『逃げ上手の若君』(第176話 神代の終わり1338) 感想

魅摩ちゃんが気を失い嵐は止んだ。
そして雫も神力を失い人の形を失いつつあるけど、それどころではない。

「亜也子ちゃんに兄様を任せて消えるつもりが…なんでここで魅摩ちゃんがお嫁に来るの!?」
時行が亜也子のものになるのはOKだけど、魅摩ちゃんは受け入れられないのか。
まあ、出会った時から雫と魅摩ちゃんは反発しあってたからな。
微妙に似たところがあるのがダメなんかな。

あと、亜也子とはずっと一緒にいて、時行を命がけで守ってくれる人という信頼があるけど、魅魔ちゃんは時行を殺しかけたわけだから、受け入れがたいのも無理はないか。


「愛したから結婚するのではない 結婚したから真摯に愛して添い遂げる」
雫も亜也子も頼重に命じられて時行の郎党になったし、最初っから時行にべた惚れって感じではなかったから、そういう意味ではこの形に沿っているんだよね。

時行はずっと魅摩ちゃんのこと友達って言ってたのに、なんで結婚になるんだって思ってたけど、時行にしてみれば、あの父親の元においておくわけにはいかない、それなら結婚という名目で自分のそばにおきたい。
そして、結婚するなら絶対に大事にする、という話なのか。

時行の感覚では、それは自然なことなのね、きっと。


「北条の当主で何が不満だ 父上の腰巾着 佐々木道誉」
ここの時行の挑発的な表情がめっちゃ良い!
これが北条の惣領の貫禄だよ!


ところで雫の脳内の魅摩ちゃんがひどすぎない?
どんだけ印象悪いの。


頼重に未来視えない期がある、という話は、予知が便利すぎるのでちょっと弱体化させよう、くらいの感じでつけた設定なのかと思ったら、人として動揺すると神力を失う、という尊氏の設定とつながってたのか。
なるほど~。

時行のことを大事に想いすぎた結果、時行を危険にさらしてしまったというのは、皮肉な話だな。


そして雫は神力を失い、人間としての肉体を得た。
でもまあ、魅摩ちゃんも失ったからそんなに問題はないか。
有能執事としての能力は残ってるし。

尊氏に対抗するのに雫の神力はきっと必要ないんだね。
尊氏に対抗するのは時行の役目だから!
時行は神頼みをしないから!