『アンデッドアンラック』(No.174 白馬の王子様) 感想(確かに白馬の王子様)

自信にあふれ、陽気で子供たちに大人気なリップ。
食の細い病気の子供たちに喜んで食べてもらえるようパンパンダのキャンディを自作して配る、器用さと気の利かせ方。
パーフェクトな先生すぎる。

てか、パンパンダは世界中で大人気なのね。


ライラの南南西を向きながらご飯を食べるとか、ちょっと恵方巻を思い出すな。
それをやったらライラにとっての「白馬の王子様」が現れるって……比喩じゃなく本当に白馬に乗ってきたよ、リップ。
おいおいおいおい、これを堂々とやっちゃうのすごいな、リップ。

これはさすがに恥ずかしいよ、ライラの方が。
そして、ラトラが爆笑するのも当然だ。

きっと、リップが思いつきで突拍子もないことやらかして、それをラトラが笑って、そんなふたりを見ていることがライラにとっての幸せなんだろうね。


手術の日取りではなく、結婚式の日取りを占ってきたラトラ。
この時点では当然、風子ちゃんと接触しているわけだから、リップは手術をしない、という前提の言葉だよね。


ライラは自分の病状のむずかしさを知っている。
だから、自分を置き去りにしていいから、リップとラトラで幸せになった方がいいと思ってる。

でも、リップはライラを救うために子供の頃からあがき続けてきて、その努力と気持ちは必ず報われると信じている。

なんかもう、リップがまっすぐすぎて、前回ループのリップのすさみっぷりとのギャップに泣きそう。


指輪を贈られて「オレと添い遂げる」んだと断言されて、ポタッてなったら、ライラが感激して涙をこぼしたんだな、って思うじゃないですか!
それなのにページをめくったら、口から血がボタボタですよ。
ギャ~っ! ってなるよね。

ビックリした。本気でビックリした。

白馬の王子様が現れて、ラトラが爆笑して、プロポーズになって、ニコニコしてたのに、なんなのこのホラー展開!

学校編からずっと、わりとほのぼの展開が続いてたので油断してたんだけど、そういえばこのマンガ、突然、怖い展開をぶっこんでくるんだった。


病院内で病状が突如悪化する患者が続出。
ライラはもう死ぬ前提でリップに語りかけてる。

ここで「アイツの占いは絶対だ!!」って言うリップがいいんだよね。
占いなんて非科学的だ、信じられない、って言いまくってたのに。


ここで風子ちゃんが現れるか。
UMA「シック」がクエスト対象って、いつの間にかクエスト始まってた、って思ったんだけど、よく考えてみたら、クエストをパスしまくって年代ジャンプしたってことは、クエストを受注したということだった。


「絶対理(マスタールール)」という言葉が出てきた。
その10位が「シック」。

風子ちゃんがユニオンに入った時にジュイスさんが例に挙げた理が「性別」「言語」「人種」「死」「病気」だったけど、ここらへんが「マスタールール」なのかな。

スポイルが、討伐されても他のルールで穴埋めされる些末なルールなら、「マスタールール」は穴埋めできないルールなのかも。

これってつまり、リップが「不治」になって手術ができなくなる。
それでもライラを救いたいのなら、「病気」というルールを消せばいいとかいう、とんでも理論?
このマンガならあり得るけど。


風子ちゃんがブレードランナーを持ち出してきてビックリした。
ブレードランナーは前回ループのリップがずっと装着していたものだから、リップに触ってもらって前回がどんなんだったかをみせて、不思議現象を受け入れてもらおうとしてるのかな。
まさか、装着しろとか言わないよね。



公式X(Twitter)は年代スキップについていかなかった一心おじいちゃんのエピソード。
なるほど、否定者たちがいないユニオンを「不壊」で守ってくれてたのね。