『アンデッドアンラック』(No.220 さぁ) 感想(不運は必中)

アンディの再生能力を使った戦闘シーンがめっちゃ久しぶりで、それだけでなんかもうワクワクですよ!

「ブラッド」が「所詮皮だけの分身だ 攻撃能力があるのは本体のみ」って言ってるけど、その「皮」に風子ちゃんが触れれば「不運」による必中の的になり、避けられないアンディの必殺攻撃を喰らうという、必中×必殺コンボ。

不死×不運の組み合わせが強すぎる!


道路に投げ出されたルインが車に轢かれてバラバラになったあげく、アンディ捕獲ボール(?)に収納される流れが美しいな。
その車から普通にニコが出てくるし……。

えっ? 日本で待ち構えてたの?
クエストの舞台が日本で、風子ちゃんが新宿に向かってると知って急行してきたとか?
「ムーブ」で運んでもらうのにわざわざ自動車ごととは思えないしな……。

風子ちゃんが「あ!」って言ってるあたりみると、風子ちゃんが呼んだわけではない?
元から、風子ちゃんはアンディとふたりで倒すって言ってたもんなあ。


「おかげ様で 今 最高に幸せだぜ アンディ」
ニコがそう言ってくれるだけで泣ける。
後ろにいるイチコさんと一緒に結婚指輪みせびらかしてるし!

前回ループでのアンディとニコの別れ方があまりにも悲しかったので、そんなニコの幸せな姿を真っ先にアンディにみせてくれてありがとう!


ここでさらに、高速道路上にボイドさんとシェンを配置してるのも、2話を思い出させてくれてうれしい。

「おお シェンとムイか なんだあいつらもうくっついてんのか?」
そういえば、前回ループではシェンとムイちゃんがくっつくのに時間かかったからなあ。

そして、シェンの如意金箍で宇宙にとばされるルインは、スポイル戦のオマージュか!

連載初期の頃を思い出させるシーンを盛り盛りにしてくる戸塚先生、ファンサービスが過ぎる!


「ありがとねアンディ 諦めず生き続けてくれて」
死ねないアンディに、生き続けてくれてありがとう、という風子ちゃんが、とても良いなあ、と思う。

「運(たまたま)だよ お前が運(それ)を必然にした」
アンディはずっと死を求めてあがき続け、風子ちゃんに出会った。
アンディが風子ちゃんと出会えたのはたまたまかもしれない。
でも、「不運」は必中であり必然なんだよ。


アンディ、いつの間にかルインの体内に入り込んでて、こわってなった。
これもう逃げようがないじゃん。


「俺は俺が定めた理(ルール)で動く」
「その理(ルール)は何があっても消えることはない」
「風子のおかげで 俺の中に理(ルール)ができた」
こうやって台詞を並べてみると、ただの愛の告白なんだよ。

うぉ~! これを待ってた!

でも、アンディはなんで風子ちゃんに聞こえるとこで、こういうことを言わないの?
肝心な部分はいつも風子ちゃんに聞こえてないよ?
どういうことなの?


見開き回想が海苔まみれで笑った。
いやもう探さなくても目にとびこんでくるんですけど……。


「さぁ 人生を楽しもうぜ!!」
これはコミックス1巻の帯にも使われているキャッチフレーズ。
おそらく考えたのは編集の本田さん。

何かのインタビューだったかで、このキャッチフレーズが『アンデッドアンラック』のメインテーマだと戸塚先生が語ってたような気がする(←記憶があやふやなので間違ってたらごめんなさい)。

その言葉で締めくくられた今回。
これが『アンデッドアンラック』という紆余曲折のある物語の最後の曲がり角で、ここからはストレートな一本道なのかな、という気がした。

今のところ気になってるのは、結局、ルインは仲間にはなれないのか、そして、ジュリアちゃんがいまだに能力未発現ということだな。
「不正義」は上位十理に対して強すぎるので、このカードを伏せているのかな、という気もするけど。

あと、現在、2015年というのも気になる。
2020年にならないと「リベリオン」も「ジハート」も手に入らない仕様だったと記憶しているので、今、「ラグナロク」をやるわけにはいかないでしょ。


とにもかくにも、いろいろと懐かしく、うれしい回でした。
巻末コメントで「モザイク祭り…でも凄い落ち着く…初心に返るってこの気持ちの事なんだろうか」って戸塚先生が書いてて笑いました。
海苔を海苔として使いたかったんだね……(←冷静に考えると意味がわからなくなる)。
でも、苦手な人もいるようなので、ほどほどにしてあげてください。