『ワールドトリガー』第99話 「那須隊・4」 感想

きちんと「熊谷隊員」と呼んでる迅さんとミカミカに対して、「くま」と呼び続けている太刀川さんのフリーダムさ。
それにしても「くま」って……意外と仲良しさんだったりするのか?

ユーマが茜ちゃんのとこに飛んでったので、鋼さんと熊谷ちゃんが1対1状態に。
これはさすがに熊谷ちゃんピンチ!
と思ったら、メテオラで粘るとかっ。
「玲の戦い方をイメージしたら、うまく体が動く気がする」って、熊谷ちゃん、どんだけ那須さんのことをよくみてるのかと。

でも、やっぱり鋼さんには勝てないかあ。
爆散とかめっちゃ怖い倒され方したなあ。鋼さん、容赦ねえ。

「もし、気持ちの強さで勝ち負けが左右されるってんなら……俺が1位になれるはずがない」って……後ろのC級隊員さんたちがドン引きしてるんですが(苦笑)。
「うわあ……嫌な1位……」って迅さんの合いの手が、半分くらいは本気のようにも思える。
どこかで風間さんが苦虫噛みつぶしたような顔してたりしてな。

いやあ、さすが太刀川さん、大物だわ。
かっこよすぎて、読んでて笑っちゃったわ。
なぜだか、太刀川さんがかっこいいとこみると笑っちゃうんだよね。風間さんなら、「うぉ~。さすが風間さん!」ってモードになるのに。

でもこのセリフは、1位の人間が高みから見下ろして言ってるセリフじゃなくて、みんなの勝ちたいという気持ちをきっちり受け止めてるからこその、セリフなんだよね。
「気持ちの強さで勝負が決まるって言っちまったら、じゃあ、負けた方の気持ちはショボかったのかって話になるだろ」っていうのは、負けない太刀川さんが、おまえたちの気持ちは全然ショボくないぜ、って認めてるってことなんだよね。

この太刀川さんのセリフが、顔を隠して泣いている熊谷ちゃんの絵にかぶっているところが、本当にステキ。

気持ちの強さで勝負は決まらないけど、気持ちが強くないと勝てる強さは得られない。
そういうことなんじゃないかな、って思う。
そして、その最たる例がオサムなんじゃないかな。
気持ちだけじゃ勝てないという事実を正面から受け止めて、それでも強くなりたいという気持ちに愚直に従うオサム。
立場が違うから言葉が違うけど、太刀川さんの考えとオサムの考えは、きっと同じなんだろう。

グラスホッパーを使ってオサムたちに合流する手もあったのに、あえて鋼さんとの一騎打ちを選んだユーマ。
「今回はあんたと遊んで行く」というセリフは、林藤支部長の言葉に対応するものかもしれないし、鋼さんに対する挑発かもしれない。
いずれにしろ、めっちゃ楽しみな対戦だ!