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『週刊少年ジャンプ』2024年52号 感想

付録の「ジャンプギガントロゴステッカー」がその名の通りめっちゃでかい! でかすぎてスマホに貼れないどころか、タブレットでもちょっとはみでる。 大き目のタブレットを買うか? 『アンデッドアンラック』 (No.232 Assault) 別記事(最後にして最強で最高)になりました。 『SAKAMOTO DAYS』 (DAYS191 運のツキ) アタリちゃん、幸運を使い切っちゃったのは、前回の袋シャカシャカで銃を造る、ってやっちゃったのが原因では? あれ、人生の幸運のすべてを使い切っても無理な幸運量(?)だと思うんだけど。 「最後の運の使い道はもう決めてます」 アタリちゃんがスラーに関する占いをはずしまくったのは、そろそろ占い能力を使い切る、と悟って能力を温存した結果かもしれない。 天弓を殺すしかない、と腹をくくったシンが最初にしたことが、坂本商店店員としての名札をはずしてアタリちゃんに渡すことだったのが泣ける。 殺しをするのなら、坂本商店をやめるのは当然、ということよね。 これ、難しい問題だよな~。 ここで天弓を見逃したらどんな被害がでるかと想像すると、シンの決断はもっともだよね。 坂本さんと葵さんもこういう場面を想定してないと思うので、それでも絶対に守れ! とは言わないんじゃないかな。 どんな約束にも例外というものはあるだろう。 でも、シンにとっては、坂本夫妻との約束はめちゃめちゃ重いもので、例外をつくりたくないのかな、とも思う。 『魔男のイチ』 (第12話 菌茸の魔法) このマンガ、メインキャラがイチ以外は全員女性のまま突き進んでいくんだろうか、と思ってたらめっちゃキレイなお兄さんが意味ありげに通りすがった。 人間じゃない可能性もあるけど。 『カグラバチ』 (番外編 双城厳一のお風呂探訪) 前回、ものすごいシリアスな引きで終わったのに、なぜかお風呂に入ってる双城で始まった今回。 なにごとかと思った。 スケジュールが厳しくて、息抜き回を挟んだんだろうか。 双城、蚊を潰すくらいの気軽さで人を殺すのに、妙にルールは守るのおもしろい。 刺青お断りと書かれている温泉には行かないし、ちゃんとゴミを分別してゴミ箱に捨てるし。 『逃げ上手の若君』 (第182話 彩り1340) 別記事になりました。 『超巡!超条先輩』 (第40話 「ハレンチ巡査長」) なんかまた強烈なキャラでてきた。...

『逃げ上手の若君』(第182話 彩り1340) 感想

長尾が小笠原軍に合流してた。 あいかわらずめちゃくちゃなパワーだな。 でも、戦場経験少なそうな小次郎くんは冷静。 弧次郎の強さに対する自信が、この余裕ある態度につながってるのかもしれない。 小次郎くん、鷹の扱いも、判断の速さも、指示の的確さも実に見事で、祢津がすごくしっかり教育したんだろうな感がある。 多少、身体が弱くても祢津家のトップとして認めてもらえるように、小次郎くんも努力したんだろうな。 小次郎くんがしっかりしないと、弧次郎を祢津家から解放してあげられなくなるからな。 時行と小次郎くん、めっちゃ美人さんなふたりが、目をグルグルさせながら超ハイテンションで弧次郎を褒めまくってるのかわいい! 同担のアイドルオタク同士の会話っぽい。 てか、世界にふたりっきりの同担だよな、多分。 と思ったけど、秕さんはどうなるのかな。 ここに秕さんを放り込んでみたい。 なんとなく、小次郎くんが微妙な反応をみせそうな気がする。 そして、久々の御柱アタックですよ! 御柱アタックをやりやすい場所を設計時点から組み込んである疑惑がある。 魅摩ちゃんはだいぶおとなしくなった、というか毒気が抜けたというか。 自分のせいで死んだ北条の兵士のことを思うと、時行のそばにいるのはよくないんじゃないか、ということまで考えるようになったんだな。 以前の魅摩ちゃんは自分の気持ちを暴走させて抑えることができなかった。 というか、抑える必要はない、好きなだけ暴れろ、みたいに道誉があおってた感じだったからなあ。 でも、北条の敵になったことのあるキャラなんかいくらでもいて、常に味方だったキャラは逃若党と諏訪家と諏訪神党の連中くらいしかいないんだよね。 「それをいちいち根に持ったら私も北条も進めない」 「だから私は安易に人を恨まない」 敵が味方になる、味方が敵になる、ということを幼い頃から無数に体験してきた時行だからこその達観だよなあ。 この年でその境地に至っているというのは、少し悲しい気もする。 魅摩ちゃんの役目は親王殿下のための住居を整えること、か。 親王殿下に住んでいただくうえに、味方になって欲しい武士たちを招く場所にもなるんだから、それなりに格調高く権威を示せるものであって欲しい。 でも、お金はあってもそういう方面の知識を持ち合わせていない香坂にはむずかしすぎる。 そこで、京の都で流行の最先端を追っていた道誉...

『アンデッドアンラック』(No.231 Re member) 感想(不正義最強!)

「リメンバー」が「Remember(覚えてて)」かつ「Re member(再び仲間に)」なの、おしゃれよね。 ついに「不正義」が発現したジュリアちゃん。 あたりまえのようにヴィクトルがべったりくっついてるんだけど、ジュリアちゃんもまったく気にしてないから、まいっか。 この時点でジュリアちゃんを「行かせない」が「ソウル」の正義になっちゃってるから、ジュリアちゃんを地上に行かせてしまう、というこの理不尽がまさに「不正義」で笑う。 ジュリアちゃん、ふっとばされてわりと大変なことになってると思うんだけど、ニッ、な風子ちゃんもなかなかだよな。 ヴィクトルがついてて守れないってことはない、という信用があるのはわかってるけど。 ついに「リメンバー」発動! 見開きでのみんなの表情が感慨深いというかなんというか。 ある程度わかってたからか、記憶を噛みしめてる感じがするニコとイチコさん。 なんかうれしそうなジーナちゃんとジュリアちゃん。 そういうことか、って感じのボイドさん。 リップとラトラが涙を流しているのは、ライラが生きているという喜びなのか、風子ちゃんとアンディへの感謝なのか。 表情がみえないショーンがちょっと怖いな。 あと、明くんが描かれてる? ユニオンに加入してなかった、かつ、今は能力を持ってない否定能力者も記憶を取り戻してるの? 登場がなかった「不均衡」さんとか「不定」さんとかも思い出してるのかな。 多分、ビリー様に脅されてただろうから、それを思い出すのかわいそう。 「不正義」をくらって「ウォー」の装備がはがれ落ちた。 武器を使って戦うことが「ウォー」の正義だろうから、武装解除になっちゃったんだろうな。 「今のキミなら敵でなくともできるだろう?」って、ジュリアちゃんの口調がジュイスさんになってる。 「タイム」は「ウォー」がやられたことに気をとられてファンに撃破された。 いや、相手が隙をみせたとはいえ、能力持ちでもないのに単騎で上位十理を倒すって、強すぎじゃない? そして「タイム」は散り際にファンをさらに老化させて道連れにしようとしたけど、「不正義」をくらって逆にファンを若返らせてしまった。 あの……シェンも若返らせてもらえませんかねえ。 このままだと、ファンより先にシェンが老いて亡くなってしまうのでは? そして、ビリー様は「不正義」を使いこなせずにいた。 前回ループではあん...

『週刊少年ジャンプ』2024年51号 感想

そういえば『ウィッチウォッチ』にも男の「魔女」が登場するけど、こちらは「魔男」とは呼ばれないんだな。以前、作中でしっかりツッコまれてた記憶あるけど。 『ウィッチウォッチ』と『魔男のイチ』で「魔男」かぶりとはちょっとおもしろいな、ってちょっと思った。 『魔男のイチ』 (第11話 魔女会議) 「チクトゲ・トゲアイス」ってすごい名前だな。 「マネーゴールド」もすごいと思ったけど。 『逃げ上手の若君』 (第181話 応援1340) 別記事になりました。 『SAKAMOTO DAYS』 (DAYS190 10の4万乗分の1) 廃棄場でゴミ袋を振ったら銃が組みあがる、ってのをラッキーだからでゴリ押すのがすごい! でも、このマンガならアリ! みたいな感じになってるのもっとスゴイ! そうなのよ! このマンガに求めてるのは、こういうトンデモな強さを持ってる連中のバトルなのよ! 『僕とロボコ』 (第210話 相関図とロボコ) 自分を過大評価しているロボコが描いてる身内の相関図に、五条悟と夏油傑が出てきて、さらに大喜くんと千夏先輩が出てくるまでは、わりと予想の範囲内だったけど、『SAKAMOTO DAYS』の南雲が出てくるあたりからめっちゃ笑った。 特に「元ORDERのメンバー 脱退したので呼び方は南雲メンバー」のあたりがおもしろかったな。 あと、宣伝しておけば大概のことは許される理論もおもしろかった。 まあ、ロボコのネタになるのは、大概の作者は笑って許可してくれると思うけど。 てか、大谷選手をネタにするのは大丈夫なのか? 『ジャンプ』主催の漫画賞の審査員やってるから伝手はあるだろうから、さすがに確認はとってるだろうけど。 ラストの見開きのロボコもてすぎ相関図がカオスすぎだった。 『アンデッドアンラック』 (No.231 Re member) 別記事(不正義最強!)になりました。 『カグラバチ』 (第58話 再会) 巻墨の人たちはどうなったのかと心配してたんだけど、気絶させられただけで生きてはいるのか、よかった。 座村さんは妖刀の契約者を始末したいだけで、それ以外の人は死なせたくないのね。 だからハクリくんも無事だった、と。 でも、たとえ弟子でも漆羽さんは殺したし、もしかしてチヒロくんもターゲットに含まれてるのか? と思ったんだけど、どうやら18年前の事件に関わった契約者たちを全滅させた...

『逃げ上手の若君』(第181話 応援1340) 感想

これまで不明だった保科・四宮軍の人たちの名前が出てきた。 Q太郎みたいなおじさん「牧九太郎」って、そのままだな。 北条時行と知ってる今でも「御使い様」って呼んでる保科が良いし、「うわ~~立派になったねぇ」って言ってる四宮も、親戚のおじさん味があって良い。 結城(父)の七支刀は結城(息子)に渡ってた。 何本かあって息子たちに配られたのか、時行とつながりがあると知ってるから三十郎に託されたのか。 「地獄の鬼の拷問など父にとってはただの快楽」って、そういう趣味もあったとは業が深い。 出家してるっぽいけど何があったんだ、と思ってたら「鬼の安全を守るため出家して父に成仏を促すことに」って……。 地獄行き確定って、そっちの方が楽しい、って意味もあったの? 確かに、あの結城殿が極楽で穏やかに過ごしている姿は想像つかないな……。 時行が結城殿のことを想っているシーン、結城殿が星空に浮かんでる絵だと思ってたんだけど、よくみてみたら生首が浮かんでる謎空間だった。 「攻めい 攻めい 攻めい!」な貞宗と「護れ 護れ 護れ!!」な時行。 ふたりとも生き生きしてるなあ。 ついでに、秕さんもめっちゃ生き生きしてる。 さらに市河もあいかわらずできる男だった。 本物(?)の祢津小次郎が再登場。 めっちゃ美人さんに育ってるな。 あいかわらず身体は弱いそうだけど、外を歩き回れる程度には元気なようで、本当によかった。 諏訪神党の三大将のひとりである祢津殿は動けないけど、息子に「この鷹を北条の若君に自慢してこい」と言うのはOKらしい。 つまり、偵察行為じゃないです、鷹を自慢して飛ばしてみせただけです、ということか。 貞宗との約束があるから表立っては動けないけど、抜け道をつくりまくってるな。 望月も「差し入れ」とか言って兵糧を提供してるし。 一方、同じく信濃にいる上杉。 村落で養えない子供を引き取っていた。 これ明らかに改造して実験台にするつもりだろ。 どんな扱いしてもどこからも文句が出ない子供たちだから。 と思ってたら、自分の子供も実験に使ってた……。 ある意味、公平(?)。 とりあえず、兄上が引き取ってくれてよかったね。 てか、兄上もエルフ耳だし、息子たちもそうだな。 どういう家系なの? 長尾はちょっとまともになった感じがするな。 上杉の執事的な存在になってるっぽいし。 今回、懐かしい顔が続々登場で楽しか...

『アンデッドアンラック』(No.230 不死不正義) 感想(アンデッドアンラック+アンデッドアンジャスティス)

ついに! 「アンデッドアンジャスティス」がきた! ヴィクトルの魂の記憶の中を潜るジュリアちゃん。 ヴィクトルの記憶にあるのは、戦いではなく、ジュイスさんとの想い出ばかり。 UMAとの戦いよりも、ジュイスさんのショッピングに付き合って荷物持ちの方が重要事項だもんね。 ところで、ジーナおばあちゃん、スイカ割りでスイカの代わりにヴィクトルの頭を割らせようとしてない? 「この世界にバグが生まれました 人にはその器になってもらいます」 否定者は「ルール」の器、みたいな話は何度か出てきてたけど、器が必要な理由はバグ? バグって何? それがあるとこの世界がうまく機能しない、みたいな話? 円卓の間にはいるけれど、ヴィクトルもジュイスさんもまだ否定者じゃないんだな。 そういえばアポカリプスもいない? つまり「クエスト」がない? ところで、否定者になる者は先代の否定者が選ぶって話があって、だったら初代は誰が選んだの、って謎があったんだけど、その能力の対になるUMAということ? じゃあ、あの「ジャスティス」がジュイスさんを選んだの? あとで他の上位十理たちにめっちゃ責められてそうな事案だが。 なんとなく、ヴィクトルに出会ったことが「不正義」発現のトリガーなのかな、と思ってたんだけど、逆だったのね。 「すげーなジュイス!! お前の言う通りだった!! 死んでも生まれ変われるってよ!!」 「うん!! よかった!! これでまた会えるね!!」 ここのヴィクトルとジュイスさんの無邪気さが逆に泣ける。 ふたりとも元々はこういう溌剌とした性格だったんだよ。 それが100回目のループでは……。 「だからオレが不死になって 迎えに行くぜ」 ということでヴィクトルに「不死」が発現。 つまり、ジュイスさんのために死ぬことがヴィクトルにとっての正義だったから、それが反転して死ねなくなった? ヴィクトルは自分に「不正義」が効いたことはない、という認識だったけど、ジュイスさんを守るためならどんな犠牲も厭わない、というヴィクトルの気持ちが変わらなかったから、実はずっと効き続けてたのかもしれない。 それが、ジュイスさんを戦いから解放するために殺す、という正義に変化しちゃったから、「不正義」の対応も変化した、と。 ヴィクトルもジュイスさんも互いを想い合い続けて、その気持ちゆえに道を違えてしまった。 「ハッピーエンドにしよう...

『週刊少年ジャンプ』2024年50号感想

『アオのハコ』のアニメの佐知川の兵藤と遊佐の声が、小野友樹と小野賢章という『黒子のバスケ』の火神・黒子コンビなの、ちょっとおもしろい。 『あかね噺』 (第134席 何でもある) 殴られまくってボロボロで、意識がちょっと飛びかけてるけど、気持ちの方はいきりたっておさまりつかない、というぐちゃぐちゃな状態の若き日の一生師匠。 そんな若者の中にしみいる生禄師匠の静かなたたずまいと落語。 この対比がなんとも美しいな。 何にもないからこそ何でもある、というのは志ぐま師匠が朱音ちゃんに教えたことだけど、一生師匠は教わらなくてもその落語の中から悟った。 もしかしたら、志ぐま師匠もその隣で同じことを悟っていたのかもしれない。 しかし、この描写をみただけで、一生師匠にとって生禄師匠がとてつもなく大きな存在だというのは伝わるわけで、その師匠の落語を自分は継ぐことが許されなかったのに、志ぐま師匠は許された、というのがどれだけ重い出来事だったのかは想像するだけで怖い。 そこに至る理由はこれから描かれるんだろうけど、どんな理由であろうと受け入れることができなかったんだろうな。 『ONE PIECE』 (第1131話 “冥界のロキ”) サウロに再会できるとわかって、うきうきでサウロが知ってる髪型に戻したニコ・ロビンがかわいい。 てか、やっぱりニコ・ロビンはこの髪型が似合う! 『アンデッドアンラック』 (No.230 不死不正義) 別記事(アンデッドアンラック+アンデッドアンジャスティス)になりました。 『逃げ上手の若君』 (第180話 籠城1340) 別記事になりました。 『カグラバチ』 (第57話 崩壊) 昼彦の「少なくとも座村はそう思ってるんだろうな」という、めっちゃ重要そうな台詞のフォントが、チヒロくんの「頭の中が散らかりすぎてる」といったモノローグのフォントに埋もれてるのおもしろい表現だな。 チヒロくん、血を流しすぎて集中力が切れてる状態に、考えることが多すぎて思考がまとまらないのがのっかって、重要すぎる台詞が頭の中に入ってこない。 それで唐突に「サムラ……って…?」って感じになっちゃったのね。 ここカタカナなの、意外な単語すぎて漢字変換できなかったのね、ってなる。 アニメとか日本語以外だと伝わらない表現になってるのおもしろい。 てかちょっと待て! 座村さんが毘灼とつながってるって、「...

『逃げ上手の若君』(第180話 籠城1340) 感想

宗良親王を守る時行と小笠原貞宗の再びの対決がはじまった。 時行が籠城戦をやる展開ははじめてだな。 時行側は籠城戦がある前提で準備を重ねてきたから大丈夫そう? と思ってたけど、600騎で8000騎+αの軍から城を守り切るってのは大変そう。 しかも相手は歴戦の強者・小笠原貞宗だからな。 弧次郎は将としてはまだ若いけど、北条軍の副将として周囲に認められている。 年の割には戦場の経験も多いし、シュラバ慣れしてるし、何よりも時行に対する忠誠心は疑いようがない。 頼もしい将だよね。 ところで「俺の父親 名前も知らねーな」って、弧次郎の父親の存在が匂わされてるけど、もしかして登場の可能性ある? そして、亜也子がめっちゃ成長していた。 「十四の女子だもん 成長期にもなるよ」って、いや、14歳で成人男性を見下ろす大きさにまでは育たないだろ。 元から怪力だったのに、この体格になったら手が付けられなってるな。 弧次郎が手合わせで苦労してそう、って思ったんだけど、弧次郎は強い相手の方が鍛えられる、って喜びそうな気もするな。 ゴロンゴロンころがってくる武士たちに「ぬぅっ」ってなってる貞宗がちょっとかわいい。 単騎で貞宗の前に現れた時行。 あいかわらず、大将なのに無茶をする。 まあ、逃げ切る自信があるからやれるし、周囲もそこに関しては信頼が絶大なので許すんだろう。 で、成長した時行の矢を、目を閉じて避けることもしなかった貞宗がかっこいい! 矢がはずれることを確信してたんだろうな、これ。 あいかわらず目がいい。老眼とかないんだろうか。 市河が援軍にきて、時行さらにピンチ! ここに保科と四宮がきた! 諏訪神党は助けに来ないんじゃなかったのか? と思ったら、頼継がさりげに配置してくれてたのか。 「浪人となった我々に…神が手を差し伸べて下さったのだ」の「神」って要するに、「現人神」である頼継なのね。 時行たちが城をつくってる、その隣の領地に、時行に恩義を感じている保科と四宮を配置したうえで、彼らを諏訪の本軍ではなく「浪人」という建付けにしておいて、諏訪神党は小笠原軍とは戦わない、という前提は守ったのか。 なかなかずる賢く世渡りしてるな。あのわがままだった子供が。 「友でもなんでもどうぞ勝手に守るがいいです」 この台詞がいい味だしてるよなあ。 言外に、時行を守ることは頼継に対する裏切りとはならない、と宣...

『アンデッドアンラック』(No.229 Re-Return) 感想(過激な彼女たち)

今回はビリー様&テラーさんVS「ウォー」戦で始まった。 「地雷か そいつは条約違反だ」って言っても、UMAは条約なんて関係ないからな。 これはビリー様とテラーさんがあくまでも「軍人」として戦う、という宣言みたいなものなのかな、って気がする。 地雷に乗っかって爆破させるビリー様とテラーさん。 これ、究極の地雷撤去方法かもしれない。 そんなことやっても死なないしケガもしない、という前提だけど。 ところでテラーさん、胸にスピーカー(?)埋め込んでるんだけど! 前回ループではこんなのなかったよね。 これ、後で安全にはずせるの? 安全にはずせないやつでも、テラーさんなら普通に埋め込みそうだよ。 一方、円卓の間では「ソウル」がユニオンメンバーを圧倒していた。 フィルくんが壁に釘付けにされてるんだけど、いつの間に来たんだ? 見落とした? クリードもいつの間にか来ているな。 戦力のほぼ半分をジュリアちゃんガードに投入している感じだけど、「ソウル」はさすがに強い。 でも、誰も退く気はない。 「不死に会う事が不正義発現のカギなんだろ!!」 やっぱりそうなのか……。 アンディは自分をわざと斬らせて、分身をジュリアちゃんの元に送り込んだ。 ジュリアちゃんがアンディの元に来るのは困難な状況だから、ヴィクトルの方をジュリアちゃんの元に届けたのね。 てか、「不死」ボディを半分こにしたら、アンディとヴィクトルを存在させることはできるの? 短時間なら可能だけど、すぐに修復されて、元に戻っちゃう? なんとか分裂してもらわないと、アン風とヴィクジュイ(ヴィクジュリ?)が両立できないんですけど! ジュリアちゃん、どこまでも「ソウル」に抗う。 ジュイスさんのあきらめの悪さはヴィクトルとアポカリプスが頭を抱えるほどだからな……。 「不正義」が発現してなくても魂は操れるから、ジュリアちゃん対抗できてるのか? と思ったらそれだけでなく、他の人の魂から助力を得ているらしい。 誰のだろう? と思ってたらシェンとムイちゃんも降りて来た。 「久遠真魂波」を使ってるけど、ファンから伝授されてたんだな。 降ってきたアンディの頭半分を受け取ろうとするジュリアちゃん。 それを阻止しようとする「ソウル」を阻止するのがイチコさんの魂のチェーンなの、本当に熱い! イチコさんは非戦闘員だと思ってたから、これは意外だった。 「不眠」って戦...

『週刊少年ジャンプ』2024年49号 感想

『逃げ上手の若君』 (第179話 信濃1338~1340) 別記事になりました。 『あかね噺』 (第133席 明日がある) うらら師匠の年齢が気になる朱音ちゃん。 わかる! てか、気にならない人はいないんじゃないか? でも、それを訊くと志ぐま師匠と一生師匠のおはなしを聞かせてもらえないらしいので仕方ない。 聞かせてもらえなくていいからうらら師匠の年齢を知りたい、って人もいそうだけど。 志ぐま師匠は普通の下町っ子で、一生師匠はかなりなお金持ちの家の家出息子か。 一生師匠がだいぶ気難しい人なのはこの頃からすでに、というか、自分がいるべき場所、やるべきことを探して、若い頃からもがき続けてるって感じなのかな。 生禄師匠がお金あるのに蕎麦をツケで食べてたのは、一生師匠がお金あるのに金魚割をツケで呑んでた話を思い出す。 どこまでも師匠を追い続けてるのかな、一生師匠。 もしかしたら、自分が何者になれるのかがわからなくてあがいていた自分と魁生を重ねて見ているのかもね。 『魔男のイチ』 (第9狩 氷鮫の魔法・3) 「氷鮫を美しく飾り付けること」という課題だから、氷鮫をいかにセンスよくデコレーションする対決かと思ってたんだが、もしかして、氷鮫を三枚おろしにして活け造りにして飾り付けるってこと? そういえば、どんだけ切り刻んでも死なない、って話をしてたな。 あれ、三枚下ろしの前フリだったの? なるほど、これならイチの解体技術が活かされるな! 『アンデッドアンラック』 (No.229 Re-Return) 別記事(過激な彼女たち)になりました。 『カグラバチ』 (第56話 夜更け) 能力を使おうとして倒れたハクリくん。 無理しすぎ! でも、巻墨のお姉さんにしてみれば、説得する手間が省けてラッキー! って感じ。 計画の根幹はハクリくんの能力なので、今、無理して能力そのものを失われたら困るよね。 護衛たちが命を賭して自分を逃がそうとすることを受け入れた漆羽さん。 巻墨が命を賭して自分を逃がそうとすることを拒み続ける座村さん。 どちらにも理があり情がある。 漆羽さんが殺気でもって座村さんを移動の陣のところに引き寄せたのは、たとえ師匠の意に逆らうことであろうとも、護衛である巻墨の意志の方を尊重したからで、そこらへん漆羽さんの行動は一貫してるんだよね。 「俺たち忍 私情は無用」 だから「道具」として...

『逃げ上手の若君』(第179話 信濃1338~1340) 感想

『ジャンプ』表紙の時行が美人すぎて、コンビニではじめてみた時、うおってなってしまった。完全に不審者だった。 前回の読んで、2年後にスキップするのかな、って思ってたら、『ジャンプ』表紙ですでに答えが出てた。 そして、付録の「おじさん大集合シール」ですよ。 おじさんのバリエーションがすごすぎるな、このマンガ。 なんかわからんけど散らばっている小笠原貞宗の眼に笑った。 そして、なぜかいるカレー屋さんの店主は何なの? 巻頭の見開きカラーは現代バージョン逃若党。 雫と亜也子のメイドコスかわいい! すごい恰好してる秕さんにパニクってる弧次郎もかわいい。 さて本編。 信濃に戻ってのどかな生活をしている時行たち。 魅摩ちゃんもだいぶ元気になったっぽくてよかった。 でも、父親にどんな手紙を出してるのよ……。 道誉もちょっと気持ちが落ち着いたら娘かわいさの方が勝つようになってきたのか? それとも、失ったからこそ執着心が出てきたのか? 魅摩ちゃんはオリキャラだと思ってたんだけど「ミま」という女性を大事にしていた、という記録が残っているのか。 それだけの情報をここまでふくらませた松井せんせーの手腕がすごい。 香坂の財力の源泉は塩泉か。 海がない信濃では塩は貴重品だろうからな。 おいしい漬物で時行を誘っていたのも、塩を贅沢に使える故か? 宗良親王を庇護していた井伊家は足利に負け、親王は時行の元にやってきた。 香坂の読みはすごいな! 小笠原貞宗が頼継を助けたのは、幼い子がひどい目にあっててかわいそう、とかではなく、足利の政治的な判断があったから。 でも、頼継は小笠原貞宗の言動に祖父への敬意を感じ取った。 「敬意がある以上…打算だろうが恩義は恩義」 頼継のこの言葉に、しっかり自分の判断で動く頼もしさを感じる。 時行がそうだったように、幼いながらも信じるべきものを自分で選んでるんだよ。 宗良親王が信濃に現れたとの報をきいて「信濃守護もいい加減疲れたわ」って考えてる小笠原の哀愁。 いや、結構な御年だもんね、この時点で。 頼重が討たれても諏訪大社への信仰は衰えていないだろうし、いろいろとめんどくさいことあるんだろうな。 でも、そのくたびれきってた感じの小笠原が「北条時行」の名が出た途端、「またキサマか小僧ォッ!」って生き生きしだしたの、笑ってしまった。 いや、小笠原、時行のこと好きすぎだろ! こういう...

『アンデッドアンラック』(No.228 武とは) 感想(老いて枯れても次の花が咲く)

ジーナちゃんと「チェンジ」の大激戦&舌戦と同時進行で、シェン&ムイちゃんと「タイム」の戦いも行われていた。 「なんでそんなつまんないルールを世界の絶対にしちゃうのさ!!」 「もっとあるじゃんか!! 「お腹空かない」とか「キレイな服いつも着れる」とか」 シェンはお腹空かないといいのに、と思うことはあっても、いつもキレイな服を着たい、とは考えないと思うんだよね。 これは前回ループのシェンが、メイちゃんがいつもこうであって欲しいと願っていたことだった。 自分の服はボロボロでも、メイちゃんには擦り切れてないキレイな服を着せていたからね。 きっとシェンにとってのステキなルールっていうのは、ムイちゃんとメイちゃんがそうであって欲しいと願っていることなんだろうね。 ところで「タイム」のPHASE3の姿が意外すぎるんだけど! シルクハットの老紳士が、ロングヘア美人になってる……。 どういうことなの? 「タイム」なんだから老人から若者になるのは納得だけど、性別まで変わる? それともこれ男性なのかな。 いや、UMAに性別はあるのか? という話もあるんだけど。 「魂」に「死」を足すと次の個に何かを託すようになる。 「変化」を足すと個を主張するようになる。 「運」を足すと個の成果に差が生まれる。 「正義」を足すと意志が生まれる。 「戦争」を足すと個を守るために争う。 「時」を足すと焦り成長を望むようになる。 「獣」を足すと人間という存在を特別視するようになる。 「言語」を足すと成長も衰退も加速する。 そして増えすぎた命を調整するために「病」が足された。 上位十理がなぜこの順序なのかの説明が美しいな。 否定者たちが戦う理由が、この上位十理が足された理由にきっちりひっかかってる構成が本当に見事! ここでついにファンが乱入。 シェンとムイちゃんのとこに来ると思ってたよ! なんか、様子見してたらしいので、もっと早くに到着はしてたのね。 これさすがにシェンは怒る。 最初っから来てくれてたらシェンとムイちゃんは老いずにすんだかもしれないわけだから。 と思ったらまさかのムイちゃん「不老」を発現! おいおい……前回は「不真実」を継承して今回は「不老」か……。 つまり、今のファンは「不老」ではないのね。 なのに「タイム」に戦いを挑んでいる。 これ、どの時点で発現したんだろうと見返したんだけど、おそらく、「た...

『週刊少年ジャンプ』202年48号 感想

『カグラバチ』 (第55話 共闘) 巻墨の隊長ってまだ子供なの? 「まだ子供なんだから……」という主張に「身体だけでしょ」って言い返されてるけど、見かけ通りの年齢じゃない可能性ある? 巻墨は音も殺気も消すことができるから、座村さんの戦いを邪魔せずに加勢できる。 だからこそ、座村さんの親衛隊として機能できる、というのがドーンと出たあとで、漆羽さんは座村さんに斬り込まれてもケガなく立ち回れる、という二段構えになってるのうまいな。 巻墨の有能さを示したうえで、その上を行く、座村さんの弟子としての漆羽さんの強さを示している。 毘灼が座村さんとこに戦力を集中させている、というチヒロくんからの情報があるから、ここで巻墨全滅させてもいい、という考え。 これまで雫天石がどれくらいストックされてるのか謎だったから、手札を使い切る選択はできなかったんだろうけど、ここをしのげれば妖刀契約者たちを守れる可能性が高い、となればそういう判断にもなるか。 だけど、ハクリくんは守られる側に徹することはできないんだよなあ。 ハクリくん自身が妖刀契約者たちと同等の重要人物になってるってこと、まだ呑み込めてないような気もするんだけど、チヒロくんも似たようなことしてるので、このお子様たちは仕方ない。 『あかね噺』 (第132席 思い出す) 志ぐま師匠と一生師匠の過去話がはじまった。 1964年に20歳くらい? ということは戦後すぐ生まれって感じで、今は80歳くらいかな? って、志ぐま師匠と一生師匠はそれで納得できるんだけど、うらら師匠は何なの? えっ? あのかわいい子、うらら師匠だよね? 別人? って大混乱している。 それにしても馬上先生の絵は昭和中期くらいの時代がめっちゃハマるな。 線の感じがいい具合に風情があるというか。 『逃げ上手の若君』 (第178話 信濃へ。1338) 別記事になりました。 『魔男のイチ』 (氷鮫の魔法・2) 氷鮫の被害者たちをみつけてすぐに子供に「熟睡」の魔法をかけるデスカラス様。 まあ、まだ小さい子にあれはみせたくないよね。 デスカラス様、無法にみえてちゃんと心遣いができる人! なんか氷鮫をデコるのが「試練」らしい。 それ、審査員は氷鮫なの? 氷鮫のセンスってなんなの? って思ったけど、他の誰のセンスでもイチには関係ないから、そこは問題じゃないのかもしれない。 飾り立てる、と...

『逃げ上手の若君』(第178話 信濃へ。1338) 感想

突如あらわれた香坂が抱いているのは、南朝への忠義ではなく、一か八かの大出世への野望。 「大博打」という言葉に反応する玄蕃は良いよね。 まあ、忠義よりも野心の方がわかりやすい、というか、信用できる感はある。 なるほど、時行を通じて南朝の皇子にお近づきになって富と栄誉を得たい、と。 皇族なんて公家でも近付けない人がいるのに、成り金でもつながりが持てる可能性がある、となれば野心ある者が飛びついても不思議はない。 時行は信濃にゆかりのある人物だし、きっと身分にこだわらず話をきいてくれる人だという評判が伝わってるんだろうな。 というわけで、時行軍は一旦解散ということに。 そして、時行たちは伊豆を経由して信濃に。 伊豆では祖母と叔父が健在でいてくれた。 ふたりとも、時行が生きててくれて本当にうれしいんだろうな。 戦に出たんだからいつ死んでもおかしくないもんなあ。 叔父上のおでこに「よかった」って書いてあるのちょっとかわいい。 叔父上はなんか穏やかな感じになった。 毒気が抜けてるというか。 「わしもまだ十年は持つぞ」って言いながら、おでこにちっちゃく「うそ」って書いてあるのがほのぼのする。 なんでおでこに字が浮かぶんだよ、というネタがこう使われるの、うますぎる。 そして、「戦え」ではなく「跳び回れ」と言ってくれるあたり、時行のことをよくわかっている。 頼継はちょっと成長したけど、あいかわらず煽り顔がゲスい。 でも、本当にうれしそうな時行に抱き着かれちゃったら、もうデレるしかないよね。 頼継は父と祖父を失い、諏訪大社の主としての立場を失い、逃亡の日々を過ごした。 まだ8歳の子供が大変だっただろう。 でも、時行を恨んでいないのは、それは祖父・頼重が選択したことだと理解しているからなんだろうと思う。 そして、その頼継を救ったのが小笠原貞宗か……。 もしかして、ここから2年スキップ? ちょっと成長した時行たちが登場?