『逃げ上手の若君』(第182話 彩り1340) 感想

長尾が小笠原軍に合流してた。
あいかわらずめちゃくちゃなパワーだな。
でも、戦場経験少なそうな小次郎くんは冷静。
弧次郎の強さに対する自信が、この余裕ある態度につながってるのかもしれない。


小次郎くん、鷹の扱いも、判断の速さも、指示の的確さも実に見事で、祢津がすごくしっかり教育したんだろうな感がある。
多少、身体が弱くても祢津家のトップとして認めてもらえるように、小次郎くんも努力したんだろうな。
小次郎くんがしっかりしないと、弧次郎を祢津家から解放してあげられなくなるからな。


時行と小次郎くん、めっちゃ美人さんなふたりが、目をグルグルさせながら超ハイテンションで弧次郎を褒めまくってるのかわいい!
同担のアイドルオタク同士の会話っぽい。
てか、世界にふたりっきりの同担だよな、多分。

と思ったけど、秕さんはどうなるのかな。
ここに秕さんを放り込んでみたい。
なんとなく、小次郎くんが微妙な反応をみせそうな気がする。


そして、久々の御柱アタックですよ!
御柱アタックをやりやすい場所を設計時点から組み込んである疑惑がある。


魅摩ちゃんはだいぶおとなしくなった、というか毒気が抜けたというか。
自分のせいで死んだ北条の兵士のことを思うと、時行のそばにいるのはよくないんじゃないか、ということまで考えるようになったんだな。
以前の魅摩ちゃんは自分の気持ちを暴走させて抑えることができなかった。
というか、抑える必要はない、好きなだけ暴れろ、みたいに道誉があおってた感じだったからなあ。

でも、北条の敵になったことのあるキャラなんかいくらでもいて、常に味方だったキャラは逃若党と諏訪家と諏訪神党の連中くらいしかいないんだよね。

「それをいちいち根に持ったら私も北条も進めない」
「だから私は安易に人を恨まない」
敵が味方になる、味方が敵になる、ということを幼い頃から無数に体験してきた時行だからこその達観だよなあ。
この年でその境地に至っているというのは、少し悲しい気もする。


魅摩ちゃんの役目は親王殿下のための住居を整えること、か。
親王殿下に住んでいただくうえに、味方になって欲しい武士たちを招く場所にもなるんだから、それなりに格調高く権威を示せるものであって欲しい。
でも、お金はあってもそういう方面の知識を持ち合わせていない香坂にはむずかしすぎる。
そこで、京の都で流行の最先端を追っていた道誉の娘だった魅摩ちゃんの知識が役に立つ、というのは良い塩梅だな。
魅摩ちゃん独自の人脈も持ってるっぽいし、これは強い!

寝殿造と書院造というのは日本史で習った記憶があるんだけど、ここらへんの時代が移行期だったか。


「うわぁ 奇麗な仕事すんの楽しー!」のとこの魅摩ちゃんが楽しそうで、めちゃくちゃうれしい。
笑顔が素朴というか、心の底からニコニコしてる感じというか。
自分がやってるのは汚い仕事だ、と自身を責め続けてきた魅摩ちゃんは、「奇麗な仕事」に憧れながらもあきらめていたんだろうな。

道誉もなあ、娘に戻ってきて欲しいのなら、そういうとこに気付けよなあ、って思ってしまう。


ところで、市河殿は本当にカブトムシのためだけに帰りたいんですか?