『暗殺教室』17巻 ちょこっと感想

『暗殺教室』の17巻が出たですよ。
今回の表紙は黄色。
なんと、ここにきて1巻の表紙をひねってきたよ!
比べてみると、1巻よりも濃い黄色になってる。
「中途半端な黄色」ってことらしいけど、私は「卵の黄身」色かと思った。


カバー折り返しの作者コメントはプロットについて。
「15巻から最終回までは、もう一週単位で何をやるかが決まっており」ってのはすごいな。
15巻というと、茅野ちゃんが覚醒(?)したあたりだよね。
あの時の、『ジャンプ』の巻末で「ここからが『暗殺教室』です」と松井せんせーがコメントしていたのは、そういう意味もあったのかなあ、と思ってみたり。
つまり、ここから先はもう一本道だよ、と。

松井せんせーは常々、どこかで連載が打ち切られてもいいように、この長さになった場合はこうする、みたいなパターンを事前に複数用意している、とおっしゃっているけれど、15巻から先は、どのパターンでもこの展開にたどりつく、みたいなコアの部分なんじゃないかね。


さて、小ネタについてちょこちょこツッコミ。

殺せんせーは靴をはいてないけど、土足厳禁のところを歩いても、床を汚さない……便利な仕組みだな。
「殺せんせーの体内では汚れの物質は溶けるか燃えるかしてしまう」ということは、もしかして、お風呂に入らなくても、常に清潔でいられるということなのか?
修学旅行の時にお風呂に入ってたけど。

渚くんは馬力がないので、神崎ちゃん+奥田ちゃんで完全に拘束できる……せめて中村ちゃん+片岡ちゃんクラスまでがんばろうよ。

「神崎有希子のおしとやかジェノサイド」怖い。めっちゃ怖い。
これを間近でみた千葉くんが、それ以降、神崎ちゃんに近づかなくなった、とかいうことになっても不思議じゃない。
岡島くんはその程度じゃへこたれずに、神崎ちゃんに声をかけそうだけど。

「味噌汁の具は牛乳とゆで卵がベストです」って、マニアックだな、カルマくん。

少年マンガっぽい展開に目を輝かせる不破ちゃん、かわいい。

茅野ちゃんの巨乳に対する心の闇が深すぎて怖い。


この巻は、E組が分裂してから、再び団結するまでのお話を中心に収録。
前巻で迷いの中にいたE組の生徒たちが、自分たちの意志と能力で、殺せんせーの生徒としての自分を取り戻す部分。
殺せんせーから旅立つための準備を始めたって感じの部分。

本誌では、旅立ちの時が間近に迫っているけれど、殺せんせーにとっても、生徒たちにとっても納得のいく「卒業」になることを、心から願っているのです。