『週刊少年ジャンプ』2018年49号 感想
『ブラッククローバー』(ページ180 研ぎ澄ます刃)
『ジャンプ』の表紙のアスタがやたらかっこええ!
店頭ではじめてみた時、おもわず「おおっ」ってつぶやいてしまった。
それにしても、あらためてみると宿魔の剣、めっちゃ薄いんだな。
まあ、あれは物理的な切れ味を求められるものじゃないから、形状なんてどうだっていいんだろうが。
フィンラルは臆病者を自認するわりに、ここんとこ過酷な戦場で身を削ってばっかりだな。
フィンラルを削ってるのがその弟ってのがまたひどい……。
『鬼滅の刃』(第133話 ようこそ)
不死川兄弟の仲は元々こじれてたんだけど、兄が本気で目つぶししようとするとこまでこじれまくってたとは。
弟が鬼を喰ってるってのが、それほどにショックだったのかな。
お兄ちゃんの方は、弟をなんとか危ない現場から遠ざけたいから、おまえなんか弟じゃない、才能ないから鬼殺隊をやめろ、と言ってるのかと思ってたんだが、鬼に殺されるくらいなら、失明しててもいいから生き延びて欲しい、というのは過激すぎない?
どうしてもやめて欲しいんなら、そこは泣き落としの方が確実じゃない?
しかし、弟の方も、自分を助けようとしてくれている善逸を、「俺の兄貴を侮辱すんな!!」と殴るような過激派だしな。
さすが兄弟、よく似ている……。
ところで伊之助は岩柱さんのとこまでたどりついていたのか。
さすが、上陸兄妹との修羅場を生き延びただけあって強くなってるな。
『ワールドトリガー』(第166話 玉狛第2・21)
別記事(本物の悪の真の目的とは!)になりました。
『アクタージュ act-age』(scene40.銀河鉄道)
七生さんは中学生の頃から巌さんに心酔して、ついていってるのか。
多感な時期のすべてを巌さんの元で過ごしてきたことになる。
へたすると親より大事な存在なのかもしれない。
そんな存在が、今、死にかけていて、今から急げばもしかしたら間に合うかも、と思えば、うずくまってしまうのも無理はない。
「ああ、巌さん。私は不細工なままだ」という、ぐしゃぐしゃな七生さんのコマがなんとも美しい。
七生さんの才能を開花させたのが巌さん。
千世子ちゃんの才能を開花させたのが星アリサ。
自分の醜さに絶望していた彼女たちに、その内にある美しさを説き、それを磨くための技術を教え込んだ。
七生さんは夜凪ちゃんに対比として存在するキャラではなく、実は千世子ちゃんの対比なのかもしれない、って思った。
ジョバンニとカンパネルラが銀河鉄道で再会するシーンの見開きの、夜凪ちゃんの美しさがすごい。
なんかもう浮世離れした美しさ。
千世子ちゃんでさえきょとんとしてるし。
このシーンでは、カムパネルラはすでに死者の設定なので、それで正しいんだよね。
巌さんは自分の代わりに天球のメンバーを導いてくれる存在を必要としていた。
だから、天球の外から誰かを連れてくるしかなかった。
外部の人間、かつ、自分のメッセンジャーと成りうる存在を巌さんは求めていたし、夜凪ちゃんの成長を導いてくれる存在を黒山監督は求めていた。
ここでふたりの思惑は完全に合致してたんだな。
でも、利用しただけではなく、前回の黒山監督の様子をみるかぎり、同じものづくりをする人間として、巌さんに敬意をもってるよね。
黒山監督は、巌さんに自分の末路をみているのかもしれないなあ。
ところで巻末の宇佐崎先生の「ワールドトリガー連載再開おめでとうございます!楽しみにしてました!」って巻末コメントが、あまりにも普通なファンのコメントで、宇佐崎先生は本当に『ワールドトリガー』が好きなんだな、って思った。
『ハイキュー!!』(第325話 ゴミ捨て場の約束)
カラー表紙のふたりは、もしかして若かりし頃の鵜養さんと猫又監督なんだろうか。
バレーボールが昔のデザインだしな。
猫又監督、美人さんだったんだな……。
音駒の応援席のみんなが、負けちゃった、って感じじゃなくて、放心状態で「やべー」「すげー」なのが笑った。
実際、あんな試合を目の当たりにしたら、自分もそうなりそう。
牽制しあって会話してるのが常の大地さんとクロが、穏やかにハグしあってるのが胸にくる。
3年生のふたりにとって、もうお互いはライバルじゃなくなったんだなあ、と思って。
あと、クロに握手を求められたツッキーが、めずらしく神妙な感じなのも。
今回、試合の後の、みんなの様子を、ほとんど台詞もなく、淡々と描いてるだけだったんだけど、それでもじわっとくるのは、ここまで積み重ねてきた、烏野と音駒のみんなの時間があったからこそなんだよね。
こういう描写は、長期連載ならではの贅沢さだと思う。
そして、選手たちの一年間の交流の裏には、選手たちの年齢の何倍もの長さの鵜養さんと猫又監督の時間があるんだよね。
老いた猫又監督の手を握っているのが、若い鵜養コーチの手、というのが、その時間の長さを物語ってる感じで、これもまたすばらしいなあ、って思う。
猫又監督は鵜養コーチの中に鵜養元監督をみてて、鵜養元監督はテレビ越しに猫又監督をみてる。
距離は遠くても、お互いを見据え続けているんだよね。
「約束」は今、もっとも美しい形で果たされた。
そう思うんだ。
『呪術廻戦』(第34話 京都姉妹校交流会-団体戦・1-)
別記事(殴り合い、と書いて、交流、と読む)になりました。
『火ノ丸相撲』(第216番 本気の大関)
金鎧山の相撲をみていた刃皇が、なんかいいことっぽい言葉を並べたのに、しめが「何より、私が退屈だったよ」だったのが笑った。
結局、自分を楽しませてくれなかったから金鎧山はダメ、ってことなんだね。
あまりにも刃皇っぽい!
そして、潮くんをみての「どうしてそれを、俺の前でやってくれなかったんだい!!」だよ。
角界は自分を楽しませるためにあるべき、みたいな思考が、本当に刃皇っぽくて好き(笑)。
『アリスと太陽』(TRACK18 ハジメテノオト)
猫実くん、トーコちゃんをけなしつつ、丁寧にめんどうみてる。
なんだかんだで子供たちのめんどうみてるだけあって、基本的にオカン気質なのかもしれん。
はじめてバンドの音がそろった時(ギター入ってないけど)の、トーコちゃんのパァアっていう顔がめっちゃかわええ。
本当に、どんだけ嬉しそうなんだよ。
それにしても、ヴォーカル、キーボード、ギターのフロント組が熟練者で、ベースとドラムのリズム隊が初心者って、かなりバランス悪そうな気がする。
音楽マンガでははじめてみる構成だな、これ。
『ジャンプ』の表紙のアスタがやたらかっこええ!
店頭ではじめてみた時、おもわず「おおっ」ってつぶやいてしまった。
それにしても、あらためてみると宿魔の剣、めっちゃ薄いんだな。
まあ、あれは物理的な切れ味を求められるものじゃないから、形状なんてどうだっていいんだろうが。
フィンラルは臆病者を自認するわりに、ここんとこ過酷な戦場で身を削ってばっかりだな。
フィンラルを削ってるのがその弟ってのがまたひどい……。
『鬼滅の刃』(第133話 ようこそ)
不死川兄弟の仲は元々こじれてたんだけど、兄が本気で目つぶししようとするとこまでこじれまくってたとは。
弟が鬼を喰ってるってのが、それほどにショックだったのかな。
お兄ちゃんの方は、弟をなんとか危ない現場から遠ざけたいから、おまえなんか弟じゃない、才能ないから鬼殺隊をやめろ、と言ってるのかと思ってたんだが、鬼に殺されるくらいなら、失明しててもいいから生き延びて欲しい、というのは過激すぎない?
どうしてもやめて欲しいんなら、そこは泣き落としの方が確実じゃない?
しかし、弟の方も、自分を助けようとしてくれている善逸を、「俺の兄貴を侮辱すんな!!」と殴るような過激派だしな。
さすが兄弟、よく似ている……。
ところで伊之助は岩柱さんのとこまでたどりついていたのか。
さすが、上陸兄妹との修羅場を生き延びただけあって強くなってるな。
『ワールドトリガー』(第166話 玉狛第2・21)
別記事(本物の悪の真の目的とは!)になりました。
『アクタージュ act-age』(scene40.銀河鉄道)
七生さんは中学生の頃から巌さんに心酔して、ついていってるのか。
多感な時期のすべてを巌さんの元で過ごしてきたことになる。
へたすると親より大事な存在なのかもしれない。
そんな存在が、今、死にかけていて、今から急げばもしかしたら間に合うかも、と思えば、うずくまってしまうのも無理はない。
「ああ、巌さん。私は不細工なままだ」という、ぐしゃぐしゃな七生さんのコマがなんとも美しい。
七生さんの才能を開花させたのが巌さん。
千世子ちゃんの才能を開花させたのが星アリサ。
自分の醜さに絶望していた彼女たちに、その内にある美しさを説き、それを磨くための技術を教え込んだ。
七生さんは夜凪ちゃんに対比として存在するキャラではなく、実は千世子ちゃんの対比なのかもしれない、って思った。
ジョバンニとカンパネルラが銀河鉄道で再会するシーンの見開きの、夜凪ちゃんの美しさがすごい。
なんかもう浮世離れした美しさ。
千世子ちゃんでさえきょとんとしてるし。
このシーンでは、カムパネルラはすでに死者の設定なので、それで正しいんだよね。
巌さんは自分の代わりに天球のメンバーを導いてくれる存在を必要としていた。
だから、天球の外から誰かを連れてくるしかなかった。
外部の人間、かつ、自分のメッセンジャーと成りうる存在を巌さんは求めていたし、夜凪ちゃんの成長を導いてくれる存在を黒山監督は求めていた。
ここでふたりの思惑は完全に合致してたんだな。
でも、利用しただけではなく、前回の黒山監督の様子をみるかぎり、同じものづくりをする人間として、巌さんに敬意をもってるよね。
黒山監督は、巌さんに自分の末路をみているのかもしれないなあ。
ところで巻末の宇佐崎先生の「ワールドトリガー連載再開おめでとうございます!楽しみにしてました!」って巻末コメントが、あまりにも普通なファンのコメントで、宇佐崎先生は本当に『ワールドトリガー』が好きなんだな、って思った。
『ハイキュー!!』(第325話 ゴミ捨て場の約束)
カラー表紙のふたりは、もしかして若かりし頃の鵜養さんと猫又監督なんだろうか。
バレーボールが昔のデザインだしな。
猫又監督、美人さんだったんだな……。
音駒の応援席のみんなが、負けちゃった、って感じじゃなくて、放心状態で「やべー」「すげー」なのが笑った。
実際、あんな試合を目の当たりにしたら、自分もそうなりそう。
牽制しあって会話してるのが常の大地さんとクロが、穏やかにハグしあってるのが胸にくる。
3年生のふたりにとって、もうお互いはライバルじゃなくなったんだなあ、と思って。
あと、クロに握手を求められたツッキーが、めずらしく神妙な感じなのも。
今回、試合の後の、みんなの様子を、ほとんど台詞もなく、淡々と描いてるだけだったんだけど、それでもじわっとくるのは、ここまで積み重ねてきた、烏野と音駒のみんなの時間があったからこそなんだよね。
こういう描写は、長期連載ならではの贅沢さだと思う。
そして、選手たちの一年間の交流の裏には、選手たちの年齢の何倍もの長さの鵜養さんと猫又監督の時間があるんだよね。
老いた猫又監督の手を握っているのが、若い鵜養コーチの手、というのが、その時間の長さを物語ってる感じで、これもまたすばらしいなあ、って思う。
猫又監督は鵜養コーチの中に鵜養元監督をみてて、鵜養元監督はテレビ越しに猫又監督をみてる。
距離は遠くても、お互いを見据え続けているんだよね。
「約束」は今、もっとも美しい形で果たされた。
そう思うんだ。
『呪術廻戦』(第34話 京都姉妹校交流会-団体戦・1-)
別記事(殴り合い、と書いて、交流、と読む)になりました。
『火ノ丸相撲』(第216番 本気の大関)
金鎧山の相撲をみていた刃皇が、なんかいいことっぽい言葉を並べたのに、しめが「何より、私が退屈だったよ」だったのが笑った。
結局、自分を楽しませてくれなかったから金鎧山はダメ、ってことなんだね。
あまりにも刃皇っぽい!
そして、潮くんをみての「どうしてそれを、俺の前でやってくれなかったんだい!!」だよ。
角界は自分を楽しませるためにあるべき、みたいな思考が、本当に刃皇っぽくて好き(笑)。
『アリスと太陽』(TRACK18 ハジメテノオト)
猫実くん、トーコちゃんをけなしつつ、丁寧にめんどうみてる。
なんだかんだで子供たちのめんどうみてるだけあって、基本的にオカン気質なのかもしれん。
はじめてバンドの音がそろった時(ギター入ってないけど)の、トーコちゃんのパァアっていう顔がめっちゃかわええ。
本当に、どんだけ嬉しそうなんだよ。
それにしても、ヴォーカル、キーボード、ギターのフロント組が熟練者で、ベースとドラムのリズム隊が初心者って、かなりバランス悪そうな気がする。
音楽マンガでははじめてみる構成だな、これ。