『アンデッドアンラック』(No.106 人の理はいつだって) 感想(人はひとり、大事な人はふたり)

封印したはずのアンディとルーシーに反撃くらってるシールくん。
ルインの「否定者はキミ達と違って虐げられた存在だ。めんどくさい奴ばっかだよ」は、その通りなんだけど、おまえが言うなって感じだな。
まあ、めんどくさい、というのはルインや「神」からみためんどくささだからね。
ユニオンやアンダーの連中にしてみれば、当然の抵抗をしてるにすぎない。


「友達のためにごちそうを用意しなきゃなんだ」ということは、ルインが血を流す殺し方をしてるのは「ブラッド」のためか?


ゴーストのアンディはルインに干渉できないのに、シールくんはゴーストのアンディを掴める。
これも認識の問題らしい。
アンディは、肉体から魂を解放するまではできたけど、魂で現実に干渉することはまだできていない、ということ?
良い方向に考えれば、アンディにはまだ機能拡張(?)の余地がある、ということだよ。

それに対して、アンディと同じくリアリストなシールくんは、自分の能力に対する絶対の自信をもって、その認識の壁を突破したっぽいのがおもしろいな。


突然、ニコの前に現れた「ゴースト」と謎の女性のゴースト。
ニコの驚き顔がすごいな。

この女性のゴースト、ネクタイとエンブレムを身に着けてるから、円卓の否定者なのは確定だけど、もしかしてニコの「眠らずの姫」で、ミコちゃんのマミィ?
なんでネクタイをシャツの内側にインしてるんだろう。

このタイミングで、いまだ否定能力すら明かされていないニコの掘り下げがくるのか!

てか、「ゴースト」追加前に亡くなった人もゴーストとして登場可能なのか?
だとすると、ジーナさん再登場の可能性もあり?

「ゴースト」が持ってる鳥かご(?)の中にいるのは風子ちゃんっぽいな。
アンディがあれだけ駆けずり回って探してたのに、ユニオン本部に戻ってきちゃったとは。


ママを助けたいルーシー。
ママを助けたいルーシーの気持ちをまったく理解できないルイン。

「そうだよ!! 一人しかいないママなんだから!!」
「人は誰だって一人しかいないよ?」
この会話のかみ合わなさがすごいな。
ルインはこれ本気で言ってるよね。嫌がらせとかじゃなく、えっ? 自分、間違ったこと言ってないよね? って感じで言ってる。

「人が作るルールはいつだって、不明瞭で不公平で不平等で不可解で不気味だ」
ルインにとって「神」が課すルールは、明瞭で公平で納得感があるんだろうか?
少なくとも、ルインにとってはわかりやすい、ということなんだろうな。

ルーシーは、ずっとあたりまえと信じていたことを、真っ向から否定されて困惑している。
自分の言葉はなんにもルインに届いてないことを悟っている。
だからといって、ママをあきらめるなんてこともできない。
だからもう、泣きながら懇願することしかできない。

この土壇場にきてのリップの再登場は熱い!
めっちゃかっこいい!

でも、左腕までアーティファクトに置換されてるんですけど……。
両脚に続いて左腕まで戦うために捨てたのか?
「不治」の能力者が腕まで剣に換えるとは、ますます殺意があがってるな。


「命かけて守りたい人が俺は二人いる」
おっ、ラトラとも離れてひとりになって、自分を見つめ直した結果、ライラもラトラも大事、という結論に至ったのか?
眼帯をはずしたのも、心境の変化があったからだろうか。


ニコとリップが唐突にぶっこまれて、めっちゃ驚いたよ、今回。
そして、めっちゃうれしかった。