『アンデッドアンラック』(No.025 普通の身体に戻れたら) 感想

アンディと不運ちゃんがユニオンに加入した時、一番、反発していたのはタチアナちゃんだったけど、あの後、実力行使に出てたのね。
タチアナちゃんは不変さんがアンディのことを好きだと知っていた。
きっと、不変さん、タチアナちゃんにアンディのことを楽しそうに話してたんだろうな。

「それは事実だ。否定しない」
否定者が言う「否定しない」という言葉は、なんか重い気がする。

でも、いくらタチアナちゃんの方からつっかかってきたとはいえ、タチアナちゃんのカメラに全裸で張り付くのはいかがなもんだろう。
アンディは服がない状態に慣れすぎてて、そういうのに無頓着すぎるよね。

ニコにタチアナちゃんから離れるよう言われたのに、逆にタチアナちゃんにはりついた不運ちゃん。
不運ちゃんは不変さんを死なせたのは自分だって信じてるもんなあ。
アンディは、それがジーナの望みだったからこれでいいんだ、と考えているけど、そう言われたって簡単に割り切れるもんではないよね。
そんな不運ちゃんの気持ちを受け入れたタチアナちゃん。
タチアナちゃんもわかってはいたんだろう。
不変さんがユニオンの任務に疲れ切っていたことに。

タチアナちゃんの部屋を訪れて、ぬいぐるみたちを見て「わー!! かわいいコでいっぱいだね!!」っていう不運ちゃんかわいい。
「そうよ。あげないわよ」って、タチアナちゃんまだ拗ねてる感じなんだけど、それに「もらえないよ!! 大事なコ達でしょ?」って気を悪くせず、当然みたいに対応する不運ちゃん。
なるほど、この件があったから、ロンギングの任務の後、昏睡から目覚めた時、届けられたぬいぐるみがタチアナちゃんからのプレゼントだとわかったし、会議にそれを持ち込んで、タチアナちゃんにみせたのね。
「かわいいコをありがとう!」って、どうしてもいちはやく伝えたかったんだろうな、あれ。

不運ちゃんもタチアナちゃんも、人に素手で触れることができない能力。
だから今は、手袋と機械の手の握手しかできない。
でも「いつか」と約束をする。
多分、これまで、誰ともできなかった約束を。

そんなかわいいお嬢さんたちを見守るアンディとビリー様は、彼氏とおりこして父親っぽいな。
「ありがとう」「俺は何もしてねぇよ」
確かにアンディはタチアナちゃんに変なものみせた以外は何もしてないよね。

円卓の否定者にジュイスさんとか不変さんとか女性はいたけれど、あのぬいぐるみたちを「かわいいコ」と呼んでくれたのは不運ちゃんがはじめてだったんだろうな、って思う。
だから「初めて出来た女の子の友達」なんだ。
不変さんの件にこだわっているところをみても、タチアナちゃんにとって大事な人を傷つける人は、絶対に許せない存在。
タチアナちゃんの本気はめっちゃ破壊力高そうだな。