやるために、背中合わせのままで目を合わせる余裕すらないふたりがせつない。 アンディ流「シック」の倒し方 1.手をとばして「不動」の目をむりやり開かせて、動けなくする 2.上から勢いつけて地面にめりこませ、「不抜」で抜けなくする 3.「不壊」の肩当てを借りて、かぶせる 4.地面を「不変」で固めて、逃げる隙間を与えない 5.「死道」で押しつぶす ユニオンメンバーの能力をよく知っているからこその、否定能力コンボ技! ボキボキビキビキ潰される「シック」の絵がだいぶおもしろかった。 自分の能力を知ってるってのがわかるから、みんな、ビックリしながらもうっかり従っちゃうよね、これ。 チカラくんだけは無理矢理だったけど。 「不死」は病気になってもすぐに治っちゃうから、「シック」にしてみればかなり相性の悪い相手なんだろうね。 本の中でアンディのことを知ってたジーナちゃんが、興奮して風子ちゃんに話しかけるんだけど、風子ちゃんは手術に集中している。 その姿をみたジーナちゃんの、納得したような、さびしそうな表情がよかったね。 つぶされるのを待つだけだと思ってた「シック」が、なんと「ムーブ」の能力で脱出した。 すっかりマスコットキャラ化してたのに、なんてこったい! まあ、最初っから自分の楽しみのためにユニオンに協力してる描写はあったけどさあ。 まさか、積極的に敵を逃がすとは。 「オレが観たいのは命一つの否定者共の最善最速のぶつかり合いだ」 「不死がいてはそれが見れん」 前回ループでジュイスさんに協力的な感じだったのは、ヴィクトルがいなかったから? そして、今回ループで風子ちゃんに協力的なのは、アンディがいなかったから? キャラ変はしてないんだけど、自分が楽しむためならクエストに介入して、勝手に仕切り直しを宣言するほどだとは思ってなかったよ。 「ムーブ」の能力でそれやられたら最悪だよ。 アポカリプスは大激怒。 アポちゃん、クエストに関しては真面目だな。 まあ、レフェリー役だからね。勝手に仕切られては立つ瀬がないよね。 手術を終えて、アンディと風子ちゃんが互いに駆け寄り、すれ違いざまに手を打ち合わせる。 それだけの接触。 で、何が起こるかと思ったら。 彗星が飛来して、...

『週刊少年ジャンプ』2023年48号 感想

『ONE PIECE』 (第1096話 “くまちー”) ロックス海賊団のメンツが豪勢すぎる。 この癖が強すぎる連中が、ひとつの海賊団としてまとまり続けられなかったのは、そりゃそうだろうなあ、としか。 奴隷の身分から逃げ出せて、平穏な生活の中で「幸せだね」と言って泣くくまとジニーの姿に泣く。 あれだけひどい境遇にあったのに、誰も恨まずに、ふたりで働いて静かに生きていこうとしたんだね。 それもどこかで壊されたから、今の状況なんだけど。 『SAKAMOTO DAYS』 (DAYS141 邂逅) 加耳が再登場した途端にやられててかわいそう。 でも、小さな機械音まで聞き取る加耳と、人の心を聞き取るシンが揃ったら、人混みの中の怪しい人探しはかなり便利だよね。 もしかして、虎丸ちゃんと真冬くんが爆弾係? 『ツーオンアイス』 (第6話 現在地) 夏日さん、めっちゃがんばってジュニア男子の規定に合うプログラムを組んだのに、すぐにシニア男子の方に鞍替えされちゃってかわいそう。 ふたりの希望にしっかりつきあってくれて、本当にいい人たちだな。 『あかね噺』 (第84席 現在地) なぜか『ツーオンアイス』とサブタイトルがかぶってておもしろい。 落語会のSNSでの告知はNGなの? 流派とか師匠によるのかな。 詰めれば50人は入る会場に客は4人。 朱音ちゃんは自分の落語で満員にしようとし、からしは自分のブランディング戦略で満員にしようと考える。 からしのやり方は邪道っぽくみえるけど、本人にしてみれば自分が持ってる武器を使わないなんてあり得ない、ってことなんだろうな。 『逃げ上手の若君』 (第131話 正宗1337) 別記事になりました。 『ウィッチウォッチ』 (131 災いの日-18) ニコちゃんが幼女になっちゃって、母親が引き取るのかな、と思ってたんだけど、伊吹さんはニコちゃんを元に戻すために動くのか。 モイちゃんたちは学校があるから遠出はできないのね。 みんな、その必要があるのなら学校を辞めるくらいのことは迷わずやるだろうけど、ニコちゃんが元に戻った時に、それを知ったら泣きそう。 ニコちゃんのためならとんでもない忍耐力を発揮する、家事万能なモイちゃんと、子供の遊び相手は得意そうなカンシがいれば、子育て(?)は問題なさそう。 男性がやりにくいことはモモチがやってくれるし。 あれ? 意外と困らな...

『逃げ上手の若君』(第131話 正宗1337) 感想

髪ほどいて腕の筋肉痛で泣いてる時行がかわいいなあ、と思ったら、見知らぬかわいい子が横にいる、と思ったら弧次郎だったよ。 弧次郎の髪おろした姿はあんまりなかったな、そういえば。 筋肉痛がつらいって言ってるのに、戦死した郎党の遺族に感状を書く、っていうのがいかにも時行。 「味方の力を借りないと戦力にならないようにした」 秕さんが戦闘ですぐにバテバテになったのは正宗の計画通りだったか。 そんな欠点、正宗ならわかりそうなものだけど、一点突破力が高いからあえて放置してるのかな、と思ってたんだけど、秕さんを戦わせすぎないようにするためだったとは……。 時行は弧次郎と秕さんをくっつけたくてウズウズしてるけど、自分のことはどうなってるんですかね。 雫と亜也子が時行に口説かれたくてウズウズしてると思うんですが。 しかしまあ、弧次郎の望みはステキな妻を娶ることではなく、時行を守るために誰よりも強い部下になることだから。 そして、弧次郎の新武器「鐵柳」は銘もルックスもめっちゃかっこよくて、これは弧次郎も時行も大好きな感じだわ。 それにしても、正宗はなんでもかんでも見透かしてるねえ。 吹雪の出奔まで予想していたとは。 「刀の持ち手の人生だけを考えている」 夏ちゃんの洞察に深くうなずいた。 武器を欲する者の人生の最期は、幸せなものにならないことが多いんじゃないかと思う。 それでも、それぞれが自分の能力の底の底まで使い尽くすような、そんな武器を造って、満足して死なせてあげたいのかもなあ、とか思った。 ところで顕家軍は米不足なもよう。 斯波が処分しちゃったのね。 というわけで狩猟大会開催。 米がなければ魚か肉を食え! ってことか。