『週刊少年ジャンプ』2024年50号感想

『アオのハコ』のアニメの佐知川の兵藤と遊佐の声が、小野友樹と小野賢章という『黒子のバスケ』の火神・黒子コンビなの、ちょっとおもしろい。

『あかね噺』(第134席 何でもある)
殴られまくってボロボロで、意識がちょっと飛びかけてるけど、気持ちの方はいきりたっておさまりつかない、というぐちゃぐちゃな状態の若き日の一生師匠。
そんな若者の中にしみいる生禄師匠の静かなたたずまいと落語。
この対比がなんとも美しいな。

何にもないからこそ何でもある、というのは志ぐま師匠が朱音ちゃんに教えたことだけど、一生師匠は教わらなくてもその落語の中から悟った。
もしかしたら、志ぐま師匠もその隣で同じことを悟っていたのかもしれない。

しかし、この描写をみただけで、一生師匠にとって生禄師匠がとてつもなく大きな存在だというのは伝わるわけで、その師匠の落語を自分は継ぐことが許されなかったのに、志ぐま師匠は許された、というのがどれだけ重い出来事だったのかは想像するだけで怖い。
そこに至る理由はこれから描かれるんだろうけど、どんな理由であろうと受け入れることができなかったんだろうな。

『ONE PIECE』(第1131話 “冥界のロキ”)
サウロに再会できるとわかって、うきうきでサウロが知ってる髪型に戻したニコ・ロビンがかわいい。
てか、やっぱりニコ・ロビンはこの髪型が似合う!

『アンデッドアンラック』(No.230 不死不正義)
別記事(アンデッドアンラック+アンデッドアンジャスティス)になりました。

『逃げ上手の若君』(第180話 籠城1340)
別記事になりました。

『カグラバチ』(第57話 崩壊)
昼彦の「少なくとも座村はそう思ってるんだろうな」という、めっちゃ重要そうな台詞のフォントが、チヒロくんの「頭の中が散らかりすぎてる」といったモノローグのフォントに埋もれてるのおもしろい表現だな。
チヒロくん、血を流しすぎて集中力が切れてる状態に、考えることが多すぎて思考がまとまらないのがのっかって、重要すぎる台詞が頭の中に入ってこない。
それで唐突に「サムラ……って…?」って感じになっちゃったのね。
ここカタカナなの、意外な単語すぎて漢字変換できなかったのね、ってなる。
アニメとか日本語以外だと伝わらない表現になってるのおもしろい。

てかちょっと待て! 座村さんが毘灼とつながってるって、「飛宗」を渡しちゃったんですけど!
それって、毘灼の戦力を大幅アップさせちゃったってこと?

「座村は言ってたよ 契約者こそ死ぬべきだと」
いや、座村さん確かにそんな感じのこと言ってたけどさあ、まさか毘灼とつながってるとは思わないじゃない。
でも、座村さんが毘灼に所属してるわけじゃなくって、協定を結んでるだけなのね。
まあ、それだけでも十分に大問題だけど。

そして、座村さんがそんなことをした理由は、真打と剣聖の存在?
座村さんは剣聖に真打を渡すくらいなら、毘灼に持たせた方がマシと考えている?
でもそれって、神奈備が持ってるより毘灼が持ってる方がマシという判断ってこと?
神奈備もいろいろダメそうなとこはあるけど、毘灼よりはずっとマシな気がするんだが、何があるのかな。

てか、3年前ということは、六平家からの妖刀強奪事件に、座村さんがなんらか関わってる可能性まで出てくる?
そこまでいっちゃうと、完全にチヒロくんと敵対することになっちゃうんだが。

「酌揺」が現れて、昼彦の折り紙の蝶がほどけてただの紙に戻り、昼彦が歯で刀を鞘から抜き、花魁がふわりと宙を舞う。
とても美しい流れなんだけど、昼彦が妖刀の契約者となり、それと引き換えに持っていた妖術が失われた、と判断できて、うぉ~っ、ってなった。

妖刀の契約者は死ぬことでしか変更されない。
要するに漆羽さんが死んだってことじゃない。
えっ? もしかして座村さんに殺された?
ひどすぎじゃない?

そういえば、ハクリくんはどうなったんだろう。
座村さんの裏切りが本当なら、ハクリくんも危ない状況だけど。
ハクリくんが「飛宗」じゃなく「酌揺」を先に取り出してたら、状況はもっと良かった可能性もあるのがツライな。
師匠の方が強いと言われていた、かつ、座村さん専属の護衛部隊がついている、という状況だったから、座村さんを優先する判断をして当然なんだけど。