『逃げ上手の若君』(第136話 顕家1333~1338) 感想

奥州武士を統治するため、父親と共に北の地にやってきた顕家。
中学生くらいの年齢の顕家か……めっちゃかわいい。

会話のネタに困って、和歌の話題を持ち出したら、なぜか下ネタになる。
これはさすがに怒る。
でも、奥州武士たちからみれば、和歌は誰もが知ってる常識だと思ってる顕家の方がおかしい、ということになるよな。


いろいろと苦労した結果、力を示せばいいだけ、というシンプルな解にいたる。
というわけで、得意の強弓で威を示す。
てか、顕家ってあんなきゃしゃなのに、どうしてあれだけのパワー出せるんだろうね。


自分の流儀は曲げない。
でも、相手の流儀も取り込む。
それが顕家のやり方。

「言葉責めの引き出しを増やしたい 夜通し正座で余の罵倒を拝聴せよ」
これで頬をあからめる結城、伊達、南部がだいぶおもしろかった。
いや、通訳さんが目をハートにするのはわかるけど、おまえらもかい!


口噛み酒を無理して飲むけど、入れる器は最高級品。
そういうバランスのとり方が、とても顕家らしい。
馴染まないけど否定はしないし、自分に合わせることも強制しない。


顕家はなんでそんなに帝に忠誠を尽くすのかと思ってたんだけど、それはもう、そういうものだから、でしかないのね。
帝のダメなところも十分に承知しているけれど、その地位からひきずりおろす、という発想はない。
だから、諫めて変わってもらおうとしてる。

これだけの強い忠誠心をまったく受け止めてない後醍醐天皇はなんなの~、って思うんだけど、忠誠を捧げられるのはあたりまえなんだろうな、帝は。

新田義貞とか顕家とか、めっちゃいい手駒を持ってたのにな~。