『呪術廻戦』(第236話 南へ) 感想

こういうことになるんだろうな、と思って、ここ一カ月くらい鬱々としてたんだけど、五条先生が予想外に楽しそうで、ちょっと腹立つ。

あの連中、みんな高専の制服姿で待ち合わせしてて、結局、五条先生も夏油も七海さんも、あの学生時代が一番、楽しかったのかね。
七海さんは灰原と過ごした期間が一番、気楽そうだったのはわかる。
夏油も、五条先生とおれたち最強! やってた時期が絶頂だったのもわかる。

でも、五条先生はな……生徒たちにどれだけ慕われようとも、埋め合わせはきかなかったのね、と思うと乙骨や虎杖がちょっとかわいそうかなって。


五条先生にとって生徒たちは、大事に守り育てて愛でる「花」か。
乙骨や秤を、いつか自分に並び立つ術師になれる、と評しながらも、並び立って共に戦うイメージはまったく持っていなかったのか?


でもまあ、五条先生は理子ちゃんを殺されても、そこらへんそっちのけで自分の能力覚醒にうっきうきな人だったからねえ。

それでも、「天内 ごめん」って謝る部分はあって、それが「五条先生」をつくってたのかな、って思った。
でも、五条先生はやっぱり「五条悟」でしかなかったってことだ。


「新しい自分になりたいなら北へ 昔の自分に戻りたいなら南へ行きなさい」
それでサブタイトルが「南へ」だからねえ。