『週刊少年ジャンプ』2022年18号 感想

ずっと設問が同じだった電子版の方のアンケートがついに変わった。
めっちゃ項目が増えた。というか、細かくなった。
てか、なんでこれまであんなにおおざっぱだったんだろうね。
紙版の方は毎回、変わってて、声優さんやYouTuberのことまできいてくるのに。

『ONE PIECE』(第1045話 “NEXT LEVEL”)
目が飛び出したり、足が車輪みたくなったり、戦い方がずいぶんとマンガっぽくなった。『トムとジェリー』みたいなイメージ。
これが「ふざけた能力」というやつなんだろうか。

限界むかえてルフィがめっちゃ老けるとこは、『ハウルの動く城』で荒地の魔女が階段をのぼるシーンを思い出した。

このルフィをルフィとして受け入れるのは複雑だなあ、と思ってたんだけど、カイドウの「こんな自由な戦闘、見た事がねェ!!!」って台詞で、これもルフィなんだな、と思い直した。
だって、ルフィは世界で一番自由な男だから。

この自由を「楽しいなァ!!!」と受け入れられるルフィは、やっぱりルフィに違いない、って思うんだよ。

『SAKAMOTO DAYS』(DAYS65 推し被り)
坂本商店やっぱり赤字だったんだ。
だって、元々、坂本さんと葵さんだけで回せてたっぽいお店に、シンとルーちゃんを雇い入れたんだもん。人件費オーバーじゃない? って思ってた。
まあ、坂本さん、殺し屋時代に稼いでただろうからなんとかなるんだろう。多分。

坂本さんに人生を変えてもらったと語る虎丸ちゃん。
坂本さんが千手観音みたいになってて笑った。
これはもはや信仰対象。

シンも坂本さんが好きだと知って色めき立つ虎丸ちゃんだけど、解釈違いで同担拒否が発生した。
シンが「坂本さん」と呼ぶのに対し、虎丸ちゃんが「坂本」と呼ぶのがおもしろいよね。
好きが極まりすぎるとさん付けが逆に失礼な感じになる現象ってある。
尾崎豊ファンが「尾崎」と呼んだり、矢沢永吉ファンが「矢沢」と呼んだりするやつだ。これ「尾崎さん」とか「矢沢さん」って呼ぶと、途端に格が下がる感じになる。
あれはみえないところに「The」がついてるんだと思ってる。「The尾崎」とか「The矢沢」とか。
すなわち、この世界にたったひとつの貴重な存在に対し、さん付けして、普通の存在みたいな扱いをしてはいけない、ってことなんじゃないかな、って。

虎丸ちゃんにとっては、坂本さんは唯一神にも等しい存在。
だけど、シンにとっては、妻と娘を溺愛し、家族と店員たちと妻との約束を必死に守る、心優しい雇用主で、ただの人間だ。

世界にたったひとりの大事な存在、というのは一致してるんだけどね……。
解釈違いはしかたないよね……。

『呪術廻戦』(第180話 仙台結界・7)
別記事(満腹になったならお眠り)になりました。

『逃げ上手の若君』(第57話 尊氏1335)
別記事になりました。

『最弱!!ジェノサイドクイーン』
『左門くんはサモナー』の沼先生の読み切り。
よかった。まだ『ジャンプ』に残ってくださってた。

ジェノサイドクイーンがひたすらかわいかった。
てか、弱音吐いたり、席を譲ったりしてるところをみられて恥ずかしがるのに、あの恰好でバスに乗るのは恥ずかしくないんだ……。

最後に申し訳程度に「覚えてろお!!」って言うあたりが職務に忠実でけなげだな。
めっちゃ泣いてたけど。

『PPPPPP』(第27話 By your fairy)
メロリちゃんは世界を歪ませる能力で1番になった。
ここらへんは『ダダダダーン』あたりの時間軸なのかな。
でも、ミーミンは、メロリちゃんが愛していた自分の歪む世界よりも美しい、歪む世界をみせてしまった。
そしてメロリちゃんは2番になった……。

「私が私を1番と思えなければ何もかもに意味がない」
だから1番と思えるミーミンを潰さなければいけない、ってなったのね。
怖いよ、メロリちゃん。

ミーミンは純粋にメロリちゃんが好きで、メロリちゃんはそれを承知したうえで、その気持ちを利用している。
誰よりも自由を渇望しているミーミンは、メロリちゃんのことが好きだからこそ、どんどん自由から遠ざかっていく。

「ああよかった。嬉しいと思えた。私は悪になりきれた」
この台詞はすごいよね。
メロリちゃんの中にある、自分を好きでいてくれる子を陥れているという罪悪感よりも、自分の計画がうまくハマっている嬉しさの方が勝っている。
そんな自分を確認して喜ぶメロリちゃんに、性格悪いを通り越して、怨念じみたものを感じる。

自分が1番の世界を取り戻す、という気持ちがくじけないのは、メロリちゃんがそれだけ自分のピアノを愛しているということ。
自分のピアノを愛せなくなったら、メロリちゃんは生きていけないんだろうな、って気がする。

自分のピアノを愛することができないフルスちゃんと、自分のピアノを愛し続けるためならなんだってやるメロリちゃんと、自由になりたいだけのミーミン。
女子3人の対比が怖い。

自由奔放なミーミンが、逆恨みでメロリちゃんに振り回されてるかわいそうな子にみえてきたよ。

『アンデッドアンラック』(No.105 ヨーソロー)
別記事(小さくて遠すぎる夢)になりました。