『アンデッドアンラック』(No.109 R.I.P.) 感想(「神」に祈れぬ者の祈り)

「R.I.P.(レクイエスカット イン パーチェ)」というサブタイトル。
右手にメスを持ち、アーティファクトに置き換えられた左腕の刃は血にまみれているリップ。
子供のリップは大人のリップをおしとどめようとしているけれど、大人のリップはまっすぐ前をみて、子供のリップを見ようとしない。

「リップ」という名前は能力名の「UNREPAIR」から来ているけれど、「安らかに眠れ」という意味の「R.I.P.」ともかけているのでは? という説はあったけれど、そのまんまどんとサブタイトルに出されて、センターカラーでこんな絵をお出しされてしまって、正直「読むのやめようかな」って思ったね。
いや、読むんだけど。


「アーク」のこととか否定能力のこととか、リップはどうやって知ったんだろうと思ってたんだけど、ラトラからの情報か。
占い師、それも世界的に有名なラトラだから、普通では手に入らない情報が舞い込んできてもおかしくないか。
実際、闇オークションの場にいた連中はUMAや否定能力者のことを、知ってたわけだから、裏社会ではそこそこ有名な話なのかもしれない。


アンディとリップの戦いにラトラが介入してくれて、なんとかおさめてもらえそう、と期待したんだけど、ダメだったか。
ラトラは、ライラを追い求めるリップを止めない、という決断をしたんだな。


アンディもろとも自分を刺すことを指示したラトラ。
それに従ったリップ。
水晶にうつった未来には、リップの攻撃をよけるアンディの姿があったから、それを実行すれば必ず「当たる」とラトラにはわかっていたんだな。


なんか、想像以上に過酷な展開がきちゃった……。
まさかそこまでやるとは……。

リップが「アーク」に乗ることを選択したら、当然、ラトラはこのループに取り残されるわけで、どうせ死ぬのなら今でも同じ、という理屈はある。
それでも……これはきつすぎるだろう。

アンディとリップの共闘ルートはもう絶望的だよ。


ところで、「不死」のアンディが「不治」で脳を傷つけられたらどういう状況になるんだろう。