『週刊少年ジャンプ』2024年20号 感想

『ツーオンアイス』が終わってしまい、初連載作3連弾の生き残りは『カグラバチ』だけになった。
そしてまさかの東リベ作者が『ジャンプ』に来るとは……。

『願いのアストロ』(第1話 世剣ヒバル)
現代で極道ものって大丈夫か? と思ってたら、世界がめちゃくちゃになって行政も司法もめちゃくちゃになったら、そういう組織の存在も容認されることになる、ということなのね。
なかなかすごい発想だな。

これ、なんかよくわからない能力があちこちにばらまかれたということか。
つまり、すべてのキャラが同時に能力者としてのスタートラインに立ったところ?
ということは、いちはやく自分の能力を理解し、利用できた人が有利になるのかな。
いきなり授けられた能力を利用するにしても、組織力があればかなり有利をとれるから、ヒバルとテラスとお兄ちゃんたちが一致団結すればあっという間に天下とれるかも。
逆に対立すればめっちゃ迷惑な抗争に発展しそうだけど。

『あかね噺』(第106席 今日の主役)
泰全師匠がだんだん萌えキャラにみえてきた。

『超巡!超条先輩』(第10話 思春期巡査長)
掲載順たっか! 10話目でこの位置にいる連載なかなかないよ!

エロ目的で超能力が欲しい思春期男子が出てきたけど、超条先輩が思春期の頃はどうだったんだろうな。
事故の被害者のからだの状況を視るシーンがあったから、その気になればエロにも活用できそうだけど。
視えすぎちゃって無になってるのかもしれない。

それにしてもあいかわらずワードチョイスがすごすぎる。
特に「平成の余熱で暖を取れって言うのか!!」はすごい。
そうか……令和はすぐに炎上するから平成の余熱で暖を取る方が安全なのかも……。

『アンデッドアンラック』(No.203 文武両道)
別記事(ファン無双)になりました。

『SAKAMOTO DAYS』(DAYS162 懐かしの面子)
結局、有月の中のリオンさんは、有月がつくりあげた人格ということで確定なの?
坂本さんと南雲が動揺するほどのリオンさんっぷりって、有月がリオンさんのことをめちゃくちゃ深く知ってなきゃ無理だと思うんだけど。

ところで、非常口の取っ手の端が切られて落ちてるカットだけで、篁さん来た! ってなるのすごいな!

『逃げ上手の若君』(第153話 執事1338)
別記事になりました。

『カグラバチ』(第29話 取捨)
多福がずっとチンピラをつかんでるのなんでだろ、と思ってたら、誰かが気絶しないと結界が解けないから、気絶させて解除のトリガーにする要員だったのか。
確かに、チヒロくん、緋雪、多福の誰かが気絶しないといけない、って状況は困るよね。

緋雪さん、やんちゃすぎてかわいいし、その性格をしっかり見抜いて利用するチヒロくん賢すぎる。

『ツーオンアイス』(最終話 光よ、あれ)
最終回。
いろいろ厳しそうだとは思ってたけど残念。

クリスマス。全日本選手権。
ガチガチで取材を受ける隼馬に対して、綺更はそつのない対応。
さすが元天才少女はメディア慣れしてるな。
で、おって感じで綺更をみる隼馬に対して、へってドヤ顔なのめっちゃかわいい。

ゴミ女ちゃん、やっぱりたっくん専用兵器(?)だったか。
神が降りてるゴミ女ちゃんは巫女のごとく神々しい。
「サイドバイサイドを超えて 貴女の自我消えてますね」とたっくんが言うレベルだから、たっくんが求めていた綺更に対する隼馬のような存在なのは間違いないんだろう。

それが「すごく気色悪いです」というのはなんとなくわかる。
で、それを「褒められてしまったわ」と受け取るゴミ女ちゃんがちょっとかわいくみえてきた。
だけど、手を触られただけでうずくまってちゃ、これから先が大変そう。
目があうだけで興奮して鼻血出してたら演技にならんだろ。

常呂先生はホラーすぎるな。
この人、元から常軌を逸してたとこあったけど、たっくんに切られて立場を失って、さらに悪化したんだろうな。
だから、たっくんに呪いの言葉を吐いて地に落とすしかやることがない。
その常呂先生に反論できず懇願するようなことを言ってしまうところに、たっくんの闇深さを感じる。

そして、救いを求める先は隼馬か……。
たっくん、綺更にはちょっといらっとしてただけで、特に思い入れがあったわけではなかったのかな。

「無用な信仰」を過剰に抱いてるゴミ女ちゃんとペアを組むことで、たっくんがどう変わっていくのかをみてみたかった。
ゴミ女ちゃん、たっくんのことを「最低」だとわかってるから、意外とたっくんが欲しがってるものをするっと出してくれそうな気もするんだよね。

男子と女子、先輩と後輩、人と人の間でつながり伝わっていくもの、を大事に描いていたマンガだったと感じる。
時にそれは毒であり傷をつくるけれど、それでも受け取り、与え、分け合うことで人は救われる、と。