『アンデッドアンラック』(No.204 得意不忘言) 感想(すべてを忘れない覚悟)

ここのところサブタイトルが四字熟語シリーズだな、と思ってたら五字熟語(?)になったんだけど、元ネタは「得意忘言」らしく、それに「不忘」をかけたおしゃれタイトルなのね。


不完全とはいえ「ルナ」の攻撃に耐えるファンは何者なんだろうね、本当に謎だ。
でもファンだからなあ、でなんとなく納得できちゃうのも謎だ。
しかも、攻撃受けてボロボロなのに、知らない技術に「面白い!!」ってなっちゃってるからね。

「ルナ」の攻撃も肉体から魂を切り離して放つ、というやり方なのね。
風子ちゃんが会得した技術を、ファンも別ルートで手に入れたのか。


「ルナ」は「思念の頂点」。
「サン」は「物理の頂点」。
さらっと新情報が出てきた。

「ソウル」だけは「ルナ」が生み出した、という話だったけど、つまり魂は「思念」から創り出された、ということ?
そして、「ソウル」は上位十理のトップ。
するとこの世界、「思念」は「物理」を超えるもの、という設定?

魂を使いこなすことが「ルナ」に近づくということなら、上位十理の2位以下に勝てる要素は、すでに風子ちゃんとファンは手に入れているということなのかもしれない。
そして、風子ちゃんに教えられて春歌ちゃんもそれに触れられたということは、他の否定能力者たちも習得可能ということなんだよね。


ボロボロのファンは死理取りで薬を出すことを要求。
自分の肉体が全快すれば勝てると自信満々。
でも、イチコさんはそれを否定。

イチコさん「目隠れ」って呼ばれてるんだ……。

イチコさんはファンよりも自分の方が魂を理解している。
だから、たとえ全快したとしてもファンは「ルナ」には勝てないとわかっている。

イチコさんはあえて自分が死んで、ニコの「不忘」を発現させるという策を提案。

「回復せず技を放てば俺は死ぬぞ 俺に死ねというのか」って言ってたファンが、一度、死んだらもっと強くなれるよ! って言われて、めっちゃウキウキで死ぬことを決めたの、めっちゃ笑った。
強くなれるのなら死んでもいいのか!

いや、本当に生き返れる保証はないと思うんだが、そこに強くなれるルートがあるのなら即決で命を賭けるの、あまりにもファンらしいイカレっぷりだな!

「見えたぞ 真八極…その完成形…」のコマの目がもう完全に逝っちゃってて笑った。


そして、イチコさんの覚悟の決まりっぷりもなかなかイカレてるな。
ここで「初めて好きになった男なんだから」って言われたら、もうニコのメンタル限界だよ。

そして、ここでまさかのアポカリプス召喚!

これまで、「不忘」が発現したとしても、そこから知識を詰め込むというステップが必要になるから、すぐに活用するのは無理だろう、と思ってたら、アポカリプスの情報を流し込むという手があったか!
風子ちゃんという前例があったのに、これは思いつかなかった。

正直、ニコは「不忘」なくてもいいんじゃないかな。
そんなのなくても十分にユニオンに貢献してくれてるし、何よりあの悲劇を味あわせたくないし、って思ってたんだよ。
でも、実際に「不忘」に目覚めて、前回ループで見慣れた目にクマのあるニコをみたら、めっちゃ盛り上がっちゃったんだよね。

風子ちゃんがちょっと触っただけで気を失ったアポカリプス。
ニコはそれを抱きしめて情報攻撃を受けきった。

ニコはこれですべてのループのユニオンの記憶を手に入れたのかな。
前回ループでの自分の結末も知っちゃったかもしれない……。


「惚れ直したわニコ」って言われて「悪ぃな 先約がいる!!」って応じるニコがめっちゃかっこええですよ!
そうだよね! ランちゃんに会う前にイチコさんに会ってるからね!

そういえば、ニコとイチコさんはいつになったらくっつくんだよ、って思ってたら、お互い暗黙の了解で「神」との戦いが終わるまではそういう話は出さない、ってことにしてたのか。


いやもう、今回、アンデラの好きな要素が詰め込みに詰め込まれててスゴイ!



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ギリギリでカラーページに載れなかったの、あまりにもショーンらしくて笑った。
ジーナちゃんの、自分の順位が下がったのは、他の人たちの魅力をみんなが知ってくれたから、という考え方はとてもステキで良いね!
でも、ショーンに追い打ちかけるのはやめてあげて!