『ワールドトリガー』第134話 「林藤陽太郎・2」 感想

望み通り、ガロプラ兵に接触できたヒュース。
「遠征艇まで案内しろ」とはなかなか態度がでかい(苦笑)。
ヒュースが自分の主人のさらに主人に従うのは当然としていたように、アフトクラトルの属国の兵ならば自分の指示に従うのは当然って感じだ。
アフトクラトルは厳然とした階級社会で、ヒュースもそれが普通な社会で生きてきたんだなあ、と思う。

ところで、ハイレインとランバネインの家はベルティストン家というのか。

一方、格納庫には真っ二つにされながらもきっちり主砲発射したすごい隊長さんがいた。
「マジか」って、太刀川さんの口癖なんかね。
で、それを見事に受け流してみせた鋼さんがめっちゃかっけえ。
カゲさんがNo.4相当としても、この場で同等の働きができてたとは思えない。
カゲさんが鋼さんより弱いとかいうことではなく、向き不向きという問題で。

BBFのボーダー入隊時期グラフによると、鋼さんキャリア1年ちょっとで、風間さんと太刀川さんは現ボーダー設立当初に入ったキャリア4年組なんだよ。小南ちゃんにいたっては旧ボーダー組だし。
このキャリアの差を考えると、鋼さんの成長スピードハンパない。
まあ、荒船さんの教え方もうまかったんだろうけどね!

そして「予知を利用して敵を倒したんだから、迅の予知に勝ったと言っても過言じゃない」と言い張る太刀川さんのかわいさよ……。

やっぱりガロプラも緊急脱出装置をもってたか。
ゲートを開いて強制送還って感じだから、ボーダーのものとは機能が同じでもシステムがまったく違うっぽい。

それにしても、陽太郎がランビリスを持ってたとは予想外。
いやそれ本部の許可とってんの?

ヒュースに残って欲しいけど、ヒュースが帰りたいというのなら帰らせてやりたい、と思う陽太郎。
本当にいい子だなあ。
で、「かえるならちゃんとかえるっていえ!」と言う陽太郎がオトコマエすぎる。
内心ではヒュースがいなくなるとさびしい、とか思ってるんだろうに、そんな泣き言は言わずに、挨拶もなしに去ることを怒る。
筋は通せよ、と。
なんだよ、おまえ本当に5歳児かっ!

で、「……悪かった。ありがとう」というヒュースの真摯なまなざしがまたよい。
5歳児を対等の相手として接しているんだな。
そうだよな。ただの5歳児じゃなく先輩だもんな。

ところで、レギーの行動が自爆攻撃にしかみえない件。
いやいやいや、子供を人質にしたら、隊長の「玄界の恨みを買わない」という基本姿勢に思いっきし反するだろ。
ランビリスを取り戻したヒュース相手じゃ勝てないだろうし、風刃を持ってる迅さんの視界に入っちゃってる時点で負け確定だし、レギーが満足できるような結果になる未来がみえない。
なんか、不憫さが増すばかりだな、レギー。