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『週刊少年ジャンプ』2019年17号 感想

『鬼滅の刃』 (第151話 鈴鳴りの雪月夜) 炭治郎のお父さん、めっちゃ強い! 竈門家の長男たちはみんなこんな風に、まじめに鍛錬を積み重ね続ける人たちで、そうやってヒノカミ神楽は継承されてきたんだな。 そして、今、炭治郎の代で「恩を返す」という一途な想いが結実しようとしているのだなあ。 炭治郎も結局、血統かよ。みたいな意見をみたけど、こんなキツイことをなんでやんなきゃいけないんだよ、と挫折する人がひとりでもいたら、簡単に滅びてしまったであろう技術が、炭治郎の代まできちんとつながったことを、そんな簡単な言葉で片づけるのはイヤだな、って思った。 まあ、竈門家の長男がみんな炭治郎みたいな生真面目な性格って、すごい血統だよな、とは思うけど。 『Dr.STONE』 (Z=99 科学王国写真日記) 一年を写真で振り返る形式で、1話で描写するのおもしろいな。 スノボやったり、水泳やったり、かなり楽しそうなんだけど、この裏ではめっちゃ重労働してるんだろうな。 船名が「ペルセウス」なのはなんでだろ、と思ったけど、石化⇒メドゥーサ、メドゥーサを討ち取ったのはペルセウス、ということか。 『約束のネバーランド』 (第128話 決めた) 計画はやめない、進行速度もゆるめない、だけど、エマの探索は黙認する、というのはノーマンのぎりぎりの譲歩だろうなあ。 だって、エマが死ぬかもしれない行為を見逃す、っていうのは、ノーマンにとって耐えがたいことだと思うから。 エマの、ノーマンに殺戮をさせたくない、という気持ちはわかるけど、結局、ノーマンを苦しめることにはかわりないわけで……。 つくづくノーマンが不憫だな。 まあ、ルートがひとつだけってのは危険。サブルートも用意しておくべき、というのは同意だが。 『アクタージュ act-age』 (scene58.芸能人) 夜凪ちゃんがひなちゃんに最初に話しかけたのは、芝居がやりたかっただけで、その条件をクリアできるのなら対象は誰だってよかったわけで、それってひなちゃんからみればめっちゃ失礼な話だよね。 そういうのを敏感に感じ取っちゃったのと、気になる男子が夜凪ちゃんに興味を示したことで、ひなちゃんがかたくなになっちゃったのは無理もない。 ひなちゃんは「フツー」を連呼するけれど、夜凪ちゃんにはフツーがわからない。 夜凪ちゃんがフツーがわからないのは、自分と弟妹たちの...

『呪術廻戦』(第52話 規格外) 感想(規格外どころか人外レベル)

京都校学長のギターかまえる姿がなんかかっこええ。 奏でた旋律を肉体で増幅させ呪力として打ち出す、って、それエレキギターじゃなきゃいけないの? って思うわけだが、本人のテンションがあがる楽器ならなんでもよいのかもしれない。 でも、フルートとかだと絵面が迫力に欠けるよなあ、とか、ご先祖は琵琶とかでやってたのかも、とかいろいろ妄想できて楽しい。 それにしても、ご老人でもかなりムキムキなからだしてるよね。 呪術師は筋肉勝負なの? 高専関係者ゴリラ多いし(苦笑)。 歌姫先生は桃ちゃんと連絡とりつつ走ってるけど、残る学生を探してまわってるのかな。 三輪ちゃんはとりあえず無事のようで何より。 歌姫先生は内通者ではないようだね。よかった。 裸エプロンさんの相方さんが登場。 これは裸サロペットパンツさんと呼ぶべき? 柄が人間の手になってる刀っておしゃれやな。 あれ多分、本物の人間の手だから、だいぶアレだけど。 「オマエは非力だから刀からも握ってもらえ」ってなんとなくかっこええ。 あの手の持主、多分、生きてないだろうから、だいぶアレだけど。 ここで野薔薇ちゃんと真依さん登場。 歌姫先生が探してたのはこのふたりか。 これで生徒全員の生存が確定した。よかった。 今のところ一番、危険な状態なのは加茂かな。 野薔薇ちゃんと真依さんの掛け合いが息が合ってて微笑ましい。 そんなこと言ったら野薔薇ちゃんが激怒しそうだけど。 ここで"帳"が解除されたのか。 つまり、五条先生が自力で"帳"を破ったのね。 そうなった途端に撤退をはじめたあたり、破られることは予想のうちで、時間稼ぎできればそれでよい、ってことだったんだろうね。 「さて、どこからいこうか」って、五条先生、すべて倒すの前提で、その順序しか考えてない。 前回のラストあれだけ激怒してたのに、虎杖に声かけられて、なんかちょっとうれしそうな顔みせたとこがかわいかった。 ひとまず、生徒全員の無事が確認できたので、五条先生の怒りもひいたのかもしれない。 五条先生は東堂を「葵」呼びか。 自分の受け持ちだけじゃなく、すべての生徒を名前呼びなのかしら。 七海さんのことは「健人」じゃなく「七海」って呼んでたような記憶があるので、全員を名前呼びというわけではないと思うが。 虎杖の成長をみてうれしそうな五条先生。 「特級と殺り合...

『週刊少年ジャンプ』2019年16号 感想

『鬼滅の刃』 (第150話 気づき) もうすぐアニメがはじまるけど、ワールドプレミアとかキャスト陣とか、いろいろ力入れ過ぎでちょっとこわいくらい。 でも楽しみ。 無惨様のキャストがまだ発表されていなんだけど、個人的趣味で速水奨さんを希望している。 義勇さん、ついに痣が発現! うれしいけど、なんらかの後遺症が出るという話があるので心配でもある。 自分なんかに痣なんか出るわけがない、って考えてたっぽいけど、やっぱりこの人、自己評価低すぎなんだよな。 水の呼吸はエフェクトが綺麗だよね。文字通りの流れるような美しさ。 アニメでどう表現されるのかとても楽しみにしている。 ここんとこ厳しい展開が続いているので、炭治郎と伊之助の会話はほっとするよなあ。 ボケとボケでツッコミ不在だけど。 善逸の汚い高音のツッコミの復活がまたれる。 『神緒ゆいは髪を結い』 (第2話 どっちのゆいが好き?) 2話目にしてちょっと楽しくなってきた。 もしかしてこのマンガ、鍵斗をかわいいと思えるか否かがポイントなんではないかい? ところで、毎朝6時にゆいちゃんの部屋にしのびこんで髪を結っている奈央ちゃんすごいな。 普通、イヤになって逃げないか? 家族でもないのにここまで尽くす理由がよくわからない。 『最後の西遊記』 (第3話 サイケイ記) コハルちゃんがごめんと言いかけて「ありがとう」と言ったシーンはベタだけど本当によかった。 自分は孫悟空の子孫なんじゃないかと、ちょっと期待しちゃう龍之介もかわいかった。 それにしても、いくらでも伸びる如意棒を切ってみんなに分け与える、という設定は笑った。 いろいろなマンガやアニメで如意棒的なものが登場してるけど、この扱いは斬新だな。 『Dr.STONE』 (Z=98 龍水) 舗装道路をどっかんどっかんつくっていく大樹たちパワーチームの頼もしさよ。 龍水は欲しいものを絶対にあきらめない貪欲な男だけど、そのためにかける労力を惜しまない、というめっちゃ勤勉な男でもあるんだよね。 そこらへんは千空に似ている。 欲しいものを決してあきらめず、トライ&エラーを苦にしないところがとても似ている。 龍水にとって、千空は、うまれてはじめて得た「同族」なのかもしれない。 『呪術廻戦』 (第51話 供花) 別記事(花を供えられるのは誰なのか)になりました。 『チェンソーマン』 (第14話 エ...

『呪術廻戦』(第51話 供花) 感想(花を供えられるのは誰なのか)

小説版の情報が出て来た。 なんか男性キャラばっかりピックアップされてるない? なんで秋葉原散歩に野薔薇ちゃんは連れていってもらえないんだろう。野薔薇ちゃんが秋葉原をイヤがったのか?(←ありうる) 五条先生と七海さんの出張はめっちゃおもしろそう。 五条先生はバターサンドと白い恋人を買うんだよ、きっと。 さて、表紙。 眼のドアップで「うおぉ~っ!」ってなった。 これだけアップにしても五条先生っぽいのはなんかすごいな。 虎杖と東堂の共闘はハイレベルだけど、あんまり花御にダメージはいってる感じしないの悲しい。 まあ、特級が一級と一級レベル(?)にダメージくらってるのもどうかとは思うが。 虎杖はあいかわらず戦闘中はバーサーカーモードというか躊躇がないよな~。 やられるとか気にせずつっこんでいくからすぐにボロボロになって、いつも痛々しい感じになっちゃうのキツイ。 やっぱり東堂の術式は自分以外のもの同士の入れ替えも可能なのか。 でも、一定以上の呪力を持っていれば、という制限付きっぽい。 だから、呪具の入れ替えも可能。 あれ? ということは、真希さんを入れ替えることはできないの? いきなりあらわれた脳内高田ちゃんが、なんかJOJOっぽくって笑った。 握手会の時の高田ちゃんは、明るくてフレンドリーなキャラっぽかったのに、脳内高田ちゃんは強キャラっぽいというかSっぽいというか。 回想とか妄想とかはコマ外を黒く塗るのがマンガ表現的お約束だけど、チェリー柄になっててこれも笑う。 まあ、東堂の脳内では高田ちゃんのバックには常にかわいい壁紙が展開されてるんだろう。多分。 東堂の脳内教室で高田ちゃんは、東堂を導いてくれる存在か。 脳内に別キャラをつくることで物事を客観視できるようにしてるとは東堂、レベルが高いな(←と、好意的な解釈をしてみる)。 握手会で感謝の意を伝えられても高田ちゃんは困惑するだけなんじゃないかと思うんだが、東堂くらい目立つ人が握手会に常に来ていて、しかも自分のレーンにしか並ばないとかいうことだったら絶対覚えてそうだし、そのたびに感謝を伝えてるだろうから、もはやなんとも思わず「いつもありがとうございます」で済むのかもしれない。 パアンで、虎杖が消えて「游雲」が現れたシーンはおおっ、ってなった。 これも伏黒がちゃんとお仕事をしていたからだとわっ。 「游雲」のありかと花御の弱そうな...

『ワールドトリガー』(第176話 根付栄蔵+第177話 三雲修・17) 感想(大人の仕事と隊長の責任)

ランク戦に勝ってなごやかな三雲隊。 しかし、オサムの「イヤな予感」は消えず。 そこへ菊地原からのメッセージ。 オサムと菊地原は普通にお友達やってるんだな。 「勝ち試合おめでとう」「今回キミほぼ空気だったね」ってめっちゃ菊地原っぽい。 これ、隣に歌川がいたら、後半は余計だろ、とフォローしてくれるんだろうな。 オサムの返答に「……なんだわかってんじゃん」ってつぶやくあたり、アドバイスしてあげる気満々だったってのがかわいい。 菊地原はほんとうに後輩がかわいくてしかたないんだな。 めんどくさそうな問題をキャッチして、その確認を歌川にやらせるあたりも、めっちゃ菊地原っぽい。 ボーダー内をかけめぐる「ヒュース、ネイバー疑惑」。 まあ、疑惑じゃないんだけど。 ヒュースが新人のわりに強すぎるというか戦い慣れしすぎてるのが不自然なのは確かだよね。 まあ、それ言っちゃうとユーマはどうなるんだ、とも思うけど。 オサムの「イヤな予感」はこれだったのか。 これって、こじらせるとボーダー全体に響く問題だから、迅さんが口出ししてくるのも当然か。 まあ、迅さんは後輩がかわいいから、そうじゃなくても助け船は出すだろうけど。 「揺れるな」だけで具体的なことは何も言ってないから、手を出すほどのことでもない、という解釈もできるけど、実がこれから大騒ぎになるけど、大騒ぎになってくれた方が都合がいいことになる、という解釈もできて、あいかわらず迅さんの予知はこの物語のもっともやっかいな因子だよな、って思う。 噂をなんとかしようと、オサムが林藤さんにお願いしたのは、根付へのアポ取りか。 メディア対策室にドンと置いてある嵐山の等身大パネル? フィギュア? がなんか笑える。 「……で? 私にどうしろと言うのかね?」って根付さんがきいた時に、東さんが「おやっ?」って感じになってたのは、この時点ですでに対応が決まってて、それなのに根付さんがわざわざオサムの案をきこうとしたからだろうね。 対応策を説明すればいいだけなのに、オサムの考えを探っている。 それだけ気にかけている存在、ってことなんだよね。 「噂レベルの疑惑に慌てて公式が反応すれば疚しいことがあると言ってるようなものだよ」 最近では、噂レベルのことでも早く火消しをするのが吉、ということもあるけど、この場合は確かにそうだろうね。 ボーダー上層部は基本的にクリーンなイメ...

『週刊少年ジャンプ』2019年15号 感想

『鬼滅の刃』 (第149話 嫌悪感) 猗窩座、ついさっきまで炭治郎を絶賛してたのに、いきなり不愉快になったらしい。 メンタルのアップダウンが激しいな。 人間だった頃の猗窩座の近しい人に、炭治郎的な人がいたらしいけど、よく覚えていないみたいだな。 いきなり何もないところを振り払ったかと思えば「炭治郎やはりお前は不快だ」とか、炭治郎にしてみればわけわからんよね。 千寿郎くんが久々に登場。 母親を病で亡くし、兄を鬼に殺され、父親とふたりっきりになってしまったのに、その父親も任務に呼び出されてひとりっきりとか、この子もつらい立場だよね。 それにしても、祖先の炎柱さんがあまりにも煉獄家の血筋で、いや、煉獄家のDNA強すぎだろ、と思った。 義勇さん、どこまでふっとばされちゃったの~、と思ってたらちゃんと戻ってこれた。 あの屋敷、構造が謎だから、炭治郎のところに戻れるルートがわからなくなる可能性もあるんじゃないかと心配してた。 それにしても「俺は頭にきてる。猛烈に背中が痛いからだ」って、怒るポイントそこ? まあ、義勇さんのことだから、いろいろ怒っているんだけど、それをはしょりまくった結果「背中が痛い」が残ったんだろうな、多分。 言葉選びが猛烈に下手な人だから。 『最後の西遊記』 (第2話 誰が為に) コハルちゃんだけじゃなく、龍之介にもなんか秘密がありそうな気配。しかも本人も知らない何か。 「言わない」んじゃなく「言えない」、というのは、「知る」とか「言葉にする」ということがかなり大きな意味を持つということなんだろうね。 コハルちゃんの能力がそうだし。 『Dr.STONE』 (Z=97 楽しい帝王学) クロムが鉄鉱石の鉱床をみつけてきて、耕夫が鉱夫になった。 元・司帝国の連中も大変だな、と思うが、食事がおいしくなったのでモチベーションはあがってそう。 もともと、体力自慢の連中がほとんどだから肉体労働はそんなに苦ではないだろうし、働くことで自分の生活が確実にグレードアップしていくっていうのは、それだけでうれしいもんだろうな。 『ハイキュー!!』 (第341話 蔓) 青根が三人並んでる姿は壮観だな。 なるほど、鉄壁の理想形は青根を三人そろえることか(←二口の立場は)。 『ブラッククローバー』 (ページ196 黒幕) 「五つ葉には悪魔が棲む」という言葉がついに物語のキーワードとして浮上...

『呪術廻戦』(第50話 予感) 感想(幸せだから手を叩こう)

小3時点ですでに東堂は東堂だな。 そして、このかっこいいお姉さんが東堂を「身長と尻がデカイ女」好きにしたのかね。 「止まるな!!」「俺を信じろ!!」と言われて、「オッケー2つね!!」って返す虎杖がさすがだ。 否定はしないけど、そのままスルーもしないという。 東堂、めっちゃ緻密に計算してる風なのに、突然「IQ53万の俺の脳内CPUが」とかになっちゃうのめっちゃ笑う。 この人、頭いいのか悪いのかよくわからんな。 でも「53万」とか言っちゃうあたり、『ジャンプ』好きなのはわかる。 しかし、真顔でギャグやってても、強さはやっぱり本物だし、虎杖とのコンビネーションもすごく決まってて、そこはかっこいい。 かっこいいんだけどな……。 とか思ってたら、いきなり花御に足をとられてるし……。 東堂の術式の名は「不義遊戯(ブギウギ)」。 めっちゃセンスのあるネーミングだけど、そこはかとなく『HUNTER×HUNTER』臭を感じる。 「相手と自分の位置を入れ替える」って言うけど、前に使った時は、加茂と虎杖の位置を変えてなかったか? 自分限定じゃないじゃん、と思ったら、やっぱりそこは花御に対するブラフか。 「しっ」ってとこのかっこつけたウィンクが笑えるんだが、 おまえは虎杖相手にかっこつけてどうしようってんだ。 まあ、ユーモアのある俺、をアピールしたいんだろうけど。 発動条件が手を叩くとかすごいシンプルだな。 ていうか、発動条件って本人が決めるものなのかな。 それとも、術式ごとにこれでなければダメ、みたいな型があって、それが代々受け継がれてるのかな。 伏黒をみてると後者のように感じるけど。 ところで、見開きのあれはなんなんですか? 花御まで東堂の妄想領域に囚われちゃったんですか? なんか唐突に七海さんが出て来た。 そうか、七海さんは黒閃のタイトルホルダー(?)なのか。 てか、こういうのって、「黒閃四連発できました!」とか高専に連絡したりするのかな。 七海さんが報告してる姿を想像するとなんか笑えるんだが。 花御たちに対する虎杖のアドバンテージは、やっぱり宿儺の器である、ってことなんだよね。 だから、殺すわけにはいかないし、どこで宿儺の不興を買ってしまうかわからないので、慎重に対応せざるを得ない。 めんどくさいな、虎杖、と思ったけど、めんどくさいのは宿儺の方か。 手を叩いても、術式が発動するとは...

『チェンソーマン』(第12話 揉む) 感想、ついでに、私的メロドラマ論

今回の『チェンソーマン』を読んで、いろいろぐるぐると考えてしまったので、別記事にしてしまいました。 チェンソーマンにあんまり関係ない話を含んでいるので、そういうのが苦手な方には申し訳ないです(でも書く)。 胸を三揉みする許可をもらったデンジ。 三揉みってなんなんだそれ、と思ったら、デンジに受けた恩の数らしい。 「ありがたく揉むんじゃな!」って言ってるパワーちゃんの顔がなんともかわいらしい。 で、デンジがめっちゃ緊張して揉んだのは胸パッドだったという……。 いや、悪魔が胸を上げ底するってどういうことなの。 上げ底がなくなったパワーちゃんのことを「スッ」って擬音で表現するのめっちゃおもしろい。 そして、呆けたようなデンジの表情がまためっちゃおもしろい。 「さあ! あと二揉みじゃ!」と言われて、言われたので機械的に手をのばしてしまった、という感じのデンジ。 一揉み目はあんなに緊張してたのに……。 あれは、いろんなことが脳内を駆け巡りすぎてキャパオーバーおこしてるんだろうな。 一回目と違ってホンモノなのに……。 「おっ」って言ってるパワーちゃんがめっちゃかわいくて、パワーちゃんもちょっとデンジに気があるんじゃないのか、って気がするんだけどね。 デンジの肩組んで、「ガハハハハ」って笑ってたのも、パワーちゃんなりの照れ隠しなんじゃないか、と。 う~ん。パワーちゃんに夢みすぎなのかな。 あんなにはりきって、興奮して、死にかけて、それでも欲しがってた報酬が「こんなモン」になってしまったデンジ。 寝ても覚めても魂が抜けたみたいな状態に。 いや、がっかりしすぎだろ、と思うわけだが、デンジ的にはそれほどの落胆だったんだな。 で、そこに付け入るのがワルイ女・マキマさんですよ。 めっちゃ欲しかったものが手に入って、でもそれが「こんなモン」としか思えなくって、これからもこんな経験繰り返すのか? それなら追いかけても手に入らなくて、悔しさにころげまわってる方が幸せじゃないか? というデンジのクエスチョンに見事なまでのアンサー。 するっと手に触れて、指をからめて、耳を触らせて、指を噛ませて、胸に触れさせて……って、いちいちエロすぎる。 ていうか手慣れてる? もしかして、アキもこんなんで懐柔されたんじゃなかろうな。 で、もうマキマさんのことしか考えられなくなるような状態にしといて、「お願いがあるんだ...

『週刊少年ジャンプ』2019年14号 感想

『最後の西遊記』 (第1話 ミツバチのささやき) 新連載。サブタイトルが「ミツバチのささやき」とはマニアックだな(確か古い洋画のタイトル)。 四肢が動かず、眼が不自由な女の子の面倒を、小学三年生にみさせようとする父親がすごすぎる。 ていうか、本人が学校に行きたがってるのに行かせないとは、児童虐待を問われても仕方ないのでは? といったところが気になりすぎなんだけど、悪いのはコハルちゃんじゃなく父親だと龍之介くんが断じているので、作者もわかって描いてるんだろうな。 この問題が納得できるような解が出るのならすっきり読めるかもしれない。 『鬼滅の刃』 (第148話 ぶつかる) 炭治郎のヒノカミ神楽と義勇さんの水の呼吸の連携がすばらしいな。 多分、義勇さんの方があわせてるんだろうけど。 それにしても、腕を斬っても次のコマではすでに再生してるってのが厄介すぎる。 「名を名乗れ、お前の名は何だ!!」に対して「鬼に名乗るような名は持ち合わせていない」と応えるのはいかにも義勇さんっぽいけど、うっかり炭治郎が名前を呼んじゃったので台無しに。 いや、炭治郎は悪くない。あの場面ではしかたない。 で「そうか、アイツは義勇という名前なのか」って炭治郎に急接近する猗窩座が、なんかもう笑えてしかたない。 ていうか、猗窩座ははしゃぎすぎじゃない? 無惨さまとか黒死牟とか童磨とかからのプレッシャーが強すぎて、いろいろストレスたまってたんだろうなあ。 『約束のネバーランド』 (第125話 嘘吐きの同盟) エマとレイはずっと寄り添い合えてたし、仲間ともはぐれずにやってこれたんだよね。 それに比べて、孤独に過酷な日々を耐え抜いてきたノーマンの方がより過激思考になるのは当然か。 鬼は人間を食べなければ生きていけないのに、全食用児の解放および自治の確保を納得させることなんてできるのか? と思ってたんだが、ラートリー家を差し出す計画とはな。 だけど、今のラートリー家を憎むのはしかたないけど、その子孫というかクローンというかにそれをおっかぶせるのは、結局、食用児と同じことになると思うんだが。 自分の脳を駆け引き材料に使うノーマン。 この覚悟に対して、エマとレイは何を差し出せるんだろうか。 『ブラッククローバー』 (ページ195 一変) あっ、チャーミー先輩、ビタミンやミネラルのこともちゃんと考えてた。 『Dr.ST...

『呪術廻戦』(第49話 窮屈) 感想(呪霊たちの堕落)

カラーの花御がめっちゃかっこええんですがっ。 こういうポージングわりと多いよね、このマンガ。後ろにちょっと重心を寄せてる立ち姿。 虎杖が東堂の「ベストフレンド」から「ブラザー」に進化した! えっ、最終的には何になるの、これ。 それともブラザーが最上級なの? 虎杖もなんで東堂とポーズそろえちゃってんのっ。 それにしても、東堂はわりと説明がうまいというか、教え方が意外にていねいだよな。 ただの脳筋ではない感じ。 まあ、おかしな洗脳術(?)使うけど。 花御がでっかい樹みたいのを展開してたけど、あれは樹木をあやつってるんじゃなくって、樹木を具現化したものなのか。 操作系と具現化系ではだいぶ違うって『HUNTER×HUNTER』で習った。確か。 あんなでっかいものを具現化するって、さすが大地の精霊(?)はスケールがでかいな。 めっちゃ唐突なスカイラブハリケーンで笑った。 もうスカイラブハリケーンにしかみえないんだが、と思ってたら、芥見先生が巻末コメントで暗に認めていてさらに笑った。 戦いを楽しむ、ということを真人から教わった花御。 真人の方がだいぶ年下なはずなんだが、真人の方が悟ったようなことを言ってるのがおもしろい。 「愉悦」が「快楽」が真人にとって戦う「動機」。 それって虎杖を傷つけるのが超楽しいってこと? でも、「動機」と「目的」は別で、動機だけでは戦っていない、と。 「魂は本能と理性のブレンド」というのは、「動機」=「本能」、「目的」=「理性」と解釈できるんだけど、真人は花御に「目的」だけで戦ってる間は全能力を出してることにはならないよ、と言ってるのかな、って思った。 こういう会話を呪霊同士がしてるってなんかおもしろいよね。 誰かの強い負の感情が凝縮されて生まれたのが呪霊であるのなら、その呪霊が理性を獲得することは「堕落」なのかもしれない。 でも、真人はその堕落を心の底から楽しんでいる。 そして、花御もそれに追従しようとしている。 漏瑚はこれをどうみるんだろうな。 前に五条先生と虎杖がくらったお花畑攻撃(?)を、東堂が足で円を描いて防いだようにみえたけど、あれは「簡易領域」なのかな。 ほんとに意外と小器用な男だな。 ついに東堂の術式が解禁される! 前使ってたけどね!

『チェンソーマン』1巻 箇条書き感想

『チェンソーマン』の1巻がついに出ましたよ! なんか書きたくなったので短いけど箇条書き感想で。 ・表紙絵がサイケデリックというかレトロというか、なんかめちゃくちゃよい! それにしても、オレンジ地に黄色いフォントで緑の血しぶき(だよね、多分)とは思い切った配色だな。でも、このマンガにはものすごくマッチしている ・帯の「ド底辺血みどろ電ノコ悪魔!!」ってあおりがまたすごい。間違ってはないんだけど、ジャンプマンガでこの表現はないだろ(笑) チェンソーを「電ノコ」と表現するセンスが特に好き ・著者近影はポチタ。空きページもひたすらポチタ。タツキ先生がよっぽどお気に入りなのか、単に描きやすいのか。それにしても、どのポチタもかわええなあ ・りんごの皮とかみかんの皮を食べるのはわかるが、アキのカサブタまで食べるのか。デンジは好き嫌いのない良い子だな ・表紙はずっとデンジなんだろうか、それとも変わるのだろうか。2巻はマキマさん希望

『呪術廻戦』4巻 箇条書き感想

『呪術廻戦』の4巻が出ましたよ! というわけでいつもの箇条書き感想です。 ・表紙は五条先生! めっちゃかっこええ! 作中でこんな表情みせたことないけど、こういう荒々しさを秘めたキャラだとは思ってる。それにしてもかっこええ! ・折り返し著者コメントは一つ目ネコ先生のUSBキーチェーン。このグッズでたらちょっと欲しい ・ところで小説版ってどこらへんのエピソードやるんだろう。伏黒と真希&真依のエピソードとか読みたいかな。できれば小説じゃなくマンガで読みたい、と思うけど、芥見先生の負荷が心配だしなあ ・カバー下のじゅじゅさんぽはお台場。駐車場でっかいよね。あそこが人で埋め尽くされるコミケこわい ・中扉絵がマンション? 雑居ビル? から移動した ・キャラプロフィールは猪野。ほんの数コマしか出てないけど印象深いキャラだよね。21歳ということは呪術高専を卒業してすぐくらいか ・猪野は七海さんをめちゃくちゃリスペクトしているらしい。わかる! 信用できるし、尊敬できるもんね、七海さんは ・猪野は年齢的に五条先生の教え子の可能性ある? ・吉野くんはせっかく映研を立ち上げたのに伊藤くんにつぶされたのか……。伊藤くんがターゲットになったのは、イジメの黒幕だったから以上の因縁もあったんだね ・お触り禁止の宿儺……それでも宿儺に執着する真人……。高嶺の花とわかっていてもアタックせずにはいられないんですね。わかります ・芥見先生は字がヘタ問題。個人的には気にならないけどな。多分、私の方がヘタだから ・そして、今回の芥見先生代役は伏黒。伏黒は意外とエプロン似合うな。食べかけの棒アイスをズボンのポケットに入れる人がいるのか……お尻が冷たくなっちゃってイヤだろ(←そういう問題ではない) ・距離感の近い先輩や上司に苦労させられる七海さん。おつかれさまです ・5巻の表紙は真希さんと予想。いずれパンダ先輩も表紙になるんだろうけど、これ何のマンガ? って感じになりそう

『週刊少年ジャンプ』2019年13号 感想

『Dr.STONE』 (Z=95 ファーストコンタクト) そうか~このマンガももう2周年か~。 初期に比べると、どんどん絵がかわいくなってる気がする。 ガソリンの臭いをかいで惚れ薬と勘違いする大樹。 そういえば、初回にそんなエピソードあったねえ。初回のエピソードを2周年に使ってくるとは、さすがは稲垣先生。 ついに石油をゲットで試験航海に出発。 ここでようやく元潜水艦乗りでソナーマンな羽京の特殊技能が活かされることにっ。 それにしても、今回のラストはめっちゃ怖かった。 なんかもうゾワッときた。 石化の謎を解くために、地球を半周する航海に出るんだと思いこんでたから、まさか「謎」の方からコンタクトをとってくるとは。 しかも、千空たちが強力電波だしてすぐだから、これは明らかに監視してたよね。 「WHY」というメッセージが悪意というか憎悪に満ちた描き方をされているのは、本当にそうだからなのか、あるいはハッタリなのか……。 これからの展開が予想つかなすぎて、めっちゃ楽しみ! 『ONE PIECE』 (第934話 "花のヒョウ五郎") スムージーが「ママを常識で計るな愚か者共!!」とか言ってたけど、そのママが麦わら海賊団のメンバーと仲良くしてるとは、さすがに想像すらできないだろうな。 ママが死んだら、ペロスペローは頭領になるつもりらしいけど、他の連中は納得しなさそう。 カタクリならみんな納得するのかもしれないけど、ルフィに敗れた件があるし……。 ビッグ・マムが絶対すぎるから、いなくなったら内紛おこして分裂しそうだ。 『ハイキュー!!』 (第339話 認知) 日向くんが憧れ続けてきた「小さな巨人」がバレーをやめてしまっていたことを、「あんまがっかりしてない」って言ったことに対して、影山くんが「やっとかよ」って言ったのはどういう意味なんだろうね。 「小さな巨人」は確かに憧れだったけど、日向くんがバレーボールをやっているモチベーションはすでにそこにはない、だからがっかりもしない、ってことなんだろうか。 滝ノ上さんとこの野外テレビ(?)がめっちゃでかくて笑った。滝ノ上さん気合い入り過ぎ! あれはレンタルなのかな。 元・小さな巨人の宇内さんが「田中かっけえ」って言ってて、誰のこと? って思ったんだけど、そうか、冴子姐さんのことか! 冴子姐さんを苗字で呼ぶキャラがあんまり...

『呪術廻戦』(第48話 黒閃) 感想(友とベストフレンド)

西宮ちゃんの箒、西宮ちゃん以外の人も乗せられるのね、便利だな。 これ、狗巻を背負う形になってるのか、そりゃあ重いわ。 「この2人がここまでやられるなんて…」って言ってて、あれ? もうひとり運んでるのか? と思ってよくみたら、ひざの上に加茂がいるのか。 でも、空路を行くのが一番、安全だろうから、すでに意識がないふたりは西宮ちゃんが運ぶのがベストなんだろうな。 西宮ちゃんが"帳"の情報を知っている、ということは、"帳"の中に入ってる歌姫先生と連絡がとれたってことだろうね。 虎杖が花御と戦うことを止めたい伏黒。 かなりぼろぼろになってるのに、自分のことより虎杖を優先してるとこが伏黒だよなあ。 虎杖の「大丈夫」に過去の「頼む」が重なる伏黒。 前回は「頼む」と言われて虎杖から離れたら、結果、死んでしまったからなあ(生き返ったけど)。 強敵に立ち向かっていく虎杖のそばから離れるのは、不安だし不本意だろう。 そして、現実として自分が足手まとい状態になっていると自覚しているから、それが悔しくてたまらないんだろう。 でも、伏黒は再び虎杖を信じた。 「次死んだら殺す!!」「そんじゃ死ぬワケにはいかねーな」ってやりとりが、なんかもういいよね。 そして、伏黒と真希さんを両肩にかついでパンダーッシュ!! するパンダ先輩がおもしろい。 花御が東堂をみて「絶対に私より弱い」って確信してるとこがおもしろすぎる。 そりゃあ、特級の花御に比べれば弱いだろう。 でも、東堂めっちゃ自信ありげだもんなあ。花御も困惑するよなあ。 「黒閃」を狙って出せる術師は存在しない。 とあったけど、虎杖は狙ってだせそうな気がするなあ。 そうなると、七海さんを超えちゃう感じになるんだけど。 五条先生は持ってる術式がすでにバカ強いので、こういう肉弾戦な感じのことはあんまりやらないんじゃないかな、という気がする。 だから案外そういうのを教えることが苦手なのかも。 東堂は虎杖と同系統っぽいので、指導役としてはベストなのかもしれないね。 ところでなんで虎杖はこんなに東堂になついてんですか? もしかしてこれも東堂の妄想なんですか? だいたい、伏黒が「とも」なのになんで東堂が「ベストフレンド」なんだよ、と小一時間ほど説教したい。 虎杖、素直すぎるから、将来、ダメな人にだまされそうで心配なんだけど、...