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『呪術廻戦』(第122話 渋谷事変・40) 感想(1年ズの最終兵器・釘崎野薔薇)

渋谷駅内を戦いながら移動する虎杖と真人。 そこそこ長いこと地下鉄渋谷駅を利用してきたので、背景みてるとなんとなく移動ルートがわかっておもしろい。お得感ある。 真人は本当に虎杖との戦いを楽しんでるな。 自分が負けるなんて微塵も考えてなさそう。 漏瑚は真人に期待していたけれど、この様子をみたら噴火するだろうな~、と思ってたら回想で出てきたよ。 そんでもってやっぱり噴火してたよ。 真人いつのまにか分身の術まで使えるようになってた。 この二人(?)どっちかが本体なのか、両方とも本体なのか。三体目もやろうと思えばできるのか。いろいろと興味がつきない。 脹相兄ちゃんが冷静に「逃げられたな」って言ってるの笑った。 まあ、脹相兄ちゃんは真人のことなんかどうでもいいんだろう。 漏瑚は真人に期待してるから、いちいち怒ってくれるけど。 そういえば、今、脹相兄ちゃんどうしてるんだろうな。 次、現れた時、虎杖を「ブラザー」とか呼んだら爆笑する自信ある。 「弟よ」とか呼んだら背筋が寒くなるだろうな、多分。 真人二号(?)は道玄坂で野薔薇ちゃんにからんでた。 特級呪霊相手に野薔薇ちゃんが戦うの無理すぎない? と思ったんだけど、遭遇してしまったら逃げ切るのは無理だよなあ。 野薔薇ちゃんは虎杖のような脚力ないし、伏黒のような自分を運んでくれる式神もいないんだから。 そうなると、無理を承知で、戦うしかない。 ところでこの真人、強さは半分なのかな。 呪力を分散させてるわけだから、さすがに分かれてもそのままの強さってのはないんじゃないかな。 それにしても、「あぁ、尻尾巻いて逃げたってな」ってところの野薔薇ちゃんの悪い顔がめっちゃ良いよね! 虎杖は吉野くんのことを話したくなさそうな感じだったけど、特級呪霊の情報はさすがにシェアしていたらしい。 能力的に考えると、どう考えても真人が圧勝なんだけど、手に触れない、ってのを徹底的に守るという戦い方なら、野薔薇ちゃん的にわりと相性がいい相手なのかもしれない。 野薔薇ちゃん、中距離タイプで、もともと、敵とあまり接触しない戦い方だから。 釘とばしまくって、看板おとして、看板越しに蹴りこむ、という流れがほれぼれするほどに美しい。 うぉ~! かっけぇ! 野薔薇ちゃんかっけえ! ちょっと目が怖いけど。 野薔薇ちゃんは当然、相手が格上だってわかっているんだろうから、そりゃあ目も...

『ワールドトリガー』第200話「忍田瑠花」+第201話「林藤陽太郎・3」 感想(ボーダーの奥底に秘められたもの)

ついに200話到達! いろいろありすぎたけど、ここまで続けてくださった芦原先生に感謝! お願いですから、がんばりすぎないでください。 迅さんがオサムとユーマに会っておいて欲しい人がいる、と言っていて、忍田さんと沢村さんが玉狛支部に連れてきた女性が「忍田瑠花」さん。 めっちゃお嬢様系美少女。 で、この瑠花さんは陽太郎のお姉さんだという。 姉が「忍田瑠花」で弟が「林藤陽太郎」なのは、元々、戸籍がないのを唐沢さんがでっちあげた時に、林藤さんと忍田さんを利用したかららしい。 わざわざ家を分けたのは、姉弟をできるだけ無関係にみせたいから? これ、なんで城戸さんじゃなかったんだろうな。 ボーダーのトップにほんのわずかでもスキャンダルの種をつくりたくなかったのかな。 それにしても、戸籍いじりやってのけるとか、唐沢さんがあいかわらず万能キャラすぎる。 瑠花さん、ボーダー本部内で暮らしてるらしいけど、陽太郎がたまに本部に出没してたのは、お姉さんに会うためだったんだろうか。 子供を足でぐるんぐるんして落として頭ぶつけさせるとか、生身だったら大問題すぎる。 トリオン体だとしても、そんなとこみせられたら、そりゃあ「ぎゃーっ!!」ってなる。 そうか、陽太郎はわりとよくトリオン体になってるのか。 ガロプラ襲撃の時に陽太郎が危険なことして、迅さん冷や汗はかいてたけどまだ余裕があったのは、トリオン体だったからかもしれない。 で、一度は危ないと怒ったことを、自分がしてあげるとは……瑠花姉ちゃん、弟がかわいくてしかたないんだな。 そりゃあ、オサムもユーマも微笑ましく見逃してあげるわ。 迅さんがオサムとユーマに会わせたかったのは瑠花さんか、と思ってたら違うとか言うしじゃあ誰なんだ、と思ってたら、お久しぶりのガロプラ勢登場。 そうか、ここでガロプラが関わってくるか! 遠征艇を出て生身で街中を偵察(?)したいと言い出したラタは、玄界に興味津々の様子。 それを許したガトリン隊長。 まあ、遠征艇の中でなんにもしないでいるのは、士気をさげるだけだし、なにかいいアイディアをひろってくるかもだし。 というわけで、生身で夜の繁華街に出たラタとレギーが出会ったのは、カピバラに乗ったお子様だった……。 レギーにしてみれば、陽太郎は殺しかけた子供だから、そりゃあびっくりするよな。 そうじゃなくても、よくわからない生物に子供が...

『アンデッドアンラック』3巻+インタビュー記事 箇条書き感想

またもや出遅れたけど『アンデッドアンラック』の3巻の箇条書き感想です。 ・表紙は不死+不運+不治。リップがめっちゃかっこええ! 紫と黄色の配色がリップによく似合ってる ・著者コメントによると「否定者の能力は本人の感情や価値観と深く関わっています」とのこと。否定能力者が死ぬとその能力が他の人に移動するらしいけど、同じ能力でも、能力者本人の性質にあわせて、違う現れ方をするのかもしれない。同じ「不運」の否定者でも、好感度で威力が変わるの不運ちゃんだけとかありうる? ・一心が「不壊」だったことがコミックスおまけで確定。まあ、そうだろうな、と思ってたけど ・一心はなんでずっと鎧を着てるんだろ ・公式Twitterさんで「ミコ=フォーゲイル」というフルネームが公開されて、ニコと同じ苗字? ニコの身内? ってなってたミコちゃんは、ニコの娘さんで確定。ニコにそっくりなのにちゃんとかわいい!(←失礼) ・円卓の否定者で家族が存命なことが確定しているのはニコだけか ・ミコちゃん、パピィ大好きっ子か! かわいい! でも、パピィより頭のいい人を探すのは大変そうだ! ところでマミィはどこ? ・ニコラボのみんなは結構、なかよしそう ・ブラックオークションに出ているUMAは本物じゃなくて、UMAが生んだものをUMAと呼んで取引している。ちなみに、ユニオンはそれを「ジュニア」と呼んでいる。なるほど、ユニオンが必死で捕獲や討伐してるものがなんで売買されてるのかと思ってたんだけど、UMAそのものが流通しているわけではないんだね。まあ、「未確認生物」という意味ではUMAで間違いないし ・たとえば、ロンギングの件ではUMA=スポイル、ジュニア=ゾンビにされた人たち、となる……ということは、ブラックオークションの客が「今度調理しようと思うのですが」と言ってるのは…… ・次にくるマンガ大賞2020コミックス部門1位記念のインタビュー記事のために久しぶりに『ダ・ヴィンチ』を買ったんだが、描き下ろし1ページマンガでアンディ&不運ちゃん、シェン&ムイちゃんがいちゃいちゃしてて最高だった! ・インタビュー記事内で、当初プランはアンディと不運ちゃんが組織から逃げ回るものだった(←読み切りではそうだったな)、ふたりがユニオンに加入したのは編集さんのアイディア、というのを読んで、編集さんありがとう! ってなった ・やたら爆...

『アンデッドアンラック』(No.032 UNBELIEVABLE) 感想(信じたくない、信じたい)

掲載順位があがっててびっくりした。 表紙は、グラサンなしビリー様とアンディ&不運ちゃん。 アンディはいつものことだけどビリー様の目がこわいよ! 会議直前。ビリー様が靴に拍車をつけていることに疑問をもつタチアナちゃん。 そういえば、ビリー様とタチアナちゃんが出会ったシーンでは拍車がついてたのに、それ以降、つけてなかったね。 わざと音をたてて、反響音で周囲を把握してるのか。 岩柱さんが鎖をブンブン振ってるのと同じ理由なのね。 ビリー様はタチアナちゃんがそばにいる時は「ギザギザ」をしない。 タチアナちゃんに行動の安全を委ねている。 それは、ビリー様が自分を頼ってくれている。自分はビリー様の役に立てている、ということで、タチアナちゃんにとっては喜びであり誇りだった。 それなのに、ビリー様が「ギザギザ」をつけている、というのは、タチアナちゃんにとってはショックだし、疑心を抱くのも当然だろう。 ビリー様は具体的な説明はなにもせず、ただ「ボクにはキミが必要だよ、タチアナ」と答えた。 タチアナちゃんにしてみればわけわかんないよね。 「必要だよ」と言いつつ、あてにしていないかのような行動をとっているんだから。 前回、バーンの上に誰かいるな、と思ってたんだけど、リップとラトラだったか。 てか、3か月くらいたってるはずなのに、まだリップ、お子様のままなのか。 「と…その奥さん!!」と言われて「そう見える?」と笑ったリップをパァンとなぐるラトラ……容赦ない……。 さらに「やせた? キレイになったんじゃない?」って言われてうれしそうな不運ちゃんを「ごめん遠いからよくわかんないや」と落とすリップ……。 不運ちゃん、完全に遊ばれてる……チョロすぎる……。 怒ってる不運ちゃん、かわいい。 そして、完全なやつあたりでポカポカ頭をなぐられても、まったく気にしてないアンディがえらいな! この、不運ちゃんが、アンディにまったく遠慮がなくなってる感じがすごくいいです。 ていうか、このシーンくらいしか、今回、癒しがなかった……。 「あの人はビリー様じゃない」 ビリー様の行動を信じたくないあまり、タチアナちゃんは偽物説にはしったか。 タチアナちゃんがビリー様からきいていた能力は「不可信 -UNBELEVABLE-」。 「銃限定で対象に当たるわけがない方向に撃つと、跳弾とかを経て確実に当たっちゃう必中能力」 アン...

『週刊少年ジャンプ』2020年42号 感想

『チェンソーマン』 (第85話 超跳腸・胃胃肝血) 『ジャンプ』の表紙でアへ顔ピースきめてるデンジ……タツキ先生、フリーダムだなあ。 てか、バックのマキマさんとチェンソーマンはなにやってんの? ダンス? 巻頭カラーはまたきれいだな。タツキ先生独自のカラーリング。 チェンソーマンにからみついてるの腸のはずなんだけど、なんかゼリービーンズっぽくみえる。 ていうか、「超跳腸・胃胃肝血」ってなにこのサブタイトル。なんでラブがレボリューションしてるの? このネタ若い子たちに通じるの? 芥見先生もタツキ先生もたまにレトロネタぶっこんでくるけど、いつも、どの層まで通じるんだろうと思ってしまう。 「記念に抵抗してみます」って言ってたマキマさん、特になにもできずにチェンソーマンにバラバラにされた……。 えっ? あのマキマさんがこんなあっさりやられんの? これまでのアメリカとか岸辺師匠のがんばりなんだったの? で、また生き残ってしまった岸辺師匠。 そういえば、以前、岸辺師匠は殺さないでおいてやるってデンジ言ってたからね。 チェンソーマンにデンジの意識というか記憶というかがあるかは知らんけど。 そして、舞台はなぜかバーガーショップに。 オーダーするたんびにあんな小芝居してくるバーガー屋さん、私だったら二度と入らない。 なぜかそこで働いているコベニちゃん。 両腕ともちゃんとついてる! こんなアットホームな職場(←ブラック的な意味で)になんで入っちゃうかな~、と思ったけど、こんなところにしか雇ってもらえなかったのかもしれない。 戦闘能力は高いけど、それが評価される職場は極少だもんな。 そう考えると、デビルハンターが天職といえるんだけど、長生きできそうにないからな~。 「一回でいーから腐ってねえハンバーガー食ってみてえよな」というちっちゃいデンジの言葉を思い出してバーガーショップに入ってきたチェンソーマン。 ということは、このチェンソーマンの中身はポチタ? で、ちゃんと席につくあたり礼儀正しいな、と思ったけど、「グー」の人の首をあっさりぶったぎって、礼儀正しいとかいうレベルの話じゃなかった。 てかこれ、殺してる、って認識ないのかもな。 この死の恐怖を感じながらいつものルーティンをこなそうとする店の人たちすごすぎる。 こわすぎで思考停止状態で、いつもやってることしかできなくなってるのかもな。 で...

『アンデッドアンラック』(No.031 Revolution) 感想(公転と革命)

表紙はユニオンの否定者たちが緊迫顔で勢ぞろい。 シェンはいつもの笑顔(?)だけど、あれで緊迫顔だよね、多分。 タチアナちゃんはそもそも本人の顔じゃないけど。 100回目のクエストは、すべての人間に参加権がある。つまり円卓以外の否定者も、否定者じゃない人も参加可能。 そしてクエストは4つ。 「UMAスプリングの討伐」 「UMAサマーの討伐」 「UMAオータムの捕獲」 「UMAウィンターの討伐」 四季のUMAがいるっておもしろいな。討伐しちゃったら、春がなくなったり夏がなくなったりするのか? てか、なんでオータムだけ捕獲? 秋は過ごしやすいから? スプリングはちょっと和風でいい感じだけど、オータムはなんで禍々しい感じなの? これ、人が本になって吊るされてるよね。 ジーナさんの次の「不変」の否定者はすでに存在しているのか。否定者が死ぬと即移行なのね。 死にたいと思いながらもジーナさんが50年以上ねばってくれたおかげで、その間、代替わりがなかったことを考えると、不運ちゃんやチカラくんが苦しみながらも生を選び続けていたことにより救われた人たちがいたのかもな、って思う。 「報酬UMAゴーストの追加」って、この世界には幽霊という概念がないということ? 怪談とかお盆とかそういうのもないの? ロンギングに教会はあったけど、天国や地獄の概念はあるのかな。 で、ペナルティは「UMA公転の追加」。 不運ちゃんとジーナさんのお絵かきとか、チカラくんと涼くんのお別れとか、あちこちで強調するように月が描かれていて、それが常に満月なので、「公転」がない説ってのはあったよね。 でも、公転がないならなんで四季はあるんだ? とか、アンディの「紅三日月」とかリップの「クレセント」とかはなんなんだ? とかなってたんだよね。 すると、「公転」がないから満月しかないけど、UMAがいるから四季があるよ! ってことか。 で、「クレセント」は「公転」が追加された世界でつくられたアーティファクトってこと? 「紅三日月」はヴィクターがけた可能性もあるので、それだったら説明はつくのか。 ところでこの「公転」の絵、地球が螺旋軌道を描いて、太陽につっこんでいくようにみえるんですがっ。 これ完全に人類どころか地球滅亡じゃない。 リップに渡されたアーティファクトの映像で人々が燃えてたけど、太陽に近づいたからああなったの? 「全員参...

『週刊少年ジャンプ』2020年41号 感想

『呪術廻戦』と『チェンソーマン』の展開がつらすぎてメゲてたのに、そこにまさか『アンデッドアンラック』まで参戦するとは……。 『Dr.STONE』 (Z=165 ルールを知る者創る者) ゼノのとこの軍人さんたち、物騒なものを構えてはいるけど、さすがに無差別に殺したくはないんじゃないかね。 軍人さんたちからみれば子供ばっかりだし、ゼノだってトップさえなきものにすればいいって考えだし、特に危険人物がいるわけではないし(まあ、実は危険人物は結構いるけど)。 ところで昔のドッグファイトで工具とか投げ合ってたって、それ落ちた先に人がいたら確実に死ぬんじゃ……。 まあ、そういうものが当たる確率はかなり低いだろうけど。 『ONE PIECE』 (第990話 “孤軍”) 怪獣大戦争になってる……。 『呪術廻戦』 (第121話 渋谷事変・39) 別記事(呪術師として立つ)になりました。 『BURN THE WITCH』 (If a iion could speak, We couldn't understand) 『シンデレラ』の見開きがすんごくキレイで、おおっ、ってなった。 やっぱり久保先生のセンスすごいな。 あと、詠唱の「天を仰いでそこで終わり」って言葉のチョイスがっ! すっごく好き! 無気力そうなチーフが最強キャラっぽいとこは浦原さんを思い出すな。 めっちゃベタだけど、めっちゃ盛り上がった。 ひとまずここで一区切りだけど、シリーズ連載ということで、おはなしは続くらしい。 久保先生に無理のないペースで続けていただけるのなら、ありがたいことです。 『チェンソーマン』 (第84話 地獄のヒーロー) マキマさんへの攻撃は適当な日本国民の病気や事故に変換されるのか。 ということは、マキマさんが銃弾くらいまくったあの裏でかなりな人が死んでるんだな。 これちょっと無敵すぎない? チェンソーマンが食べた悪魔はその名前の存在がこの世から消えてしまう、って、こういうの最近『アンデッドアンラック』でみた。 『アンデッドアンラック』世界では減ったり増えたりするけど、『チェンソーマン』世界では減るばかりなのか。 だとすると、チェンソーマンが生きれば生きるほど、世界はシンプルになっていくということ? この世界、ソ連があって、背景とかもちょっとレトロだし、1970年代あたりを舞台にしてるのかと思ってた...

『呪術廻戦』(第121話 渋谷事変・39) 感想(呪術師として立つ)

「多重魂」でふたつ以上の魂を融合させると、拒絶反応が発生し「撥体」という攻撃ができる。 臓器のように違う人どうしの魂は、基本、融合できなくって、それを無理やりやってるから反発がおこるってことね。 トリオンをこねこねして合成すると、より強力になるのと似てる……のか?(←他のマンガの話で申し訳ない) てか、人の魂を武器にする技術がどんどん洗練されていくな、真人。 グロい……。 真人が順平のパペット(?)をつくって挑発するとこは、『幽遊白書』で戸愚呂(弟)が幻海師範でこれやって幽助をおこらせたシーンを思い出した。 芥見先生、ちょくちょく幽遊ネタだしてくるので、本当にそこが元ネタかもしれない。 ドチュってやったとこの、順平がめっちゃ気持ち悪くて、芥見先生こういう絵うまくてほんとに困る。 「オマエは俺だ」 「そいつを認めない限り、オマエは俺に勝てないよ」 真人の言葉は戯言なのか、それとも挑発以外の意味があるのか。 真人は人から生まれた呪霊だから、人間はすべて真人である、みたいなことは言えるのかもしれないけど。 七海さんの遺言が、ちゃんといい方向に虎杖を動かしていて、そこにほっとする。 七海さんが躊躇しながらも発した言葉が、虎杖を助けてくれている。 「自分は呪術師だ」という自覚が虎杖にファイティングポーズをとらせている。 いろいろありすぎたけど、今の虎杖にはまだやるべきことがあって、それを見失っていない。 どんな経緯であれ、今、虎杖の目がしっかり真人をみていることでちょっと気が楽になったというかなんというか……。 いや、事態はまったく好転してないんだけどね。 この戦いが終わった後がめっちゃこわいんだけどね。 虎杖はいろんな武術つかってるけど、あれいつ習ったんだろうね。 テレビとかネットとかで映像をみただけで使えるようになった、とかいうのは虎杖ならありうるか。 五条先生に教わったのかもしんないけど。 対真人戦においては、かなりなアドバンテージをもってる虎杖だけど、真人は研究熱心(?)だからまだまだいろんな手を隠してそうで、不安がつのる。 そういえば、巻末コメントによると、宿儺の領域の対象が「無生物」ってやつは「呪力のないもの」という意味らしい。 つまり、伏黒パパでも助からない……。

『週刊少年ジャンプ』2020年40号 感想

『ONE PIECE』 (第989話 “負ける気がしねえ”) 「光月モモの助!! ぼくはおでん!! 君を守るよ!!」って言われてギョッとするモモの助。 そりゃあ、自分の父親を名乗る女性が現れたらパニックだよ。 しのぶがモモの助を連れて逃げるのも当然だよ。 ジンベエとニコ・ロビンがビッグ・マムを翻弄しててびっくり。 なんだろう。能力の相性の問題なんだろうか。 ついに麦わら海賊団が全員集合がかっこよすぎて、本当に負ける気がしない。 これ何年ぶり? 『チェンソーマン』 (第83話 死・復活・チェンソー) ビームくん生きてた……生きてる? これ。 公安の魔人たちがみんな地獄で最後にチェンソーの音を聞いていたというから、すべての魔人がそうなのかと思ってたんだけど、マキマさんが、チェンソーの眷属を選んで公安に受け入れていたって可能性が出てきた。 岸辺師匠、打倒マキマさんをあきらめてなかったのか。 6人の命を捧げて地獄の悪魔を召喚し、マキマさんを襲った公安の対策部隊。 マキマさんは絶体絶命の危機に陥り「助けてチェンソーマン」とつぶやく。 これ、ヒーローものでよくみるやつ。 か弱い女性が暴力で蹂躙され、ヒーローに助けを求めるってやつ。 そんなテンプレをこうも邪悪に扱うとは……こわすぎる……。 なんかもう、デンジが哀れすぎて読むのツライ。 あのおバカなデンジーを返して……。 『アンデッドアンラック』 (No.030 だからボクを) 別記事(不動が動き出した日)になりました。 『呪術廻戦』 (第120話 渋谷事変・38) 別記事(呪いの言葉に生かされるという呪い)になりました。 『破壊神マグちゃん』 (第10話 ナプタークの逆襲) ルルちゃんがうちに来るってそわそわしてるレンくんに「死ぬほど脈無いから期待すんなって」って念を送るリンさん。 言葉にしないのはやさしさなのか? ルルちゃんに餌付けするのが趣味、とか言ってるけど、ルルちゃんに何かと気を配っているんだろうな、このお姉さん。 ご飯をおごったり、着なくなった服をあげたり。 ルルちゃんまだ子供なのに独り暮らししてて、わりと厳しそうな境遇なのにやたら明るいから、めんどうみてあげたくなるのわかる。 ところでミニマグちゃんがかわいすぎなんだけど、うちにも一匹きたりしないですかね。 『AGRAVITY BOYS』 (第34話 Hidy Hid...

『アンデッドアンラック』(No.030 だからボクを) 感想(不動が動き出した日)

センターカラーでSDキャラ化円卓否定者勢ぞろい! ひとり否定者じゃない人いるけど、ムイちゃんはシェンとセットだから! シェンにくっついてるのがデフォだから! 厳密にはクロちゃんもいるので、UMAもいるか。 カラー初出のキャラ結構いるよね。フィルは緑髪だったのか。 とにかく、めっちゃかわいい。これをそのままグッズ化して欲しい。 コミックスのプレゼントアクリルキーホルダーのアンディとリップもすごくよいので、抽選じゃなく普通に売って欲しい。 「一緒に神サマぶっ殺そうぜ」とか言われてビビるチカラくん。 そりゃあビビる。普通はビビる。 で、逃げようとしたけど、アンディからは逃げられない。 まあ、当然ですよね。 校門前で高校生にからんでるこわい職業の人にしかみえないんだけど、これ大丈夫なの? 通報されない? 校舎を目を輝かせてみつめる不運ちゃん。 そういえば、不運ちゃん、ずっと引きこもりでほとんど学校いってないんだっけ。 不運ちゃんにとって高校は憧れの場所なんだな。 そんな不運ちゃんの様子をみてとって、話し合いの場所を校舎の中にしたアンディ。 ここで、「おまえが見たそうだから」とは言わずに、「チカラが忘れもんだとよ!」って、さりげに校内に誘導するあたりがさすがにアンディだよなあ。 気を遣ってもらった、と思うとすぐに遠慮しちゃう不運ちゃんだから、そういったものをみせないようにしてるんじゃないかな。 「受験生じゃん!! スゴイね!!」って言われて、「スゴイ…?」って戸惑うチカラくん。 チカラくんにしてみれば、中学を卒業したら高校生になるのが当たり前で、3年生になったら受験生になるのも当たり前。 でも、不運ちゃんにしてみれば、高校に通えるのがスゴイ! 受験とかいうイベントに参加できるのもスゴイ! ってなる。 で、教室に入った途端「ぴゃー!! 教室だー!! 広ーい!!」ってテンションMAX。 マンガでみた風景の中に入れてご満悦。 不運ちゃんにとっては聖地みたいなもんなのか。 不運ちゃんが否定能力にどれだけのものを奪われているか、をこんな明るいテンションで描かれると、どういうテンションで読んでいいのかわからなくなる。 でも、ここの不運ちゃん、本当にかわいいな。 チカラくんも、不運ちゃんやタチアナちゃんと同じように、両親を自分の能力で失っていたのか。 幼い時点で能力が発現した場合、近くにい...

『呪術廻戦』(第120話 渋谷事変・38) 感想(呪いの言葉に生かされるという呪い)

「小僧。せいぜい噛み締めろ」という言葉を残して、虎杖にからだを返した宿儺。 やっぱり、魔虚羅を倒すのに効果範囲を半径140mも広げる必要なくって、伏黒を範囲外にしつつ、虎杖に最大限の嫌がらせするために、そういう設定にしたとしか思えない……。 きれいさっぱりなんにもなくなってしまった渋谷の一等地。 きれいにさばかれてる呪詛師。 そして、宿儺にのっとられている間の記憶……。 真人に変化させられて、もう元には戻れない人たちを倒したことさえ、「自分が殺した」と考えていた虎杖が、宿儺に殺された人たちを「自分が殺した」と思うのは当然だろう。 先輩たちを助けようとして、伏黒には止められたのに宿儺の指を呑み込んだ結果がこれで、自分がおとなしく処刑を受け入れていたら、死なずにすんだだろう人たちだから。 虎杖ならそりゃあ、そう受け止めるだろう。 そうわかっていても、虎杖の口から、自分で自分を呪う言葉がこぼれるのはつらい。 いずれ宿儺もろとも死ぬ覚悟はあったけど、宿儺が殺した人間の死を受け入れる覚悟はなかったのか、とも言えるけれど、多分、最初の頃の虎杖にはそんなものなかったと思うんだよね。 だって、呪いのこととか、まったく知らずに生きてたんだから、いきなりそんな想像はできないだろう。 虎杖は宿儺を抑えきるということに自信をもっていたんじゃないかと思う。 自分が気持ちを強くもってさえいればいける、みたいな。 でも、そんな希望が粉みじんに吹き飛んでしまった今、虎杖はもう自分が生きていることを許すことができない。 それでも、「行かなきゃ」「戦わなきゃ」と虎杖は動き出す。 うずくまって泣くことすら、自分に許すことができない。 この展開つらすぎるんですけど……。 ところで、指を呑み込んだ時点で虎杖はなんにも知らなかったけど、伏黒はいろいろ知ってて、そうなることも予想はできていたんだよね。 それなのに、虎杖を死なせたくない、と思って現在にいたる道筋をつくってしまった。 まあ、五条先生がいるからなんとかなる、という目算はあったんだろうけど。 これ、伏黒もキツイことになるやつ。 七海さん、ゾンビみたいになって生きてた。 一級術師の耐久性すごいな。 禪院当主も生きてるかもな。 呪術師をやめてのんびり海でも眺めながら暮らしたいという気持ちと、呪術師として助けられる人を助けなければという気持ちが、いったりきた...

『アンデッドアンラック』(No.029 UNDER) 感想

祝! 次にくるマンガ大賞コミック部門第1位!! 一位にならなくても、私の中ではすでに来てるけど、これで打ち切りが遠のくのなら大歓迎! アンディに胸貫かれてどうみても死にそうなリップ。 「こいつは今日…絶対に死なないんだから」とは妙な言い回しをするな。 ラトラが言っちゃうと、今日、死ぬことになっちゃうんだが。 なんで「今日」と限定したんだろうな。 「今日」死ぬならば問題ないけど、「明日」死ぬのはどうにもならない、みたいな事情がありそう。 救命胴衣にもなるクロちゃん、すぐれものすぎる。 さすがのアンディもあれだけ欠けてたら泳げないだろうし。 「平気なの!?」ってきかれて「髪の毛すっごくキレイだね!!」って、不運ちゃんは本当に妙に肝が据わってんな。 みんなにねぎらいの言葉をかけるアンディがめっちゃかっこええ。 そして、ユニオンにチカラくんを勧誘する不運ちゃん。 否定者が普通に暮らすのがどれだけ大変かを知っているから、放ってはおけないんだろうね。 でも、ユニオンも過酷な組織ではあるので、無理強いはできない……ということで、ジュイスさんにアンムーブの件を伏せて、時間を与えることにした。 チカラくんの場合は、前髪で視界を閉ざしていれば、普通の生活はおくれるわけだしね。 それに、相手を一時的に動かなくするだけで、特に実害があるわけではない。 そう考えると、不運ちゃんは本当に普通の生活がむずかしいよな。ちょっとしたうっかりで、相手を害してしまうかもしれない能力だから。 タチアナちゃんにいたっては、完全に無理! そういう意味では、アンディが一番、社会にとけこんで生きていけそうな気がする。 チカラくんはネクタイ型翻訳機のおかげで、無事に高校生活に戻れたか。 あれ多分、アンディに支給されたやつだよね。 アンディはもともとマルチリンガルだから、翻訳機なくても困らないので譲ったんだろう。 ユニオンにアンムーブの存在を隠してるから、ネクタイをくれとは言えないだろうし。 一週間後、チカラくんが通う学校の前で待つアンディと不運ちゃん。 不運ちゃんは、来て欲しくてそわそわしてるけど、アンディはどっちでもいいって感じだな。 なんか、不運ちゃんが落ち込むことの方を心配してるようにみえる。 アンディ、不運ちゃんに少しでもつらい思いをさせたくないんだろうな。 ここでリップがまさかのショタになって登場! かわ...

『週刊少年ジャンプ』2020年39号 感想

『仄見える少年』 (第1話 霊感少年) 新連載。つい最近、読み切りを読んだばっかりのような気がするんだが連載化はやいな。 読み切りの時も思ったけど、お姉ちゃんのキャラがいいよね。 「はっきり姿が写るのは良くないよ。それが全身ともなれば猶更…ね」 「…今のところ写ってるのは顔だけだが…。放っておいたらやばいってことか…」 って、姉は明らかに、全身が写っていてやばい、とわかっていて、愚弟が勘違いしそうな言い回しをしつつ、自分はちゃんと忠告した、という体をとってる。 理不尽な扱いしてるけど、突き放しているわけではない、ちゃんと期待してて自分でなんとかするだろう、と信頼もしてるけど、わざわざ窮地に飛び込ませるような誘導をして、高みの見物をしている、という絶妙に捻じれたブラコン感がただよっていて、とても良い。 『BURN THE WITCH』 (#2 Ghillie Suit) バイパーズのマント身に着けたバルゴのパチモン感、確かにエグい。 なんであんなに似合わないんだろ。 芸能人モードのメイシーとノーマルモードのメイシーのイメージの違いもエグいな。 ニニーのそばにいるためなら、あんなキメキメな姿にもなるけど、基本的には地味で内向的な性格なんだろうな。 普段のニニーとのえるの距離のいちゃいちゃ(?)を知ったら、どんなことになるんだろう。 『チェンソーマン』 (第82話 朝食はしっかり) マキマさんのとびっきりの笑顔が、めっちゃかわいくて、底なしに怖い。 デンジに次々に幸せを与えて、それを次々に壊していく……か。 仕事を与えて、毎日ちゃんとしたご飯を食べられるようにしてあげて、面倒見のいいお兄ちゃんみたいな存在とやたら手のかかる妹みたいな存在との生活を与えてあげて、このままの生活がいいな、と感じはじめたところで取り上げる。 レゼちゃんも、デンジと顔合わせた時点ですでに捕捉していたけど、デンジに失恋してもらうために、あえてギリギリまで放っておいたんだろうな。 ポチタが開けるな、と言った扉の向こう側には、チェンソーの悪魔の秘密があるのかと思ってたけど、ポチタはデンジの心を傷つける過去を、デンジから隠していただけなのか。 ポチタの愛が深い。 でも、それはマキマさんによって暴かれてしまった。 ポチタの願いは叶わない。 ポチタとデンジとの契約はいつまでたっても果たされない。 それがマキマ...

『呪術廻戦』(第119話 渋谷事変・37) 感想(宿儺は伏黒への配慮が足りなすぎる)

表紙に描かれた宿儺の斬撃イメージがどうみても包丁……やっぱり料理人なのか、宿儺。 「伏魔御厨子」は領域を閉じない、ってすごいな。 領域の押し合いになった場合、ある意味、果てがない「伏魔御厨子」はどういうことになるんだろうな。 閉じない、ということは、破られる、ということもないってことになりそうだけど。 必中効果範囲を「伏黒恵への影響を考慮し」半径140mに絞るって……。 本気で伏黒以外はどうでもいいんだな、おい。 どこかのビル内に避難していた人たちが、シュレッダーにかけられた紙みたいに削られていく絵がこわかった。 いや、あれがキッチンならフードプロセッサーが適切か。 狗巻先輩がせっかく無傷で助けたのに、こんなことになるとは……。 効果が地上に限定されているってことは、地下にいれば生き残れたんだろうけど。 避難させた呪術師たちは、呪霊がいないところに閉じ込めておいて、入り口だけ見張っておけば安全だと思ってたんだろうな。 そりゃあ、あんな広範囲無差別攻撃かます敵がいるとは考えないよな。 呪力を帯びたモノと無生物を斬りまくる、ということは、助かるのは伏黒パパみたいな人だけってこと? 世界中探しても、伏黒パパはオンリーワンだったって話だけど。 だいたい、効果範囲を半径140mも広げる必要あったの? 半径10mもあれば十分じゃなかったの? あれか? 虎杖への嫌がらせか? って、めっちゃありそうでイヤだな。 宿儺は虎杖のメンタルえぐるの大好きだもんな。 でも、この状況を知ったら、伏黒のメンタルも無事じゃすまないよね。 魔虚羅倒すために宿儺がこんなことしでかしたと知ったら、自分ひとりでおとなしく死んでおけば、と考えるよね。絶対。 宿儺には、伏黒恵への身体的影響だけではなく、精神的影響も考慮していただきたかったものです。 宿儺、魔虚羅の車輪みたいなやつを、わざわざ持ってきたのなんなんだろうね。 戦利品か? ワンショルダーの人、重面春太って名前だった。 名前が判明したページで死んだ。 小さな奇跡を貯めて大きな奇跡にできるって、なかなかよくわからない術式だな。 本人もよくわかってないっぽいし。 よくわかんないけど、生き残り続けてるから、自分、呪術師として才能ある、とか思ってたのかな。 伏黒は家入先生のとこまで運ばれたから、もう大丈夫だろうけど、虎杖は……。 ラストのコマの虎杖の表情がつ...