『週刊少年ジャンプ』2020年30号 感想

「『ジャンプ』は時々、土曜に出るから気をつけろ!」だけど、月曜が祝日じゃないのに土曜発売は珍しい。
なんか、流通の関係らしいけど。

『灼熱のニライカナイ』(depth:1 イルカとサメ)
タイトルが『灼熱のニライカナイ』で英語タイトルが『HARDBOILED AND DOLPHIN』ってどういうことなんだってばよ! と思ってたら、そういうことか。
「どう考えても彼女、イルカに育てられてる」がここにつながるとは!
鮫島さんの「そうきたか」に本気でシンクロしてしまったよ。

てか、イルカ男の名前が「オルフェウス」ってなんかすごいな。
神話ではオルフェウスは妻を取り返すために冥府に行ったけど、確かニライカナイも「あの世」という解釈があったと思うので、関連付けしようと思えばできる……のか?

『ハイキュー!!』(第399話 化身)
「どっちが点獲ってもアガる試合観てるウチら、無敵じゃん…?」って、それ、読者にも言えることじゃない?
でも、これが最後の試合かも、と思いながら観てるから、無敵じゃない。
これからずっと日向くんや影山くんの試合を観られる冴子姉さんたちがうらやましい。

最後のページの「もっとやろうぜ」ってとこの影山くんのラスボス感がすごい。
真の「コート上の王様」になってる。

『破壊神マグちゃん』(第2話 少年 藤沢 錬)
プロフ帳的なものって、私が小学生の頃にもあったけど、いまだにあるんだね。

錬くんの思春期真っ只中っぷりが微笑ましいよなあ。
てか、あの年頃で、いろいろ言い訳しつつも、ちゃんと女の子を買い物に誘えるのはえらい!
あと、わけわかんない生物が爆発するとか言われて、ちゃんと対処できるのすごい!

髪どめつけたマグちゃんがかわいすぎてころげる。
「きゅっ」って擬音がまたよい味だしてる。
これぬいぐるみが出たら買っちゃうかもしれない(ちなみに我が家にあるぬいぐるみはすべて殺せんせーだ)。
錬くんには気の毒だけど、流々ちゃんが喜んでくれてるんだから、ちょっとは救いがある……かも。

なんかよくわからんけど、このマンガ、めっちゃなごむ。
『チェンソーマン』と『呪術廻戦』ですさんだ心にしみるわ……。

『アクタージュ』(screen118.鬼の巣)
大河ドラマってなると、キャストの数がすごいことになるよね。
夜凪ちゃんが演じる少女時代だけでも、結構な数の役者さんと絡まなきゃいけなくなるんだろうな。

『デスアイランド』はキャストがほとんど同年代だったし、劇団天球はそこそこ人数がいたけど、巌さんが決めた、と言えば誰も逆らわない集団だし、『羅刹女』はキャストが少なかったしで、こんなに年齢幅が広い、しかも、芸能界でトップクラスにいるという自負をもってる人たちを相手にしなきゃいけないとは大変だな。
どっちかってーと、夜凪ちゃんよりも、夏ちゃんの方が苦労しそうな気配だけど。

『あやかしトライアングル』(第3話 納得できない)
祭里くんが「うー、もれるもれる」って言いながら男子トイレに駆け込むとこの絵がめっちゃかわええんですけどっ。

すずちゃんを守るためなら、一生、男に戻れなくてもかまわない、と決断できる祭里くんはすごいよなあ。
でも、祭里くんは受け入れても、すずちゃんがそれを受け入れられない。
そりゃそうだよね。
男の子が、自分を守るために女の子になっちゃったのを、私のためにありがとう、ですませられないよね。

『呪術廻戦』(第112話 渋谷事変・30)
別記事(暴君の復活)になりました。

『アンデッドアンラック』(No.022 どっちがいいのかな)
別記事になりました。

『チェンソーマン』(第75話 9,12)
マキマさんは支配の悪魔、か。
アメリカでは銃が自由の象徴、とはよく聞く言葉で、つまりこれは、支配と自由が対立している、という構図なのか。
日本人的感覚では、銃は血と暴力の象徴と感じるけど。
そういえば、血の悪魔も暴力の悪魔も、マキマさんの配下になってたわけで、これは意図して配置されてるのかな。

恐怖心を抱かせる概念ほど強い、というルールにのっとれば、確かに「支配」ってのはものすごく強くなりそう。
そして、強いわりに、受け入れられやすい。
人間は「支配」がある程度以上、強くなると、それを飲み込むことで生き延びようとするから。
そう考えると、マキマさんが「支配の悪魔」というのは、めっちゃ納得感があるな。

で、なんでチェンソーの悪魔が重要な立ち位置になっているのかが、さっぱりわからない。

「銃の悪魔」のデザインがめっちゃかっこええ。
そして死亡者名簿がこわすぎる。

これで20%なんだよね。
ところで、銃の悪魔、なんで男性と12歳以下の子供しか殺さないの?
13歳以上の女性だけより分けるとか器用すぎる。