『週刊少年ジャンプ』2020年29号 感想

今週の『ジャンプ』は浜辺ブーム、という感想をみかけて、そういえば、新連載は浜辺でUMAをひろってるし、『ハイキュー!!』は浜辺でビーチバレーの回想シーンが入ってるし、『呪術廻戦』は領域内の浜辺(?)から渋谷に戻ってるし、『アンデッドアンラック』は浜辺でいちゃいちゃしてるし、『チェンソーマン』は浜辺で待ち合わせしてるしで、確かにやたらと浜辺のシーンが多い。
こういう偶然ってあるんだなあ。

『破壊神マグちゃん』(第1話 少女 宮薙流々)
新連載。
ありきたりっちゃあありきたりなんだけど、なんかかわいい。
日常系アニメ的なノリで楽しむマンガなのかな、って思ったんだけど、意外と『ジャンプ』には珍しいタイプかも。

『ハイキュー!!』(第398話 遠きに行くは必ず邇きよりす)
ウシワカのスパイクを日向くんがレシーブするだけの回なんだけど、いっちゃえばそれだけなんだけど、これだけのことができるマンガがどれだけあるか。
ここまでの400話近い積み重ねがあるからこそできる贅沢な回。

最近、『ハイキュー!!』を読んでると、長い長いお別れの言葉をきいているような気分になる。
まだまだきくので、もうちょっと一緒にいさせてください。

『ONE PIECE』(第983話 “雷鳴”)
うるティちゃんの必殺技が頭突きなの、なんかかわいい。

『あやかしトライアングル』(第2話 オンナトモダチ)
主人公が女体化する意味ってなんなんだろう、と思ってたんだけど、年頃になって、なんとなく距離ができちゃった男女の幼馴染が、距離をつめる口実としてはなかなか良いな、と思った次第。

「いいのかな…祭里は男の子なのに」と悩みつつも、「“女友達”ならこの方が自然でしょ」と言って、バスでやたら近距離に座らせるすずちゃんがかわいい。
祭里が男の子の姿のままだったら、はずかしくてこんな距離では座れないんだろうね。

『Dr.STONE』(Z=158 SCIENCE IS ELEGANT)
ゼノはなんでこんなに武力制圧したがってるのかね。
そもそも、あの世界で、あんなにたくさん武器をつくる必要性があるのか?

ゼノは WHY MAN のことを知ってるのかもしれないな。
だから、強引な手を使ってでも、てっとりばやく武力を手に入れたいと思ってるのかもしれない。
でも、最初っから、話し合い拒否はどうなんかな……。

『呪術廻戦』(第111話 渋谷事変・29)
別記事(危険物の過剰摂取ダメ絶対!)になりました。

『アンデッドアンラック』(No.021 そこにいるなら何度だって)
別記事になりました。

『チェンソーマン』(第74話 波の言う事)
このサブタイトル、もしかして『波よ聞いてくれ』が元ネタなんだろうか。

天使はまだ入院中か。
魔人はみんな回復力が高いのかと思ってたけど、そういうわけでもないのかな。
それだけダメージが大きかった、ってことなのかもしれないけど。
「のど乾いた~水~」って言って、アキに水のませてもらう天使がめっちゃ美人。
能力が能力なだけに、できるだけ他者に触れないようにしてるはずなんだけど、アキに対してはやたら距離感が近い。

マキマさんを好きになった理由をきかれて「あれ…? なんでだっけ…?」ってなってるアキがこわい。
これまでも、マキマさんのことが好き、というわりにはほとんどアクション起こさない、というか、口で言ってるだけであんまりそんな感じないな、とは思ってたけど、まさかの「存在しない記憶」?
デンジがマキマさんのこと好きなのは、わりとわかりやすいんだけどなあ。
てか、アキがマキマさんが好きなの、捏造された気持ちだとしたら、姫野先輩が気の毒すぎない?

「デンジとパワーだけは……生きて……幸せになってほしいんです…」というアキの悲痛な表情。
弟を銃の悪魔に奪われ、新しくできた「家族」まで、悪魔に奪われることはどうしても回避したい。
たとえ、自分が死んでも、デンジとパワーちゃんが生きていればそれでいい、って思ってるんだろうな。
でも、3人で「早川家」なんだから、自分ひとりでどうにかしようとしないで欲しい。
とか言っても、デンジとパワーちゃんだからな……。
自分がどうにかしてやらないと、と思い込むのも無理はない。

マキマさんが「私と契約しようか」とか言い出した。
やっぱりマキマさん、悪魔なのか?
「これは命令です」「契約するといいなさい」のところ、吹き出しのとがったところ(?)が目に向かっててなんかこわい。
これ、目がしゃべってるってことなの?

天使が、自分が育った村の人たちを皆殺しにした、という話、実はマキマさんが命令してた。
いや、嘘じゃないけど! 確かに殺したのは天使だけど!
こわい……元からこわいマキマさんだけど、これはもう突き抜けてこわい……。

『アクタージュ』(screen117.奪う)
環さんに挑発されて不機嫌な夜凪ちゃん。
でも、黒山さんにさとされて、あっさり上機嫌に。
なんだかんだで、黒山さんは夜凪ちゃんの扱いがうまいよね。

環さんのことが気になるんだけど、気になってるってことを認めるのはイヤ、という感じなんだろうな。
でも、環さんの方が何枚も上手だよね、これ。
夜凪ちゃんもこうやってみると、まだまだ子供っぽいとこあるよね、と思うけど、相手は長年トップ女優を続けてるモンスターだからね。無理もない。

環さんの役者としての開花が18才からで、今、33才。
『たんぽぽ』が15年前の映画だから、環さんの開花の裏には黒山さんがいる、ということかな。

雪ちゃん、自分の映画を撮ることをあきらめてないし、そのためになら、今は夜凪ちゃんに尽くすことも受け入れる。
こういう貪欲さはいいよね。
黒山さんの「悪い。今は夜凪を頼む。お前の出番はもう少し後だ」って、雪ちゃんの夢をないがしろにしてるつもりはないぞ、という意味なんだろうし。

スミスさんは清水さんだったのか。
さなぎちゃんがそう呼ぶようになっちゃって、否定したいけど子供の言うことにそうめくじらたてなくても的に、なしくずしに受け入れてたら、それを大人たちまで使いはじめちゃって、引き返せなくなったんだろうな。