『逃げ上手の若君』(第177話 選択1338) 感想

結城が死にかけてる。
そりゃあ、海につかった状態で矢傷を受けたからねそうなるよね。
郎党たちが泣いてたり、肩を落としたりしてて、こんなヘキを持ってる人でも部下には慕われてたんだね。

時行は結城のことを心配してお見舞いにきたけど、結城の命令で追い返された、と。
自分の決断でやったことなんだから、時行に負い目を感じられるのは意に沿わない、ということなんだろうね。


死にかけなのに笑いながら起き上がる結城の絵が怖い。

えっ、結城って70歳なの? あの時代に70歳ってすごくない?
その歳になっても戦場に立ち続けてたのもすごいな。
本人的には屋敷で隠居してるよりは、戦場で血をみてる方が楽しいんだろうけど。

「朝敵の首を我が墓に捧げよ!!」まではわりと普通な感じなんだけど、「朝敵」の範囲が広すぎた。
南朝以外全部敵って、北朝だけを指してるんじゃなくて、南朝にも北朝にも属していない者(外国含む)すべてを指してた。

そして数億の首を並べて「仁徳天皇陵より巨大な首塚に…」ってスケールがでかすぎる。
そんな遺言、誰にもかなえられるわけないだろ。

いやあ、壮大な夢だなあ(棒)。

そういうわけで結城が逝った。
まあ、満足な最期だったのでは?


一方、魅摩ちゃんを迎えた時行陣営。
でもその魅摩ちゃんの体調が悪いまま。
限界まで酷使されたんだから、そう簡単には元には戻らないわな。

で、時行と魅摩ちゃんの婚姻も保留になった、というか、雫が保留させた。
北条の統領が思いつきだけで結婚するわけにもいかないだろうね。
それに、考えてみれば魅摩ちゃんの意思確認がまだだぞ。
ほぼ確実にOKだと思うけど、一応。


尊氏はパワーアップして、勘は予知に、武力は神武に、強運は天運に、魅力は魔力になった。
予知と天運を合わせ持つだけでもむちゃくちゃ強いな。
そして、逃げ上手は何になった?


ところで、南部の通訳(?)さんは生き延びていたのね。
容器みたいなの抱えてるけど、もしかして南部のお骨か首だったりする?


初登場の宗良親王はなんか良い人そう。
旗印の立場だから、一番安全なところにいてもらわないといけない人が刀で戦う羽目になっても「和歌のネタになる」と鷹揚に受け入れている。
なかなかメンタルが強い。

「帝の威光の象徴たる余が死ねば…」と自分の立場と状況を冷静に語ってるのも良い。


ここで時行は諏訪神党を頼って信濃に戻るか……。
宗良親王は井伊家が護ってくれるし、時行は自由に動いていいという後醍醐天皇のお墨付きがあるから、時行が自分で選択できるのね。

諏訪神党の人たちはどれくらい残っているのかな。