『逃げ上手の若君』(第173話 ストームブリンガー1338) 感想

船を造らされている時行たち。
顕家軍の生き残りを船で北奥州、南奥州、関東に送り込んで一発逆転(?)を狙う計画か。
壮大すぎて、そんなうまくいくか? と心配になるな。

でも、北畠親房本人とその息子も参加するわけだから、かなり本気なのはわかる。
残存兵を食わせるのが大変だから、さっさと追い出したいのもわかる。

ところで北畠家、みんな美形ね。


奥州からついてきた武士たちは故郷に帰れるので大乗り気。
時行としても鎌倉に乗り込めるわけだから、ありがたい話ではあるよね。


結城がおじさんの生首の詰め合わせを親房に献上しててビビった。
戦がなくても殺しはしたいという結城の要望に応えて、罪人と野盗限定で許可を出した、って親房が結城をイイ感じにこき使ってる。

結城も自分の性分がダメなものだとはわかっている。
でも、それが容認される立場を得てしまっているんだよね。
だからエスカレートしてしまっているのか、おかげで制御されててこの程度で済んでるのか。

無駄な殺生をやめることはできないか、と言った時行だけど、言ってもききいれてもらえないとはわかっていたんだろう。
作中でも触れられていた通り、それが許されない時代に生まれていたらどうなってたんだろうね、この人。

右目で泣いて、左目で人の死を求める結城の絵に、なんともいえない物悲しさを感じた。
結城家の人たちって最初はギャグっぽく出てきたのに、こういう締め方してくる手腕があまりにも松井せんせー。


そして、出航早々に魅摩ちゃん再登場。
なんかちょっと大人っぽくなってない?
人外感が出てきたというか。
これ、尊氏からなんかされた?